江戸川乱歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まともに読むのは初めての江戸川乱歩。ずらずら並ぶ全集を見て、読んだことなくてもタイトルは知っている『黄金仮面』を手に取りました。一緒に入っている「白髪鬼」は、小学校の頃音楽の先生が授業を縮めて連載語りをしてくれたものだったので、ここで読めて嬉しい^^
「黄金仮面」「の他に、「白髪鬼」「何者」「江川蘭子」が入っておりました。いろんなお話を書く作家さんだったんだなぁと、改めてびっくり。少年探偵団ふうの探偵ものか、白髪鬼ふうの怪奇ものくらいしか乱歩の作風を知らなかったのです。
どの作品にもいえるけど、そのジャンルの萌芽ともいうべき手探り感があり、海外の概念を日本に輸入したっていうのは、それだ -
Posted by ブクログ
【この話が私の夢か私の一時的狂気の幻でなかったら、あの押絵と旅していた男こそ狂人であったに違いない。】
この冒頭が好きだ。何度も読んだ「押絵と旅する男」。主人公と押絵の男との不思議な列車の旅に、引き込まれて離れることが出来ない。
魚津へ蜃気楼を見に出掛けた「私」は、その帰りの汽車の中で、風呂敷に絵の額のようなものを包み大事そうに抱える男に出会った。老人ともいえるその男の荷物は、「奇妙」な程巧緻を極めた押絵だったのである。男の口から明かされる、その押絵に秘められたエピソード…。
愛することは、狂うことなのかもしれない。泉鏡花の「外科室」貴船伯爵夫人のように、江国香織の「神様のボート」