江戸川乱歩のレビュー一覧
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出版社/著者からの内容紹介
東に人の弱みを探してゆすり、西でネタを拾って小説を書き、南に薄倖の少女を救い、北では美女を侍らせての豪遊……やることなすこと図に当たり意気揚々の影男。しかし殺人請負会社に関わったことから前途は一天俄に掻き曇り、刺客に狙われる破目に。悪党が鎬を削る活劇に快刀乱麻の腕の冴えを見せるは、ご存じ名探偵!
たまには昭和的耽美が欲しくなり読みました。うーん、劇画。影男が典型的なヒーローです。しかも完全な善人キャラでないところが大人向け(そしてエロい)。しかしながら最後はそれかい!というツッコミを全力でいれたくなる。そこまでの展開がけっこう面白いだけに。とってつけたような明智 -
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少女誘拐の未遂事件が続発。犯人は真っ黒なインド人。インドには世界の謎と言われる不思議な魔術があって、、、?
子供向けの読み物なので、推理小説としてのネタは見え見えのところはありますが、昭和の初期の頃の情景が手に取るように見えてきて面白い。
怪人二十面相の狙う純金の黄金塔が80キロで時価500万円(グラム当たり600円くらい)とあったので、やはり昭和の25年から30年代にかけてのお話。それにしても金の価値って、今は3000円くらいまで持ち直したけど、数年前は1000円くらいにまで下がっていたし、取り立ててびっくりする値段でなくなってしまいました。
なお、小林少年の本名が小林芳雄だったという -
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ネタバレ『少年探偵団』
東京中を恐怖に陥れる謎の黒い怪物。顔がなく歯だけが暗闇に浮かび上がる。あるときは人の影に紛れ込み驚かす。少年探偵団の桂君が目撃した黒い怪物。墓場で消えた怪物。同じく少年探偵団の篠崎君の家の周辺で頻発する5歳くらいの少女の誘拐事件。誰かと間違われた少女達は無事に帰されるが。警戒する篠崎氏。篠崎氏が所有するダイヤを狙うインド人。篠崎君の妹・緑ちゃんを守るため替え玉を使う小林少年。しかし隠れ家に向かう途中秘書と運転手に化けたインド人に誘拐されてしまう。監禁され水攻めにあう二人。小林少年の落としたBDバッチから二人の行方を突き止めた少年探偵団。建物の所有者・春木氏に救われた小林少年。春 -
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乱歩二作目。
探偵VS女賊。最初は完全に黒蜥蜴派だったのでしてやられる度に「明智の馬鹿!」と唸っていたのだけれど、物語が進むにつれて二人の関係とか駆け引きとか、その中で目覚める愛(というのだろうかあの感情は)とか、ああいいなぁと純粋に魅了される。最後がいいなぁ。黒蜥蜴は意外と俗っぽさがあってそこがまたいいのかもしれない。やってることは完璧に悪役なのにそう感じさせない節とか。あ、あとトリックね。やられた、と思いました。乱歩の作品は地の文も一緒に物語を読んでる!っていう気になるので結構好き。
あー、あと些細なことだけど、「シャンデリヤ」。なんだかこの表現が気に入った。 -
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「黒蜥蜴」は、メチャクチャおもしろくて、一気に読んでしまいました。
「夜の夢こそまこと」といっていた乱歩の本当に自分が存在して見たかった世界というのは、こういう世界なんだろうなぁと思います。
そして、その勢いで「人間豹」を読み出したら、全然、前に進まなくて困ってしまいました(笑)
すげえ、作品の出来に、差があるなぁ乱歩。
明智小五郎がでてきて、やっと、お話が動き出した感じで読めました。
でも、明智小五郎が出てくると、急に敵が弱くなったような印象をうれます。
ところで、何で、「豹人間」ではなくって、「人間豹」なんだろう?
「石榴」は、好きです。
悪と滅びにも、美学がある。そして、もちろん -
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『百面相役者』
ある劇場でみた百面相芸人。あまりの変装の見事さに驚く男。ここ最近起きる奇妙な墓泥棒の謎。男の友人Rの推理。
『一人二役』
妻との生活にあきた男が妻に仕掛けた罠。他人になりすまし布団に入る。布団に入り込んだ男に恋をした妻。他人に恋した妻に対する嫉妬。
『疑惑』
酒乱の父親の殺害事件。何者かになたの様なもので頭を割られている。妹や母親の怪しい行動。事件現場近くの祠にかくされた秘密。
『接吻』
新婚の妻が写真に接吻する所を見てしまった山名氏。疑惑を向けた相手は上司である村山課長。疑いのあまり辞表を出してしまった山名氏。
『踊り一寸法師』
サーカスでの宴会の席。一寸法師と呼ばれ -
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『湖畔亭事件』は、覗きの趣味を持った主人公が殺人と思われる瞬間を
目撃してしまうというところからお話が始まります。
主人公と同じ湖畔亭のお客の男性と
この湖畔亭に来る芸者の二人が
主人公の周りで繰り広げる推理や行動が、なかなか面白い。
話の始まりは、あんまり面白くなかったが
だんだん面白くなっていった作品だった。
犯人は誰なのかが、
結構、早く分かったのだが、
なぜ、こういう事件になったのかの理由が分からなかった。
読み進めていって、やっと分かった。
乱歩の面白さはここにあるのかなぁっと思った。
『一寸法師』は明智小五郎が活躍する作品。
一寸法師というのは、異常に背の低い人のことを、この作品 -
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江戸川 乱歩も、新井 素子も、夢枕 獏も、本やマンガ好きな人が、本やマンガについて語っているのを読むのは、とっても楽しいです。
この本の内容、兄貴から聞いた話がけっこうるような……。
しかし、兄貴は、こんな本、読んでいたのだろうか。
一時期、ミステリーにこっていたことがあって、あの人、わりとこういう外壁(というか理論)から埋めていくようなことをするので、読んでいたのかもしれませんねぇ。
で、兄貴は、ミステリーというよりは、ハードボイルドな小説に向かっていって、その頃のりんは、SFに向かっていって、純粋な推理小説からは、離れていったのであった。
最近は、ちょっと自分的には、ミステリーのブー -
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ネタバレ『堀越捜査一課長殿』
警視庁捜査一課長堀越の元に届けられた手紙。渋谷警察署長時代に起きた東和銀行盗難事件の真相が語られる内容。銀行から輸送車に運ばれる途中に奪われた現金。犯人の大江が逃げ込んだ自宅アパート。消えた大江。大江の隣人で手紙の差出人・北園荘助。警察による捜査は北園の部屋のテレビの箱を調べるまで慎重に行われたが迷宮入り。大江の恋人でバーの女給・弓子と結婚した北園。死を目前にした北園の告白。
『妖人ゴング』 明智小五郎&少年探偵団シリーズ
「うわん うわん うわん」と言う笑い声とともに現れる妖人ゴング。少女探偵マユミさんを狙う。
『魔法人形』 明智小五郎&少年探偵団シリーズ
公園の怪 -
Posted by ブクログ
時代背景がとても古いので、今の時代では本当に有り得ない犯人のやり方・トリック。それが逆に趣があって面白かった。いかにも、昔の探偵小説という感じだろうか。また、今の推理小説やミステリと違って、何かと驚くほど大胆な気がする。展開もトリックなども、犯人の逃げ方とかも。そんな独特の世界観に、さらに大きな影響を与えてくれるのが妙にリアルな挿絵(というか劇画?)で、雰囲気を最高に良い具合に出してくれてる。そもそも、結構、グロテスクな雰囲気満載のお話なのだが、冒頭の「一人の女性を命がけで取り合う(つまり決闘)」いうなかなか無いようなすごいシーンから、一気に引き込まれていく作品だった。
読むことによって何かを -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩というビッグネームに構えて読んだら、驚いたことにかなりタッチが軽くて読みやすい。
よくもまあこれだけ書いたと思うほど短編の中にさまざまな種類の殺人やら事件やらが書かれている。
この人の書くミステリはなぜか、読み終わると微笑んでしまうような後味がいいものが多い。
個人的に好きなテーマはプロバビリティの犯罪。完全犯罪があるとすればこれはかなり近いと思う。
でも好きな話は「二銭銅貨」「断崖」「二癈人」「石榴」かな。
後者二つはラストがほぼ同じじゃないかということに今気付いたのですが、ストーリーとしてきれいに閉じてると思ったので。
「二癈人」は、既に扱った夢遊病者というテーマを今度はどう