あらすじ
名探偵・明智小五郎が思いを寄せる玉村妙子の叔父に、毎夜無気味な紙切れが届く。しかし捜査へ向かう道中で、明智は賊に捕らえられてしまう。賊の娘・文代の助けで辛くも脱出するものの、玉村家では叔父が殺され、首とダイヤが消えるという事件が……。一族を執拗に狙う怪賊・魔術師に明智はどう立ち向かうのか? そして文代と妙子の間で揺れ動く探偵の恋の行方は? 傑作中編の「魔術師」他、初期短編「黒手組」収録。
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Posted by ブクログ
買ったものの1年位読まずにいたものを、読書に使える時間ができたので読み始めました。読み進めるに連れてこの本から目が離せなくなりました。起こった事件があまりに人間にはできそうもないようなことで本当に“魔術師”がいる、と感じました。それぞれが酷く怖くて、びくびくしながら読みました。やはり江戸川乱歩さんの作品は読者の考えを見透かされるような書き方で、吸い込まれました。流石だと思います。普段から推理小説を読む方もそうでない方も読んでみて欲しいですね。長々と失礼いたしました。
Posted by ブクログ
これは予測不可能(°д° )!!
恋する明智小五郎がとても良い♡
資産家の娘、玉村妙子に惹かれる明智。
彼の叔父、善太郎の元に、毎晩カウントダウンのような手紙が届く。
見張を立てても、いつの間にある手紙。
まるで魔術のよう。
カウントダウンが『1』になる残り数日、明智小五郎に謎を解く依頼をするが、明智は誘拐されてしまう。
その後の展開が面白くてたまらない(*´艸`)!!
叔父の首が切断され———。
これはかなり好みの作品♡
うわ〜。
さらっと描かれているが、結構グロい。
文体がそう感じさせないので、ねっとりした印象ではなく、とても良い!
明智さん、40手前で恋に落ちたか…♡
しかも面食い(*-∀-*)
犯人のやる事なすことセンスがいい。
なにげに残虐非道!!
好きだわ〜!!(〃´-`〃)
短編【黒手組《くろてぐみ》】も収録。
神出鬼没の誘拐犯グループ『黒手組』。
富豪の子が誘拐され、身代金を請求してくる悪徳犯。
熱海旅行中に、叔父の娘が誘拐されたと連絡を受け、急いで帰宅する事に。
こちらも面白い。
終始綺麗にまとまった作品。
明智さんの粋な計らいが凄くいい✧
乱歩・ポー・夢野久作・ラヴクラフト作品、今後沢山読んでいきたい!!
Posted by ブクログ
表紙の乱歩さんに一目惚れして購入しました。やっぱり江戸川乱歩先生の小説は読みやすくて、私にとても合っています。文豪の中で一番好きな小説家さんです。
Posted by ブクログ
文ストから入り、初めて読んだ江戸川乱歩の本。
現代ほど複雑でないトリックと、話のテンポの良さが良く、とても読みやすかった。でも、犯人の動機には少し疑問が残ったので星4つ。
特に良い意味で筆者がうるさい。筆者の癖にネタバレするし、話に横やりを入れることも多々。まるで映画を友人(履修済)と観ているような。
正直語彙力は足りないが、めっちゃ良かった。
Posted by ブクログ
文ストとコラボの表紙に惹かれてまたもや購入!
文豪作品の中では江戸川乱歩はミステリーだからまだ読みやすい方かな。
魔術師のタイトルの通り昔の人からしたら確かに魔術師だなって思わせる犯人像だな。
Posted by ブクログ
明智の恋模様について描かれている作品であり、彼の人間味のある部分が見えた。読者に明智が「死んだ」と思わせる描写がある点は黒蜥蜴と似ている。とうに忘れたような人物が鍵を握っていて、そういえばこんな登場人物いたような、、、と腑に落ちない点も多々。プロットに粗さがあり、動機も特に示唆されていなかったため、説明的な文章のパートが多いように感じた。深くじっくりと読む本というよりは数あるミステリーの中のジャンクフード程度という位置付けが妥当だと感じた。