江戸川乱歩のレビュー一覧
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「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(9) 怪奇四十面相』を読みました。
『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』に続き「江戸川乱歩」の作品です。
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何度つかまっても牢をぬけだす「怪人二十面相」。
今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。
秘密をさぐるため拘置所にやってきた「明智小五郎」は、「二十面相」との面会のあと、なぜか世界劇場の楽屋へ…。
劇場では「透明怪人」事件のしばいが、まさに上演されている最中だった。
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月刊娯楽雑誌『少年』に1952年(昭和27年)に連載された「江戸川乱歩」作の少年向け推理小説シリーズの第8話目にあたる作品、、、
「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズや「名探偵シャーロック・ホームズ」シリーズと並び、小学校高学年の頃に夢中になって読んだシリーズです… 懐かしいなぁ。
都内の拘置所に収容されていた「怪人二十面相」から新聞社に手紙が届いた… 『「四十面相」と改名し、新事業「黄金どくろの秘密」に乗り出す』と、、、
世間は大騒ぎになり、拘置所長も警戒を強める… 「黄金どくろ」とは何か? 「小林少年」がその謎に挑む!
暗号解読、洞窟内の探検、宝探し… 子どもがワクワクするような設定がふんだんに織り込まれていて愉しめましたねー 「怪人四十面相(二十面相)」が、人への変装だけでなく、今回はまた新しい手法で変装するのも印象的でした、、、
本作は「明智探偵」より「小林少年」の活躍が目立ちましたね… 「小林少年」の変装も楽しくて、子どもの頃を思い出しながら愉しく読めました。 -
Posted by ブクログ
「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』を読みました。
「岡本綺堂」の作品に続き、昭和初期に発表された作品、、、
「江戸川乱歩」の作品は、『江戸川乱歩短篇集』以来なので5年振りですね。
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猟奇的殺人事件を描いた推理小説の傑作!
好みの女性を狙う殺人鬼「蜘蛛男」が現れた。
犯罪学の権威「畔柳博士」が犯罪を阻止しようとするが、被害者は跡を絶たない。
そんな中、「明智小五郎」が「蜘蛛男」の正体を見破る。
「蜘蛛男」を追い詰める「明智」の作戦とは!
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『講談倶楽部』に1929年(昭和4年)8月から1930年(昭和5年)6月まで連載され、「江戸川乱歩」による"通俗もの"の代表作とされる作品です… 久しぶりにレトロな冒険活劇を愉しみましたね。
東京のY町に開店した小さな美術商・稲垣商店へ事務員としてやってきた「里見芳枝」は、店長の「稲垣平造」と出かけたきり、行方不明となる… 「稲垣」の正体は、「青ひげ」になぞらえられる殺人鬼「蜘蛛男」だったのだ、、、
やがて、「芳枝」は石膏像に塗り込められたバラバラ死体となって発見されたうえ、「芳枝」の姉である「絹枝」も殺害されて水族館の水槽に浮かべられてしまう… この事件を調べていた私立探偵の「畔柳(くろやなぎ)博士」と助手の「野崎青年」は、「蜘蛛男」が「芳枝」に似た女性ばかりを狙って殺人を行っていると考え、警視庁の「波越警部」とともに捜査へ乗り出すが、被害者は跡を絶たない。
そんな中、名探偵「明智小五郎」が現われ、「蜘蛛男」の正体を見破り、徐々に追い詰めていく……。
「蜘蛛男」の正体は中盤あたりには想定できており、終盤は「明智小五郎」と一緒に犯人を追い詰めて行く気分が味わえましたね… 時々、読者に話しかけてくるような独特の語り口もイイ感じでした、、、
現実感はないのですが、物語として割り切れば、とても愉しめる作品ですね… 昭和初期の作品も侮れません。 -
Posted by ブクログ
同期に借りた。芋虫は名前だけ聞いたことあったし内容もぼんやりは知っていたけれど期待を裏切らないキモさだった。時子は内なる残虐性を満たすために肉独楽化した夫の世話をしていた…というか飼っていたんだろうな。愛もあったから世話をし続けられたのかもしれないけれど夫のためというかは自分のため。白昼夢も狂気的な愛の話っぽかった。夢遊病者の死は以前読んだ『儚い羊たちの祝宴』に出てきたし双生児は後に読んだ『死体を買う男』にもオマージュされている感じがあった。(乱歩作品には一人二役トリックが多く用いられているらしい。)どの作品も残虐。印象に残ったのは踊る一寸法師。いじめられっ子がキレて手を付けられなるってこういうことなんだろうな。あと人でなしの恋はこの時代にも人形嗜好ってあったんだ…と思った。エドガー・アラン・ポーは読んだことないけれど乱歩の作品と比べてみたい。
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Posted by ブクログ
読み始めたらすぐに引き込まれ、続きが気になってあっという間に読めてしまった。
自身が若いのに白髪である理由と、妻の体に不可解なあざがある理由をいちいち訊かれるのがだるくなった主人公が、読めばわかるように経緯を書いた本という設定である。後半になるにつれ妻のあざの理由が見えてくるが、主人公が白髪になることについては、タイミングは物語の山場だろうという予想にもなっていない予想しか出来なかったため、いつ来るか、何が起きてしまうのかとドキドキさせられっぱなしだった。
江戸川乱歩の作品の特徴である、気持ち悪さやルサンチマンから来るサディズムが健在で面白かった。しかし、ある人物については惚れた相手が悪かったというほかに言葉が見つからない。 -
Posted by ブクログ
初、Audibleで芋虫のみ聴読。江戸川乱歩自体にもあまり触れたことがなかったが、とても面白く引き込まれた。戦争で両手両足が引き裂かれ、喉も潰れ耳も聞こえない芋虫男の須永中尉。それに愛欲を注ぐ女、時子。
達磨のようになってしまった旦那にサディスティックな欲求をぶつける。遂には究極を追求したい気持ちに突き動かされ、残された中尉の眼を潰す。人間の根底に根付いている残酷性を垣間見ることができる。命や性をこれほどまでに弄ぶ動物は人間の他にないだろう。
なんなんだ人間ってやつは。恐ろしい。そしてそのエログロの世界に昂奮してしまっている自分にも身震いする。