あらすじ
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人気シリーズ「乙女の本棚」第28弾は、文豪・江戸川乱歩×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
人でなしの恋、この世の外の恋でございます。
美男子と結婚して約半年。ある日夫の奇妙な行動に気づき、その後を追ってみると......。
江戸川乱歩の名作が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは谷崎潤一郎『刺青』、坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
憧れの乙女の本棚☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
みなさんがレビューをあげられるのを見て
ずっと気になっていたんですが
たくさんあって一体どれから読んだらいいのか、、、笑
そんな中ミユキさんにオススメされてこの本を手に取りました(^^)
実は江戸川乱歩も初めて。
なんとなく文豪の作品は畏れ多いというか、読みにくそうなイメージで手を出せずにいました。
しかし、杞憂に終わりました。
思ってたより読みやすい!!
そして夜汽車さんのイラストのおかげで一気に引き込まれます。なんて美しい(//∇//)
用紙の色合いもいいですよね
知らぬ間に世界に入り込んでいました
美しく、そして恐ろしい
読んでいてゾクっとしました
でもこの世界観が堪らないです(〃ω〃)
『人でなしの恋』
まさに人でなし、でした。
あー他も読んでみたくなりますね(´∀`)
他の文豪の作品も乙女の本棚でなら読めそうです(*^^*)
Posted by ブクログ
読むにつれて、ぐいぐいと物語に引き込まれました。
親戚が決めた結婚だったが、夫はよく愛してくれた。だがそれは偽りだった。
夫が夜な夜な布団を抜け出し蔵に会いに行っていたのは、人形であった…。
それを知り、人形をバラバラにする妻。
そして、最後にはバラバラになった人形を抱き、自決する夫の姿…。
人形に恋する人間とその妻の話。
妻としては、夫の心が自分ではなく、人形にあると知り、とても辛かったと思う。
結局夫は人形とあの世に行くほうをとってしまい、残された妻はやりどころのない気持ちになったことだと思う。
江戸川乱歩さんの話は「人間椅子」依頼2作目でしたが、どちらもゾクゾクとし、とても面白い作品だと思いました。
また、この本のイラストはイラストレーターの夜汽車さんが描いており、とても美しかったです。
今日も素敵な本との出会いに感謝します。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
内容は人としてのモラル?精神破壊しているがきれいな絵が中和されている。江戸川乱歩を読むと暗いイメージしか頭に浮かばなかったがこれは一切なく中断せずに読める。
人形は、作った人の魂が宿ると言われているがそんな宿った人形に魅せられた1人の男の話。
Posted by ブクログ
絵はもちろん良かったですが、フォントも良かったと思います。文字だけのページも、紙の色がさまざまです。この短編の魅力を、新しい表現で表せていると思います。
Posted by ブクログ
はい、乙女の本棚でございます
何冊目?いや知らんがな!(数えるのがめんどくさいだけ)
うん、やっぱこのシリーズよいわ〜
江戸川乱歩『人でなしの恋』です
ダジャレかよ!っていうね
乱歩ギャグかよ!っていうね
はい、もちろん違いますね
それにしても乱歩独特の甘美でありつつちょっとゾワゾワする感じが過不足なく表現されてるイラストがすんばらしい!100点!
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんと夜汽車さんのコラボ作品「人でなしの恋」です。夜汽車さんのイラストは可愛い~けど、このお話はちょっと怖いのか…はい、怖かったです(^-^;)
19歳の京子が嫁いだ先は、家柄のよい名家門野家…夫の門野は京子を慈しみ愛してくれたこともあって半年ほどはとても幸せな生活を送っていたのだが、その後夫の行動に不信感を抱くようになる…。ついに京子は、夜な夜な蔵に行くようになった門野を追いかけるのだが…。夫は、「人でなしの恋」、この世の外の恋に溺れていた…。
「押絵と旅する男」と雰囲気がちょっとだけ似てるかな…。端正込めて作ったものには命が宿る…髪とか伸びたりしたら(;゚Д゚)いやいや…そんなことはないけれど…。それに、夫が「人でなしの恋」に溺れたとわかっただけでも度肝を抜くのに…その後にとった京子の行動が…。なんともなんとも、怖いお話でした。でも、読みやすい作品だったし、いい感じに私の好みです。
Posted by ブクログ
乙女の本棚、江戸川乱歩と夜汽車さんのコラボ作品。夜汽車さんのイラストは、とてもきれいです。鮮やかな色彩で物語の感じをうまく表現していると思いました。
物語は、京子が語る10年前の懺悔話でした。19歳で嫁入りして半年ほどたった頃、夫の自分への愛情に不信感を持ち、秘密を探る。訳を知ったあとに起こした京子の行動の後、夫は···。という感じの物語。
江戸川乱歩自身はお気に入りの作品だったそうです。今日のような暑い日に、少し涼しさを感じるくらいの不気味さがありました。
Posted by ブクログ
あまり読んだことのない作家の作品も、このシリーズなら読めるんだよね。
それはさておき、確かに、こんな恋はたまに物語のネタになるし、神話にもある、何なら現実にもあるかもしれない。一人(ふたり?)で完結するなら好きにして、と思うだけだけど、この話の語り手みたいに巻き込まれた人間にしてみたら…。昔ならなおのこと。いっそ、彼女に夫への愛が無ければ幾分か楽だったろうにね。それはそれでプライドが傷つくかもしれないけど。
オチが気になってサクサク読んだ。びっくりもせず、どこかで「(やっぱり)このオチかぁ」と納得したところはある。でも別にガッカリしたわけではなく、すとん、と腑に落ちた。ただ、語り手の彼女はこの後どうしたのか気にはなる。
いやしかし、昔の技術ってある意味現代とは比べ物にならないところがあるからなぁ。洋の東西を問わず、人形は怖い。
Posted by ブクログ
江戸川乱歩らしい作品。
仄暗く、歪な想い。
なのに人気があるのは人間誰しもこういった歪な感情をもってるからでしょうね。
現世だとオタで括られてしまうような人ですが、そういうのがないから故の淫靡さってありますね
2025.4.20
77
Posted by ブクログ
疑心暗鬼の沼にはまり込んでしまう心境がよくわかる
悲恋と幸せな恋
誰目線で観るかで結末が変わるお話でした
夜汽車さんの絵できみ悪さが薄れて神秘的な話により近づいたと思いました
Posted by ブクログ
江戸川乱歩文学忌、自宅で脳出血で死去
1926年大正15年の作品 ホラーっぽい
傑作ラジオドラマもあります
元妻の回想
19歳おぼこ娘が 眉目秀麗で気難しい名家の息子と結婚
優しそうだった男は、半年もすると 夜な夜な一人蔵の中へ
妻が突き止めた蔵の中の出来事
私は、許しますよ
仕方ないじゃんね
この作品の
「泉鏡花さんの小説に出てくるような夢のような美しい方」
という言い回しが好き
夜汽車さんの
花嫁が、人形が、着物が、ドレスが、蝶が どれもこれも美しく繊細
夫は映画化の時の阿部寛さんの印象が強過ぎてね
Posted by ブクログ
江戸川乱歩の「人でなしの恋」をイラストレーターの夜汽車によってイラスト化した作品。昔の小説特有の小難しい表現もイラストによって分かりやすく伝えることができている。画集としても小説としても使える作品。
Posted by ブクログ
あまりにも表紙のイラストが綺麗で、そのまま購入
いつもは手に取らないような本なので、なんだか新鮮。他の方の言う通り、大人の絵本って感じで素敵でした。魅了され吸い込まれるようなイラストに不気味なストーリーが絶妙にマッチして、読んでいてゾクゾクします!世の中にはこんなに素敵なイラストを描く人がいると思うと、なんだか感慨深いです。
「乙女の本棚シリーズ」また手に取ってみようかな。
Posted by ブクログ
7-8年くらい、本を読んでいなかったので
リハビリ感覚で購入した乙女の本棚シリーズ。
大人向け絵本という感じで、読み易いです。
江戸川乱歩さんの書かれているシーンが
夜汽車さんによって丁寧に忠実に再現された
イラストも楽しめて、リハビリには
贅沢な一冊でした。
人でなしの恋って誰のことだろう?
と読み進めていった読後感としては、
私はスッキリしなかったけれども、
好きな世界観でしたので星4つ!
Posted by ブクログ
「乙女の本棚」3冊目。グロテスクな作品が多いと聞いていた江戸川乱歩。幸せな新婚生活から一転、どんな人でなしにイケメンの夫が成り下がってゆくのか、ハラハラ期待して読み進めたが、なんてことはない、ただの人形愛玩者であっただけであった。そんな夫を受け入れてあげる度量があれば、違った道も歩めたかもしれないのに、一番恐ろしかったのは、嫉妬に狂う妻、そして自ら命を絶ってしまう夫の、人間の狂気。「人でなしの恋」は当初、夫の人形への恋を意味しているのかと思っていたけれど、あんな強行に出た妻の夫への恋、両方のことを示しているのかもしれないと思い直した。
相変わらず、夜汽車さんの絵が美しすぎる。私のコレクション兼子供がいつか読むための絵本として集めたいと思ってきた。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ♪
江戸川乱歩さん×夜汽車さん✩︎⡱
まあ何ということでございましょう、
人でなしの恋、この世の外の恋でございます。
このタイトルが絶妙!
"人"でなしとかけてるんだろうな〜。
なんだかゾッとするお話だったけど、好きだった。
冷静に淡々と語る幼い妻が恐ろしい。
夜汽車さんの装画もめちゃくちゃ素敵だった。
無感情そうな妻がまさにイメージとピッタリ!
丁寧な語り口調と美しい装画が繰り広げる耽美な世界。
活字だけで読むとまた違った印象を受けそうだけど、このコラボの世界観がとても良かった\♡︎/
Posted by ブクログ
門野という美男子のところへ嫁いだ19歳の奥さまが、夜な夜な母家の裏手にある土蔵の二階に通う夫の行動を訝しんで尾行する。
夫曰く一人で書見をしているらしいが、室内からは何やら仲睦まじげな男女のささやき声。
夫はもしやほかの女性と不貞をはたらいているのでは? 我慢できなくなった恋する奥さまが、そろりと部屋の中をのぞいた先でみつけたものは……。
という、江戸川乱歩による妖しさ満点の短編。『人でなしの声』というタイトルに合点がいった。夜汽車さんによる繊細で可愛らしいイラストが、この短編の魅力を何倍にも膨らませているよう。
まだ始まったばかりのこの夏、早速テレビの心霊番組で因縁物として紹介される人形の恐怖映像などを視たばかりだったので余計ゾゾッとした。人形に魅入られてしまった者は死なばもろとも。
Posted by ブクログ
江戸川乱歩が描く土蔵の中で繰り広げられる幻惑な世界と、妖艶にして絢爛な夜汽車先生の絵!活字の味わいと、イラストの眼福さ。
イラストは緻密な蝶の描写、アンティーク調と和柄の融合がまたいい!
Posted by ブクログ
10年以上前の罪を告白する女の独白劇。犯罪までの経緯を滔々と淀みなく話す口調が恐ろしい。乱歩先生絶好調です。
イラストレーターは夜汽車さん。
「乙女の本棚」シリーズは挿絵ではなく、2次創作でもなく、原作とイラストの間に、時代や設定を変えた架空の脚本がある感じ。ですかね?
絢爛なイラストで締めくくられるラストシーンは良かったです。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズは乱歩が好きなのかな。他の作家に比べて、乱歩率が高いよね。
このシリーズに入っていなければ、乙女はあまり自ら乱歩に触れることはないだろうから、シリーズに乱歩が多く入っていることは歓迎すべきなのだろうが、諸手を挙げて喜べないところもあるといったところか。
個人的な印象では、イラストの人物の顔がイメージと違うんだよなあ。自分が乙女じゃないからなのかなあ。
Posted by ブクログ
名家に嫁いだ娘が発見してしまった物静かな夫に隠された秘密とは…
夜汽車さんの美しいイラストにより本編の持つ薄気味悪さが、耽美的に感じられるようになり、新たな視点で楽しむ事が出来た!
人でなしは一体誰なのか…
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。
今作も、美しい絵と江戸川乱歩の昔の文体がマッチして、作品の耽美的な雰囲気を引き立てています。
主人公の心情と合わせるように変わる、紙の色も良いです。
始めて読んだ作品ですが、絵本で読む方が読みやすく、一層味わい深くなっているように思いました。
Posted by ブクログ
1Qさんに見せつけるように乙女シリーズ!
いや、やっぱり良いですね。乱歩先生。
内容を知りながらなおおもしろい。
イラストも綺麗ったらないね。
文字も大きくていいね。
いいところしか見つからない絵本でした。