あらすじ
名探偵・明智小五郎が思いを寄せる玉村妙子の叔父に、毎夜無気味な紙切れが届く。しかし捜査へ向かう道中で、明智は賊に捕らえられてしまう。賊の娘・文代の助けで辛くも脱出するものの、玉村家では叔父が殺され、首とダイヤが消えるという事件が……。一族を執拗に狙う怪賊・魔術師に明智はどう立ち向かうのか? そして文代と妙子の間で揺れ動く探偵の恋の行方は? 傑作中編の「魔術師」他、初期短編「黒手組」収録。
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Posted by ブクログ
本書は、明智小五郎の奥さんが初登場する記念すべき物語。
魔術師と呼ばれる怪人が父親の復讐のために、とある一家を滅ぼすというストーリー。
物語中盤で殺された、息子の恋人というのが不憫でならない。はっきり言って復讐には全く関係なく、それなのにシリーズ史上一番と言ってもいいくらい残忍な殺され方をしている。
魔術師は死に、事件は解決したと思った矢先に、また殺人が起こり、蛇に魔術師の呪いが乗り移ったと思わせる展開は天才的。
しかし、それにもちゃんとトリックが仕掛けられており、大どんでん返しが待っている。
無茶な設定ではあるが、本当の黒幕の正体は誰も予想できないのではないか。
本書の見どころはなんと言っても、冷静沈着な明智小五郎が2人の女性に翻弄されるところ。
シャーロック・ホームズは生涯恋人を作らず結婚もしなかったが、明智小五郎はそうではなかったらしい。
明智を翻弄する2人の女性もメインの事件に絡んでおり、一人は悪女、一人は淑女という設定。育ちよりも血筋なのか。時代背景もあると思うが家や血筋が重要視されている物語だった。色々と疑問が残る展開ではあったが、最終的にはハッピーエンドで終了する。
Posted by ブクログ
文ストとコラボの表紙に惹かれてまたもや購入!
文豪作品の中では江戸川乱歩はミステリーだからまだ読みやすい方かな。
魔術師のタイトルの通り昔の人からしたら確かに魔術師だなって思わせる犯人像だな。