江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    江戸川乱歩作品を初めて読んだ。殺人事件が起こりそれを解決するミステリーものかと思いきや途中から冒険小説みたいになるし諸戸と蓑浦との同性愛も書かれてて内容が濃すぎる作品で面白かった。
    個人的には初代の遺灰を食べるほど愛してたのに次女と結婚して病院を立て、その委員長に諸戸を置こうとするなんて主人公は鬼畜すぎるよと感じる。
    最期まで諸戸は主人公への愛を伝えていて悲しくなった。なかなか蓑浦を好きになれない…笑

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    2026年03月05日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    面白かったー。

    どこからどこまでが「作り話し」なのか、怪奇小説の意味がよく分かる。さすが江戸川乱歩!の一言に尽きる作品。

    人間の多くが持っていると予想できる悪意。それを想像に留めておくのが大半の内容だからこそ、共感できる内容。考えるのは自由、でも実行にはうつさないよね、普通は……
    予想できるエンディングからの、そう来たか!だから一人称が観客側だったのね。

    人間椅子の次に鳥肌もので良かった。

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    2026年02月28日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    小学生の頃から大好きな作家さんです。あのポプラ社のレトロ怖い表紙(笑)な少年探偵シリーズを、図書室で何度借り続けた事か。懐かしい~。若かった…←
    推理・怪奇・幻想・グロテスク・エロティックなど色々なイメージが浮かぶ、大正から昭和期の作家さん。こちらの本は多数の作品を残している中の一つ、短編、中編を収録している名作選です。
    江戸川乱歩と言えば、名探偵・明智小五郎や怪人二十面相、少年探偵団の小林少年などが登場する作品が有名で、メディア化も多数されており、特に少年探偵シリーズは子供も読める作品としてのイメージがあるかもしれませんが、この方の書かれる大人向けの作品も独特の面白さがあり、強く惹き込まれます。読みやすく、わかりやすく、グイグイ引っ張られる吸引力のあるストーリー。先が読みたくなる高揚感高まる文章の巧みさが魅力。あっという間に読める。
    幾重にもかけられたトリック、大どんでん返しもさる事ながら、全てに潜む『人間の異常心理と狂気』がゾッとさせられながらも病みつきになる、味のある作品。
    結構グロイ描写のものもあるので、苦手な方もいらっしゃるかと思います。でもグロイの苦手な私ですが、乱歩作品は結構読める。っていうかゲームや映画や漫画なんかはそういうの苦手なのに、小説だと耐性がついてる謎(笑)。あ、でも『蟲』とか『盲獣』は更にグレードアップできつかったような。もう随分昔に読んだのでほぼ記憶がうすら。←憎き老化!(せいにすんな)。こちらに収録の『踊る一寸法師』もですが、こちらは生理的に嫌悪感を覚えるやも。まあ無理無理ー!ならば短編なので飛ばしても…。いや読んだけど(笑)。挑戦も良いものですよ。駄目だったとしても。←何のフォローでもないがな。
    この7作品中、一番読後が良かったのは『押絵と旅する男』。走る汽車の中で出会った、押絵を持つ男から語られる話。それは現か幻かも不明瞭な、不思議な幻想空間へと誘われます。異様さも含みながらどこか柔らかさを感じるのは、そこに確かな愛情を感じるからかな、と。
    『目羅博士』『白昼夢』『踊る一寸法師』などは今でわかりやすく例えるなら『世にも奇妙な物語』と言えば馴染が良いのかも。
    でも話の完成度は圧倒的に乱歩。映像で補える視覚、聴覚をもたらさずして文章だけでゾッと肌を粟立たせる人の狂気と残虐さ、陰湿さを与えてくる。心霊現象よりも何よりも、一番恐ろしいのは人間の持つ狂った部分ではないのかと、それをまざまざと見せつけられるようでした。特に『踊る一寸法師』は読後悪いったらなかったです。これはかなり酷い内容なので好きではないんですけどね。
    『人でなしの恋』は…何か何だかなぁ…言葉もなく唸ってしまう。何が誰が悪い?って、そらめっちゃ悪いけどね?どっちもこっちも悪いんですよ。悪いけども…うーっ!と唸りが(動物ですか)。何とも言えない女の恋情の果ての哀れさがありました。こんな恋情は一生持ちたくないなぁ。
    『柘榴』はですね、何かめっちゃ好きなんですよ。この真犯人、本当酷いし悪いし狂ってるし殺し方なんて凄惨だし、何も悪くない身近なある人に関しては、気の毒なくらい一番可哀そうな扱いなんですけど、この真犯人のもう一面にある決して揺るがないものがね、男の魅力と色気を感じてしまう。人としては完全壊れているのにね。ラストなんか狡い男だなって思います。全部持って行ったぞこの男!って。とんでもない殺人犯であるのに、うっかりある部分に置いては良い男だ…などと、ちらっと、ちらーっとかすめてしまう。悔しい(笑)。
    そして『陰獣』。収録作品の中でも一番長いんですけど、このトリックに次ぐトリック、どこまでいったら真犯人にいきつくのか、どいつもこいつも(←)狂いまくってる上にサディスティックもあればマゾヒズムもあり、エロティックもありの推理と絡み合う人間の心理と、全てが上手く融合されている作品です。凄く先が楽しみで、ゾクゾクとワクワクが押し寄せてくる物語。
    こちらを読み終わった後に映画版と明智小五郎の美女シリーズ版の陰獣もU-NEXTで観ましたが、やっぱり原作が最高です。
    乱歩自身に似せた、人嫌いの怪しい作家が出てくるのも面白いんですけど、その存在の濃さと同時にはっきりしないあやふやさもまたそそられる展開でした。
    畳みかけるスピードと艶と醜さに、にやついてしまう(変態か)。
    でもやっぱり一番心に残ってるの柘榴の人です。

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    2026年02月20日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    いい意味で気持ち悪すぎました。個人的にはかなり読みやすく、惹かれる内容でした。江戸川乱歩の他の本も読んでみたいなと思える本でした。

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    2026年02月20日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    ネタバレ

    こちらは探偵ものが多いと思った。どの話も裏切りがうまい。心理試験での犯人の対策と、その尻尾をどうつかむのかの頭脳戦、心理戦の攻防が面白かった。赤い部屋も心理的な部分が強く面白い。私はやはり人間心理に興味があるようだ。

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    2026年02月18日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『押絵と旅する男』が好きなので買った。だいたいどの作品も大まかには結論(話の裏切り)が予測できながら読んでいたが、粒がそろっていて良い本だった。自分が好みのテイストがここにあるような気がした。

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    2026年02月17日
  • 暗黒星

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    ネタバレ

    怖い。気味が悪い、、。特に「お勢登場」。肺病に苦しむ格太郎と不倫を繰り返す妻のお勢。格太郎はある日子どもとの無邪気な遊び、かくれんぼの最中にほんの出来心で長持に入ってしまう。運悪くロックがかかってしまい、閉じ込められる。ここからがもう、恐ろしくて恐ろしくて…。格太郎がもがき苦しむ場面は薄目で読んだ。空気の入る隙間がないため、酸素が薄くなり肺病の格太郎は弱っていく。遺体が発見されたあと、蓋の裏に残されたメッセージが見つかる。病人が見せる最期の生への執着ともがき。
    想像したくないのに勝手に頭が映像で再生してしまう。グロテスクで痛々しい強烈なインパクト。江戸川乱歩の作品は読んだもの全て時間が経っても内容を忘れることはない。

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    2026年02月12日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    江戸川乱歩が面白いと薦められて、初めて読んだ乱歩本。昔の作品なので文章が読みづらくて敷居が高いんだろうなぁと言う先入観がありずっと読んでこなかったが、実際に読んでみると非常に読みやすくて面白かった(所々難しい表現等もあるにはある)。それに短編ということもあってかサクサク読める。個人的に一番面白かったのは「心理試験」かな。
    これをきっかけに他の乱歩本も読みあさる予定。とりあえず次は「名作選」。

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    2026年02月08日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    なんて豪華なラインナップ。
    冒頭が高木彬光氏の神津恭介シリーズなんて嬉しすぎる。
    2時間ドラマで近藤正臣氏が演じてたなぁ、と懐かしく。
    犯人あては例によってあまり真剣には取り組んではいないのだけど、どの話も読み応えはばっちり。
    こういう、まさに『推理小説』という作品は大好きである。

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    2026年01月29日
  • 黄金仮面~江戸川乱歩全集第7巻~

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    2003年。
    万人受けするように書かれた明智小五郎シリーズ。
    「何者」
    「黄金仮面」ふじこちゃーーん
    「江川蘭子」作家の連作の一作目。蘭子の生い立ち。
    「白髪鬼」妻と友人に裏切られた男の復讐。
    すらっと書いたが、おもしろく読めた。語り口が昭和の弁士みたいで楽しい。陰獣や芋虫も好きなんだが、これはこれで円熟期じゃないのかなぁ。

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    2026年02月07日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    石榴、押絵と旅する男、目羅博士、人でなしの恋、白昼夢、踊る一寸法師、陰獣

    それぞれがゾッとするようなお話でありながら、それぞれ違った怖さ不気味さがある。
    これぞ江戸川乱歩。

    トリックの読み合いが深く、推理するのが楽しかった。真犯人や結末を予想しにくかったのも良い。(『石榴』)

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    2026年01月23日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    最後の「芋虫」があまりにも衝撃的で言葉が出ない。気味の悪さと切なさと気味の悪さが交差して呆気にとられた。戦時中に「芋虫」は発売禁止されていたほどだったのに、今では現実離れした怪奇な題材と思えることにも考えさせられる。
    「赤い部屋」は、もしかしたら実際に、法律に触れない完全犯罪を行うことができるのかもしれないと思えてきて、芽生えてはいけない好奇心が、つい掻き立てられてしまう。
    「人間椅子」は作中に出てくる”奥様”と感情が連動するようだった。気味が悪く背筋が凍ったあとの、得体の知れぬ感情で息も切れ切れ。
    「鏡地獄」の最後の展開は、どんな光景になるのかは精一杯に想像することしかできないが、人を発狂させるほどの光景を想像するとゾッとする。

    初めて江戸川乱歩の作品を読んだけれど、探偵小説ないし恐怖小説としてとても面白かったし、文学作品としても素晴らしかった。明智小五郎のキャラも良くて、この人の人生をもっと見てみたくなった。他の作品も読みます。

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    2026年01月20日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    個性豊かな作品揃い。『ホシは誰だ』は持っているし、河出文庫版の『推理試験』も持っている(はず。見つからない)が、共に未読。一冊で読めるのがこういう趣向のアンソロジーのいいところ。

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    2026年01月18日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    乱歩が根強い人気を持つ背景を理解できた。解説にもあるが、乱歩の作品は推理小説ながら、何度も読みたいと思わせる力がある。それは、愛憎や執着、傲慢、ドロドロとした人間模様とその描写が魅力的だからだと思う。私がここでいくつかの短編を読み、興味深く感じたのは「見る」という視覚的行為だ。芋虫や散歩者、d坂、鏡地獄にでてくる視覚情報は、雄弁に、緻密に、感情を伝える。それは、犯罪の始まりであったり、犯人の動機であったりする。「見る」という仕掛けが、事件をただの推理の対象とするのではなく、人間の営みだという根本的な事実を自然に示す。

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    2026年01月16日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    「天井知らずの面白さだよ。」
    友達にそう勧められ、すかさず本屋に走り買って読みました。そして言われた通り、天井知らずの面白さでした。星5では足らん。
    江戸川乱歩先生の推理ものの要素も当然ありつつ、ワクワクするような冒険要素、重たいテーマの人間関係の描写(読めばわかる。)の要素、ホラー要素、伏線回収全てが詰め込まれ、読みやすいのに1冊にこんなに面白要素を楽しめちゃって良いんですか、と思わず参る。
    どこか怪しげな雰囲気を纏った世界観が癖になります。

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    2026年01月10日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    推理小説は好きだが、江戸川乱歩をちゃんと読んだのは初めてだ。
    本書は9つの短編集であるが、全てが探偵が登場する推理小説ではなく、怪奇的要素の強いものもあった。
    どの作品も非常に興味深く夢中になれた。
    あまり書くとネタバレしそうなので個別の内容には触れないが、特に不気味と感じ騙されたのは『人間椅子』だった。
    また、機会があれば江戸川乱歩の作品や江戸川乱歩が影響を受けた、また、江戸川乱歩に影響を受けた作者の推理小説を読んでみたいと思った。

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    2026年01月08日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    江戸川乱歩、小説がうますぎる。

    あまり前情報を入れずに読んだので、あまりの面白さに驚いた。
    もしも自分が江戸川乱歩がバリバリ現役の時代に生きていたら、危うく彼を神と崇め、彼の作品の二次創作執筆に没頭していたかもしれない。

    怠惰で行動力のない現代人でよかった。

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    2025年12月23日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    初めて読むタイプの作品だった
    同性愛って異性愛?と比べるとどうしても両思いになれる確率少ないんだろうなぁと言うことをしれた
    最後の終わり方凄い好きそんなにすきやったんやな…

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    2025年12月17日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    私に新しい性癖を与えてくれた作品。芋虫を読んで以降、四肢欠損や白痴化、幼児退行、とにかく誰かの手を借りなければ物理的に生きていけない、もはや人間と呼ぶにはあまりにも哀れすぎる生き物と化してしまった人間が登場する作品が大好きになってしまった。誰にでも勧めようとは思わないが、できる限り多くの人に読んでもらい、人のエゴの罪深さや、どうしても抱いてしまう優越感と嗜虐欲、罪悪感、全てを感じてもらいたい。新しい世界が開かれるので。

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    2025年12月16日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    自分自身の手ではなく自殺に近いのではと思いました。あるトリックを使って殺人を犯したけれど実際にできそうでゾクっとしました。

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    2025年12月03日