江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(2) 少年探偵団(ポプラ文庫クラシック)

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    『文豪スレトレイドックス』を観てたら
    文豪の本を読みたくなります。

    読みやすい語り口ですいすい読めて、
    前半の黒い影のなぞが膨らんでいくところは
    ただ引き込まれて楽しめました。
    明智先生登場あたりから
    徐々に熱が冷めていき、、
    まぁまぁふつうに読み終わりました。

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    2021年09月02日
  • 蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)

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    江戸川乱歩の傑作です。

    ヒーロー的悪役をうまく描いていて、あっという間に読んでしまった。
    面白いんだけど、好みが分かれると思います。
    僕には登場人物が芝居がかり過ぎて、ちょっと最後の方は飽きてしまいました。

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    2021年08月14日
  • 文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩

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    光文社文庫の全集でだいたい読んだので、初読は「防空壕」「夏の夜ばなし――幽霊を語る座談会」のみだが、既読の作品も改めて面白い。
    講談調の語り手の文体も、語り手が延々告白する口調も、同様によい。
    やはり内容だけでない文章の味。
    語り手が存在する場合は、語り手がある特異な人を観察した上で読み手=聞き手に報告する、という形式があるみたい。
    メディウム=媒介者が、特異な人と読み手の中間に位置するパターンが多いな、とか、つらつら思いながら読んだ。
    以下ざっくりと。

    ■火星の運河
    彼女←私が語り手→読み手
    ■鏡地獄
    彼←(観察)ー私Kー(語る)→冒頭の語り手私→読み手
    ■押絵と旅する男
    兄←(観察)ー老

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    2021年08月06日
  • 文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩

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    乱歩の「怪奇・幻想」方面の作品を取りそろえた短篇集。巻末には鼎談「夏の夜ばなし──幽霊を語る座談会」を商業媒体で初復刻収録。

    鼎談は昭和22年グラフ雑誌「トップライト」八月・九月合併号に掲載されたもの。参加メンバーは乱歩と一橋大学名誉教授で検事など歴任した刑法学者の植松正と慶応大学教授でエッセイストの奥野信太郎の三名。それぞれが専門分野が異なるため、三者三様の立場での幽霊談義は面白かった。

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    2021年07月20日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    諸戸道雄にも幸せになって欲しかった。最後の文で彼の思いの強さを再確認し、彼こそこの物語の主人公だったのではないかというくらい心に残ったキャラクターになった。

    正直、はじめての江戸川乱歩作品で想像以上の気持ち悪さと、その当時の時代背景もあると思うが、差別用語の多さから、読むのが辛いと感じる時もあった。

    でも、後半の伏線が綺麗に回収されていくところは流石としかいいようがない。

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    2021年07月06日
  • 算盤が恋を語る話

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    算盤…この令和にこの話を理解する人間とその暗号解読を兼ね備えた、男女がいるのかな?類似作品として、手紙というのがあったなぁ。

    こっちの方が、どちらかというと変態感は強い。

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    2021年05月02日
  • 盲獣 1

    購入済み

    まさしく江戸川乱歩

    乱歩といえば官能。
    性の描写が過激に伝わってくるのだけど
    嫌悪感のほうが強かった。
    盲目の獣。まさしく。
    読み手を選ぶ作品だと思う。

    #怖い #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2021年04月30日
  • 鏡地獄

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    某漫画から江戸川乱歩に興味を持ち、かつ表紙買いという不純とも言える動機で購入。ホラーは苦手だから楽しめるか不安だったけど、先が気になって一気に読めた。(随時更新中)

    【人間椅子】
    タイトルを見てまず頭を過ぎったのが「人体が材料に使われてるってオチでは…??」という猟奇的な発想(完全に漫画の影響)。でも全然違った。今まで読んだことのある耽美的な作品は、好きか嫌いか(自分の性癖に合うか合わないか)が極端に区別されたけど、この作品は好き嫌い以前に単純に面白かった。前置き(ホテルでの話)が相乗効果となってじわじわと恐怖心を煽られる感覚があって、それが良かった。1通目の手紙(一番盛り上がる場面)で終わ

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    2021年02月21日
  • 孤島の鬼(3)

    ネタバレ 購入済み

    原作を読んで、漫画なら何度も読み返せるかと購入しました。
    事情はあるかと思いますが、原作をやんわりと改変(?)された部分が怖さを半減どころかほぼなくしてしまった感じがするのが少し残念です。原作を読んでおいてよかった…。

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    2021年08月07日
  • 湖畔亭事件

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    うーん、湖畔亭事件、割と評判だけどそれほどの内容とは思えなかった。特に途中が無理やり引き伸ばしてるみたいでダレている。

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    2021年01月30日
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~

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    小学生の頃、図書室にあった『少年探偵団シリーズ』をたくさん読んだ。
    懐かしさもあり、深く考えずに読み出す。
    これは、小学生向きじゃない(笑)
    江戸川乱歩は横溝正史と交流があったそう。
    薄暗さが似合う。

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    2021年01月28日
  • 少年探偵団―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    戦前の作品とはいえ、インド人への剥き出しの差別がすごくて苦笑いしながら読んでいたが、その差別、当時のインド人のイメージこそがトリックの肝だった。
    推理要素がしっかりと読者に示されていて、フェアな形で考えながらよめる。
    ハラハラと手に汗握るような展開もあり、楽しく読める一冊。

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    2021年01月17日
  • D坂の殺人事件

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    *読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。

    書かれた時代が現代ではなく何十年も前のことなので、
    トリックや物語は古臭く感じるところもあるが、
    人間描写が素晴らしく、各短編集を読み終わるごとに背筋が寒くなるのを感じた。

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    2020年12月22日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    ネタバレ

    二作品とも魔性の女と翻弄される男性の話、化物屋敷のような土蔵での一時の愛とその終わり。

    芍薬の花束の中に隠れた乗馬鞭、うなじから覗くミミズ腫れ、締切った土蔵で物言わぬ恋人に語りかけ続ける男、フェチが山盛りで飽きない。
    寒川は途中で恋の夢から正気にかえりそれを悔やんでいるそぶりもあったけれど、柾木は孤独な陰獣の性根のまま、恋人の腐敗にも蟲にも負けず執着し続けこの世から退場してるさまがなんとも対照的で好き。

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    2020年12月07日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    入れ替わりトリックを用いた殺人事件が題材。
    しなし、トリックそのものよりも奇怪、混沌、摩訶不思議に満ち満ちた人工島の描写にこそ乱歩の真骨頂があるのだろう。海底トンネル、錯視を利用した造形物、動物のように主人に傅く人間…人によれば桃源郷にも映る景色の数々を想像するだけで恐ろしいような、それでいてどこか心地の良さを感じてくるから不思議。

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    2020年10月05日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    押絵、蟲は以前読んだので蜘蛛男、盲獣がはじめてでした。蜘蛛男も盲獣も、展開が似ているので、、なんか犯人は殺人を芸術にしたがるし。バラバラにして見せるのが好きすぎてアレでしたが、別々の時期に読めばきっと気にならないのかな?
    押絵と旅する男が一番好き。情景が目に浮かぶし不気味でとてもいいですよね。

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    2020年09月17日
  • 孤島の鬼(1)

    購入済み

    原作に押され気味か

    原作者江戸川乱歩の華麗で淫靡で陰惨な世界を表現しようとしているのはよく分かる。しかしこのような名作のコミカライズにありがちな セリフや地の文が多く 長くなり門がの生命線ともいうべき「画」の動き 力がそがれてしまう という 欠陥がはっきりと出てしまっている。
    画そのものは流麗で美しく描かれているので残念である。

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    2020年09月02日
  • 明智小五郎事件簿10

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    「黒蜥蜴」で大阪が登場するなんてビックリした。なおかつ乱歩が作家デビューした後、大阪に引っ越ししていた大阪時代に明智小五郎の初期傑作作品が書かれていたなんて知らなかった。また乱歩は東京も細部を記述した街並みを描くのではなくイメージとして描いているだけなのだ。

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    2020年08月18日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    江戸川乱歩は読みたいと思いつつも手に取りずらかった作家。ジャケ買いだったけど、中身も面白くて買って正解だった◎

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    2020年07月17日
  • D坂の殺人事件

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    怖いのグロいのは苦手なんだけど、江戸川乱歩については、醜悪なものを醜悪に書くんではなく、時に美しく見えてしまったり、それが醜悪さ以外の謎や妙な感慨を生むことを書いていて、だからかもしれないけど読める。すごいなー。いくつか名作選と被っていたので既読だった。

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    2020年06月26日