江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    ネタバレ

    人間椅子は噂にのみ聞いていて、実際にお目にかかったことは無かったものの、ストーリーはなんとなーくこんな感じかな?と想像してから読んだ。思ってたのと全然違った。
    切ない…!やってる事が気味悪いから仕方ないが、彼の中での“恋人”に対してなるたけ不快感を与えないことに終始しているのが良い。性欲を満たしたいなどの欲求ではなく、ただただ、愛した人に愛されたかったのだろうな。そして拒絶される事も承知の上だったから予め、恋文を創作物としてしまおうとする手紙も用意していたんだろうな…切ない話。
    これ、恋文を受け取った夫人が岸辺露伴だったらこの男に会ってみただろうなぁと思うし、私も会ってみたいと思う。
    後の短編

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    2024年01月18日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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    新年1作目!
    恥ずかしながら江戸川乱歩作品を初めて読んだ。
    こんなことを言うのはおこがましいこと極まりないけれど、文豪と呼ばれる所以を見せつけられたというか、名作はやはり名作なんだな〜と思った。
    スリル満点で、読み進めながらドキドキする文章。漫画だったらこのシーンで絶対集中線が入ってる!とかドラマだったらここでBGMが盛り上がる!とかそういうことを考えて映像をはっきりと脳内に浮かべながら読むことができた。本当に凄い。読み始めたら止まらなかった。

    黒蜥蜴と明智小五郎、大怪盗と名探偵という対立関係を描きつつも、お互いの技量へのリスペクト、黒蜥蜴側の恋心(と呼んでいいのかな)も描いていて面白かった

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    2024年01月08日
  • 漫画 D坂の殺人事件

    ネタバレ 購入済み

    小説で読むと余計難しい

    名探偵明智、知ってはいても小説を読む気力は無かった。
    青〇文庫になっている筈だから、無料で読めるだろうと思いつつ読んでいなかった。
    今とは文体が微妙(?)に違うから、小説だと文系でもないとすらすら読めないイメージの事件を漫画でなら……多分。

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    2023年12月31日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    みんなが好きな押絵〜を読みたくて購入。やー、江戸川乱歩、うますぎる。しかけはシンプルなのに、どれも締めが無駄がなく美しい。目羅博士とかなんでこのネタだけで成立してるんだ?藤田新策氏の絵本買おうかなあ…

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    2023年12月30日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    あまりにも表紙のイラストが綺麗で、そのまま購入

    いつもは手に取らないような本なので、なんだか新鮮。他の方の言う通り、大人の絵本って感じで素敵でした。魅了され吸い込まれるようなイラストに不気味なストーリーが絶妙にマッチして、読んでいてゾクゾクします!世の中にはこんなに素敵なイラストを描く人がいると思うと、なんだか感慨深いです。
    「乙女の本棚シリーズ」また手に取ってみようかな。

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    2023年12月29日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    以前この作品の朗読劇に行ったので原作を読んだ。江戸川乱歩の作品は「人間椅子」を読んで以来だけど、ミステリーという一言では表せないジャンルだな。京極夏彦の作品に近いと思うのだけど、どうだろう。どちらも私の精神が健康な時に読まないと作品の世界に引き摺り込まれそうな雰囲気がある。

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    2023年12月23日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    7-8年くらい、本を読んでいなかったので
    リハビリ感覚で購入した乙女の本棚シリーズ。

    大人向け絵本という感じで、読み易いです。

    江戸川乱歩さんの書かれているシーンが
    夜汽車さんによって丁寧に忠実に再現された
    イラストも楽しめて、リハビリには
    贅沢な一冊でした。

    人でなしの恋って誰のことだろう?
    と読み進めていった読後感としては、
    私はスッキリしなかったけれども、
    好きな世界観でしたので星4つ!

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    2023年12月17日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    同じく新潮から出ている「江戸川乱歩傑作選」と比べると、探偵モノは少ない。「石榴」と「陰獣」だけかな?
    エログロさはこちらの方が上。これらの作品が大衆に大いに受け入れられる当時の世の中の雰囲気、さぞかし平和な世の中だったんだろうなあと思いをはせる。

    どれも適度にエログロで、そして乱歩らしくとても読みやすい。
    「うわー。気持ちわるー」なんて思いながらさらさらと読める。
    「陰獣」のとても丁寧な、探偵小説のお手本のようなプロットもさすが。
    全編楽しめました。
    楽しめました、が、私は「傑作選」の方が好きかな。

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    2023年12月06日
  • 江戸川乱歩全短篇(2)――本格推理(2)

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    本編には長めの短編推理ものが収められており、各話とも表の推理、どんでん返し、裏の推理という展開が無理なく織り込まれているため読んでいて面白い。第一部の短編推理ものより断然良い。

    長編の推理ものはないのだろうか。

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    2023年12月05日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    初めての乱歩。名前だけでミステリー推理小説ばかりを書く人だと思い込んでいて、推理小説はエドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルで満足していたからこれまで読んでいなかった。ある人が「芋虫」を薦めていたのでたまたま書籍のタイトルになっていた本書を購入して読んでみたらすごく良かった。「芋虫」以外は...。

    本書は角川ホラー文庫が編纂しただけあって奇怪もの・幻想ものの短編が収録されていて、その世界観が自分にものすごくマッチしていた。村上春樹の幻想ものも好きだが、彼の作品にはない、人間の根幹にあるホラー性に引き込まれる。乱歩の描く人間のホラー性は村上春樹の小説や映画「キャタピラー」で描かれているエロスや

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    2023年12月05日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「乙女の本棚」3冊目。グロテスクな作品が多いと聞いていた江戸川乱歩。幸せな新婚生活から一転、どんな人でなしにイケメンの夫が成り下がってゆくのか、ハラハラ期待して読み進めたが、なんてことはない、ただの人形愛玩者であっただけであった。そんな夫を受け入れてあげる度量があれば、違った道も歩めたかもしれないのに、一番恐ろしかったのは、嫉妬に狂う妻、そして自ら命を絶ってしまう夫の、人間の狂気。「人でなしの恋」は当初、夫の人形への恋を意味しているのかと思っていたけれど、あんな強行に出た妻の夫への恋、両方のことを示しているのかもしれないと思い直した。
    相変わらず、夜汽車さんの絵が美しすぎる。私のコレクション兼

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    2023年12月02日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    初江戸川乱歩でございます。
    ベストセレクション!
    素敵な装丁のこちらを選びました♪

    短編八つ
    「人間椅子」
    「目羅博士の不思議な犯罪」
    「断崖」
    「妻に失恋した男」
    「お勢登場」
    「ニ癈人」
    「鏡地獄」
    「押絵と旅する男」


    「人間椅子」いいですね〜♪
    不気味さが際立ってます。
    ある男が椅子の中に入って女性を感じる…くらいの知識で読み始めましたけど…このエスカレートしていく欲情…大好きです…わからんでもない(〃ω〃)笑
    ラストが秀逸。不気味な笑いが思い浮かびます。

    どの話も人間の狂気的な欲望…読みやすくて気味悪くて淫靡だ(●︎´艸`)ムフフ

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    2023年10月25日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    人でなしの恋が読みたくて購入。
    狂人達の織りなす物語。
    読み始めたら止まることなく自分がすっかり穴の底に落ちてることに気がつく。

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    2023年10月15日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    瀟洒な洋館に住む作家の佳子のもとに、一通の手紙が届いた。
    「奥様」という呼びかけの言葉で始まるその手紙には、とある椅子職人からの長い長い秘密が綴られていた。

    〈いわば、その椅子が、人間一人の部屋になったわけでございます。〉

    椅子の中に隠れて革一枚越しの自分に腰掛ける女体を堪能する、っていうめちゃくちゃ不気味なあらすじは知っていたんだけど、オチまでは知らなかったから、気づいたとき変な声出そうになった。
    椅子の中の恋、怖すぎるって!!
    これが佳子の読者による創作なんだとしたら天才だけど、どちらがほんとうなのかは分からないまま終わる。感銘というか恐怖を与えてるって。江戸川乱歩すごい。

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    2023年10月04日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    「乱歩R」というテレビドラマに合わせて企画刊行された本。江戸川乱歩のクセを知れた。解説が面白く、乱歩が好んだ歌舞伎の絢爛豪奢な雰囲気が表現されていると理解できた。単純ではあるが派手な演出を楽しむ話だと感じた。

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    2023年09月28日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    過去に新潮文庫や「ちくま日本文学」の選集などでほとんどの作品には触れていたが、この角川ホラー文庫のセレクションは、手に取り易い厚さと洒落たデザインと肌触りの装丁が気になって手に取った。
    お気に入りは「押絵と旅する男」「鏡地獄」だが、これらは再読なので。初めて読んだ(と思う)「妻に失恋した男」のトリックというか発想のゾクゾクするおぞましさ!
    星を一個減らしたのは、セレクションなので発表年や発表媒体がわかるようにしてほしいな…と思ったため。とくに乱歩は戦前・戦後を跨ぐ作家でもあるのだから。

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    2023年09月20日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    話は勿論、挿絵が美しい。
    この乙女の本棚シリーズは、
    どのイラストレーターさんも
    ストーリーにあった素晴らしい絵を描いてて好き。

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    2023年09月14日
  • 明智小五郎事件簿1

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    明智小五郎という名前はもちろん知っていましたが、こうやって作品で読むのは初めてです。明智小五郎といえば名探偵というイメージしかなかったのですが、本作を読んで、人の心理を分析する心理学のスペシャリストみたいな人物にも思えました。

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    2023年09月11日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    文ストとのコラボだったので買いました。表紙の絵も綺麗で、作中に出てくる「黒蜥蜴」を読めて嬉しかったです。

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    2023年08月26日
  • 鏡地獄

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    文ストとのコラボだったので買いました。やっぱり江戸川乱歩が好きだなぁ。「人間椅子」は本当に怖くて鳥肌がたった。

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    2023年08月26日