江戸川乱歩のレビュー一覧
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「芋虫」「踊る一寸法師」「虫」「盲獣」収録。芋虫が文字だけでもゾクゾクした。手足が無く、喋れず本当に芋虫のようになっていく夫に嗜虐的な態度の妻が恐ろしい。家族が見るも無残な姿になった時、自分なら以前と同じように接することが出来るだろうかと考えてしまった。
あと虫の「悪魔の恋であった。地獄の恋であった...続きを読むPosted by ブクログ -
古い文体で読みづらい部分もありますが、それを補って内容に引き込まれます。狂気の描き方、また、オチもえっそうなるの?というものがあり、とても楽しかったです。Posted by ブクログ
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黒色の景色がラストで一気に橙色に変わる、色の変化が美しい作品でした。読後感が心地よく、蜜柑のいい匂いまでしそうな気がした。
著者である、芥川龍之介さん曰く「文章の中にある言葉は、辞書の中にある時よりも美しくなければならない」
文章の中に、その人がいる。Posted by ブクログ -
美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。
純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。
手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。
全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
再読
今読んでも最高のミステリ・冒険譚
途中(深山木の変死)を境にテーマがガラリと変わる
しかし、ここに世にも恐ろしい企てを画策する傴僂男・丈五郎や、本作のもう1人の主役である諸戸道雄の性的倒錯が加わり単なる王道小説に終わらない。
蓑浦のイメージは初めて読んだ時から東京喰種の金木研
諸戸道雄...続きを読むPosted by ブクログ -
現金には目を向けず高価な美術品だけを盗みの対象とする美学を持った怪盗二十面相と、明智探偵の対決が始まる。人を傷つけたり殺したりしない二十面相だけど、犬は殺してしまう場面も何故か私は記憶に残っている。ただ美術品を盗むことと、人を驚かせることにしか興味のない二十面相は、悪党ながらも何だか憎めない。
最初...続きを読むPosted by ブクログ -
この作品は、1925年(大正14年)に発表された江戸川乱歩の短編探偵小説である。また、江戸川乱歩が創作した代表的人物である名探偵明智小五郎が初登場した作品でもある。実際読んでみて、私が特に印象に残ったところは3つある。
一つ目は、言葉だけで事件の様子が詳しく書かれていることで自分の中でイメージしやす...続きを読むPosted by ブクログ -
今まで色んな人のミステリーを読んできたけどやっぱり江戸川乱歩しか勝たん、とこの本で再確認。
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深山木の殺され方が本当にわからなくて、え、どうやった??ってなってたけど読み進めていく内に納得。
だいたいのミステリーってこの人犯人っぽいな、って人が最初から居たりするけど江戸川乱歩作品は全然犯人が読めな...続きを読むPosted by ブクログ -
第一線の作家たちによる連作「江川蘭子」が3作目まで読める。第一作目を任された乱歩が後続の人たちが色々と遊べるようにたくさんの要素を詰め込んでいるのが面白い。
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20年ぶりぐらいに読んだ江戸川乱歩作品(小学校の図工の授業で乱歩作品を題材にした絵を書いた記憶がある)。
面白いー!!!こんなに面白かったのか。
ちなみにこれは穂村弘さんが好きなミステリに挙げてたので読んでみた。好きな文章を書く方のおすすめはやはり良い。
乱歩といえばちょっとグロテスクで、人の感...続きを読むPosted by ブクログ -
今までいろいろ怪談モノ読んできましたが、この本が一番読んでる最中にゾワゾワとしてくると言いますか、読者のメンタルが不安定になっていくような恐怖を感じさせてくれて、とても面白かった。
目が覚めた後に振り返ると理論の展開がおかしいことに気づく夢物語と言えばいいか……夢を見ている最中は変な展開になっても...続きを読むPosted by ブクログ -
アケチ探偵と20面相の闘い。親友を助ける事が出来なかった事の哀しみ。都市伝説になるきっかけはほんの些細な事のようだけど、悪人になるにも理由はある。Posted by ブクログ
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夕陽と蜜柑の色が鮮やかで、深く心に残る話。
芥川龍之介はほぼ全作品読んでいて、
「蜜柑」は好きな作品。
こんなに素敵なイラストをつけてくれて、げみさんありがとう。
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心が暖かくなるお話でした(^-^)
げみさんのイラストがいい感じにお話とマッチしててとても読みやすかったです♪
このシリーズ読みやすくて本当におすすめです♪Posted by ブクログ