江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩傑作選
    ものごとを概形や雰囲気で捉えて描写するのでなく、生々しい具体的な表現から雰囲気を生み出すやりかたが好みだった
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
    夏読36冊目。
    赤とんぼとおじょうさんの、出会いと別れの切ないお話。
    赤とんぼが少女で表現されていて、いいな。
    乙女の本棚シリーズ、幻想的な絵柄と昔の文学がとてもよく合う。
  • 乙女の本棚9 外科室
    「でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!」
    「忘れません」

    主人公である「私」は友人の髙峰医師の手術の様子を見学することになる。そこで彼が目にしたものは……

    あなたはこの結末をどう捉える?

    小説としても画集としても楽しめる「乙女の本棚」シリーズ

    純愛ですね
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)
    朗読でたまたま耳にしました。小説は何故か苦手意識がありますが、聞けば聞くほど引き込まれ、うーわ、、どういうことやねん、、うーわ、と語彙力がゼロになるほど世界観に浸かってしまいました。
    聴き終わった後も、頭を冷やすのにしばらく時間がかかりました。
    この物語との出会いは衝撃の体験でした。
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    やっぱすげーな江戸川乱歩!

    てなわけで乙女の本棚をおっさんが読むシリーズ第2弾です
    なんだ、そのシリーズ

    ていうかもう2冊目にして乙女とか気にならなくなってます
    普通に受け入れ体制整っております
    ええやんええやんです

    あー、まず『人間椅子』ね
    江戸川乱歩の超有名作ですね
    簡単に言うと「むぐぐぐ...続きを読む
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)
     乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんと夜汽車さんのコラボ作品「人でなしの恋」です。夜汽車さんのイラストは可愛い~けど、このお話はちょっと怖いのか…はい、怖かったです(^-^;)

     19歳の京子が嫁いだ先は、家柄のよい名家門野家…夫の門野は京子を慈しみ愛してくれたこともあって半年ほどはとても幸せ...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    『瓶詰地獄』
    夢野久作、ホノジロトヲジさんコラボ作品です。

    この本は「読むと精神に異常をきたす」といわれている[ドグラ・マグラ]の著者の…作品。
    短編小説です。

    ホノジロトヲジさんのイラストは、とても素敵でしたので、恐る恐る…読んでみました。

    この本の構成は物語の全てが手紙文になっています。
    ...続きを読む
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    太宰治と人気漫画家の紗久楽さわさんのコラボ作品。
    「葉桜と魔笛」
    切ない、姉妹愛を感じる作品でした。

    主人公である老婦人の、三十五年前の回想という形で進む物語。
    二十の主人公は既に母を亡くしていて、中学校長である頑固で厳格な父親と十八の病弱な妹と三人暮らし。
    妹の死期が迫り、ただ側で黙ってみている...続きを読む
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    江戸川乱歩、三作品目を読みました。
    またまた、奇抜で濃密な、非日常の世界に行くことができました。

    いつとも知れぬ……ある日「私」は、
    態々(わざわざ)魚津へ蜃気楼を見に出掛けた帰り途に、汽車で押絵の額を窓に向けている男と出会う。
    その男は顔は細面で両眼がギラギラし過ぎていた外はよく整っていてスマー...続きを読む
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    江戸川乱歩、初読み作品です。
    奇妙な内容に気持ち悪くなりながらも引き込まれてしまって一気読み。
    丁寧な表現での文体なだけに、気持ち悪さが増して感じられてゾワゾワしながら読んだ。

    ホノジロトヲジさんはオンラインゲームのキャラクターデザインやイラストを数多く手掛けている。アーティスティックで唯一無二の...続きを読む
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)
    続けて読んだ江戸川乱歩作品。とても良かった。

    十九歳の京子は、名家の一人息子の門野と結婚して約半年。それまでは自分のようなものが、美男子の夫と結婚できたことなどに幸せを感じていた。でも徐々に夫の奇妙な行動に気がつき、それ以来、疑心暗鬼になり苛まれるようになる。
    夫は夜更けに床を抜け出して母屋を離れ...続きを読む
  • 乙女の本棚2 猫町
    この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか?
    「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」
    「三半規管の喪失」

    ...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
     乙女の本棚シリーズから、夢野久作さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「瓶詰地獄」です。「この表紙いいね~!今まで借りた中で一番いい!」と、ボカロ好きなうちの息子が言いました。現役乙女世代にも、いい感じに見えるんですね!でも息子は読まないと思うけど(^-^;

     浜辺に流れついた、ビール瓶3本…その...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
     乙女の本棚シリーズから、梶井基次郎さんとげみさんのコラボ作品の「檸檬」です。まずは、いつものように表紙から…なんとも懐かしいようなぬくもりを感じるような、それでいて檸檬の色彩がはっきりしていて、思わずわくわくしてしまいます(^-^)

     肺病を患い、借金もあり友人宅を転々としている主人公の青年…。...続きを読む
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)
    キレイな絵がより一層、背筋をヒヤリとさせる、まさに人でなしの恋でした。
    そんな相手があろう事か。短編ですが、読み応えあり。
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)
    まさしく、人でなし、の恋。女の語り口での話の展開。『人間椅子』もそうだったけど、江戸川乱歩の文体好きだなぁ。
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)
    『江戸川乱歩異人館』って漫画から江戸川乱歩に入りました(漫画も狂ってて最高)芋虫。タイトル見た時から嫌な予感はしてたけど大当たりしてしまった。絶対みちゃダメよ!って言われてるものを覗き見している気分で読んだ。時子のきもちはわからんでもない。あんな閉塞感のある生活してたらああなる可能性は誰にだってある...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    蜘蛛の糸、鼻、地獄変、羅生門、河童、杜子春、魔術など、どれも個性ある独特な非日常の世界観の作品が印象深い芥川龍之介
    私はどれも大好きなのだが、この
    【蜜柑】という作品はちょっとタイプが違う
    日常の風景の些細なひとコマを切り取ったような素朴な作品であった

    素朴な作品であっても、そこは芥川作品
    【蜜柑...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    肺の病に苦しんでいた梶井基次郎。
    迫りくる死の恐怖と様々な複雑な不安な気持ちと共に
    研ぎ澄まされた鋭敏な感覚を持っていた人だったのではないかと感じた。

    この作品、五感に訴えてくるように鮮やかな文章で美しさも感じられて心震わせられた。
    不朽の名作。素晴らしかった!

    『得体のしれない不吉な塊が私の心...続きを読む
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)
    諸戸をホスト部の環先輩、簑浦をXXXHOLiCを四月一日で想像した。
    江戸川乱歩って感じのグロさがでていてよかった。

    孤島の鬼をエゴサしたらサジェストに「諸戸 かわいそう」ってでてきてちょっと笑った。それな。