江戸川乱歩のレビュー一覧
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ネタバレすごく面白かった。
江戸川乱歩作品、きちんと読んだのは初めてだったけれど、序盤からしっかり惹き込まれて、最後までずっとハラハラゾクゾクさせられた。
面白かったし、読みやすかった。
現実離れした内容でありながら、実際に起こりうるかもと納得させるだけの説得力があって、どうしてこんなことが思いついて文章にできるのか、本当に天才だと思った。
主人公の蓑浦、おそらく綺麗な美青年で周りの人がつい惹かれて近づきたくなってしまう。
本人もそれをうっすらと自覚していながら、自分に心地よい状況をそのままにしていて、子どものような無邪気さと好奇心、甘えが見える。
実際にいたら本当に愛らしくて魅力的だろうなと思う。 -
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ネタバレ明智を貶めるために変装をすることも辞さない、全力投球な蛭田博士、そして殿村。小説の半ばで、なんと!二十面相だった!とわかるのですが、うん、知ってた。
1巻、2巻に続き、怪人二十面相のかわいさと明智小五郎のSっぷりを楽しむ小説のような気がしてくるシリーズです(違う)。「生きている二十面相より」のくだりが、もう可愛い。チンピラって言い方も可愛い。発言から好物は最後に食べるタイプっぽいので、ご飯を食べているシーンが読みたい。たぶん、かわいいから。大蝙蝠のシーンも可愛さが爆発していて、最高でした。
推理の方は、今回もやさしめ。ミステリー初心者としてはありがたい。今回の驚きは、怪人二十面相が催眠術も -
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我孫子さんの『怪盗不思議紳士』を読んだ記念に、乱歩さんの少年探偵団に帰ってきました。軽気球でアレしちゃうのが読みたくなって。
探偵団が大活躍しますが、描かれているのは数人。まだまだ、他にもキャラが立っている子たちがいたはず。
作中で二十面相が自分で言ってましたが、彼は自分の本当の顔がわからなくなるくらい変装に長けていて、笑顔で探偵とやりあうようなタイプです。こういう変装術に長けていて、余裕があって、憎めない感じの怪盗って、誰が始祖なんだろう。原作ルパンも殺しはしないし、わりと掴みどころがなく、余裕のあるタイプだったような、あのへん? 詳しい方なら、一発でわかるような疑問なんだろうけれど、私 -
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解説が辻村深月さんで、ありがたいの一言につきます。
大人になって読み返しても、楽しかったです。
二十面相の血はダメ設定、邪魔な相手でもそれ程えぐい目に合わせない辺りはルパンぽい。小林少年の探偵7つ道具も良いですね!こういうの、わくわくします。江戸川乱歩を読んでからコナンを読むと、ニッコリしてしまいます。
二十面相と明智さんの「闘わせるのは頭脳」というスタイル、なんてことない顔してお互いに火花を散らせているシーンが、かっこいい!
かっこいいのですが、大人になってから読み返すと、二十面相がなにやら可愛く見えてきて「???」となりました。憎めない魅力があるとは思っていたけど、もはやかわいいレベル -
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主人公は30にならぬ年でありながら、全頭白髪。また美しい妻の大腿部には、まるでそこに足が生えていて切り取ったかのような傷跡がある。この訳はいかに、というところから物語は始まる。初代と出合い幸せ真っ只中の主人公の人生が道雄の求婚から狂いはじめた。初代の変死を胸に素人探偵、久保木を頼るも同様、変死してしまう。道雄と共に変死の犯人を突き止めるが、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。世を恨んだ片輪者が、人工的に片輪者を製造するという地獄。財宝を求めて洞窟に閉じ込められてしまう恐怖。絶え間ない戦慄が続く中、合間に各々の倒錯した愛が挟まり、全体的に気味悪くドロドロとした人の気持ち悪さそのもののような様相を帯
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ネタバレ 購入済み
さそりの着ぐるみ
やはり乱歩作品は面白く、一気読みしました。サソリの着ぐるみ。。。これ本当に目の前にあったら笑っちゃうだろうな。
1番最後の仕掛け、身代わりは必要?別のものにしてあげてよ、って思いました。 -
購入済み
付録が豊富
江戸川乱歩の全集は何種類か出ていますが、この全集は付録が豊富なのが嬉しいです。
研究者や縁のある人の解説や随筆など、他ではなかなか読めないものが収録されています。
紙の全集に付いてくる月報みたいですが、電子書籍なので量も多く写真や図版もあり楽しめます。
その分、少々高いので、クーポンなど利用しながら集めていくつもりです。