江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩傑作選

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    乱歩が根強い人気を持つ背景を理解できた。解説にもあるが、乱歩の作品は推理小説ながら、何度も読みたいと思わせる力がある。それは、愛憎や執着、傲慢、ドロドロとした人間模様とその描写が魅力的だからだと思う。私がここでいくつかの短編を読み、興味深く感じたのは「見る」という視覚的行為だ。芋虫や散歩者、d坂、鏡地獄にでてくる視覚情報は、雄弁に、緻密に、感情を伝える。それは、犯罪の始まりであったり、犯人の動機であったりする。「見る」という仕掛けが、事件をただの推理の対象とするのではなく、人間の営みだという根本的な事実を自然に示す。

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    2026年01月16日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    「天井知らずの面白さだよ。」
    友達にそう勧められ、すかさず本屋に走り買って読みました。そして言われた通り、天井知らずの面白さでした。星5では足らん。
    江戸川乱歩先生の推理ものの要素も当然ありつつ、ワクワクするような冒険要素、重たいテーマの人間関係の描写(読めばわかる。)の要素、ホラー要素、伏線回収全てが詰め込まれ、読みやすいのに1冊にこんなに面白要素を楽しめちゃって良いんですか、と思わず参る。
    どこか怪しげな雰囲気を纏った世界観が癖になります。

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    2026年01月10日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    不可思議な事件の探偵小説として楽しく読んでいると、いつのまにか恐ろしい物語に足を踏み入れてしまっていた。落ち着いて読み返せば目を逸らしたくなるような内容ではあるが、江戸川乱歩のかく文章にはむしろ目が離せなくなるような魅力があり、若干の苦しさを感じながらも読み続けてしまう。体験談として語られる物語は余分なものが省かれている感じがすごく好みだった。特に死の間際になっても同性からの愛は受け入れられないところと丈五郎が宝によって気が狂い結末を迎えるところが個人的によかった。

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    2026年01月09日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    推理小説は好きだが、江戸川乱歩をちゃんと読んだのは初めてだ。
    本書は9つの短編集であるが、全てが探偵が登場する推理小説ではなく、怪奇的要素の強いものもあった。
    どの作品も非常に興味深く夢中になれた。
    あまり書くとネタバレしそうなので個別の内容には触れないが、特に不気味と感じ騙されたのは『人間椅子』だった。
    また、機会があれば江戸川乱歩の作品や江戸川乱歩が影響を受けた、また、江戸川乱歩に影響を受けた作者の推理小説を読んでみたいと思った。

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    2026年01月08日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    江戸川乱歩、小説がうますぎる。

    あまり前情報を入れずに読んだので、あまりの面白さに驚いた。
    もしも自分が江戸川乱歩がバリバリ現役の時代に生きていたら、危うく彼を神と崇め、彼の作品の二次創作執筆に没頭していたかもしれない。

    怠惰で行動力のない現代人でよかった。

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    2025年12月23日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    初めて読むタイプの作品だった
    同性愛って異性愛?と比べるとどうしても両思いになれる確率少ないんだろうなぁと言うことをしれた
    最後の終わり方凄い好きそんなにすきやったんやな…

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    2025年12月17日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    私に新しい性癖を与えてくれた作品。芋虫を読んで以降、四肢欠損や白痴化、幼児退行、とにかく誰かの手を借りなければ物理的に生きていけない、もはや人間と呼ぶにはあまりにも哀れすぎる生き物と化してしまった人間が登場する作品が大好きになってしまった。誰にでも勧めようとは思わないが、できる限り多くの人に読んでもらい、人のエゴの罪深さや、どうしても抱いてしまう優越感と嗜虐欲、罪悪感、全てを感じてもらいたい。新しい世界が開かれるので。

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    2025年12月16日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    自分自身の手ではなく自殺に近いのではと思いました。あるトリックを使って殺人を犯したけれど実際にできそうでゾクっとしました。

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    2025年12月03日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    憧れの乙女の本棚☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝



    みなさんがレビューをあげられるのを見て
    ずっと気になっていたんですが
    たくさんあって一体どれから読んだらいいのか、、、笑


    そんな中ミユキさんにオススメされてこの本を手に取りました(^^)



    実は江戸川乱歩も初めて。
    なんとなく文豪の作品は畏れ多いというか、読みにくそうなイメージで手を出せずにいました。


    しかし、杞憂に終わりました。
    思ってたより読みやすい!!


    そして夜汽車さんのイラストのおかげで一気に引き込まれます。なんて美しい(//∇//)
    用紙の色合いもいいですよね
    知らぬ間に世界に入り込んでいました


    美しく、そし

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    2025年11月15日
  • 孤島の鬼

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    明智小五郎という、言ってみたら安全牌がいない作品なので面白さの奥行きがすごかった。
    また忘れた頃に読みたい作品。

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    2025年11月05日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    『人間椅子』




    乙女の本棚2作目は…
    まきちゃんのレビューを読んで
    こちらに 決めておりました♪




    江戸川乱歩 は 「明智小五郎シリーズ」
    を読んだっきりで…
    「人間椅子」は初めて♥



    ホノジロトヲジさんの 絵が 素敵


    黒い背景に 赤と緑が基調となって
    包丁? ナイフ? を持ってる男の人が
    今にも振りかざしそうな……
    そんなイラストがあるのだけど


    特に好きな1枚 素敵だなぁ
    ゾクゾクしちゃう (*´艸`)フフフッ♥



    それに…
    この 江戸

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    2025年11月01日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    『心理試験』
    用意周到で完璧すぎる犯罪が、完璧ゆえに見破られていく。そんな過程がとても面白かった。
    『人間椅子』
    手紙調の文体が、より残酷にそこ恐怖を読み手に与えていたと思う。人間的なホラーがとても怖くて良かった。
    この2作品がお気に入り。
    あと『芋虫』では「孤島の鬼」同様、乱歩の書く「穴」が世間や常識からの解放を表していることがわかる。

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    2025年11月01日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    人でなしの恋が好きだったと記憶していたのだが、どんな話だったのか朧気でした。人間の記憶あてにならん。久しぶりに読んでみて、やっぱり好きだと思った。なんとも言えない危うい雰囲気が魅力的。
    色々な話が収録されていて満足な一冊。陰獣が面白かった。

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    2025年10月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    2025/10/27
    p.37
     声によって想像すれば、それは、まだうら若い異国の乙女でございました。ちょうどその時、部屋の中には誰もいなかったのですが、彼女は、何か嬉しいことでもあった様子で、小声で、不思議な歌を歌いながら、踊るような足どりで、そこへはいってまりました。そして、私のひそんでいる肘掛け椅子の前まできたかと思うと、いきなり、豊満な、それでいて、非常にしなやかな肉体を、私の上へ投げかけました。しかも、彼女は何がおかしいのか、突然アハアハ笑い出し、手足をバタバタさせて、網の中の魚のように、ピチピチとはね廻るのでございます。
     それから、ほとんど半時間ばかりも、彼女は私の膝の上で、とき

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    2025年10月27日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    語り手が過去の出来事を振り返るかたちで、自身の経験談や懺悔を語るように物語が進む形式が多い。聞き手に自分を重ね、不思議な話に半信半疑ながら引き込まれていくことで、もしかしたら実際の出来事なのかもしれないという気持ちになるのが楽しい。「陰獣」は初期の短編集の集大成のような作品なので、同社の傑作選を読んでから読むことをおすすめしたい。最後まで江戸川乱歩の良さが詰まっててよかった。

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    2025年10月23日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    最後まで作者の手のひらで踊らされていたように思い人間椅子のトリックが不可能ではないが可能なのか?と思ってしまうそしてあのような考えが思いつくだけで恐ろしく天才だと思うまた、イラストも素晴らしく色使いが不気味で美しい

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    2025年10月13日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    少し茶目っ気のある文章とどこか他人事な感じがすごくよかった。他がカラッとしている分「芋虫」のじっとりとした感じが際立って印象に残った

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    2025年10月02日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    ふと手を差し伸べられて引き上げてくれる、もしくは背中から押し上げてくれる。そんなふうに物語の舞台へ誘う言葉が江戸川乱歩の筆致に潜んでいる。この艶かしくおぞましい物語は禁忌や欲望が交錯した迷宮となる。好奇心こそ歓喜とリスクに満ちている。だから面白い。

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    2025年09月28日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    5つの物語で構成される短編集。
    5つとも舞台や雰囲気が異なり、また、明智小五郎の登場の仕方も様々で面白い。

    どのお話も読み切ると所々にちゃんと犯人のヒントが転がっていたことに気付けるのも個人的に好き。

    個人的には、
    「何者」のどんでん返し感
    「心理試験」の犯人の追い詰め方
    「地獄の道化師」の文章から伝わってくる不気味さと恐ろしさ
    が特に印象的だった。

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    2025年08月29日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    推理物の中でもコロンボや古畑任三郎の倒叙ミステリー物が好きなんだけれど、何故自分がそれを好きなのかが分かった。ロジック的な部分よりも内面の揺れ動きを楽しめるからなんだなあと。

    乱歩の作品は全て内面の揺れ動きが凄く丁寧に描かれていて、推理物では犯人がどういう人物でそこから犯行に至り、犯罪を犯した瞬間の興奮と生命が絶たれる瞬間を見据える目線までとても生々しく見せてくれる。
    特に人が死ぬ描写は凄い、凄いキモい。笑

    全部面白いけど屋根裏の散歩者、人間椅子、芋虫は傑作。

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    2025年08月25日