江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~

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    これは、江戸川乱歩の最高傑作かもしれない。少なくとも僕が今まで読んだ中では1番面白い。
    まずキャラクター普通のサラリーマンである主人公とその恋人初代を中心に、主人公に横恋慕する男、あっさり殺されてしまう素人探偵、曲馬団の少年など、曲者ぞろいのキャラクターが勢ぞろいする。
    謎の殺人事件、そこに関わるのは家系図。

    次々と明かされていく新事実。まさに点と点がつながって線になっていくのを見るようだ。

    今の時代では書けないであろう登場人物や表現がどんどん出てくる。いわゆる差別表現である。僕は、差別表現に過敏になるのはいかがなものかと思う。もちろん、不快に思う人もいるだろうが、本作のような扱いであれば

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    2020年08月06日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    あらすじ、序章を読んだだけではタイトルの意味が全く分からず、話の展開が読めないので続きが気になって一気に読んでしまいました。中盤の今までバラバラだった内容が一つに繋がる辺りが最高でした。一晩で白髪になってしまった理由が思っていたほどではなかったことや、ラストはどうなんだろと思いましたが、話がしっかりまとまっていたり、島の描写の素晴らしさなどから、今まで読んだ乱歩の作品で一番面白いと思いました。

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    2020年07月26日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    黒蜥蜴の妖艶からくるゾクゾクとする感覚、怪人二十面相の次はどんないでたちで現れるかというワクワク感、昭和の時代を背景にした当時の雰囲気を考えると、非常に読者を楽しませてくれる作品でした。名探偵・明智小五郎はいつの時代でも名探偵でいてくれると思いました。本当に昔の作品なのかと疑いたくなるくらいの作品です。

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    2020年06月06日
  • 明智小五郎事件簿3

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    万城目学さんの解説が全てを語ってくれています。
    流れるような文章で、ページをめくる手が止まりません。

    トリックも犯人も直ぐに分かるし、DNA鑑定など無い
    時代でも、このトリックはダメだなと思ってしまいますが
    ともかく、淫靡で残虐な恐ろしいムードが素晴らしい。

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    2020年05月15日
  • 明智小五郎事件簿1

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    何度でも読み返したくなる癖になる江戸川乱歩。「心理試験」での飄々としながらの鋭い切り口がたまらなく好き。

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    2020年05月09日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    昔読んだ少年探偵団シリーズ以来、久々の乱歩。一人の男の強迫的で幻夢的な妄想の極致。前衛的で自由な、ユートピア的ディストピアの描写に圧倒。表現者の幸福とは狂気的に突き詰めたコンテンツを産む事と思えば、これほど幸せな作品も無いのかも知れない。

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    2020年03月28日
  • 幽霊塔

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    先が読めても2転3転する話が面白かった
    以下ネタバレ?!




    オチが詳しくとてもいいハッピーエンドなのは以外だったけど良かったと思う!

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    2020年03月19日
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~

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    人間椅子、ぞっとした。心理試験、二廃人も好き。推理の種がわかる話もあったけど、それに対するコメントも読めてとてもいいです。

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    2020年03月05日
  • 明智小五郎事件簿1

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    ネタバレ

    名探偵明智小五郎の名前は知ってはいたが読んだことはなく、江戸川乱歩の本も読んだことなかったので読んでみた
    読む前までは文章がかたそうというイメージを持っていたが読み始めてみるとやさしい文章ですらすら読むことができた
    初めて明智小五郎が出てくる「D坂の殺人事件」では、明智小五郎がどのように自分の無罪を証明し、本当の犯人を見つけるかがおもしろかった

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    2020年03月02日
  • 吸血鬼

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    ネタバレ

    おどろおどろしさ満載の乱歩、久々に読んでその世界を堪能いたしました。
    内容としては、吸血鬼とは関係ないみたいだけど。

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    2020年01月21日
  • 少年探偵団 7 対決! 怪人二十面相

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    ドキドキワクワクするストーリー。小林君ひきいる少年探偵団と、かいじん二十面相とのあついバトルがおもしろいです。

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    2019年12月26日
  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

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    ネタバレ

     この作品は、1925年(大正14年)に江戸川乱歩によって書かれた短編小説である。江戸川乱歩は探偵物というジャンルを確立させた日本の小説家である。
     主人公は25歳の男性、名前を郷田三郎。何をしても興味が持てず、仕事もせず、これといった趣味もないまま過ごしていた。しかし、素人探偵の明智小五郎との出会いを経て、彼は次第に「犯罪」というものにのめり込んでいってしまう。尾行をしたり、脅迫じみた暗号文を書いてみたりと一人、犯罪っぽいことをして楽しんでいた。が、彼は危険が伴わないこれらの行為に飽きてきていた。そんな中、彼が住んでいる部屋の押し入れから、建物の天井に入れることに気付いてしまう。そこからしば

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    2019年10月30日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    「蟲」が読みたくて再読。

    陰獣がいちばんすきなんだけど、
    乱歩の中でもかなり良作でビギナーにもおすすめな「陰獣」といちばんの変態作である「蟲」を一緒に収録するか!?角川よ!と思ったのだが(盲獣、闇に蠢くあたりも相当に変態だが)。まあお得ではあるかな。

    「悪魔の恋であった。地獄の恋であった。それゆえに、この世のそれの幾層倍、強烈で、甘美で物狂おしき恋であった。かれはもはや芙蓉のなきがらと別れるにしのびなかった。彼女なしに生きていくことは考えられなかった。この土蔵の厚い壁の中の別世界で、彼女のむくろとふたりぼっちで、いつまでも不可思議な恋にひたっていたかった。」(「蟲」より)

    …なんか切なく

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    2019年08月09日
  • 孤島の鬼

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    正直に言って後味の悪い作品。
    ただ、面白いかと問われると、素晴らしく面白く、読みやすい。
    昭和初期に書かれたものとは思えないほど読みやすく、入り込みやすい作品であり、だからこそ、後味も悪く胸糞悪いという言葉がしっくりくる。

    登場人物全ての人間に対して色々な意味で気分が悪くなるような、そんな気持ちにさせる本だった。
    江戸川乱歩の作品はどれも、わかりやすい謎解きと、奇怪さが入っているように思う。
    この本も中盤までは謎解きがメインになり、ミステリー小説のように読み進める、終盤になると気味の悪さと恐怖感がリアルに描写されており、読んでいるとこちらまで恐怖にかられるようである。

    ただ中盤までの伏線と

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    2019年05月17日
  • 明智小五郎事件簿6

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    いやー、荒唐無稽、それが楽しい。最高。
    伊吹吾郎、由美かおるキャストによる土曜ワイド劇場「妖精の美女」を思い出します。

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    2019年04月05日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    怪盗が盗みを働き、それを阻止しようとする勢力。という構図が複数回展開されるわけだが、その殆どが各章の冒頭3、4ページでオチの検討がついてしまう程にあっさりしたものだった。しかしこの現象は、それだけ推理作品が現代の世間一般に浸透したからこそ起こりうるものであり、およそ1世紀近く前の作品であるこのシリーズが、某人気アニメの元ネタになった他、あらゆる推理小説メタの原本的題材になっている(と予想)と考えると、 川の源流にたどり着いたような気がした。

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    2019年03月15日
  • 少年探偵団 2

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    第3の事件 大暗室
     明智探偵が船旅中、船が遭難!救命ボートで漂流中、事件発生!
     唯一の生還者・大曽根助手を監視する小林少年!
    (小学六年生1997年4月号~6月号、9月号掲載)
      
    第4の事件 妖怪博士
     蛭田博士の洋館で相川少年が消えた!
     謎の私立探偵・殿村弘三が登場!明智探偵に推理対決を挑む!
    (小学六年生1997年10月号~11月号掲載)
     
    少年探偵団ワンダーランド
     BDバッジ・少年探偵手帳などプレミアムグッズを紹介。

    作者メッセージ/山田貴敏
    『少年探偵団』を描けることの幸福
     
    解説/高橋克彦
     永遠の人

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    2019年01月28日
  • 陰獣~江戸川乱歩全集第3巻~

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    何度読み返してもゾクゾクする、この感覚は何だろう。
    本のタイトルになっている「陰獣」は、乱歩の願望そのものだなあ。

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    2019年01月03日
  • 少年探偵団 1

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    第1の事件 怪人二十面相
    (小学六年生1995年12月号~2月号掲載)
    第2の事件 大金塊
    (小学六年生1996年9月号~12月号掲載)
      
     第1の事件では、明智小五郎は出張中ということで登場せず、小林少年のみ登場。
     第2の事件でようやく明智小五郎が登場します。
     第2の事件では、怪人二十面相ではなく謎の女盗賊が登場。
     女盗賊と怪人二十面相の関係は!?
     

    (巻末解説・少年探偵団ワンダーランド)
     
    幻想と怪奇の甘い果実を落とした男 江戸川乱歩
     
    BDバッチは勇気のしるし! 少年探偵団結成
     
    解説 少年ミステリの原点 我孫子武丸

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    2019年01月01日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    高校1年のときに夢中になって読んでた。表題の淫獣は非常に面白かったと記憶している。エロとサスペンスのバランスが絶妙で長さもコンパクトにまとまっていてたはず。
    あんまし、内容は覚えてないや。

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    2018年10月29日