江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 孤島の鬼 分冊版(1)

    購入済み

    絵は基本的には綺麗

    大まかな粗筋しか知らないのですが、江戸川乱歩の有名な作品らしいです。色々な方が漫画化しています。

    本作品は、絵は基本的に綺麗なのですが、白黒の濃淡がはっきりし過ぎなのか、またはその逆なのか、所々読みにくい箇所があるように感じます。

    今後の展開がとても気になります。

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    2021年02月19日
  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~

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    孤島の鬼は、前半中盤後半の構成が違うが、何か読ませる感じ。猟奇の果は、前半後半が何かチグハグ。前半で終わるので、よかったかなという感じがする。

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    2021年02月11日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    ネタバレ

    「陰獣」と「蟲」の2篇。
    陰獣。探偵小説だが、一捻り二捻りが加えられている。依頼者と恋仲になるというところ。事実関係が一転し、逢瀬を重ねていた彼女を犯人と糾弾するところ。そして最後の章、苦悩に苦しむところ。
    犯人側の心情を細やかに描写することで人の心を持っている一介の人間だと強調する。一方で探偵に淫らな行為をさせたり苦悩に苦しませたりするなど正義を与えないこともある。一筋縄ではいかないところが彼の作品の良さではないか。

    蟲。厭人性の男が人間関係の中で失敗を重ね、恋と恨みとその他を溢れかえさせるもの。一貫して男の立場から描かれている。彼のしたことは常軌を逸しており微塵も共感の余地のない残虐極ま

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    2021年01月25日
  • 明智小五郎事件簿2

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    ネタバレ

    「一寸法師」では気持ち悪さの描写がとても巧みだと思った。人外に対する気持ち悪さのようなものを感じてゾッとした。
    「何者」は本格派であったがこれもおもしろかった。残りページ数で察しはついたがひとつ落ち着いたところからの展開が良かった。

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    2020年12月03日
  • 江戸川乱歩傑作集2 人間椅子 屋根裏の散歩者

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    人間椅子
    D坂の殺人事件
    屋根裏の散歩者
    押絵と旅する男
    鏡地獄
    パノラマ島奇談

    いずれも選りすぐりのミステリとファンタジーです。しいてけなせば、パノラマ島は、多少くどくて途中で興味が持続しにくい。でも妻を連れてパノラマ島に行く下りの盛り上がりはすごいものがあります。

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    2020年10月01日
  • 明智小五郎事件簿1

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    1日で読み終えた。

    江戸川乱歩ものを読みたいと思って初購入。
    かなり昔の方なんですね。それすらも知らなかった(^◇^;)
    昔の文体ですが意味は理解できるし、やりとりが楽しいです。
    面白かった(^^)

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    2020年09月23日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    ネタバレ


    主人公の自分語りから始まる本書は、読み始めてすぐに乱歩の世界に入り込んでしまった。

    同性愛と障がい者がテーマのミステリーで、後半点と点が繋がっていく様は、読んでいてワクワクし、時に息が詰まりそうになった。
    タイトルや表紙の意味が分かった時は気持ちが良く、芋虫や人間椅子が有名であるが、個人的に乱歩の中で1番面白いと思った。


    【以下ネタバレ含む】
    乱歩が描く恋は、どれも純粋で激しく、今で言う重いものだと思う。
    主人公が亡くなった初代の骨の灰を飲み込んだり、主人公に想いを寄せる諸戸の言動など。
    人を愛するが故に、理性が飛び、狂い、時に人を大きく変える。
    その描写が濃く描かれ、ミステリーの謎解

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    2020年08月28日
  • 江戸川乱歩作品集 十三

    匿名

    購入済み

    さすがの乱歩

    久しぶりに乱歩を読みました。診療の待ち時間に読んでいましたが、面白くなってきて夢中で読んでいたら名前を呼ばれて我に返りました。ハマる面白さです。

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    2020年08月22日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(1) 怪人二十面相(ポプラ文庫クラシック)

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    実は、私が読んだのは、違う、シリーズの、怪人二十面相だったんですけど、同じ、ポプラ社、そして、私の読んだ、怪人二十面相が、検索結果に、のって、なかったんです。だから、いろいろな理由で、この怪人二十面相をえらびました。

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    2020年05月30日
  • 明智小五郎事件簿2

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    古い小説だが、それを感じさせない読みやすさと面白さがあった。
    今の小説にはない乱歩独特のおどろおどろした感じも良かった。
    ただ時代のせいにしてしまえばそれまでだが、障害者に対しての偏見が今では考えられないくらい酷かった。「あいつはただのかたわ者じゃない。奇形児なんてものは、多くは白痴か低脳児だが、あいつに限って、低脳児どころか実に恐ろしい知恵者なんだ。」なんてセリフは読んでいて本当にびっくりした。そんな扱いを受けてたら犯罪者にもなっちゃうだろうなぁって思うのも障害者に対する偏見なのかなぁ。

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    2020年05月15日
  • 乱歩の変身~江戸川乱歩セレクション~

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    「変身」をテーマにした乱歩の作品集。解説にも書かれていましたが、随筆の作品要約がすごく面白くて、読んでみたいなと思いました。
    お気に入りは「堀越捜査一課長殿」。テーマを知っていてなお、驚きの展開の連続でした。

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    2020年05月01日
  • 江戸川乱歩傑作選 蟲

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    「蟲」は今回初めて読んだ。狂人といえばそれまでだが、なんとリアルなんだろうと感心してしまう。グロテスクな内容のものも多かったが、これこそ乱歩の世界観なのだろう。
    怖い物見たさもあってついついやめられないとまらない。

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    2020年04月23日
  • 湖畔亭事件

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    ネタバレ

    乱歩の作品には「気味悪さ」というものが付きまといます。
    比較的その要素控えめ(それでも全くないわけではない)な
    表題作ですら何か背筋にぞっとするものが
    あるんですよね。

    おすすめは著者らしさが前回に出てくる
    「一寸法師」でしょう。次々とあらわになる
    とてつもない真実というのが読者の目を惹く
    意欲作でもあります。そしてエログロ度も格段に
    上がっております。

    いわゆる死体と人形が…という描写が
    かなりくるものがありますので…

    この手の奇怪なのが好きな人は面白いですよ。

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    2020年03月23日
  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

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    面白かった。
    屋根裏の散歩者は、先に陰獣を読んでしまっていたので、トリックが分かってしまっていたのが残念だった。
    (陰獣は、乱歩のオマージュ的な要素が盛り込まれている)
    可愛いタイトルだが、好奇心に勝てない主人公の異常さが際立っていた。
    暗黒星は洋館に暮らす一家で起こる殺人事件の話だが、誰が犯人なのか、動機は何か、話に没頭してしまった。
    本作の3/2を占める少し長めの話だったが、伏線が回収されていく気持ちよさと負の感情の力強さを感じられる話だった。

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    2020年02月24日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    気違い、この本で何度も出てきた言葉だが、2作ともその言葉が当てはまる異常な世界観があった。
    江戸川乱歩は、芋虫を昔読んだことがあるだけで、初めて2作一気読みをした。
    陰獣は、二転三転していく様がミステリー要素満載で、とても面白かった。きっと小中学生の時に読んでいたら理解できないような人の性癖が出ており、その欲に対する貪欲さが恐ろしかった。
    蟲は、一定の常識では理解できない異常な愛に包まれていた。
    この作品は、考察したら楽しそう。
    人間の本質は、もしかしたら誰にでもこうした気違いさがあるのかもしれない。
    もっと乱歩の作品が読みたくなった。

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    2020年02月09日
  • 孤島の鬼(1)

    aki

    購入済み

    鬼は誰か?

    殺人に推理、宝探しの冒険、グロテスク、恋愛話等々、盛りだくさん。小説よりコミックの方がマイルド。残念ながら今時小説のままはやはり厳しい。でもコミックも耽美?魔性?っぷりはたっぷりあり。
    諸戸や深山木など次々落とす魔性の男・簑浦。自分が好かれているのに気づきながら、期待させるだけさせておく。正に蛇の生殺し。
    諸戸の身にもなってあげて下さい……。受け入れる気がないなら最初からお断りする方がよほど優しい。 無意識なのか意識的かに関わらず、どうしても心を弄び、頭脳を利用するだけ利用していると思えます……。

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    2023年02月10日
  • 明智小五郎事件簿2

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    期待通りの読み応え。子供の頃に少年探偵団を観たり読んだりして来たから、江戸川乱歩の世界観は理屈でなく肌に沁みてるので、読んでいても鮮やかにイメージ出来るのは有難いことだ。

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    2020年01月13日
  • 江戸川乱歩傑作集3 芋虫

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    ネタバレ

    「芋虫」中学生の頃に読んだ。エログロだけどナンセンスではない。
    戦争で四肢、味覚聴覚嗅覚もほぼ失い戻ってきた男。待っていたのは貞淑なはずの妻の歪んだ性癖による折檻地獄…で、視覚までも失ってしまい、残された唯一の触覚に「ユルシテ」と乞う妻。そして彼は井戸に投身自殺する。彼の遺書?には、「ユルス」と。この一言の重さよ。
    人はどこまで残酷になれるのか。妻だけの話ではなく、お国のためにこんな姿になった男を英雄として迎える国民たちの醜悪さ。芋虫のような姿になっても妻を赦した男との対比が胸にしこりのように残っている。

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    2020年01月03日
  • 孤島の鬼(1)

    購入済み

    いや~重い!一冊読むだけでへとへとになる。
    すごく面白くて不思議な話でしたが、一途に思い続ける諸戸が切ない。

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    2022年09月29日
  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~

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    ネタバレ

    「孤島の鬼」
    せむしの男がせむしの国を作ろうとするとか中々飛んだ発想なのは乱歩っぽい。ただラスボスの丈五郎が財宝見つけて発狂エンドなのは肩透かし感はあったかな。残虐非道な人間だけど所詮は小物、という事なのだろうか。冒頭の蓑浦君の奥さんはてっきり初江だと思っててどうにかして生き返るのか?と勘違いしながら読んでたけど、あれは秀ちゃん(緑)だったのね。作中ずっと漂う淫靡で妖しげな昏い雰囲気はさすが乱歩。


    「猟奇の果」
    青木が妻の不貞を疑う決定打のSMプレイの知識を芳江はどこで仕入れてきたのか?とか、整形したからといって人格まで変わるのか?とか消化不良な所はあった。まさか明智小五郎が出てくるとは思

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    2019年11月15日