江戸川乱歩のレビュー一覧
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『二廃人』
温泉宿で出会った2人の男。斎藤氏と井原氏。井原氏の語る自らの過去。夢遊病者として数々の盗難事件を起こしてしまい、殺人事件まで。井原氏の夢遊病を目撃したただ一人の目撃者の秘密。
『D坂の殺人事件』
明智小五郎シリーズ
D坂にある古本屋の主人の妻が殺害される。喫茶店からの目撃者、裏の目撃者からの証言で現場に出入りしたものがいない。妻の持つ全身の傷の秘密。ソバ屋の妻の身体の傷の秘密。
『赤い部屋』
誰にもわからない方法で99人もの人間を殺害したと告白する男。おもちゃのけん銃で会合の参加者を脅し、給仕の娘に自らを撃たせるが・・・。
『毒草』
河原に生える毒草。友人と二人話をするうちに -
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江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」、夢野久作の「ドグラ・マグラ」。
「乱歩と久作を読まずに歳をとってはいけません」の松岡正剛氏の言葉に魅かれてこの本を手にしました。
江戸川乱歩の作品はかなり読んできましたが「パノラマ島綺譚」は読んでいませんでした。
人見廣介の妄想し続けてた理想郷を作るための荒唐無稽な企み。
狂気じみた世界観。妄想への人の執念は恐ろしく、かとて人は誰しも妄想するものであり。薄気味悪くも話に引きずり込まれる自分がいるわけで。
ミステリーとしてのストーリー自体もなかなか面白いのですが、主人公の妄想への飽くなき執念。そこに注目するとさらに面白さが感じれると思います。 -
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乱歩の作品の中で、どれだけ他のものを読んでいっても、未だに一番好きな作品が「孤島の鬼」です。
何が好きかと言われるとはっきりと具体的に答えられないのですが、その世界観、島の描写、そして何にも増して人間描写の表現力に惹かれているのだと思います。
禍々しい世界なのに、どこか愛があるような。
再読ですが、一度目は無理矢理のハッピーエンドに主人公側の気持ちになってほっとしたものの、二度目は、諸戸のあまりの悲しさにちょっと空しくなってしまいました。
ここで一番怖いのは、主人公の抱く諸戸への感情と、そして諸戸の悲しいほどの恋。
考えてみたら、白髪になったのは主人公だけ。何よりも主人公が怖かったのは、暗 -
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シリーズ最後は、超人ニコラ博士に扮した怪人二十面相との対決。
小林少年のニセモノまで登場して、シリーズ全体の中では、結構なピンチ状態にまでなっていた。小林少年は鉄格子の牢獄に閉じ込められるが、何の身体検査もされなかったところが不思議というか、読者サービスなんでしょうね。
「そうじゃ。わしが生まれたのは1848年だよ」
「じゃあ、おじいさんは、114歳ですね」
なんてやり取りがあって、本書(ポプラ社刊)の発行年は昭和45年で、だとすると少年探偵団と僕らは同世代?と思ってみたこともあったが、執筆された年代もわかった・・・ということで、ちゃんちゃん。
評点(満足度)は全巻読破!ということです -
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妖艶な謎の美女、通称黒衣婦人は夜の町を支配する女王だった
真っ黒なドレスと美しい宝石に身を包み、腕に蜥蜴の刺繍の入った彼女を誰もが崇拝し、
その美しさに心酔する
誰もその素性を知るものはいなかったが、その正体は稀代の大怪盗であった
彼女のゆがんだ美学とプライドを満たすため、一命をかけた獲物に挑戦する
獲物を護衛する明智小五郎との一騎打ち
知力の全てを尽くし互いに出し抜き合う
江戸川乱歩の作品は全て共通した価値観と美学で繋がっています
最後は全部明智がもって行く展開とかね
私はあまり得意ではありません
でもそこに描かれるゆがんだ美意識の具現化というか、
そういうものは好きです
江戸川乱歩の -
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小学生の頃、むさぼるように乱歩シリーズ全巻読みあさりましたv
暗闇を徘徊するピエロ、侘しい旋律を奏でてそぞろ歩くチンドン屋、狡猾なのにどこか魅力的な犯罪者たち・・・当時の独特の時代の風俗の描写に吸い込まれるように魅了され、妖しい事件の数々にコーフンしきりでした。このシリーズに出会っていなかったら、今の「わたし」は違う人間になっていたと確信できるほどに影響を受けた・・・というか、ほとんどトラウマですw
一方で、読むたびに「小林少年、愛されすぎv」と思ってました(←ヘンな子供;)。明智先生のお気に入りの秘蔵っ子なのに、しょっちゅう二十面相からも熱烈なラブコール(スカウト)を受けていたのがポッシュ -
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ちょっと買ってから読み始めるまでに時間が空いてしまって、前知識をすっかり忘れた状態で読みました。
なので、明智小五郎が出てきてビックリした。途中で探偵が犯人だってわかったときに気付けよ!って話ですが、普通に警部と助手が解決するのかと思ってた。
明智小五郎が出てきてから解決まであっと言う間でちょっと残念でしたが、でも面白かったです。推理ものは、いつも後半まで犯人がわかりません。
『孤島の鬼』よりもグロい。でもエロい。エログロ?
まあでもTVの明智小五郎シリーズってエロかったよね?で、怖かった。ゾクゾクしました。
そんな感じです。描写が細かいので、余計にTVを思い出しました。