江戸川乱歩のレビュー一覧
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ずっと読みたいと思っていた江戸川乱歩作品。
まずはやっぱり「怪人二十面相」から[^-^]
思っていた以上に読みやすいというより、
あまりに突っ込み所が満載すぎて、
かなり古い時代のものとはいえ、これは…と
びっくりしたけど、油断させておいて
突っ込ませつつも二転三転する展開が面白かった。
20のまったく違う顔を持ち、宝石や美術品など
美しい物だけを盗み、現金にはあんまり興味を持たない
不思議な盗賊、"怪人二十面相"。
そして書かれる予告状。
「余はこのたび、右六個の金剛石を貴下より
無償にて譲り受ける決心をした。」
勝手に決心するけれど、律儀に知らせる[笑]
今の -
Posted by ブクログ
文句なしの傑作ですよ、これは!!!
まあ、多少「乱歩贔屓」も入っているかもしれませんが(笑)、それ抜きにしたって「★★★★★」の価値はある。
特に、「孤島の鬼」。
ミステリとしても、意表を突くトリックで息をのみ、また、裏で蠢く陰謀にもゾクリとさせられる。
そして、登場人物は魅力的。秀ちゃんは、今で言う「萌え」要素を十二分に持っている。ああいうさりげない「萌え」が丁度いい。
そして、諸戸道雄。男色趣味は無いが、しかし、同情は誘う(といったって、私は箕浦×秀ちゃん派)。
そして、「猟奇の果て」。
読みながら、筋の運び方に違和感。
やっぱり、本書に入れられている「もう一つの結 -
Posted by ブクログ
ネタバレ半数は再読。「空中紳士」等は初読。
・「踊る一寸法師」
最初の描写の痛ましさと言ったら。「芋虫」でも存分に発揮されていたが、ああいう厭な情景描写は、読む者に或る種の「嫌悪感」だとか「厭世感」を与える。乱歩は特に、よく与える描写を得意としているように思う。筋については、乱歩作品を読んでいれば何となく予想のついてしまうもの。
・「毒草」
「堕胎」という微妙な社会問題を扱っていたせいか、左翼方面からの評判は宜しかったらしい。だが、乱歩がそのようなことを考えて書いていなかった事は、乱歩自身も述べている通りである。乱歩としては、本作を通じて、「堕胎の恐怖」というものを描いたということであるが、若 -
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ネタバレ再読。内容はネタバレ含む(覚書のため)。
・二銭銅貨
「南無阿弥陀仏」の暗号。「ゴジャウダン」は傑作だと今でも思う。点字に目をつけたところもなかなか。
・一枚の切符
博士夫人が轢死体で見つかり、殺人容疑で博士が逮捕。重石と飼い犬を使ったトリック。ただ、夫人が本当に「犯人」かどうかはぼやかされている。
・恐ろしき錯誤
火事で妻を失った夫が考えだした、犯人あぶりだしの方法。妻が大事にしていたロケット(実際はそんなもの、そもそもなかった)に各人の顔写真を張り付けておいたものを使い、脅しをかけてみるという手法だった。着想もいいし、オチのつけ方も格好をつけて、珍奇なものにしていないところがまたよし