江戸川乱歩のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    改めて読むと、夏目漱石や江戸川乱歩の文章のなんと読みやすいことか。

    個人的には夢野久作の瓶詰地獄が、短編のなかに、考えさせられる構成の工夫があり、謎解きのようで面白かった。
    わかりやすさや時系列がシンプルな今時には見られない昨日だった。、

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    2024年10月27日
  • 明智小五郎事件簿8

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    明智小五郎事件簿の中で今のところいちばん好きかも。
    ウチに黒猫がいるので、黒豹をあまり悪者にしたくない気持ちで読み進むも、なんと残虐なことか。
    ラストの設定はあまり好きではなかったけど、
    またしても面白く読めました。

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    2024年10月23日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    ネタバレ

    ※蟲を青空文庫で読みました。その感想です↓

    人が恐い、でも人に興味あるところとか、話してる時相手が興味なさそうなのを察するともう話す気が無くなっちゃう厄介な繊細さとか、あー分かる〜と思ったけど思った以上にめちゃくちゃ行動力ある人だった。



    主人公は二十代男性、性格は陰気。
    でも親は金持ちだし服もオシャレだし、両親亡くなった後は家も土地も売って散歩中に見つけた場所に引っ越して、ばあやを雇って住むとか。エネルギッシュかよ。相続とか片付けとかホント大変なんだから。

    住んでるとこは土蔵。

    親友のつてで小さいころ好きだった可愛い子と再会して、その子は女優になってた。3人でご飯食べて、色々あって

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    2024年10月16日
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~

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    ネタバレ

    1話1話読み進めるのに決意が必要だった。この6話だけ読んだので、後々別の話も読み返したいなと思う。江戸川乱歩だけ読みまくるのは大変労力を使う。

    二銭銅貨
    登場する2人の男関係がよく現れているミステリーだった。新鮮な展開があって感動した。

    1枚の切符
    前提を覆す系のやつでストレートに物語が進んでいって読みやすかった。ここまでの2つがすごくハマった。

    恐ろしき錯誤
    これはすごい。一方的に語りかける形式で進んでいき、最後に決定打を与える。爽快。結末も予期できなくて面白かった。

    二癈人
    これもどんでん返しだった。話している人の身になって考えてしまうので、トリックに全く気づかず最後に驚かされて少

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    2024年10月10日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ▼新潮文庫的には「江戸川乱歩傑作選」とこの「名作選」を読めば、大人向け中短編の江戸川乱歩の輝きは制覇したことになる。という感じなんでしょうね。

    ▼「押絵と旅する男」「陰獣」は確かにまあ、面白かったです。それでも「傑作選」の段階で理解したテイスト自体はそのまんまで、それを小説的に快感にしてくれる作品だったかと言われると、好みですが僕としてはそれほどでも・・・・かなあと。

    ▼人形と同じ行動を人間がしてしまう・・・・「目羅博士」とか、なんともどろどろした見世物一座の救いのない人間関係が描かれる「踊る一寸法師」とか、短編、掌編の持つなんとも独特な湿度と陰性さが、それはそれで印象に残りました。

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    2024年10月06日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ネタバレ

    イラストは現代風の可愛い系のイラスト。物語は明治28年から約30年後が舞台。昭和になってるかどうかという感じ。古風な世界観がすごくいい。
    最初は『魚津の蜃気楼を見に行った』とある。これ、ラストのあたりで「東京から富山に引っ込んだ」とあるけど、魚津が富山県だとわからないと結びつかないのでは?と思ってしまった。

    そして、蜃気楼の描写が……なんていうかすごい的確というか正確というか、そうなのよ『よくわからないモヤッとしたもの』が蜃気楼なんだよね。だから、普段見ていない人が見ても正直『それが蜃気楼』だと気が付かないことも多々ある。たぶん、私も言われないとわからない蜃気楼が沢山ある。写真になってるのは

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    2024年10月06日
  • 魔術師

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    初っ端で明智小五郎の危機が……。

    魔術師という題名だけあり、手品のようなそんな感じの殺人事件。

    グロいのは、この作家さん独特の世界ということで。

    最後はYの悲劇のような感じで、今読むと、まあ、そんな事もあるよね。という感じですが、当時の人たちは衝撃的だったのでは。

    長い年月かけたのね。という感じです。(長い時間かけたから、計画性も凄いです)

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    2024年10月02日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    めちゃくちゃ気持ち悪い小説。(褒めている)
    印象に残った作品はいくつかあるが、本書の順番でいうと最後の話「芋虫」が気持ち悪すぎる。
    片端者、キグルイというある種のタブーを踏み越えていく気持ち悪さ、恐ろしさを感じた

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    2024年10月01日
  • 明智小五郎事件簿5

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    ネタバレ

    ストーリーの面白さはもちろんだけど、明智小五郎と文代さんの恋が良い!!
    明智が生涯で初めて恋を感じた瞬間を描いているこの表紙が特に大好き!

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    2024年09月30日
  • 芋虫

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    芋虫に絵をつけたらこんな感じなんだろうなと思えるほど私の中ではしっくりくる漫画でした。ハマる人にはどハマりするタッグ!

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    2024年09月29日
  • 明智小五郎事件簿5

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    よく練られたストーリー。
    今はあまり見られなくなった最後の最後の種明かしで明かされる設定。
    ストーリー上、途中いないのが寂しいけど、
    明智さんが早くから登場してくれて嬉しい。笑

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    2024年09月24日
  • 芋虫(単話版)<処刑される女たち~肉削ぎ・四肢切断~>

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    読後は哀しくなる。

    絵が綺麗な分だけ、シビアに感じます。
    戦時中での結婚なので内容からしてこの2人はお見合い結婚のようだけど、なのでお互いをほとんど知らないで一緒になってたった一年で出征し、負傷はしたが無事に帰還。

    周りの人が囁いていたようにこの奥さんは新婚でありながら、死ぬまで夫の介護をしないと…という様にいきなりの介護。
    昔の日本男児に見られるような亭主関白の夫だったので愛情のかけらも感じなかったという妻。
    だからこそ帰還した夫への仕打ちが惨すぎ。

    現代人はほとんどが戦争体験してないので当事者達の気持ちを軽々しく解釈して「どっちが悪い!」とか決めれないから複雑でした。

    ラストでは夫婦愛があったと思いたい

    #深い

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    2024年09月17日
  • 明智小五郎事件簿4

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    最後の謎解きが若干やっつけ(雑)な感じもしたが、
    全体を通して楽しくは読めた。
    そもそもの品川四郎になった斧村錠一って誰だっけ?
    前半に出て来た?マジで誰?スミマセン。

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    2024年09月15日
  • D坂の殺人事件

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    なんだぁ、被虐趣味のある古本屋の女将がサディストの蕎麦屋の旦那との密会プレイ中に死んだ話だったか。
    発表後100年も経つと淫猥さも薄まる、のだ、けれども、昔のロマンポルノを観ているやうなぼのぼのとしたレトロな感覚は捨て難い。
    千夜一夜話しの「赤い部屋」、ラブクラフト風味の「火星の運河」、マゾ趣味全開の「お勢登場」、偏執狂じみた「虫」、「石榴」、「防空壕」もいい。
    もっと沢山読もう。

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    2024年09月12日
  • 明智小五郎事件簿1

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    江戸川乱歩傑作選から明智小五郎事件簿へ。
    傑作選と被る作品は飛ばして、
    文章が読みやすく作品当時の世界観も面白いので、
    どんどん読める。

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    2024年09月07日
  • 明智小五郎事件簿3

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    このグロくて不気味でなんかこうジトっとした感じ、
    個人的に嫌いじゃないんだなぁと実感。

    明智先生が全然出てきてくれないので、
    自分の中でも犯人の見当が付きながら読み進む感じ。
    先生が登場してから犯人に関してクドクド説明せず、
    大事なとこだけ説明してくれてるのが良い。
    先生出てくるのがすこぶる遅いけど、
    その後また2段3段盛り上がって行くのも凄い。

    しかしよくもまぁこんな気持ち悪い設定思いつくなぁと
    しみじみ思いながら読んでました。

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    2024年09月07日
  • 明智小五郎事件簿2

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    エロとグロが混在する『一寸法師』。
    差別用語として今は使わない言葉が頻繁に使われ、
    それによってこの物語のグロさが増幅し、
    またある意味そのグロさがわかりやすくもなっている。

    『一寸法師』に比べてだいぶ爽やか笑な『何者』。
    いつもながら犯人像にに辿り着きながら読めてはないが、
    『もしやこの人…』だけは合ってて良かった笑

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    2024年09月03日
  • 少年探偵団 7 対決! 怪人二十面相

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    ▼娘(9)に、「読んでみたらー」と買ったけど、よく考えたら自分が江戸川乱歩さんをほぼ読んでなかったから読んでみようシリーズの一環。で、これは娘も読んだもの。

    ▼怪人二十面相vs明智小五郎あるいは小林少年、の物語が確か2編入っていました。前半が子供の誘拐だったか。どちらにしても、子供向けに翻案しているのを割り引いても、1篇目はなかなか面白かった・・・。

    ▼怪人二十面相vs明智小五郎物語を、翻案ではなく原文でちゃんと読んでみよう、と思いました。いつか。

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    2024年08月31日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    どうしても今の時代とは違う世の中なのだけれど、それを気にせずに楽しむことのできる作品ばかりである。
    多くの推理小説作家のお気に入りとして名前が挙がるのも納得できる。

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    2024年08月26日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    恥ずかしながら子供の時分に読んだ(そして忘れた)「電人M」以来、久しぶりの乱歩である。ゾワッと不気味!タイトル秀逸!の2点に尽きると言いたい。掲題作の「人間椅子」も然り、夢遊病完全犯罪の「二癈人」の然り、めっちゃ不気味だけど、実際にありそうな話を作る天才だな…

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    2024年08月25日