江戸川乱歩のレビュー一覧
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短編6話。江戸川乱歩の短編集は各出版社から出ているが、こちらはテーマが「変態」となっている。
テーマの通り、人間の狂気的な、確執的な面が物語として描かれた作品が収録されている。
◼︎人間椅子
自分の周りは江戸川乱歩といえばこれだった。
◼︎D坂の殺人事件
明智小五郎が初めて登場する作品らしい。
なんとなく想像はついた。
◼︎屋根裏の散歩者
こちらも明智小五郎が登場。
◼︎押絵と旅する男
本書に収録された作品の中で1番好きだったかもしれない。世にも奇妙な物語にありそうな感じ。
◼︎鏡地獄
個人的には腑に落ちない感じがありちょっとうーん。
◼︎パノラマ島奇談
読んでてずっとディズニーラ -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんと粟木こぼねさんのコラボ作品『悪霊物語』です。粟木こぼねさんのイラストもまたいいですね♪まくらくらまさんのイラストと似たような雰囲気で、なんとも怪しげでいてちょっと重さを感じるような…絵画のような、うん、それそれっ!!
このお話の主人公は、大江蘭堂という小説家で伴天連爺さんという人形師の元を訪れることになります。そこで、まるで生きているかのように作られた人形の数々を見せられます。その人形は、生きている女性に石膏を塗って模りをしたのだと教えられます。ただ、最後に見せられたのは棺の中に横たわる生きた美しい女性、彼女もモデルだと伴天連爺さんは言いますが…。 -
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いやぁ〜時間かかったぁ〜〜。
パノラマ島綺譚…は私的にはかなり微妙だった。
なんでこんなに進まないのか…って考えながら読んでた。
パノラマ島の細かな描写を読むのがなんとも苦痛で、
読み進めても全くドライブがかからなかったなぁ〜と、
読みながら自分なりに思ってたけど、
ラストの解説に同じような事が書いてあった。
『連載中(1926〜1927)は余り好評ではなかった。…この小説の大部分を占めるパノラマ島の描写が退屈がられたようである。』
大正ラスト年から昭和初年の読者と、
令和7年2月の私の感想、全くもって同じです。
後半の『石榴』は、まぁお話し自体が短いのもあるけど、
あっという間に読み終わっ -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが江戸川乱歩。怪しさ満点の文章と世界観で、まるで自分がこの逸話をきいている探偵小説家で、月夜に丸の内のビルディングの薄暗い峡谷をのぞいているかのような気にさせられる。そこは文明のつくった幽谷、科学のつくった谷底だ。
目羅博士が、自分が他人にしてきたのと同じ犯行手口で自殺に誘われてしまったというラストは不気味で恐ろしかった。
人間は月光に狂わされる。人間は鏡の影の真似をさせられる。自身の首吊りの姿を見たら、首を吊らずにはいられなくなる。
表紙に描かれているのはじつは目羅博士ではなく、このミステリの語り部である青年だったということも尚不気味である。
「目羅博士の殺人の動機ですか。それは探偵小 -
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ネタバレ1933年、派手な前宣伝で煽って連載をスタートした「悪霊」。傑作となるはずと期待された本格ミステリ。
それは、とある犯罪記録の手紙。
美しき未亡人が不可思議な血痕を裸体に残し、蔵の2階で発見される。密室、現場で見つかった記号。
謎が深まる中、未亡人が属していた怪しげな人物ばかりの降霊会で、霊媒の少女が告げる死の予告。
連載3回で中断した「悪霊」の秘密とは。
江戸川乱歩の「悪霊」が挟まり、視点がころころとかわるので、どこまでが「悪霊」で、今語ってるのが誰なのか混乱する。
「悪霊」の登場人物たちと、舞台がドキドキするほど怪しいので、これが途中のままなんて、これぞ乱歩からの挑戦状だー!とりあえ -