江戸川乱歩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前作「透明怪人」でお縄になってしまった怪人二十面相が、獄中から「四十面相」と改名、脱獄予告するところから始まる。。。という、何とも荒唐無稽ですが、昔の子供向けということでまぁよしと考えましょう。
小林少年が四十面相を相手にきみ呼ばわりのタメ口でやり合うのには参ったというか、あり得んなぁ。。。
また、怪人二十面相が、「いくら悪いことをしても、けっして、人を殺さないというのを、じまんにしていました」というのを逆手にとった作戦もありましたが、あれはどっちが悪人かわかりませんでしたねぇ。。
などなどありましたが、かなり予定調和というか、素直にスラスラ読める楽しいお話でしたので、やはり予定通りバッ -
Posted by ブクログ
このありたの物語は、江戸川乱歩マニアには、けっこう評判が悪いようです。
これまでも、ときどき注釈にツッコミをいれられていましたが、この巻は、酷い。
でもこれは、わたしは、乱歩が酷いのではなくて、注釈が酷いと思います。
注釈なんて、自分の解釈を披露する場じゃねぇだろう。でしゃばってんじゃないよ!!
1つ1つ読んでも、それほど悪いとは思いません。
トリックの焼き直し?それがどうした。
前の物語との整合性?それがどうした。
夢こそまこと
その意味が、わかってねぇんだろうな。
こんな風に、乱歩をバカにして悦にいるんじやなくて、自分の頭で物語を補完しろ。
そう言いたくなりました。
そういえば -
Posted by ブクログ
なぜ、二十面相が、これほど執拗に、わざわざ明智や少年探偵団を指名したようにして、事件をおこすのか?
実は、わたしは、以前からなんとなく考えていた彼の正体が、今回、わかったような気がします。
そして、不可解な彼の目的も。
されを今、ここで書いちゃうのは、とっても無粋な気がするのでやめておきます。
でも、明智小五郎や、小林少年が、世代交代をしているのならば、きっと二十面相の方も世代交代をしていて、そして、少なくともその二代目の正体は、きっと……。
だから、彼と明智の目的は、実は一緒だったのだと思います。
少年たちのために。
そして、それは、もしかすると乱歩の思いとも重なっていたのかも。 -
Posted by ブクログ
第2巻にして、いきなり
「書けない〜」
と叫んでいる江戸川乱歩でありました。
割とこの全集は、年代順に並んでいるようなので、その後、28巻分も文章(小説だけではないけれど)を書いたというのは、すごいですねぇ。
1巻で、本が2〜3冊分はありますから、少なくとも60冊ぐらいは書いていることになります。
で、わたしが江戸川乱歩にもっている猟奇的なイメージは、このあたりの作品のようです。
おもしろいと思うけど、このあたりの作品の評価が、乱歩自身低いのは、本人が、
「こんなんじゃなくて、本格推理を書きたい!!」
と思っていたからなんだろうなぁと思います。
1巻を読むと、もともとが、本格推 -
Posted by ブクログ
防空壕
なんというか……えーと、エロ話(爆)
なんか、いい夢は、夢として、みさせてあげてみたいな……。
大江戸怪物団
なんじゃこりゃ(笑)全然、ダメです。
連作ものの1部かな?
十字路
やっと、まともなのが来たという感じです。
でも、乱歩のレベルからいうと、若干落ちるかなぁ。
ストーリーは、それなりなのですが、文体にいつもの色っぽさがない気がします。
なんとなく、作品の後についている自作解説を読んでいると合作とのこと。
もしかして、ストーリーだけ乱歩が考えて、文章は別の人が書いたんだろうか?
とか思いましたが、よく読んでみるとまったく逆で、ストーリーの細部は別の人のアイデアで、