江戸川乱歩のレビュー一覧
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ネタバレ江戸川乱歩は全作読破したわけではないけれど、元から読みやすいので好きでした。そこで、リブレ出版で咎井淳さんが表紙を手掛けた新装版だと聞き、悩みもせずに買った珍しい本。
江戸川乱歩の「芋虫」は有名で、一度傑作選で読んだことがあったので、それに近い雰囲気を纏った作品。ミステリーやホラーのテイストを持ちつつも、諸戸や箕浦の感情の揺らめきの方が印象に残る。
どうか僕から逃げないでくれ、と懇願する諸戸に対し、箕浦は身体を這いずりまわられるような恐怖に拒絶することしかできない。だが箕浦も友人として、頼れる存在として諸戸を信頼していることを否定できない。諸戸はそれに縋りついて、彼に受け止められなくとも想い続けている。まさに身を焦がすような情欲に身悶えし続けている苦行だ。
彼の執念は蛇のように箕浦を離さない。まるで献身的な言動の裏に、箕浦が端々に感じる恐怖は、はたして諸戸が意図していたものだろうか。
そうでなくても、箕浦にとっての鬼は、丈五郎だけではなかったはずだ。 -
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ネタバレわたしが購入したものは、装丁が和風なタッチの百合のイラストで美しいです。
百合というのも、官能的で話に合っていると思います。
お話の中での表記は「黒トカゲ」ですが、タイトルは「黒蜥蜴」なのですね~。
タイトルと美輪明宏が演じているということは知っていたのですが、読んだことはなかったので、わくわくしながら読みました。
もともとスパイや怪盗ものが好きなこともあり、とても楽しく読めました。
何といっても黒トカゲのキャラクターが素敵です。
スタイルがよく、素晴らしい美貌を持つ女性、なのに一人称は僕で、盗賊。
美しいものが好きで、宝石や絵画だけでなく人まで盗み、自分の嗜好のために殺してしまう。
話の中の賭けだけでなく、キャラクターとしての魅力や存在感も明智探偵に勝っていると思います。
盗みの手腕はそうでもないですが、盗んできた人間を剥製にしたり、溺れさせてみたり、なかなか非道なことをしていますが、それでも擁護というか、応援したくなる魅力を感じました。
(基本的にわたしは割と何でも悪役を応援する傾向にはありますが…)
単に悪い部分だけでなく、鮮やかな手腕や魅力的なキャラクター、たまに人間くさいところも描かれているからこそ好きになってしまうのでしょう。
彼らに対する江戸川乱歩のやさしい眼差しというか父性というか、生み出したキャラクターへの愛を感じました。
そのスタイルと美貌で、その盗みによって得た資産力で、大抵のことは思い通りにできる彼女が、どうして明智探偵に惚れてしまったのでしょうか!
アイリーンがライバル視していたシャーロックホームズに自分と同等、それ以上の知性と魅力を感じ惚れてしまったように、彼女もある意味唯一自分を理解してくれる明智探偵を愛おしく思うようになったのでしょうか…。
そうでなければ、顔と推理力、変装だけが取り柄の明智探偵ごときにマダムの心を盗まれてしまうなんて、許せません(笑) -
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『孤島の鬼』
推理あり、ハラハラ感もあり、長編として楽しめる。そりゃあこんな経験したら髪が真っ白になるだろう。残酷さ、恐ろしさがある。酷い人格の人間が描かれている。まさに鬼。いったいどういう繋がりになっているのか読み進めたくなる。
『猟奇の果』
またまた出ました。江戸川乱歩、構想がしっかり定まっていないのに書き始めて途中で苦悶し、話が当初と違ってくる。こういうところが魅力を生むんだろうなぁ。癖になる。
よくあるように無理矢理感があるものの、そこを強引に押し切り、不気味な話が展開する。
想像すれば恐ろしい話だ。知らぬ間にそんなことが身近にあればゾッとするだろう。 -
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ネタバレ<スーパー=キャッティ>
文/久米みのる 絵/藤子・F・不二雄
★キャッティ登場(1)(たのしい三年生1959年4月号)
★キャッティ登場(2)(たのしい三年生1959年5月号)
★キャッティ登場(3)(たのしい三年生1959年6月号)
★海賊ドラゴン博士(1)(たのしい三年生1959年7月号)
★海賊ドラゴン博士(2)(たのしい三年生1959年8月号)
★海賊ドラゴン博士(3)(たのしい三年生1959年9月号)
★スポーツ星からの使者(1)(たのしい三年生1959年10月号)
★スポーツ星からの使者(2)(たのしい三年生1959年11月号)
★スポーツ星からの使者(3)(たのしい三年生1959年12月号)
★スーパー勉強機(1)(たのしい三年生1960年1月号)
★スーパー勉強機(2)(たのしい三年生1960年2月号)
★スーパー勉強機(3)(たのしい三年生1960年3月号)
★円ばん人(1)(たのしい四年生1960年4月号)
★円ばん人(2)(たのしい四年生1960年5月号)
<かけろセントール>
★愛馬セントール(1)(たのしい三年生1961年4月号)
★愛馬セントール(2)(たのしい三年生1961年5月号)
★ゆうれい峠(たのしい三年生1961年6月号別冊付録)
★すごうでの賞金首(1)(たのしい三年生1961年7月号)
★すごうでの賞金首(2)(たのしい三年生1961年8月号)
★西部の悪魔(たのしい三年生1961年9月号)
<かいじん二十めんそう>
文/江戸川乱歩 絵/藤子・F・不二雄
※全14回のうち第1回~第6回のみ作画
★第1回(たのしい一年生1959年11月号)
★第2回(たのしい一年生1959年12月号)
★第3回(たのしい一年生1960年1月号)
★第4回(たのしい一年生1960年2月号)
★第5回(たのしい一年生1960年3月号)
★第6回(たのしい二年生1960年4月号)
★第7回~最終回 ※文/江戸川乱歩 絵/しのだひでお -
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ずっと読みたいと思っていた江戸川乱歩作品。
まずはやっぱり「怪人二十面相」から[^-^]
思っていた以上に読みやすいというより、
あまりに突っ込み所が満載すぎて、
かなり古い時代のものとはいえ、これは…と
びっくりしたけど、油断させておいて
突っ込ませつつも二転三転する展開が面白かった。
20のまったく違う顔を持ち、宝石や美術品など
美しい物だけを盗み、現金にはあんまり興味を持たない
不思議な盗賊、"怪人二十面相"。
そして書かれる予告状。
「余はこのたび、右六個の金剛石を貴下より
無償にて譲り受ける決心をした。」
勝手に決心するけれど、律儀に知らせる[笑]
今の日本では有名になった某怪盗や探偵たちや
いろんなお話の元となっている部分、また江戸川乱歩も
その元となっている物語があったりと
継がれてきた系譜を辿っていくのも楽しい。
どんなに明るい場所で、どんな近づいて見ても
少しも変装とは分からず、大胆不敵、傍若無人の怪盗と
明智小五郎との力と知恵の戦いは、今どちらが罠を仕掛け、
どちらが引っ掛かっているのかまさに好敵手の戦い。
明智小五郎の小さなかわいい弟子小林くんと
その後結成される少年探偵団の始まりもわくわくさせられる。
紙芝居を思わせるかのような独特の語り口や
古い時代を感じられる背景など、楽しみも多くて
これから他の作品を読み進めるのが楽しみ!
巻末に江戸川乱歩の孫である平井憲太郎さんの
エッセイがあり、優しいおじいちゃんであった
乱歩の姿や、執筆をしている部屋などの風景を
感じられるのも読後に二十面相から最後の
プレゼントをもらったようでうれしかった。