江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    大好きな江戸川乱歩の中編作品。「陰獣」と「蟲」のが収められている。
    今回特に気に入ったのは「陰獣」の中で他の江戸川乱歩の作品が出てきていたことだ。例えば「屋根裏の散歩者」→「屋根裏の遊戯」といった具合に少し名前を変えつつファンにわかるようにトリックとタイトルを出してある。今でも漫画や小説で同じ作者の別作品がキャラなりタイトルなり出てくるとテンションが上がるがあれはなぜだろうか。
    両作品とも不気味な犯罪と空気感が伝わってきて、妙な気分になってくる。この鬱々とした感じがやっぱり好きだなあ、と再認識した。

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    2025年06月29日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズを買う前には、どんな物語か事前に読んでおくことが多い。(イラストはどれも素晴らしいのは折り紙つきなので)
    これも事前に読んだのだが、途中までは「ああ、これはちょっとやめておこうかなぁ…内容がエグい」といった感じだった。(江戸川乱歩もミステリーも、ホラーや怪談の類も好んで読んでいるんだけど)
    しかし、ラストまで読むと「あ、これは買おう」となる不思議さよ。 

    後日、素敵なイラストがついた、この「赤い部屋」を購入。
    この終わり方は結構好き。
    そして、寿なし子さんの描く花ちゃんがとても可愛くて良い。終わりがけのイラストがまた良いなぁ。

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    2025年06月28日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    江戸川乱歩の『押絵と旅する男』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ第5巻です。
    主人公の汽車に乗り合わせた黒髪の老紳士、彼は額に入った何かを持ち歩く変わった人物でした。
    主人公は気になって仕方がなくなり、老紳士にそれは何かと尋ねます。
    彼が持ち歩いていたのは押絵でした。
    押絵には美しい色娘とその老紳士に似てはいるが白髪の男が描かれているのです。
    老紳士は語ります、この押絵の男は自分の兄であると。
    そしてこの娘は…。
    美しい純文学を美しいイラストが彩り、世界観を更に色濃く描く良書です。

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    2025年06月19日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    簡略化はされてるとは思いますが面白かった!!奇妙な物語とはこういう物語をいうのかな。何よりも絵がきれいで…
    給仕女に向けられたピストルの絵は息を飲むほど美しかった…。
    当時、読んでいた人は展開に驚いた事でしょう。
    現代人でも驚くのですから。

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    2025年06月18日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    乙女の本棚から江戸川乱歩は3作目。
    怪奇、幻想、本当にこの言葉につきる。
    一人語りでじめっとした雰囲気。
    彼の文体が読者に、確かに、そういうこともあるかも…と納得させてような気がする。
    あり得ない、信じ難い内容で全くすっきりしないけどまた読みたくなる。

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    2025年06月06日
  • 孤島の鬼 2

    購入済み

    昭和初期のほの暗い雰囲気や、江戸川乱歩らしい耽美さと退廃的な印象がよく表現されている絵柄だと思います。

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    2025年05月31日
  • 孤島の鬼 1

    購入済み

    孤島の鬼のコミカライズは他にもいくつか読みましたが個人的にはこの絵柄が一番内容に合っているように感じます。

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    2025年05月31日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    恐怖の対象は異形の怪物や呪われし霊魂ではない。ここに登場する屈折した愛情や憎悪、その果てにある世間との乖離が事件を引き起こす。もしや私たちにもその気があるかも知れぬが理性で萌芽しないままであって、加害者としての登場人物に至極惹き込まれていく理由が江戸川乱歩の筆致に潜んでいる。セルフパロディを加味した「陰獣」の展開には感嘆する。さすが。

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    2025年05月30日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    古典な純文学は言葉遣いからなかなか小説に手が出せずにいたのですが…
    これはいい出会いをしました!
    絵本のような画集のような、イメージも湧きながらも現代感があるイラスト入りの文学を見られます。
    ミステリー好きとしては江戸川乱歩はずっと読みたかったのですがこれはスラスラと入れるのでとても気に入りましたし、表紙を見えるように本棚に飾りました!

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    2025年05月22日
  • 明智小五郎事件簿 戦後編 4「影男」「赤いカブトムシ」

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    「明智小五郎事件簿」シリーズ全16巻もこちらで終了!
    これは明智小五郎の関わった事件を発生順に並べたシリーズです。江戸川乱歩の執筆が戦後の小説のなかでも明智小五郎がある程度活躍している小説を取り上げています。
    そのため児童向け読み物の収録はかなり少なくなっています。
    この最終巻収録の『影男』は1950年1月から1954年にかけて、『赤いカブトムシ』は1954年5月18日から26日までの出来事です。
    明智小五郎はもう60才…(^_^;)
    あとがきでは「そろそろ明智も小林も引退、少年探偵団解散」と予測されてるけど、私は探偵事務所を小林くんが引き継いだのかと思ってます。少年探偵団員は資産家家庭も多い

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    2025年05月16日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ネタバレ

    〜記録〜
    石榴→
    ラスト5ページで全てがひっくり返る内容だった!ラスト石榴が爆ぜたような死に方の比喩がされたのは誰でもなかった人としての伝えた方をしたかったのかなあ、と

    押絵と旅する男→
    ワードとして押絵との間にレンズのような働きをするものをたくさん散りばめることで、より鮮明に見えているような錯覚を起こさせているが、正体はとても曖昧なものであるのが、魅力だと感じた

    目羅博士→
    模倣、鏡、月の光、、、全てが揃った時に起こる有り得ないけれど、もしかしたら起こってしまうかもしれないと思わせる殺人の方法にとてつもなく恐怖を感じた

    人でなしの心→
    タイトルに含まれる3つの意味
    ①本にある通り、この

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    2025年05月14日
  • 明智小五郎事件簿 戦後編 3 「サーカスの怪人」「妖人ゴング」

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    明智小五郎の関わった事件を発生順に並べたシリーズ。江戸川乱歩の執筆が戦後の小説のなかでも明智小五郎がある程度活躍している小説が収録されています。
    『サーカスの怪人』1952年の冬、『妖人ゴング』1953年3月の事件です。両方とも少年探偵団が中心の事件で、明智小五郎は出番が少なくなっています。
    こちらの「明智小五郎事件簿」では、明智小五郎の経歴を推測しているのですが、それによると第二次世界大戦中には軍の諜報活動に従事していたのではないか?と考えています。その関係で戦後の混乱期は明智小五郎の出番も少なくなっているのではないか?としています。
    読者としては「児童向けだから明智小五郎があまり出てこない

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    2025年05月16日
  • 明智小五郎事件簿 戦後編 2 「化人幻戯」「月と手袋」

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    明智小五郎の関わった事件を発生順に並べたシリーズ。この巻からは江戸川乱歩の執筆が戦後の小説になります。なかでも明智小五郎がある程度活躍している小説を取り上げています。
    『化人幻戯』は1949年11月3日〜12月21日、『月と手袋』は1950年2月〜5月・6月の出来事です。
    『化人幻戯』も『月と手袋』も、題名が良いですねえ。

    『化人幻戯』
    探偵小説作家で明智小五郎物語著者として、江戸川乱歩が名前だけ登場!「江戸川乱歩の書いた明智小五郎の手柄話はほぼ創作」だそうです 笑 明智小五郎の事件序盤『D坂』とかに出てきた語り手は、江戸川乱歩本人ってことでいいよね。
    今回は関係者が探偵小説大ファンとして、

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    2025年05月08日
  • 明智小五郎事件簿 戦後編 1 「青銅の魔人」「虎の牙」「兇器」

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    明智小五郎の関わった事件を発生順に並べたシリーズ。この巻からは江戸川乱歩の執筆が戦後の小説になります。なかでも明智小五郎がある程度活躍している小説を取り上げています。
    『青銅の魔人』は1945年〜46年冬、『虎の牙』は1947年春、『凶器』は1949年6月15日〜28日の出来事です。
    明智小五郎は50代、小林芳雄くんはもう「少年」ではないのですが、小説内では相変わらず「50歳になっても彼なりのお洒落をして、相変わらずモジャモジャ頭で朗らかに笑う」明智小五郎と、「リンゴほっぺの少年」小林くんなので、私も「概念上の明智小五郎と小林芳雄少年」として読んでいきます。…明智夫人の文代さんは30代のはずで

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    2025年05月06日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    猟奇、狂気、歪んだ愛と、とにかく書きたいものを詰め込んだような本。キモさと美しさを併せ持っていて、自分の好みにクリティカルヒットした。

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    2025年05月05日
  • 悪霊物語(乙女の本棚)

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    画風が本当に好みで狂おしい程好きです
    色のくすんだ感じ、レトロチックな雰囲気、人形のような美しさの女性など、世界観がピッタリ合っていました

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    2025年04月30日
  • 明智小五郎事件簿12

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    明智小五郎の解決した事件を発生順に並べたシリーズ。
    『悪魔の紋章』は1934年3月〜4月27日、『地獄の道化師』は1934年5月の事件です。
    二つとも大人向けの陰惨な殺人の物語です。
    戦前に手掛けた事件はここまで。次の巻からは戦後編。
    1934年の世界と日本の出来事は、ドイツではヒトラーが総統になり、東京宝塚劇場開場、ベーブ・ルース来日、南満州鉄道では最新の特急が動いた。

    あとがきの解説では、明智小五郎は日本のスパイ教育とか諜報活動に使われてたんじゃないのという推測がされています。
    このシリーズを事件発生順に読んでいくと、たしかに戦争間近の雰囲気があります。

    『悪魔の紋章』
    会社重役の川手

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    2025年04月21日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    読むにつれて、ぐいぐいと物語に引き込まれました。

    親戚が決めた結婚だったが、夫はよく愛してくれた。だがそれは偽りだった。
    夫が夜な夜な布団を抜け出し蔵に会いに行っていたのは、人形であった…。
    それを知り、人形をバラバラにする妻。

    そして、最後にはバラバラになった人形を抱き、自決する夫の姿…。

    人形に恋する人間とその妻の話。
    妻としては、夫の心が自分ではなく、人形にあると知り、とても辛かったと思う。
    結局夫は人形とあの世に行くほうをとってしまい、残された妻はやりどころのない気持ちになったことだと思う。

    江戸川乱歩さんの話は「人間椅子」依頼2作目でしたが、どちらもゾクゾクとし、とても面白い

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    2025年04月16日
  • 明智小五郎事件簿11

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    明智小五郎の関わった事件を発生年順に並べたシリーズです。
    『妖怪博士』は1933年4月2日から5月2日の事件、『暗黒星』は1933年5月の事件です。



    ※※※以下、犯人の正体を記載しています※※※


    『妖怪博士』
    明智小五郎の一番弟子、小林少年を団長とする10人の小中学生から成る少年探偵団を中心としたお話。

    少年探偵団の団員たちは、困った人をみたら助けるし、探偵道具と持ち歩くし、尾行や通信方法も練習している。そんな団員たち4人の少年たちが次々に誘拐され、地下室攻めだの、催眠術だの、銅像に閉じ込められるだの、とっても怖ろしい目に遭う。
    …いくらいままで怪人二十面相逮捕に尽力したとはいえや

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    2025年04月13日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の『目羅博士の不思議な犯罪』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ42巻です。
    探偵小説作家が小汚い哲学者風の青年と上野動物園で出会い、彼の不可思議な体験談を小説のネタとして語られる物語です。
    とある5階建てビルの一室に、入居すると間もなく首吊り自殺をしてしまう魔の部屋がありました。
    様々な人たちがそこへ入っては死にを繰り返す中で、青年は向かいのビルから不気味な顔がニヤニヤと観察しているのを目撃します。
    その人物は目羅聊斎という医者で…。
    不可思議な物語を不可思議なイラストで彩り世界観を更に増幅させている良書・シリーズです。

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    2025年04月11日