あらすじ
醜い椅子職人は、椅子の中に潜んでいる。その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に納品された。革一枚を隔てて味わう女体の淫靡な感触に溺れる日々を送った男は、女を愛し始め、女との接触を試みる……
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押絵と旅する男がどうしても読みたくてやっと読めた〜
カフェでお気に入りのコーヒー飲みながら最高のシチュエーションで読めてめっちゃ良かった
他の作品も短編で読みやすかったけど、やっぱり押絵と旅する男がお気に入り
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タイトルやあらすじだけでは気持ち悪さが勝ってしまい、興味は湧くものの読むのを避けていました。
しかし意を決して読んでみると、作家の元に届いた手紙として話が進んでいくので読みやすく、内容も次はどうなっていくのかと気になるものがずっと続き、読むのが止まりませんでした。
最後は読み手が困惑するような終わり方をしており、読み終わったあとまで楽しませてもらいました。
江戸川乱歩の作品はこれが初めてでしたので、他の作品も読んでみたいです。
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めちゃくちゃ面白かった。
江戸川乱歩の作品の中では1番好き。
ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。
読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。
2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。
わざわざ2通に分けて出しているあたり、怪しすぎる……
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人間椅子
昔の作品でありながら現代でも読みやすく、面白い作品だと思う。
タネは割とすぐ分かるように物語が構成されていたが、そうするに至った背景や最後の不穏な空気感に引き込まれた。
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私が大好きなお話です。
初めて江戸川乱歩の作品に触れたのがこちらでした。読んでいて独特の気持ち悪さと恐怖が背中を走りました。でも、面白くて読みながら1人でニタニタしてました。どんなもの食べたら人間が椅子に入るなんて考えるのでしょう。変態ですね。素敵です。
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単純に男がキモすぎる描写、現実との一致で小説なのか実体験なのか分からなくてヒヤヒヤする描写が巧すぎる。
時を経ても読まれる作品ってこういうものなのだろうと感じた。
※オーディブルで作品鑑賞済
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どのお話も奇妙で、小さく楽しそうにスキップしているような語り口調は、うっかりしていると江戸川乱歩という魅惑の世界に引き込まれてしまいます!
文豪ってすごい!!!魔力!!!
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朗読でたまたま耳にしました。小説は何故か苦手意識がありますが、聞けば聞くほど引き込まれ、うーわ、、どういうことやねん、、うーわ、と語彙力がゼロになるほど世界観に浸かってしまいました。
聴き終わった後も、頭を冷やすのにしばらく時間がかかりました。
この物語との出会いは衝撃の体験でした。
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江戸川乱歩の怪奇短編小説集。『人間椅子』『二廃人』『鏡地獄』は再読だが、新鮮な感覚で読むことができた。江戸川乱歩作品は何度読んでも面白い。初めて読む作品では『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』の二作品が面白かった。両作品ともに怪奇描写に満ちていた。
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初乱歩。一番好きだったのが『目羅博士の不思議な犯罪』、かなあ。サイコな犯罪の前衛を行くものだったと思うから。次に表題作、『人間椅子』。と、いうか、ベストセレクションだけあって、全部いい!!江戸川乱歩、これから、追っかけたいと思います。
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小説サイトに掲載されていた「人間椅子」のみ読みました。心霊事象がなくても恐怖が体感出来るのはとても面白かったです。
起承転結でいうと、承の部分が物語の大部分を占めるように思えます。転と結はわりとあっさりめですがラストのどんでん返しで再び恐怖を煽られました。
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面白かったです。
人間椅子は、どうしたらこんな発想が生まれるのかと思いました(笑)
印象により強く残ったのはニ癈人。是非読んでみて江戸川乱歩の世界を味わって欲しいです。
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奇妙、奇天烈!そして普通であったはずの登場人物達にさしこまれる「魔」が狂気や悪意へと駆り立てる描写がピカピカすぎてよかったです。
表題作の『人間椅子』がやっぱりお気に入りですね。オチで、ちょっと和らげて露悪コメディみたいにしてるのも、あー、ゾッとした…みたいなお化け屋敷から出た後みたいなある種心地よいスッキリ感すら感じられました。
・目羅博士の不思議な犯罪
鏡写しのマンションで暗示的に殺人をする…
奇妙ーッ
・断崖
探偵小説風でもありながら、鋭く人間の底知れぬ悪毒を感じられる一作
・妻に失恋した男
10ページしかないとは思えない密度の探偵小説
・お勢登場
人間椅子の次にお気に入りの一作。
フッと魔が差し込んでしまったお勢の心の移り変わりと、閉じ込められてしまった夫の気も狂わんばかりの描写が見事すぎました。
・二癈人
作中の物語のオチは読めたが、大オチは読めませんでした。
・鏡地獄
発狂具合がたまりませんね
・押絵と旅する男
世にも奇妙な話に出てきそうなのが、こんな前から作られてたんですね
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恥ずかしながら子供の時分に読んだ(そして忘れた)「電人M」以来、久しぶりの乱歩である。ゾワッと不気味!タイトル秀逸!の2点に尽きると言いたい。掲題作の「人間椅子」も然り、夢遊病完全犯罪の「二癈人」の然り、めっちゃ不気味だけど、実際にありそうな話を作る天才だな…
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ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった!
本は改めてよみたい
ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。
いまラジオでようやく夏目漱石 吾輩は猫である を拝聴中。
やっぱり名作って呼ばれてるのはすげーんだな、、大正、昭和時代のは難しそうだけど聴く分には楽だしいいかもの発見
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それぞれの短編が、不気味で怪しく、それでいて先が見え始めた、と思ったその一歩先の決着を迎える、文体と構成のバランスが絶妙で、それぞれの世界にすっと引き込まれた
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ずっと読みたかった、初めての江戸川乱歩作品。絶妙に生々しくて、最高に気持ち悪かった。「人間椅子」まさに題名通り。最後の文で一瞬騙された(?)と思ったけど、果たしてそれが本当なのかどうか…。スッキリしない終わり方で、最後まで本作の気持ち悪さを感じた作品。
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小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。
押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。
「乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして」という所の蜃気楼の描写がすごいと思いました。何度読んでも良いなぁと思います。
私はドラマの古畑任三郎が好きですが、面白い語り口や謎解きのような雰囲気が少し似ていると感じ、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたいと思いきや、結構怖い雰囲気もあり、夜より昼に読みたいと思っています。
角川ホラー文庫から出ているのですね。
昔の東京のレトロな雰囲気が感じられるのも好きなポイントです。
他のシリーズも読んでみたいと思いました。
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人間椅子は噂にのみ聞いていて、実際にお目にかかったことは無かったものの、ストーリーはなんとなーくこんな感じかな?と想像してから読んだ。思ってたのと全然違った。
切ない…!やってる事が気味悪いから仕方ないが、彼の中での“恋人”に対してなるたけ不快感を与えないことに終始しているのが良い。性欲を満たしたいなどの欲求ではなく、ただただ、愛した人に愛されたかったのだろうな。そして拒絶される事も承知の上だったから予め、恋文を創作物としてしまおうとする手紙も用意していたんだろうな…切ない話。
これ、恋文を受け取った夫人が岸辺露伴だったらこの男に会ってみただろうなぁと思うし、私も会ってみたいと思う。
後の短編作品もそうだが、語り部がどこか浮世離れしていて、きっと目の前に居たら触れ合うのを躊躇してしまうのだろうな、という空気感が絶妙で良い。今まで普通だった人間が狂っていく様が淡々と、絵画のように展開されていく。
特に二癈人の虚脱感、たまらん。
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初江戸川乱歩でございます。
ベストセレクション!
素敵な装丁のこちらを選びました♪
短編八つ
「人間椅子」
「目羅博士の不思議な犯罪」
「断崖」
「妻に失恋した男」
「お勢登場」
「ニ癈人」
「鏡地獄」
「押絵と旅する男」
「人間椅子」いいですね〜♪
不気味さが際立ってます。
ある男が椅子の中に入って女性を感じる…くらいの知識で読み始めましたけど…このエスカレートしていく欲情…大好きです…わからんでもない(〃ω〃)笑
ラストが秀逸。不気味な笑いが思い浮かびます。
どの話も人間の狂気的な欲望…読みやすくて気味悪くて淫靡だ(●︎´艸`)ムフフ
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過去に新潮文庫や「ちくま日本文学」の選集などでほとんどの作品には触れていたが、この角川ホラー文庫のセレクションは、手に取り易い厚さと洒落たデザインと肌触りの装丁が気になって手に取った。
お気に入りは「押絵と旅する男」「鏡地獄」だが、これらは再読なので。初めて読んだ(と思う)「妻に失恋した男」のトリックというか発想のゾクゾクするおぞましさ!
星を一個減らしたのは、セレクションなので発表年や発表媒体がわかるようにしてほしいな…と思ったため。とくに乱歩は戦前・戦後を跨ぐ作家でもあるのだから。
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江戸川乱歩の作品を初めて読みました。
友達おすすめされた人間椅子はその短さの割に内容の濃い、先を読まずにはいられない話が綴ってありました。
単純に江戸川乱歩は天才か?と思いました。
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「人間椅子」・・・
現代にも通ずるストーカーのような話。怖さが絶妙。男はその容貌が醜悪(らしい)のだが、どの程度醜悪なのだろうかと想像すると、これはあくまで私のイメージなのだが、かの有名なフランケンシュタインに登場する怪物を彷彿とさせる。男が歪んだ愛情を抱くに至った原因はおそらく他者からの著しい愛情の欠落であるように思う。男は人一倍愛に飢えているにもかかわらず、その姿形により愛を与えてもらえない。そうした時期が男の歪曲した愛着スタイルを形成し、ついには「人間椅子」のような奇怪千万な考えに至ったのではないか。
本来、スキンシップというものは、互いの意思疎通が取れて初めて意味をなす行為である。男の潜む「椅子」に何者かが座り、その「椅子」を介して快楽に浸るなど、到底スキンシップとは言えまいが、それでも男は心地よさを覚えるのである。このことは男がこれまで他者から愛情を注いでもらえなかったからであろう。
偏見かもしれないが、異性慣れしていない男性は、異性に少しでも優しくされると恋に落ちてしまうようだ。
この男はついにある女性に恋心を抱いてしまう。その絶妙に気色が悪いことの成り行きをぜひ本書で確かめてもらいたい。
ゆめゆめ油断する勿れ。何気ない日常にこそ恐怖の影は落とされている。
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読んでみたかった「人間椅子」を含んだ、江戸川乱歩さんの作品集。
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忍び込むために椅子に入ってしまおうからの座る人々(特に女性)の感覚に快楽を得ていくのが考えぶっ飛んでいる。それを作中の手紙の内容とするのも鳥肌もので面白い展開だった。
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友達にお勧めしてもらって読んだらすごく面白くて、ミステリの良さを知った。文体が現代と大差ないのもあり、スラスラと読みやすい短編集。
登場人物はしばしば異常な執着や嗜好を持っているけど、その気味悪さの中に、乱歩の筆致による幻想的な魅力が混じっている。とくに鏡のトリックと、人の二面性がテーマとして多かった。ただ、わたしは物理に疎いから鏡のあたりは理解しきれなかった。
全8篇のなかで特に印象に残ったのは「人間椅子(表題作)」と「目羅博士の不思議な犯罪」、「お勢登場」。
Posted by ブクログ
約200頁の中に8話という短編集でした。短い話だと10頁ぐらいという超短編。その中でも表題になっている「人間椅子」、映画にもTVドラマにもなった有名作品らしいが、私はいちども視たことも読んだこともなく初読みの作品でした。江戸川作品はエログロ的・猟奇的な作品が多いと聞いていたので敬遠していたが、この作品を読む前に、「D坂の殺人」を筆頭に明智小五郎が出てくる作品を2~3冊を読んで普通の娯楽小説の感が否めなかったが、この作品を読んで認識を改めました。猟奇的というか、それさえも超える、薄ら寒い感を覚えるような作品でした。横溝正史とは、また違う怖さのある作品かつ娯楽的な作品、本格的推理作品もあるそうなので、時間があるときに、もう少し江戸川作品を追ってみようと思います。
Posted by ブクログ
世にも奇妙な物語?トワイライトゾーン?
なんとも不思議な怪奇話し。
ことにタイトルの人間椅子はもうド変態。凄い面白かった。
これって、元祖イヤミスなのかな?