江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(1) 怪人二十面相(ポプラ文庫クラシック)

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    ネタバレ

    ある秋日、実業界の大立者である羽柴壮太郎氏宛てに、家宝であるロマノフ王朝時代の金剛石を奪うと、怪人二十面相からの予告状が届いた。犯行日は、家出した羽柴氏の長男である壮一が約十年ぶりに家に戻ってくる日であった。邸宅の周囲には、十重二十重の警戒を施し、壮太郎と壮一が最後の砦として宝石を守っていたが、実は壮一と思われていた人物が二十面相であった。二十面相は、まんまと宝石を奪って逃走したが、その際、次男の壮二のせいで怪我をしたため、今度は次男を誘拐して国宝級の家宝である観世音像を引き渡すよう要求する。要求に、警察に知らせてはならないとあったため、羽柴氏は解決策を明智小五郎に委ねようとするが、不在

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    2018年01月03日
  • パノラマ島綺譚~江戸川乱歩全集第2巻~

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    久々の乱歩。
    闇に蠢くがかなり衝撃的。
    ただ少しだけ小難しく、長いこと読んでると飽きてくる。
    しかし乱歩の世界は不思議だなぁ。
    耽美と言うよりもメルヘンな気がする。

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    2017年10月26日
  • 妖怪博士―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    探偵明智先生と、少年探偵団と、そして、怪人二十面相。怪人二十面相はやっぱり憎めないし、明智先生との対決は楽しいなぁ。

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    2017年08月31日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    今更ながら、こんな話だったのか!と。
    名探偵明智小五郎と怪盗二十面相の、自信満々な言動のぶつかり合い。ふたりとも好きだなぁ。

    もっと見ていたくなる戦いだったなぁ。

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    2017年08月16日
  • 明智小五郎事件簿12

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    シリーズ最終巻。大正から昭和初期の時代背景、雰囲気や当時のエンターテイメントも含めて、十分に楽しめた。

    「悪魔の紋章」「地獄の道化師」どちらもどこかで読んだような展開だったが、子供向けの説明過多なナレーションも控えめで、読みやすかった。

    家族関係や男女の関係の前提となっている感覚に・描写に時代を感じる。現代もまだまだ窮屈さを感じるものの、ずいぶんとマシにはなってるんだと思う。

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    2017年05月01日
  • 人でなしの恋

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    初期短編集。「人でなしの恋」は初期としては力作といえるだろう。「踊る一寸法師」は「孤島の鬼」に連なるテイスト。当時の挿絵が載っているが時代の空気が読めて素晴らしい。

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    2017年02月12日
  • 江戸川乱歩傑作選 蟲

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    この歳にして初めて江戸川乱歩を読む。辻村さんが好きな作家さんなので、せっかくならオススメのものをと読んで見たけれど、思ったより読みやすい。もう少し色々読んでみたいと思った。

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    2017年10月09日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    既読の作品が多かったですが楽しく読みました。「赤い部屋」「人間椅子」がやっぱり好き。わたしも、乱歩の長編で一番好きなのは「孤島の鬼」です。作家さんが選ぶ乱歩作品も興味深いです、他のシリーズも読みたいです。

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    2016年12月10日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    古典なので細かな点は置いておくとしても、乱歩のミステリーの切り口としては非常にさっぱりとしていて、ホラー感も薄く、万人受けする内容になっている気がする。

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    2016年11月21日
  • 明智小五郎事件簿5

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    シリーズの5巻

    珍しく明智小五郎が物語の最初から登場
    また、今までの明智小五郎は個性の乏しい、単なる完全無欠のヒーローの代名詞のような非人間的な存在だったが、本書では明智小五郎が人間として描写されていて面白く読めた。

    子供向け番組のナレーションのような説明・読者への語りかけが多く、洗練されていないというか野暮ったさを感じるが、映画にもまだ音声がついていない時代だったことも思えば、このような説明が流行していたのかもしれないと思った。

    平山雄一さんの明智小五郎年代記だけでなく、大槻ケンヂの解説も、作品のリアルタイムと読者にとってのリアルタイムが対比になっていて、これも面白かった。

    正直、前

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    2016年10月11日
  • 明智小五郎事件簿2

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    胸が弾むようなコレクションの第二弾。こんかいは「一寸法師」と「何者」の二本立て。「一寸法師」は当時の風俗や街中の描写が色濃いのにも興味を引かれるし、後半にかけてのそうは問屋が卸さないとばかりに二転三転する真相もめっぽうおもしろかった。最初は物語にあまり入り込めていなかったわたしも、さいごはさすが乱歩先生と喝采した。「何者」は素晴らしい本格もので、発表当時は評価されなかったというのに驚く。だが“素晴らしさ”を感じ取るための力を江戸川乱歩以降のミステリを読むことで鍛えてもらったのだと気付けば、うれしくなった。

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    2016年09月29日
  • 怪談入門

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    生きてる江戸川乱歩を見る感じ、40年近く前、夢中になった少年探偵団シリーズを書いた作家が、茶飲話してるようなマッタリした一冊だった。

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    2016年09月27日
  • パノラマ島綺譚

    購入済み

    江戸川さん。。

    シビアです(笑)。なんとゆーか妄想に囚われた狂人と言いますか変態と言いますかこの人見とゆー人間像が恐ろしいお話でした。どこか純粋すぎたんでしょうか、それとも始めから何処かのネジが吹っ飛んだ人だったんでしょうか。知る由もありませんがシビアだと評しつつ物悲しいお話でもあります。

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    2016年08月05日
  • 影男

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    今回再読。昔読んだ時の記憶より、ずっと面白いと感じたのは自分が年を取ったからか……? 今までの過去作で使われてるアノ要素やコノ要素を寄せ集めてきている所はありますが、今回はそれを『影男』というキャラが活かすことで、ただの再利用ではない面白さが感じられた印象です。良いキャラだよね、影男。

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    2016年08月04日
  • 緑衣の鬼

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    「赤毛のレドメイン家」の翻案作品。赤毛~の方の内容をすっかり忘れてしまっていて、普通に楽しく読めましたw
    翻案系の作品はやはり、微妙に原作に引っ張られるのか、乱歩らしい味が微妙に薄れますね。

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    2016年07月20日
  • 妖虫

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    乱歩の定番とも言える、怪人と探偵が対決する話で、派手な舞台演出を見せ場とする、エンターテイメント性重視の通俗もの。
    この物語での怪人は、現場に赤いサソリを紋章として残し、恐怖心を煽り立てる「妖虫」。探偵は、明智小五郎ではなく、白髪白髭の奇人の老人探偵三笠竜介。
    真相の核となる、ある人物の正体には、すぐにピンとくると思う。物語の進行に伴って、それを裏付ける出来事が次々と起こるので、わかりやすい真相だ。
    警視庁の簑浦係長が説明した、品子誘拐のトリックと、そのために犯人が取った手法は面白い。
    次のようなことが説明されていないが、まあ良しとしよう。
    ・犯人は、三笠の探偵事務所の特殊な構造をどうやって知

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    2016年07月18日
  • 明智小五郎事件簿1

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    こういうの好き! と身悶えしてしまうほどには、明智小五郎が手掛けた事件を時系列順に並べて編んだなどというこの企画は最高。発売当初に広告を見たときは、それはもう鼻息を荒くしてしまったものである。ナツイチにラインナップされていたのでぱっちんバンドともども連れて帰ってきた本書。やはり突出しているのは「屋根裏の散歩者」。あの妖しげな雰囲気ったら、おおげさに言えば100年近くも前に書かれた小説が、けれど飽きずに読まれていることに納得がいくというもの。気になっていた皆川博子さんの解説も、終盤に不意を衝くすばらしさ。

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    2016年07月08日
  • 孤島の鬼 分冊版(1)

    購入済み

    中学の時買い揃えた江戸川乱歩全集(春陽堂文庫)の中でも一番お気に入りの作品だったのに…全然違う、キャラが生かされて無い、特に攻めの諸戸はもっとパリッとした白皙の美青年で偏執的かつエロティシズム満載に箕浦を熱い欲望を苦しみ悶えながら抑えつつも襲い…アァ思い入れが、拗れ過ぎて空回りしてるわ自分…ていう程40数年前は凄いBL 小説だったんだよね、女子校でブームだった。(昭和始めの頃は伏せ字だらけで出版)特に漆黒のトンネルの中で獣の様に追い求めとか、出来る事なら変な規制の無かった初期の頃の小説で読むのがオススメです!

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    2016年06月27日
  • 盲獣

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    犯人当て懸賞小説「地獄風景」も同時収録。作者本人もあとがきに書いてるが、「道化版パノラマ島」に納得w
    「盲獣」は、触覚に注目した変態的で猟奇な世界観は面白かったんだけど、後半、書くのに飽きちゃったのか、怒濤の急展開で終わらせててちょいと残念。

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    2016年06月24日
  • 大暗室

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    最後の乱歩自身のコメントにもある通り、ポーのアレやら、ルパン的な冒険小説のノリとかが詰まってて、盛り沢山でしたね。特に、悪玉の方へスポットが多く当たってるので、悪役小説として楽しむ感じで。

    あ、明智探偵はでてこない作品です。

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    2016年06月20日