いつきさんのレビュー一覧

大団円

ラグウルフ国王陛下の手のひらの内だったけれど、最高のハッピーエンドでした。

ミリア嬢に孤児だったつらい時があって、それをまるっと優しく迎え入れてくれた、主のコンスタンス姫とサンスティール国王陛下、王妃さま。最初から素敵な家族だったのですね。

ひたすら甘々で幸せな未来しか見えない。

お嫁にきた国では皆さんが優しく、やわらかく、暖かく受け入れてくれて、だましている自分にぐるぐるしてしまっているミリアちゃん。
独占欲を隠さなくなってきたアンドレア様。（聖獣の赤ちゃんどころか家族にも嫉妬するなんて）
全部がかわいい。

主人公のミリア嬢が健気でかわいらしく、聖獣がなつくのもわかります。
今は主である姫様が一番！なのだけれど、婚約者であるアンドレア様の好き好き大好き攻撃にあてられて可愛らしさが増してます。

身代わりや国交など大きな問題がありますが、どう解決してゆくのか、楽しみです。

転生を繰り返し毎回毎回悲しい亡くなり方をしてきたリゼットが、今世では生き延びたいと抗おうとする健気さに涙。
リゼットを囲い込むように、全身全霊をかけて守ろうとするラルフがときどき浮かべるのは笑顔のはずなのに、どこか切なくて、何を内包しているのだろう。
ハッピーエンドを信じて、読み続けます。

聖女とされて王城に引き取られたは良いが、心を締めつけられてその能力を発揮できなくなってしまったチェルシー。
彼女を預かることになった、オルダマン侯爵家の皆さんの見守りが、優しくて温かい。

言葉足らず（態度も難ありだったり）で不器用な旦那さまの多いこと。苦笑。
年下旦那さまのお話がお気に入りです。

絵も全てキレイで、見ごたえがありました。

はじめての野営でもハッスルするアビゲイルへの、旦那さまを始めとした子爵家の人々が向ける優しい眼差しにほっこり。
嫌悪感を隠さないロングハースト領の人々との違いが際立ってる。

新しい人との交流？が始まりましたが、吉と出るか凶と出るか。

家族にないがしろにされてきたラシェル、そんな彼女を包み込むように一途に愛してくれるアルフレッド。
この二人が出会えてよかった。

（元とつけたい）親と妹はまだ何かやらかしてくれそうだし、聖女も含むところがありそうです。

アル、護ってあげてね。

大神さんの美しさが、世間に知られてしまった。と思うと同時に、推しの夕凪様への気持ちとの違いに気づいた美羽さん。
このままゆっくりと二人の距離が近づければいいなーと思っていたら、元カレとの再会。
順風満帆とはいかなそうで、ハラハラ。

大神さんの美羽さんへの不器用な優しさや思いやりが染みますね。そして、こっそりと繊細なところも良き。

男装の麗人、夕凪さまからのみ摂取できる栄養は確かに存在する。

推し（！？）のハルミット公爵、通称『立て直し公』のお仕事を傍らで見ることできる！と、ワクワクが止まらない、フィーナ嬢がかわいい。

不幸な事故で、悲しい思いを秘めながらも真摯に領地運営に奔走するフィーナ嬢の真の姿に気づきつつあるレオナール様の、堅物さも良いですね。

二人が同じ方向を見つめている姿がほほえましいです。

お飾りが、そちらだったとは！
令息たちのボンクラっぷりには、ただただ笑いが。

短篇の中できちんと、婚約破棄からのハッピーエンドにまとまっていて、スカッとしました。

ナサニエル様の美貌から発せられる、正論の薄皮を被った『毒舌』炸裂。
読んでいるこちらもドリス嬢と一緒に、スカッとしました。

土鍋でご飯！

ちなちゃんと同じく、土鍋で炊いたご飯に憧れてます。
そんないかにも和食なテイストにカレーをトッピングされるなんて、おいしいに決まってるでしょう。
行ってみたいお店リストに追加、追加。

玲さんの、湊さんを大切に思いすぎての言動が切ない。
そして、気持ちを自覚しているだけに混乱しますよね、湊さん。

距離をおかざるを得ないのはわかるけど、早く、二人で一緒にいる光景を見たいです。

嘘から出た真

お酒がキッカケで契約婚約をしたお二人。
対外的に「ひとめぼれから、口説き落とした」としてましたけれど、お互いを知ってゆくうちに惹かれ合って、と、しっかり本当のことになりましたとさ。
王道だけれど、かわいらしいラブストーリーです。

ヴィエラ嬢の貧乏性からくる有能さとお姉ちゃん気質が、ルカーシュ様の子どもっぽさとカチッとハマる相性のよさもほほえましくて、ニヨニヨしてしまいます。

続篇に続くきな臭さもありつつ、終始、周囲の人々の優しい見守り隊な雰囲気も良き良きです。

今よりも、ささやかでも、しあわせに。
自分たちだけでなく、周りの人々も幸せになれれば。と動き出す二人のロマンス。
主人公カップルは、そんな大義なんて最初は持っていなかったのかもしれないけれど。

頭脳派の皆さんのビジュアルと、腕っぷしに、ニヤニヤしてしまいました。

ふわふわな見た目とは違う、二人の男前な言動に、コチラが『心』を撃ち抜かれました。

カッコ良すぎるだろぉ！！

と、叫ばせてください。

おとぎちゃんのナルシストっぷりか、前向きで大好きです。

警戒心バリバリな野生の獣のような、鐵くん。
弱っているモノをほっとない、おせっかい属性な紗世ちゃんとの、ラブコメ。

文字通り無自覚に迫ってくる、鐵くんがタイトルのまんまで強すぎる。

大家さんの、御門氏がデキる大人の男の風を吹かせて来ていて、いいですね。

ロングハースト領の歪さがはっきりと見え、アビーちゃんがその地で過ごしてきた年月に思いを馳せ、涙する旦那さまにリンクしてしまう。

大切に思い合ってるのがわかる、若夫婦のやりとり全てが愛おしくて。ラストの名前呼びに宝物をもらった気分です。

描き下ろしのお土産話がほっこりと優しくて、そこにも嬉し泣き。

癒やされる

ほんわかで、やさしくて、あたたかくて。
親友の椿ちゃんと同じ感じで、花ちゃんを守らなくては！の思いになりますね。

マーシャ嬢の頭の回転の速さと、完璧な社交術にホレボレし、脳内劇場を高速で上演しまくる婚約者（仮）の存在がめんどくさい。

王弟妃は一体何がしたいのか
（まー宮廷内のドロドロ恋愛劇は、古今東西のお約束ですけれど。アーサー王伝説しかり）

誕生日パーティー、家族へのおみやげ。
アビーちゃんがたくさんのはじめてを堪能してて、ジェラルド様はご満悦。
読者の私もご満悦。

王室のジメッとした怖さを感じつつ、前世も含めてアビーちゃんの生まれ故郷であるロングハースト領へ出張。
きな臭さ満載で、どうなることやら。

神城くん従姉妹の昴さん、色んな意味で強キャラ。敵が多いってのは、だよねー。って納得する。
朔英ちゃんが、神城くんに話しかけようとしてUターンしちゃうところが、微笑ましい。

そして事件です。
香川ちゃんが、デレました。

楽しんだもの勝ち！

吸血鬼と噂されるオスカー・ブラッドベリ伯爵のもとに助けを求めて飛び込んできたフレイヤ。
実家で抑圧されてきたフレイヤの美しさ、才能を花開かせ、好奇心を満たしてくれたのはオスカーをはじめとした伯爵邸の皆でした。

吸血鬼伯爵チーム（？）による『全力の悪ふざけ』が痛快。
フレイヤの両親と妹へもガッツリと仕返しできて、こちらもニンマリ。

ラストの結婚式も主催招待客全員が楽しんでいて、このような日々が続くのだろうね。

努力家のシャーリー嬢を受け入れ見守ってる、オリバー様をはじめとした屋敷内の皆とが醸し出す優しい雰囲気に癒されました。

帝国の横恋慕令嬢が見せるいじわるな顔もなかなかにスゴイのですが、再登場するシャーリーの妹が浮かべる笑みがそれをはるかに上回ってて、見応えあり。

初々しい、第一歩

勇気をふりしぼってデートに誘えた朔英ちゃん。
言葉にしてから、わたわたとしてしまうところが可愛らしい。

クラスメートとのつながりもどんどんと濃くなってゆく。
わちゃわちゃしてて、ほほえましい。

レトルト＆ナン、＆ごはん
カレーうどん
お弁当
そしてカレーパン

カレー縛りでも、こんなにもバラエティ豊かに揃えられるのですね。
寮の近くのセブンイレブンは、絶対に寮生のお嬢さん方の嗜好（カレー沼）を把握して仕入れているに違いないです。

憧れの

銀座の歌舞伎座近くのナイルレストランは、憧れのお店のひとつです。

敷居が高そう（立地や早朝に並んだりと）なお店、おしゃれ感のあるレトルト、カレースタンドと振り幅があって、毎回楽しいです。

カシミールカレーの始まりが、“間違い”なのは驚きですが、それを普通に許容（なのかな？）してしまう大らかさに、さらにびっくり。

香菜ちゃんの妹ちゃん（ギャル）、初登場の巻ですね。
みんなの兄弟事情も垣間見えて、またまた世界が広がります。

初めてのおつかい

ジュン君の初めてのおつかい。
雪かきと称しての探し物。

アードルフさんと、クスタさんの柔らかく暖かい見守りは変わらず。
そこに筋トレマニアのアトス君を始めとした、若者たちが加わって、どんどんと世界が広がってゆく。

彼自身の探し物にたどり着けるといいな。

幸せ

また、この二人に会えたのが嬉しい。
出産という大イベントで、孝仁くんの繊細さや、奈緒ちゃんのどーんと構えてるカッコよさ、相変わらずのラブラブっぷりと、見せつけられて（私が）幸せドン！更に倍！でした。

二人の息子君の恋は実るのか！？

焼きカレー！

夏美ちゃんが、BARの扉をくぐったら、そこには
「門司港焼きカレー」が待っていたり。
ちなちゃんは、博多カレー麺に出会ったりと。

ご当地カレーっていろいろありますねえ。

ジーン様がクラリス嬢を見初めたときのエピソードが、この二人らしい出会い方（一方的ではありますが）ですね。
お互いに相手の事を知りたいと近づいてゆく過程も時間も、愛おしい。

シド様とメアリーちゃんとの距離も少しずつ縮まってきているようで、続きが楽しみです。

誠一郎さんが好きで大切で守りたいんだ。アレシュ様が全然隠さなくなってきているところを、見守る事ができて、幸せ。
（すっかり家令のヴァルトムさんやメイドのミランさん目線）

宮廷魔導課部屋の乱雑さ、いかにも研究室ですが何か？感が好きすぎます。

ノエル子爵夫妻、無双

引っ掻き回しに来たつもりが、アビーちゃんにバッサリと天然カッターで断ち切られ、旦那様にオーバーキルされてしまう、某ご令嬢。

そんなアビーちゃんの生まれ故郷は不穏な空気を醸し出し、対処するジェラルドさんやはりは軍人さん（それも有能）なんだなあ。と、思わせるかっこよさ。

次巻も楽しみです。

収獲祭の騒動も無事に終結してひと安心。
アビーちゃんはご褒美をおねだりしたり、ヤキモチを焼いたりと、どんどん感情の引き出しが開かれてきて、周囲の人々もみんなでほっこり。
そりゃジェラルドさんのご実家の皆さまも、その可愛さにメロメロになりますよね。うん。

夫婦がただただ、カワイイ。
アビーちゃんの浮世離れしたところが、旦那様の庇護欲を刺激しちゃって、溺愛まで一直線！なのですね。気がつけばツッコミ属性も開花してるし。

執事かつよき片腕の、ロドニー氏は隠密スキルまで持ってて（ジェラルドさんに、いつからそこに！？と言われてる（笑））できる男感満載で、大好きです。

ミステリー

散りばめられた証拠から紐解かれて、陰謀に繋がってゆくのが、楽しかった。
環境や事情からの感情のもつれなどなど、つながり合う人だからこそおきてしまった事件のひとつ、でしたね。

歌姫二人の友情が麗しく、アレクとシオリの気兼ねないやり取りが楽しかった。

オマケの国王陛下と奥方様のイチャイチャ（？）に、にんまり。

好きな気持ちをあきらめられる？それとも…とぐるぐるしてしまうのも、仕方ないよね。
神城くんからあんな笑顔を向けられちゃえば、好きは加速しますって。

大縄跳びで、朔英ちゃんの真面目で周りをよく見ている可愛い性格が発露してて、いい子だよなぁ。と、おばちゃんはほのぼのしました。

翠ちゃんと、香川ちゃんとのやり取りも癒やしでしかない。
サッカー部の先輩たち（イケメンがいっぱい）からは、キラキラを充電させていただきました。

言葉足らずからのすれ違い。不安だらけの期間はくるしかったでしょうね。

医療関係の勉強中である瑞月ちゃんが、祐輔さんを助ける、守る！となった時の強さにしびれました。

たくさんのおめでとうに囲まれてる二人を見守ることができた幸せを噛み締めています。

奏音さんによる外からの目線のおかげで、真さんの弟、諒さんは自分の中のイライラに目を向けるキッカケになったのかな。
元カノさんの言動が、かっこいい。

小さきもの（子供や動物）への優しさが、限界突破しているショーグン。いやもう、惚れてしまいます。ってか、惚れてます。
悪の組織内部でのジテンシャ？への考察会議も素敵すぎ。

玲さんが自分の気持ちに気づいてしまった巻。
そしてぐるぐると、湊さんとは別のベクトルで悩む事になってしまいました。

湊さんは、あれだけ残念キャラなのに、みんなに愛されてますね。笑

ルーファス様って、全ステータスをカンストしてますね。奥さんとなったピアちゃんへの溺愛ステータスも（笑）

きな臭い情勢の下、新婚夫婦がお互いに弱音を吐き出せるようになったりと、空気感に糖度があがっていて微笑ましい。

今巻の肝は、無自覚の獅子身中の虫と、遅効性の毒。

いよいよ、ゲーム世界でのクライマックスへ。
冤罪をどんどん論破してゆく、婚約者だった令嬢たちのキリッとした姿が、かっこよかった。

ピア嬢の憂いを晴らし、これで名実ともに…かと思いきや、辣腕ルーファス様もこんな妨害があるとは、読めませんでしたか。苦笑。

小説版2巻のエピソードが始まり、好きなキャラクターもちらりと登場。どのようにコミカライズしてくださるのかと続巻も楽しみです。カバー下のイラストに癒やされました。

勘違い王女の横槍は入りますが、ふたりのラブラブッぷりは加速して、安心です。

ピアのお祖母様のかっこよさに惚れました。

そして、ルーファス、よく頑張りました（ハナマル）

塔への冒険譚とその後始末、完結。
シオリにはまた大切な友人ができ、この世界にまた一つ、根をはることができましたね。

番外篇は、詩織の実のお兄さんの思いが描かれてて、切ない。

王道

デキる上司と、キリッと仕事をこなす部下。
二人が『自分らしく』いられる同士なのは、わりと最初っから見えるので、いい関係になるんだろうな、と。

結婚詐欺、いろんな意味で怖い（ブルブル）

コミカライズから入り、続きが気になって購入。

ルーファス様の溺愛と囲い込みっぷりが、余す所なく描かれて微笑ましい。
ピアちゃんに、のびのびと研究させてあげたいとする周囲の大人たちの理解度も、素敵。

読後感もすっきり。読み応えもありました。