江戸川乱歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩の未完の作品『悪霊』を芦辺拓が引き継いで“事件を解決”した一冊。公開済みの文章から謎や伏線を掬い上げる試みはこれまでにも乱歩ファンや研究家によって行われてきたが、本書が出色なのは「なぜ乱歩は一度始めた連載を中止したのか?」の真相にも新解釈を与えている点。しかもこれが多少ぶっ飛んではいるものの(いや、ぶっ飛んでいるからこそ)乱歩作品へのリスペクトを感じさせるのがニクい。もちろんミステリーである以上は乱歩が執筆した前半部分との論理的破綻は避けなければならず、いわゆる「俺が考えた最強の乱歩風味の小説」では読者を納得させられない。先行研究を前に「これならあっちの説の方が面白いよ」と酷評される
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Posted by ブクログ
小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。
押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。
「乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして」という所の蜃気楼の描写がすごいと思いました。何度読んでも良いなぁと思います。
私はドラマの古畑任三郎が好きですが、面白い語り口や謎解きのような雰囲気が少し似ていると感じ、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたいと思いきや、結構怖い雰囲気もあり、夜より昼に読みたいと思っています。
角川ホラー文庫から出ているのですね。
昔の東京のレトロな雰囲気が感じられる -
Posted by ブクログ
文豪と言われる人の書く話は難解すぎて何を伝えたいのか、自分らだけが分ればいいとおもっているのか、それともかまってちゃんのように難解にすることによってこの作品だけを考えて、理解してから次の作品を読んで欲しいと考えているのか??感想を書くようになって徐々にだけど、本を読むことが苦痛になって全然読めなくなった時に前の本の内容を考える。そんな時だけじっくりとそして感想を書きながら吟味。
蜃気楼を見に行くところから話が始まり、行ったことを話すと周りはそれは夢だと言う。確かに有名な名所に行った記憶があり帰りの汽車で一風変わった男の人に出会い話を聞く。蜃気楼のような内容で押し絵の中の男は自分の兄だという