江戸川乱歩のレビュー一覧
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たまたま本屋で見かけて手に取ってみた。
辻村深月さんのあとがきの言葉が面白く、読んでみたくなった。
読んでみて、小学校の児童書にもあったのは納得。殺人などの凶悪犯罪はなく、テンポ感のいい知恵の比べあいといった話。話の展開も先がよめる感じなので、登場人物の焦り具合を客観的に面白く楽しめる。
勝手な想像で『怪人二十面相』ってもっと怖い話だと思っていたけど、二十面相の行動はかなり人間味のあるおちゃめな感じがした。
一人で淡々と行動するのかと思いきや、下っ端を多く携えている感じ。意外と組織犯罪だった。
個人的には、二十面相や明智小五郎より、少年助手の小林芳雄くんが一番活躍していると思う。
彼にナ -
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ネタバレ鏡合わせの世界とは不思議に魅力的なものであるが、半円の鏡と半円の鏡を向かい合わせて球体の鏡を作ったとするならば、その玉の中心から見えるのはどのような景色だろうか。この物語は、そんな誰でも思いつくような、しかし決して実行することはないような想像を、実際に試してしまった人物についての物語であった。
人が発狂するまでを丁寧に追っていて、まるで隣で知り合いが狂っていくのを見ているようだった。と同時に、彼が思考実験の末にたどり着いたその世界はとても綺麗だろうなとも感じた。ついに球体鏡の中に入り、発狂した友のことを、「怪物の世界に足を踏み入れた」と表現しているところもよい。
そうして、人間ほどの大きさの -
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江戸川乱歩文学忌、享年70歳
1925年 大正14年 「新青年」初出
「赤い部屋」に集う7人
常識では語れない体験を語る
新入の男が語る「未必の故意」的完全犯罪
倫理と心理の妄想
この「未必の故意」とは、直接的に殺す意図はないが、結果として殺害が起こることを認識しつつ行動する心理状態を指す。語り手は、自己の行為を正当化せず、むしろその曖昧さと罪の重さを深く自覚している。
語り手の告白は、単なる犯罪談ではなく、人間の意志と無意識、倫理と罪の境界を問う。
心理戦が面白いと言えば面白い
イラストは寿なし子さん
妖しげな雰囲気はよろしですけど
女の子が可愛い感じすぎるかなあ
狐面は妖しさ増し -
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江戸川乱歩文学忌、石榴忌
1931年 昭和6年 「文藝倶楽部」増刊号初出
小説家「私」は、上野動物園で猿に真似をさせて遊ぶ奇妙な男に声をかけられる。男は猿の模倣の話を引き合いに出しながら、やがて自分が体験した小説になりそうな事件の話を語り始める 。
物語は、ビルの5階の貸事務所で始まる。連続する首吊自殺。
男はその真相を目羅博士という目医者が鏡を使った自殺風殺人と知る。
それを逆手にとった青年。
おそらく当時多少増えてきたビル群からの
発想でしょうか
あり得そうで面白い
イラストはまくらくまさん
表紙にも使われているタイル張りの床が素敵