江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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     やはり「江戸川乱歩」って面白いですよね。人間椅子って現代の人でも通ずる妄想や性癖が交っていると思うんですよね。 しかも、表題作の「人間椅子」って事は椅子なのか?人間なのか?ってなりますよね。 それは読んでから確認してみてください。 '232/21 '2311/20

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    2023年12月30日
  • 蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)

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    ネタバレ

    友達に勧められて読みました。
    あらすじを書いた奴に言いたい、「ネタバレ情報をあらすじに書くな!!探偵が2人いる時点でおかしいじゃないか!」と100ページ読んだぐらいで犯人の予想がついてしまった。まあ、中間ぐらいで犯人のネタバレしがあるので、江戸川乱歩はその後の対決を一番書きたかったのかな。
    しかし、この作品が1929年に発表されていたことに驚いた。とても読みやすい。私は江戸川乱歩が好きなのかもしれない。いつか、他の作品も読んでみたい。江戸川乱歩を読んだことがない人には、岩波文庫の「江戸川乱歩短編集」おすすめしたい。「人間椅子」をぜひ読んでほしい。ハマる人はハマる。

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    2023年12月12日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    乙女の本棚シリーズでお馴染み、イラストレーターのしきみさんがこれまで手掛けてきた作品の中から、ご本人が厳選したカットを一冊にまとめたイラスト集。
    ずいぶん前に読んでいたものをこうして見返すと、イラストの素敵さにまた溜め息がでるよう。
    萩原朔太郎「猫町」の、可愛いながらも妖しく奇妙な世界観。
    坂口安吾「桜の森の満開の下」の綺麗な女性と、般若の老婆の恐ろしさギャップ。
    この二作は特にお気に入りです。
    また、描き下ろしで芥川龍之介「悪魔」も収録されている。赤い瞳に赤い髪をもつ悪魔の悲しさが、普段よりも大きなページにとても美しく表れている。

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    2023年12月05日
  • 江戸川乱歩全短篇(1)――本格推理(1)

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    短編の推理物は未完成な感が否めないものが多いように感じた。実際乱歩も巻末の解説の中でいくつかの作品について完成度が低かったことを認めている。犯罪者の側の奇妙な性癖とか人間の根幹にある残虐性に絡めて、犯罪者が犯した事件を探偵なり警察なりが推理をして最後に捕まえる、といったものが僕は好きだ。

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    2023年12月05日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    短編と中編。新潮文庫の傑作選とこの名作選で、ワクワクしたり嫌な気分になったり、仄暗い世界に迷い込んだり、かなり楽しめます。と言いつつ、傑作選に入ってる芋虫とか赤い部屋とか、この傑作選に入ってる踊る一寸法師とかは救いがなさすぎて正直苦手。

    名作選だと「押絵と旅する男」が幻想的で好き。それと読んでて楽しいのは、他の作品がチラチラ出てくる「陰獣」。陰獣は、それこそ傑作選を読んでるとけっこう判るし、わかるぶん推理が翻弄されると思う。面白い造りだなあ。
    100年近く前の作品と思えない。

    それはそうと、目羅博士の冒頭で原稿の催促が厳しくて一週間くらい家にいたくなくて外をぶらついてる乱歩さん、かわいいな

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    2023年11月25日
  • 魔術師

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    ネタバレ

    面白かったけど、ラストが腑に落ちない。
    妙子が実は魔術師の娘でも育ちは、中村家なんだからそう簡単に復讐に手を貸すかしら?
    それに、文代が中村家の本当の子供と分かって、兄たちは素直に手のひら返しみたいに受け入れられるのか。。
    全然共感できないし、単純すぎん?と思った。

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    2023年11月11日
  • 青銅の魔人―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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     戦後、という設定だが小林少年は特に年を取ったように見えはない。サザエさん時空な
     二十面相と明智は似てるところがある、と思ってたが今回はその点を前に出してるような気がする。果たして目の前にいる明智は本物か二十面相の変装か、信用ならない地の文も合わせると明智こそが1番の緊張要素である
     戦後ということで浮浪児たちが出てきて小林少年がかなりの上から目線で仕事を与える。ナニコレと思う一方最後のかかれかたを見るに戦後に出てきた浮浪児たちにも救いを上げたいという作者の願いかもしれない

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    2023年10月19日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(16) 魔人ゴング (ポプラ文庫クラシック)

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    空や池に浮かぶ顔のトリックに驚きはないが実行しようとする動機に驚きがある。平明な文書でテンポよく活劇を描写できるのは流石だと思う。
    マンネリに陥らないよう少女探偵も導入されいるが女装の部分に乱歩先生の嗜好を感じる。

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    2023年10月04日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    江戸川乱歩はドラマは見たことあたけど、読んだのは初めてかもしれません。(記憶にない)

    文章から漂う、彼の独特な雰囲気が癖になりますね。
    収められている「石榴」「目羅博士」「陰獣」の3つは映像化したらさぞかし映えるだろうなぁ、と思いました。
    「陰獣」の静子は木村佳乃さんか深津絵里さんでお願いしたい。
    フィクションめいたところもあるのですが、実際にありそうでもあります。(この微妙な空気感をつくるのが上手い)
    薄暗く、重たい空気なのに、どこか世離れしていて、ふわっとしたところもあって、ノスタルジックな感じもするんですよね。

    ”多くの場合、事実は小説の空想以上なのです。そして、はなはだありそうもな

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    2023年09月07日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(1) 怪人二十面相(ポプラ文庫クラシック)

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    青空文庫をiPhoneで
    なんというかサーッと読めてそれなりにおもしろい 気分転換にぴったり かなり速読モードで読めるし

    世紀の大泥棒二十面相の登場とあってその変装術をこれでもかとフィーチャーしたトリックの連続 意識的にそうしているんだろう

    地の文が読者に語りかけたり「ああ なんということでしょう」みたいになるのは講談とかの影響なのかな?(ああなるほど 紙芝居か!)

    少年探偵団シリーズ以外の猟奇系とかもひさしぶりに読み返していくかな

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    2023年09月01日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    いくつか青空文庫で読んだやつ入ってたけど文ストコラボカバーだったので買っちゃったよ(╹◡╹)♡
    江戸川乱歩先生は流石ですほんとおもろい
    文豪の中でもほんとに読みやすい
    地獄の道化師が1番好きだった〜

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    2023年07月19日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    小学生の頃に出会いたかった。
    そしたらもっと、夢中になったかもしれません。
    悪党のはずの二十面相が魅力的に見えて応援してしまうし、明智小五郎を慕う小林少年も愛くるしい。
    少年諸君、ぜひ読みたまえ。

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    2023年06月28日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    蜘蛛男でも犯人はわかり易かった…
    やっぱり人の五感的な部分で気持ち悪さを出してくるのが好きなのかな。そこが乱歩の好きなところでもある。

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    2023年06月25日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    発表当時はすごく斬新な物語として受けとめられたんだろうなあと想像をかきたてられた。

    勢いがありスケールの大きい探偵と怪盗の対決。

    劇場版名探偵コ○ンをみた気分になった。
    エンタメ小説。

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    2023年06月23日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    初めての江戸川乱歩作品。トリックというよりは人間の心理とかを描く作家さんなのかな…?文章も、これまであまり読んだことの無い感じで少し慣れるのに時間がかかるかも。
    明智小五郎の万能感がすごくて、登場するだけで安心する。そういう存在がいると安心して読み進められる。
    殺人方法とか動機がかなり生々しくて驚いた。

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    2023年06月15日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    蜃気楼を見に行った帰りの汽車で、わたしは押絵を持った男と出会った。男はその押絵について語りはじめ……。

    物語が独特の怪しさを含んでいて、変てこれんな気持ちになった。
    読みやすいんだけど、特殊な癖が滲み出ているように思う。

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    2023年06月13日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    語り手が蜃気楼を見にでかけた帰りの汽車で居合わせた、黒い背広姿のスマートな男性。
    四十前後にも六十くらいにも見え、西洋の魔術師を思わせるような風采の彼が、大切そうに抱きかかえる荷物に興味をひかれた語り手は、風呂敷をほどいて中を見せてもらうことになる。それは、一目して奇妙な押絵だった——。
    やや怖ろしげな文体ではあるものの、結末も含めて私には素敵な話に感じられた。メリーバッドエンド系というか。押絵に魅入られた兄と、旅をする弟の不思議な物語。

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    2023年06月12日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(9) 怪奇四十面相(ポプラ文庫クラシック)

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    「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(9) 怪奇四十面相』を読みました。
    『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』に続き「江戸川乱歩」の作品です。

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    何度つかまっても牢をぬけだす「怪人二十面相」。
    今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。
    秘密をさぐるため拘置所にやってきた「明智小五郎」は、「二十面相」との面会のあと、なぜか世界劇場の楽屋へ…。
    劇場では「透明怪人」事件のしばいが、まさに上演されている最中だった。
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    月刊娯楽雑誌『少年』に1952

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    2023年06月09日
  • 蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)

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    「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』を読みました。

    「岡本綺堂」の作品に続き、昭和初期に発表された作品、、、
    「江戸川乱歩」の作品は、『江戸川乱歩短篇集』以来なので5年振りですね。

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    猟奇的殺人事件を描いた推理小説の傑作!

    好みの女性を狙う殺人鬼「蜘蛛男」が現れた。
    犯罪学の権威「畔柳博士」が犯罪を阻止しようとするが、被害者は跡を絶たない。
    そんな中、「明智小五郎」が「蜘蛛男」の正体を見破る。
    「蜘蛛男」を追い詰める「明智」の作戦とは!
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    『講談倶楽部』

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    2023年06月09日
  • D坂の殺人事件

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    ネタバレ

    名作短編だらけの一冊でした。

    ・二廢人
    →夢遊病の人と犯罪の話
    ・D坂の殺人事件
    →明智小五郎が出てくるミステリ
    ・赤い部屋
    →赤い部屋で暴露される犯罪にならない犯罪
    ・白昼夢
    →よくわからなかった笑
    ・毒草
    →妊婦の話
    ・火星の運河
    →これもよくわからない
    ・お勢登場
    →乱歩さん得意の女の悪心を描く作品
    ・虫
    →想い人を自分のモノにする話
    ・石榴
    →裏の裏の裏…ミステリ
    ・防空壕
    →空襲の女と男の事情話

    D坂と赤い部屋が面白かった、
    あとは結構人間の棘々系…。
    石榴も面白いけどややこしい、その割シンプル笑

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    2023年06月09日