江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 人でなしの恋

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    短編集。『一人二役』、『モノグラム』辺りが好み。『灰神楽』はベーシックな推理小説な感じで良いですね。表題先にもなった『人でなしの恋』は、さすが乱歩な描写で素晴らしかった。

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    2016年05月23日
  • 算盤が恋を語る話

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    乱歩初期短編集。普通の推理物・暗号物ばかり。乱歩は文学として面白いけどトリックはいまいちだよなあ、という評判に漏れず、特におおという仕掛けもない。推理物なんて普段読まない私でもある程度オチが読めてしまうレベル。本人も自覚していたようで、自註自解ではそんなようなぼやきが多くそれはそれで面白かった(笑)
    しっかし明智はイケメンだな、台詞見ただけでおっこいつはインテリ系イケメンだとパッとわかる。恐ろしい。明智に限らず、登場人物の風貌描写は殆ど無くとも自然と頭の中に「こいつはこういう顔だ」と浮かび上がらせる、巧みな人物描写。ゆえに単調なトリックの連続でもついページをめくる手を止められなかったのかもしれ

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    2016年05月02日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    ネタバレ

    パノラマ島奇譚 石榴の2本

    石榴の方が印象深かった。裏を読んでそのまた裏を読んで。。ジャンケンでそれを瞬時に判断できる人物。。凄いな。。
    そして、美人だから惚れられるわけでもないのか、手に入れたからこそ他へいくのか。。。

    パノラマは、主人公の創造する世界観を表現するには
    他人の力が大分必要なわけだが、従った理由が気になった。。単純なお金なのか、説得しうるほどの魅力がその世界観にあったのか。。。
    色々想像してしまう。

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    2016年04月22日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    解説でも書かれている通り、犯罪そのものより
    パノラマ島の描写が半分を占めるのが特徴的だった

    そして同時収録の石榴はごくスタンダードな推理小説だった
    発売された当時は評判が芳しくなかったらしいが、個人的にこちらの石榴のほうが好きだった

    オチはどちらもあっさりした印象

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    2016年05月10日
  • 乱歩奇譚 Game of Laplace 1 夢

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    テレビ欄で「乱歩奇譚」を見つけた時、何と面白そうなアニメだろうと思いました。しかも監督はペルソナ4と同じ岸さんだから期待大。実際は思っていたのと大分イメージが違いましたが、それでも面白かったのでコミカライズを楽しみにしていました。ただアニメありきの内容で、初めて読む人には不親切な内容だったのが残念です(コミカライズにはつきものですが…)。

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    2016年02月11日
  • 江戸川乱歩全短篇(1)――本格推理(1)

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    初めて江戸川乱歩を読んだ。江戸川乱歩というとほとんど怪人20面相のイメージしかなかったので違う面を知りたいと思い読んだ。
    短編集で読みやすく、構成も最後のどんでん返しが練られていて面白かった。
    特に心理試験が最近読んだ罪と罰をベースにしており、それを思い出しながら読めたのが良かった。

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    2015年12月21日
  • 湖畔亭事件

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    「湖畔亭事件」と「一寸法師」の2編から成っている。
    「湖畔亭事件」は、犯人探しについては、いまいちスッキリしない終わり方だった。結局のところ、真犯人は最後まで謎。望遠鏡を使った覗き趣味がある主人公が犯行現場を偶然見てしまい、犯人探しを開始するというストーリーにはちょっと興味を惹かれたが、特に驚くべき展開も見当たらなかったのは残念。
    「一寸法師」は、極端に足が短く背の低い一寸法師と呼ばれる男が恐ろしい殺人事件のカギを握る人物として登場する。しかし、一寸法師は犯人ではない。読んでいても、誰が犯人なのかが最後までわからない。最後の最後に明智小五郎による解説を聞いて、思いもよらなかった事実がすべて明ら

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    2015年11月07日
  • 緑衣の鬼

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    子供のときに大好きで夢中になって読んだ話。あらためて購入し、読み直してみると、少し物足りなさを感じてしまった。でも、江戸川乱歩の書くおどろおどろしい世界は大好きで、沢山の本を読んでいきたい。

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    2015年10月31日
  • 魔術師

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    江戸川乱歩は大好きで、子供のころからよく読んでいた。大人になると、子供の頃ほど何を読んでもワクワク…というのはなくなったなぁ。まあまあ面白かったが、犯罪の謎解きでは、そんな方法でこんな殺人が起こせるのか?と疑問に思う点も。

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    2015年10月31日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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     女賊”黒トカゲ”と名探偵明智小五郎の対決を描くサスペンス。

     普段本のジャケ買いはほとんどしないのですが、この作品に関しては表紙の”黒トカゲ”に惚れて買いました(笑)。目がカッコいいのにどこか妖艶さが漂っているのが特にお気に入りです。あとはブラジャーのホックとかですね。

     内容は会話こそ少し古臭さはあるものの、展開はスピーディーで現代でも十分面白い。名探偵と怪人の騙し騙されの一進一退の攻防は、どこか子ども時代の本や特撮などのフィクションを思い起こさせるものがあって、少しノスタルジックな気分も味わいながら読むことができました。

     黒トカゲも色々な属性のキャラにプラスして、大胆不敵な犯罪計

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    2015年10月19日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

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    アニメよりは描写がより深掘りされているので、アニメの追補に読むといいかもしれません。一部アニメ版とは変更されているエピソードもあります。
    単独の読み物としては、少し物足りないかも。

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    2015年10月11日
  • 黒蜥蜴

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    黒蜥蜴と明智小五郎のやりとりがよかった
    やっぱり明智小五郎が出てくると綺麗にまとまりすぎてしまい、、、

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    2015年10月01日
  • D坂の殺人事件

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    短編集で、探偵小説というよりはホラー要素が強い。

    ネタバレ注意。









    「二廃人」
    井原という夢遊病者の下宿で殺人事件が起こり、犯人が井原であるとされたが、その後もしかしたら井原が夢遊病者であると指摘した木村だったのではないかという話になる。
    それを指摘したのは、井原の前に現れた斎藤という木村に良く似た男だった。

    ーー夢遊病者というものが当時はこういった認識なのか、という感想。斎藤が木村ならば何故井原の前に現れたのか、己が陥れた男の境遇がさすがに気になったから?
    なんとなく不完全燃焼。短編だから仕方ないか。


    「D坂の殺人事件」
    明智小五郎初登場の話。
    本屋の女が殺されていた

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    2015年04月22日
  • 大暗室

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    明智小五郎は出てこない。

    薄気味悪い印象だが先は読める。
    ミステリー、探偵小説というよりは怪奇小説に近いかな。
    全体的に薄暗い印象で後味は良いとは言えないが悪いとも言えない。
    呆気ない印象。

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    2015年04月06日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(16) 魔人ゴング (ポプラ文庫クラシック)

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    子供向けの工夫が読んでいて面白い。読者を惹きつけると同時に、子供の読者の手を引っ張っていってる気がした。ミステリーの仕掛けも大胆なところがいい。

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    2015年03月25日
  • 黒蜥蜴

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    名探偵と女盗賊の知的闘争にして危険な恋。
    乱歩先生の渾名のセンスが好きなのだが特に女賊に「黒蜥蜴」とつけるあたりが絶妙。

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    2015年03月22日
  • 化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~

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    ネタバレ

    『鉄塔の怪人』
    銀座に現れたカブトムシの怪物。高橋太一郎氏を脅迫しに訪れた男。一千万渡さなければ息子の賢二を誘拐するとの脅し。高橋邸に現れたカブトムシの怪物。明智探偵に相談に向かい犯人たちの罠にはまった書生の広田と小林少年。誘拐された賢二。犯人の車のトランクに隠れタイヤをパンクさせ賢二君を救出した小林少年。犯人による小林少年に対する復讐。カブトムシの被り物に閉じ込められた小林少年。警官に変装して賢二君を誘拐する犯人。身代金交換に失敗し奪われた身代金。鉄塔王国に侵入した小林少年。鉄塔王国の首領の正体。

    『凶器』
    佐藤寅雄の妻・美彌子が何者かに襲われて負傷する。美彌子がかつて関係をもち今でも美彌

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    2015年03月07日
  • 江戸川乱歩全短篇(2)――本格推理(2)

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    ネタバレ

    『湖畔亭事件』
    療養のために湖畔亭にやってきた「私」。昔からレンズにとりつかれ他人の行動を覗き見る事を趣味としてきた。脱衣場に仕掛けを施し様々な人々を観察していたが、ある夜女が何者かに殺害される場面を目撃する。同じく湖畔亭に宿泊する河野と現場で血痕を発見する。事件当夜から失踪した芸者・長吉。風呂炊きの三造。早朝慌ただしく消えたトランクをもった二人組の客。長吉と河野の関係。

    『鬼』
    N市からS村へ歩いて帰ってきた大宅と出会った殿村。二人が発見した野犬に食われた顔の潰された遺体。着物から大宅の婚約者・鶴子であると判明する。鶴子との婚約が不満でN市に雪子という恋人のいる大宅。事件当夜のアリバイは雪

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    2015年03月06日
  • 江戸川乱歩怪奇漫画館

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    201501/屋根裏の散歩者、人でなしの恋、陰獣が収録。作画が古賀新一で、妖しさよりホラー色のほうが強まってるけど、面白かった。

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    2015年01月25日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    この巻は気持ち悪い話が多くて、誰かにオススメできない。特に『盲獣』は変態すぎて二度と読みたくない。『押絵と旅する男』だけは良かった。

    『押絵と旅する男』
    これは以前にも読んだことがあり、好きな話。ちょっと怖いけど、ファンタジックな恋愛小説になるのかな。実際にその押絵が見れたらどんなのかなと想像する。

    『蟲』
    犯罪の上に犯罪を重ねている異常者となってしまう。本人はそんなつもりはないとは思うが、いかなる理由でもそこまでやってはいけない。背中がゾワゾワする、気持ち悪い。
    伏字と○が多すぎる。

    『蜘蛛男』
    連続殺人。その見せ方が異常だ。アピールしたがる、俺すごいだろと見せたがる殺人犯。最後の方の

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    2014年11月22日