江戸川乱歩のレビュー一覧
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ネタバレ話自体は面白かったが、主人公・蓑浦だけが最後までどうにも受け入れ難かった。これといった理由もなく何故かほぼ全員から好かれて、その好意に甘えきって無自覚天然思わせぶりヒロインみたいなムーブをかましながらいたずらに皆を傷つける残酷な人間が、最終的に幸せを総取りして一人勝ちで終わるのが納得いかない。魅力的な部分が見えればまた印象も違ったのかもしれないが、本当にどこがいいのか分からない。探偵パートでも冒険パートでもむしろ足を引っ張っていた気がする。
あれだけ情熱的に初代への愛を語っておきながら、諸戸の想いを知っていてあれだけ利用しながら、あっさりと秀ちゃんに乗り換えた瞬間、完全に心が離れた。 -
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芋虫
野中の一軒家にとじ籠められ、行末に何の望みも失った、殆ど無と云ってもよかった二人の男女にとっては、それが生活の凡てであった。動物園の檻の中で一生を暮らす、二匹のけだものの様に。
そんな風であったから、時子が彼女の夫を、彼女の思うがままに、自由自在に弄ぶ事の出来る、一個の大きな具と影像すに至ったのは、誠に当然であった。又、不具者の恥知らずな行為に感化された彼女が、常人に比べてさえ丈夫丈夫していた彼女が、今では不具者を困らせる程も、飽くなきものとなり果てたのも、至極当り前のことであった。
彼女は時々気狂いになるのではないかと思った。
物も云えないし、こちらの言葉も聞えない、自分では自由に動 -
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という訳でヒボさんの背中をピタリ追走の50おネエです
わいは今回、鋭い問題提起をしたい
この乙女の本棚シリーズ
今作で節目の50冊目となるわけだが、そのうちなんと江戸川乱歩の作品が7冊もある
ここでちょっと考えてほしい
果たして江戸川乱歩は乙女か?
いや、乱歩本人の話ではない(分かっとるわ!)
乱歩の世界観が、である
そもそも「乙女」とはなんぞやというところから始める
またしてもAIに聞く
「年若い娘、未婚の女性、少女を指す言葉で、純真で汚れを知らない、可憐な女性というニュアンスを含むことが多いです。」
知ってたわ!調子乗んな!(一回AIにキレる)
改めて考えてみる
真反対 -
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なかなか読みづらい作品でしたが、江戸川乱歩の作品を読めたことに、ちょっと満足している自分がいますね(^_^;)
『二銭銅貨』をデビュー作として、『D坂の殺人事件』で明智小五郎という名探偵を生み出し、『地獄の道化師』というホラーを滲ませる大作を世に出した彼の名は、江戸川乱歩。
江戸川コナンが本棚で偶然『江戸川乱歩』と『アーサー・コナン・ドイル』が目に入ったことで、自分のことを『江戸川コナン』と名乗ったエピソードから、ずっと『江戸川乱歩』は知っていたけど、読んだことはない人でした。
たまたまBOOKOFFで見かけて、ちょっと手に取ってみて、現代だと怒られる言葉を多く使っていて読みづらい印象を -
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ネタバレ明智小五郎初登場の短編小説。
D坂というのは東京に実在する、団子坂のことで、江戸川乱歩が若い時に住んでいたらしい。
明智小五郎はまだ何者でもない、フリーターという立ち位置で、主人公は近所に住む、これまたフリーターの男性。
2人はミステリー好きで意気投合するが、近所で殺人事件が起き、第一発見者になる。
そして、なんと主人公の男性は推理の末に明智が犯人ではないかと疑う。初登場にしてこの展開になるとは。
しかし、事件の真相は全く別のところにあり、明智の推理により見事解決した。
とても短い小説だったが、明智のキャラクターがとても際立っており、明智シリーズでは必読の一話。 -
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乱歩先生の『双生児』を思い出すような導入だった。
『双生児』では双子の兄に成りすますことがストーリーの中心だったが、『パノラマ島奇譚』では成りすますまでが導入に過ぎず、その後の展開こそが本筋として描かれている。
乱歩作品を何作か読むと、犯人のバレ方がいつも無理矢理に感じられる。偶然に頼りすぎて現実味が薄く、犯人側に運がなかったのだなとつい同情してしまうことも多い。しかし今回は、バレようがバレまいが、結局カタストロフィーは避けられなかったみたいだけど。
ラストは特に印象的だった。狂気に染まった男が、どうせ死ぬなら自分の死すら芸術の一部として表現してしまおうという心意気を感じたのだ。
金はある