江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(3) 妖怪博士(ポプラ文庫クラシック)

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    ラストの鍾乳洞での怒濤の捕り物シーン描写の大胆な省略っぷりに驚愕。「~読者諸君の豊かな想像力にお任せしましょう。」
    一生懸命、想像させて頂きました。

    どうでもいいですが、二十面相って隠れ家に「抜ける床」作るの好きなんですかね。毎回出てくる気がする。落ちたときに足の骨折らないか心配だったんですが、今回は、下が滑り台になってるらしくて安心設計でした。

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    2011年06月28日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(2) 少年探偵団(ポプラ文庫クラシック)

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    なぜだろう。ウン十年前に読んだ筈なのに、何となく内容を覚えているのは。ラストの劇的な爆発シーンは忘れてたけど。
    あらためて読んでみると、明智より「少年探偵団」が活躍するんですねー。

    そうそう、窓の外から逆さまに人がぶら下がっている挿絵に爆笑してしまったw

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    2011年06月25日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(1) 怪人二十面相(ポプラ文庫クラシック)

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    少年探偵団シリーズ1冊目。探偵7つ道具が出てきたり、ラストの大捕物も少年探偵団大活躍でワクワクがいっぱい。
    東京駅の鉄道ホテルでの二十面相と明智の対決は鮮やかで格好いいですな。(2012年に東京ステーションホテルが復旧工事が終わって営業再開するので、ぜひ聖地巡礼したくなりました)

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    2011年06月24日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(3) 妖怪博士(ポプラ文庫クラシック)

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    ネタバレ

    名探偵・明智小五郎と少年探偵団の物語、2巻。
    (ではあるが、内容的には3巻を読んでから2巻でもいいかも。1巻で捕まった筈の二十面相が普通にいるので。)
    少年探偵団のメンバーは、みんな金持ち家族の、勇気と正義感ある少年たちで結成されている。今回は相川泰二や小泉信雄少年の正義感を利用して事件にまきこまれていく。二十面相は、美術品集めもだが、明智と少年探偵たちにひとあわふかせることに生き甲斐を見いだしているような。現代ではちょっと差別コードにひっかかりそうな言葉もある。

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    2011年06月19日
  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(2) 少年探偵団(ポプラ文庫クラシック)

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    「黒い魔物」の噂が東京中に広がっている。次々と起きる少女誘拐事件。そして篠崎家に認び寄る黒い陰の正体とは?「のろいの宝石」の言い伝えは本当なのか?数々の謎に名探偵明智小五郎と小林少年率いる「少年探偵団」が挑む。

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    2011年07月28日
  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

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    覗き趣味表現の最高形。一つ間違えればありえそうなことを、ありえないタッチで書く、回りくどいおもしろさ。散歩してんのに屋根裏だもんなー。まいりました。

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    2011年05月08日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    妖しく不気味というよりは、片恋のきれいな話。人間て純情なものである。設定や展開よりも、押絵に表されるような、日本の色彩美を楽しんでいただきたい逸品。

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    2011年05月08日
  • 盲獣

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    ネタバレ

    絶対に子供向けにはできない作品。乱歩自身が書いているように名探偵も犯人も出てこない。触覚の作品と言っているように主人公は盲目の殺人鬼。自分の世界に獲物を引きずり込む蟻地獄の如き犯罪がいくつも続く。理屈もへったくれもなくただただ狂気を紡ぐ文章に付き合うだけの作品と言ってしまえばそれまでだが、一片の理性も感じさせない世界観がこの作品を忘れがたいものとしている。そここそが触覚の世界なのかもしれない。

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    2011年04月10日
  • 化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~

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    ネタバレ

     小学生の頃「白い羽の謎」と言う名前のジュべナイルを読んだことがある。江戸川乱歩の少年探偵団シリーズは子供なら一度は通る道だが、シリーズ後半の子供向けに書き直された作品はどうにも苦しい話が多かった。この話もその中のひとつでなぜ?というホワイダニットは二行くらいで終わらせられている。今読み直すと、確かに子供には読ませられない内容なのだが、こういった大人の世界は乱歩の真骨頂のひとつ。逆にこの作品の中のアリバイや密室と言ったトリックは今ひとつピンと来ない。子供の頃心躍らせて明智小五郎の謎解きを読んだ記憶があるだけに悲しかったが、逆に犯人の動機は大人にならないと理解できない。もちろん、永遠に理解できな

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    2011年06月08日
  • 蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)

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    読者の誘導なんか、特に明智さん話でないと思わせるような展開はすごくきれいだったんだけど、これ結局探偵の手抜かりであの人死んだんじゃね?というところはなんだか残念。そことあわせてトントンかなあ。エログロとしては完成してるなあとは思う

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    2011年03月14日
  • 人でなしの恋

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    ネタバレ

    乱歩をちゃんと読んだことがなかったのですが、オチは意外と・・って感じで・・。時代が違うからか。「人でなしの恋」がタイトルとともに一番好き。映像が浮かぶ。

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    2011年02月11日
  • 地獄の道化師

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    やっぱり江戸川乱歩は短編が好き。更に言えば、個人的には明智小五郎が出て来ない話が好き。収録されている「猟奇の果て」は最初は楽しかったものの、明智小五郎が出て来てからは何だか不自然。前半と後半で違う話みたい。

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    2011年01月30日
  • 黄金仮面~江戸川乱歩全集第7巻~

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    「黄金仮面」では明智小五郎がアルセーヌ・ルパンと対決。
    それほど面白くなかったが、コナンVSルパン三世よりはしっかり対決していた。

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    2011年01月09日
  • D坂の殺人事件

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    「D坂の殺人事件」江戸川乱歩
    幻想怪奇短篇集。真紅色。
    @電子書籍 9 冊目。

    編の収録された短篇集。表題作は、明智小五郎の初登場作です。
    おしなべてスプラッタ要素の染み込んだ幻想怪奇小説、くくりとしてはいわゆる探偵小説色も強い。
    過去の名作の範疇とは言え今から新しく読み始めても非常に新鮮な内容の短篇集です。
    やっぱり江戸川乱歩の残したものは凄いんだなあ、とつくづく感じます。

    個人的には一番『虫』が印象に残ったかな。
    こういった現代風に言えばストーカー的な執着?って、昔から人間の奥底に蠢いている情感で、
    そしてそれを世間一般に作品として発表してしまう江戸川乱歩も、かなり“悪趣味”ななのかな

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    2011年01月02日
  • 盲獣

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    ネタバレ

    『盲獣』
    盲目の殺人淫楽者による殺人事件。レビュー団女優・水木蘭子、彼女をモデルにした彫刻を怪しく触る盲人。盲人による蘭子誘拐事件。地下のアトリエに監禁される蘭子。蘭子の変貌と死。真珠夫人と呼ばれる未亡人の誘拐と死。未亡人クラブのマダム・大内麗子、ゴムの人形で盲人に対するが・・・。漁村の海女の死。バラバラにされた被害者たち。死後の盲人が美術評論家に送った手紙。

    『地獄風景』
    喜多川治良右衛門の作り上げたパノラマの遊園地。彼の島に住む友人たち。迷宮の中で刺殺された喜多川の恋人・諸口マチ子。殺害された恋人原田麗子をスケッチする前科者・湯本譲二。事件に関する何かをつかんだ少年・二郎の死と気球の縄が

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    2010年12月30日
  • 人間豹

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    乱歩歌舞伎観たいので、予習のために読んだ。
    さすが乱歩。連載モノだったため、毎回息をつかせぬ展開。
    猟奇的な演出も、映画を観ているかのような状況描写も、何といえば良いのかなぁ。視覚的に訴えてくるものが多くて、ゾクゾクするのです。
    (客席一面がニタニタ笑ったレビュー仮面に埋もれている情景なんて、常人には考え付かないと思う…)

    影男とか好きなので、もうちっと悪役視点にしてくれても良かった気もしますが、充分楽しめた!

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    2010年12月02日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    「陰獣」だけ読み終わった。「蟲」は時間切れ。

    静子の体温の描写がねちっこく病的で触ってみたい感じがする。読みにくくはないけどなんか最初から最後まで気温がおかしい。
    芍薬の大きな花束。

    江戸川乱歩を読もうと思ったのは恩田陸の「日本に乱歩がいてくれて本当によかった」からなんだけれども、なんとなくわかるような気がする。
    こういうことやってみたい、て書いてくれたっていうのは。
    パノラマ島読みたい。

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    2010年11月20日
  • 盲獣

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    何故か無性に読みたくなった江戸川乱歩。
    その中でも群を抜いた変態小説が恐らく今作。
    盲目の怪人がその猟期趣味を全開にした
    倒錯した「見えない側」の世界観を圧倒的かつ
    一方的に書きまくった力のある作品。

    勿論現代の小説スタイルからしたら
    おかしな部分や荒唐無稽な展開なのですが
    ディティールなどに拘らず初速からラストまで
    同じスピードで一気に読ませるのは、やはり
    この作品の妖しさと如何わしさに取り込まれた
    証拠なのかも。

    3人目の殺人事件の件においては、猟奇的な
    怖さと滑稽で下らなさとが同居していて、この
    感覚とセンスは他の誰もが出来るものでは
    ないような「差」を感じます。

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    2010年11月10日
  • 黒蜥蜴

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    緑川こと女怪黒蜥蜴と明智小五郎の対決です
    双方、変装の勝負という感じでした。
    ささやかな恋の雰囲気も期待したのですが、私には物足りませんでした。
    大暗室の方がまだ読み応えがありました。
    正義の男と悪の男、二人の異父兄弟が戦います。

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    2010年07月22日
  • 盲獣

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    盲目の男が、触覚での美しさを求めて女性を次々と殺害していく。

    乱歩すごい。けれども読後も不快感。

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    2010年07月12日