江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 怪談入門

    Posted by ブクログ

    小説は三つだけで、ほとんどが評論と随筆です。
    他に座談会が三つ、乱歩が翻訳したポーの『赤き死の仮面』も載っててなかなか他ではみないラインナップでとてもありがたいです!

    小説は有名なのばかりなのでこれを買おうという人は読んでる可能性が大きいものばかりですが、なんといっても正字旧仮名遣いで書いてあるのが良いです。
    当時の乱歩本来のドロドロとした独特の雰囲気がかなり出ている感じがして最高です。
    同じこと書いてあるにしてもやっぱり文字でこんなに変わるものなんですね。

    随筆はあまり読んだことなかったんですけどこちらも面白いものばかりでした。
    桜の話なんかはすごい印象に残りました。

    座談会では心霊現

    0
    2018年09月17日
  • 明智小五郎事件簿1

    Posted by ブクログ

    日本を代表する名探偵の活躍を年代順に並べたシリーズ第一弾。素人探偵と称して本に埋もれた部屋に住み犯罪や心理に異常に詳しくモジャモジャ頭でニコニコ顔の高等遊民という犯罪者みたいな危険な香りを漂わせてのデビュー。D坂の殺人事件、幽霊、心理試験、黒手組、屋根裏の散歩者を収録。

    0
    2018年03月28日
  • 孤島の鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ▼あらすじ

    江戸川乱歩の長編最高傑作衝撃のコミカライズ!!

    貿易会社に勤める普通の青年・蓑浦金之助は学生時代から諸戸道雄に求愛され続けていた。
    諸戸は、金之助の許嫁・初代に対して求婚してくる。
    そんな中、初代は何者かに殺されてしまい!?
    初代を殺した犯人は!?
    そして諸戸の狙いとは――!!

    ***

    原作も環レン先生の作品も大好きなので迷わず購入しました。
    正直、あの長編小説を一冊でまとめるのは無理があるだろうと思っていたのですが、なかなかどうして上手くまとまっているじゃありませんか。

    確かにページ数の関係でストーリーは全体的に駆け足気味だったと思います。
    端折ってる部分もあるので説明

    0
    2020年03月31日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(2) 少年探偵団(ポプラ文庫クラシック)

    Posted by ブクログ

    人間ドックの待ち時間に読もうと持参したが、面白すぎて、人間ドックどころではなくなってしまった。。
    昔の男の子は、ホームズ、ルパン、二十面相と、ポプラ社のシリーズを読み漁ったものだが、今の子供はどうなんだろう。ゲームばかりで、こういう本の楽しみを知らないとすれば、やはりかわいそうだな。

    0
    2017年10月06日
  • D坂の殺人事件

    Posted by ブクログ

     江戸川乱歩全集読破を目指して。でもまだ2冊目です。
     これは短編を集めた1冊でした。中でも唯一聞き覚えの会った「D坂の殺人事件」。明智小五郎が登場しました。登場するとは思っていなかったのでびっくりしました。やっぱり登場すると安心感がありますね。名探偵の存在感ですかね。
     マゾ、サドについて。この単語はこの時代から病名として存在していたんですね。
     それにしても、どのお話もドロドロでした。まさに愛憎が渦巻いているという感じです。
     「二廃人」と「石榴」の犯人に共通していること。なんて身勝手!他人の人生を、命を犠牲にしなくても、他にやり方があるだろうにと思いました。せめて人に迷惑をかけないように

    0
    2017年09月22日
  • 江戸川乱歩傑作集1 孤島の鬼【イラスト入り】

    Posted by ブクログ

    読むべきときに読めた。
    諸戸は切ないな。
    今ではあらゆる題材が尽くされ、真新しさは失われているはずなのに、ぞくりと心臓の裏に触れられているかのような恐怖。
    使い古された言葉を使おう。
    江戸川乱歩、凄い。

    0
    2017年07月08日
  • 孤島の鬼

    Posted by ブクログ

    初乱歩。孤島の話になったあたりから内容がヘビーに・・。屋敷の中で繰り広げられていたことが現実の世界でもあることなのだと思ったらゾッとする。
    終始諸戸さんには幸せになってほしいと思っていたんだけど無理だったか。
    洞窟の中ではどうなることかと・・。

    挿絵がなかなかおどろおどろしくてそれがまた物語を盛り上げてくれました

    0
    2021年12月30日
  • 孤島の鬼(1)

    購入済み

    面白かった

    江戸川乱歩の少年少女シリーズしか読んでこなかったので、これは初ものでした!
    乱歩っぽいゾクッとした気持ち悪さが良かったです!

    0
    2017年05月27日
  • 明智小五郎事件簿12

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩『明智小五郎事件簿 12「悪魔の紋章」「地獄の道化師」』集英社文庫。

    戦前の名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの最終巻。

    『悪魔の紋章』『地獄の道化師』共に犯人が次々と猟奇的な殺人を犯すという、江戸川乱歩らしい、おどろおどろしい雰囲気と見事なトリックが堪能出来るハードな作品。

    『悪魔の紋章』。明智小五郎はなかなか登場せずに、法医学博士の宗像隆一郎が探偵役を勤め、ストーリーは展開する。H製糖株式会社の取締役・川手庄太郎は何者かに脅迫され、二人の娘が次々と脅迫者の毒牙にかかる。現場に残された悪魔の紋章…三重渦状紋。脅迫者の目的は…そして、正体は…

    0
    2017年04月25日
  • 孤島の鬼(3)

    購入済み

    切ない

    原作を読んでいたから、内容は知っていましたが、やはり最後は涙です。

    1
    2017年12月09日
  • 明智小五郎事件簿11

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩『明智小五郎事件簿 11「妖怪博士」「暗黒星」』集英社文庫。

    名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの第11巻。全12巻まで残すは2巻。

    時代を感じる江戸川乱歩の探偵小説と共に、巻末に収録されている平山雄一の『明智小五郎年代記』と喜多木ノ実による味のあるイラストも大きな魅力となっている。

    『妖怪博士』。明智小五郎と共に少年探偵団が怪人二十面相に挑むジュブナイル作品。『少年探偵団』で爆死したはずの怪人二十面相が実は生きており、明智小五郎と少年探偵団に復讐するというストーリー。善と悪が明確になっており、明智小五郎と怪人二十面相の知恵比べという図式が見所の一

    0
    2017年04月19日
  • 明智小五郎事件簿10

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩『明智小五郎事件簿 10 「少年探偵団」「黒蜥蜴」』集英社文庫。

    名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの第10巻。

    奇しくも『少年探偵団』と『黒蜥蜴』という、自分の読書の趣味を決定付けた2作が収録されている。

    初めて読んだ江戸川乱歩の小説がポプラ社の『少年探偵団』だった。その時に味わった面白さは今でも忘れない。何十年振りかで読んでみても冒頭の怪事件から結末までのおおよその筋を覚えており、江戸川乱歩を読み始める契機となった作品というだけに感慨深いものがあった。読み返してみると、ジュブナイル作品だけに善悪、起承転結、山谷がはっきりしていて面白いが、反面、

    0
    2017年04月06日
  • 明智小五郎事件簿1

    Posted by ブクログ

    語り口も良いし、純粋に推理を楽しんでいる明智小五郎の人物像も良い。犯人に至っては、殺すつもりのなかった人もいれば、殺人を楽しみたい人もいて、実に魅力的な作品に仕上がっている。大正期の頽廃と浪漫、高等遊民たち。そんな時代の雰囲気が味わえる。

    0
    2016年12月24日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(3) 妖怪博士(ポプラ文庫クラシック)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいると、恐かったり、ドキドキしたり、「そうだったの?」とか、「やっぱり~」とか、とても面白かった。
    でも、ちょっと恐かった・・・

    0
    2016年10月27日
  • 明智小五郎事件簿6

    Posted by ブクログ

    明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの第6巻。

    『D坂の殺人事件』から始まったコレクションなのだが、次第にエンターテイメント的な要素が強くなってきたようだ。この『黄金仮面』で明智小五郎が対決するのは、何とあのアルセーヌ・ルパンが登場するのだ。これまでに無い二転三転の展開を見せる起伏に富んだストーリー、大胆で奇抜なトリック。明智小五郎は何度も命の危機にさらされる。

    勿論、何十年前かにポプラ社の少年探偵シリーズで読んでいるのだが、読み返してみても、あの時の興奮と記憶が蘇ってくる。また、今回読み返して気付いたことか1つある。モンキー・パンチの『ルパン三世』に登場する峰不二子は

    0
    2016年10月26日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(1) 怪人二十面相(ポプラ文庫クラシック)

    Posted by ブクログ

     江戸川乱歩で初めて読む作品。
     最初こそ、昔の作品でネタバレかと思ったが、読み進めるにつれ、先が読めず、面白くて、ワクワクして、感動した。
     名作で、今でも揉み続けられる理由が分かった。

    1
    2016年10月10日
  • 明智小五郎事件簿5

    Posted by ブクログ

    明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの第5巻。

    後に登場する明智の宿敵・怪人二十面相の原型とも受け取れる魔術師と明智の手に汗握る闘いが巧みなプロットにより描かれており、非常に面白い。

    時折、作中で著者が名調子により読者に語り掛けるという一昔前のテレビドラマのような手法も使われており、明智が二人の妙齢の女性に心を奪われるというオトナの描写と併せて、まるで映画かテレビドラマのような仕立てになっている。

    この作品は大昔にポプラ社の『江戸川乱歩・少年探偵シリーズ』で読んだ記憶があり、内容を断片的には覚えていたが、こんなオトナ向けの作品であったかなと疑問に思った。しかし、大槻ケ

    0
    2016年09月23日
  • 明智小五郎事件簿2

    Posted by ブクログ

    名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べ、構成した事件簿。全12巻の第2巻。

    『一寸法師』と『何者』の2編を収録。どちらも既読だと思うのだが、『何者』だけはストーリーの記憶が曖昧だった。

    あらためて読み返してみると、『一寸法師』は大衆受けする派手なエログロテイストのミステリーであるのに対して、『何者』は地味な作品ながら、しっかりした本格的なミステリーであることに気付かされる。

    前巻に続き、巻末の平山雄一の『明智小五郎年代記2』に今回収録2作の事件発生時期を、如何にして特定したかが詳しく書かれており、面白い。また、法月綸太郎の解説が余りにもマニアックな上に的確で、かなり江戸川乱歩作品を研

    0
    2016年07月05日
  • 明智小五郎事件簿1

    Posted by ブクログ

    名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べ、構成した事件簿。全12巻の第1巻。

    全て既読の短編なのだが、再度、事件発生順に読んでみると、素人探偵として登場した変わり者の明智小五郎が次第に探偵としての地位を確立していく過程が読み取れて面白い。

    短編の中の僅かな記述を手がかりに事件発生年月を特定し、並べ直す作業は、ある意味で江戸川乱歩への挑戦とも受け取れる。この辺りは巻末の平山雄一の『明智小五郎年代記1』に詳しく書かれている。

    『D坂の殺人事件』『幽霊』『黒手組』『心理試験』『屋根裏の散歩者』の5編を収録。

    0
    2016年05月22日
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~

    Posted by ブクログ

    「黒い虹」「黒蜥蜴」「人間豹」「石榴」の4作が収録されています。
    一番面白かったのは「人間豹」。乱歩のお家芸であるエログロ、明智と犯人との頭脳戦、小林少年の活躍、そして終盤のタイムリミットサスペンスといった盛りだくさんの内容が、非常にテンポよく展開していきます。大の大人の私でも童心に返ったようなドキドキ感の中で読むことができ、次のページをめくるのが楽しかったです。ミステリとしては細かい瑕疵がいくつかあり、乱歩本人も「子どもらしい読み物」と述べるなど、自他ともにそれほど高い評価は受けていない作品のようですが、私は本作こそが大衆作家・江戸川乱歩の原点であるように感じました。

    0
    2016年05月15日