江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 乱歩心象作品集

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    ネタバレ

    「断頭台」がこっわい!趣味悪い!(褒めてる)
    他のアンソロジーや長編で見た作品もちらほらあった。やっぱり私は江戸川乱歩は短編が積み重なった小説、それも探偵小説が好きですね…。

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    2026年03月04日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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    湊かなえさんの『暁星』の作品に出て、気になったので読みました。自分が小さい頃、テレビでドキドキしながら明智小五郎のドラマを見ていたのを思い出しました。90年前の作品とは思えません。女性悪党が格好良く、面白い作品でした。

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    2026年03月02日
  • 乱歩心象作品集

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    そりゃ、乱歩と高原英理ときたら、面白くないわけがない。
    同じ中公文庫の、「川端康成異相短篇集」の流れを汲む企画だと思うが、連想したのは、たとえば「稲垣足穂の世界: タルホスコープ」(コロナ・ブックス 132)。
    ある作家の要素を抽出する、というか、キーワードを立てて視座を置いてみる、という作業は、編者にとって半ば読書、半ば作家評論、と愉しい仕事なのではと想像する。
    「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」という章立て=切り口の提示こそが、編者の仕事。
    本書は切り口の解説と、作品ごとの解説もあって、かなり手取り足取り。
    で、そのサポートを得て、個人的にさらにザックリまとめるならば、乱歩の五感の中でもとりわけ視覚と(視覚が遮られたときの)触覚の優位が、この作家の読み味だ、と。
    五感のうち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、どれにこだわってその作家が文章を書いているか、みたいな統計をもとに、グラフを提出するのも、面白いかも。
    思春期の頭でっかちな時期に乱歩を読んだら、空前絶後の観念的飛翔(想像力)こそを、と求めがちだが、本書に「身体」という章があり、そのある種「平凡な立項」こそ、中年のいま読んでよかったと思う。
    特に作者解説にて、「乱歩は身体という不可思議を前に、その都度次々と異なる角度からの多様な語りをやめることがなかった。」と。
    なるほど!
    上に視覚と触覚とつい取り上げてしまったが、身体性への興味を、手を変え品を変え、何回も何十回も何百回も(全集にして30巻ぶん)書いたからこそ、このようにテーマを立てることができる土壌が生まれたのだ、と。
    幻想とか唯美とか、観念でこねくりまわせそうなものを、乱歩は作風ゆえ、傷つけられ玩弄される「身体」を、描かなければならなかった、というか、描きたかった。
    その抽象と具体が切り結ぶところに、幻想文学と探偵小説の交点を、見出してしまおう。
    (脱線するが、押井守も宮崎駿も三島由紀夫も、頭脳派ゆえ、中年以降身体への回帰。)

    カバーイラストも素敵。
    皆川博子で知った、佳嶋さん。

    @

    乱歩の心に映る執着と愛着、強迫的な思念、どこかへと惹かれてゆく心の有様……。
    江戸川乱歩没後60年。その作品から、詩人のように一瞬の輝きを掬い取った、名場面をピックアップ。
    「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」の七つの切り口で、作品を精選。乱歩の神髄・魅力を凝縮した一冊。

    *編者より――
    「心象」は宮沢賢治が『春と修羅』を「心象スケッチ」と呼んだその「心象」です。乱歩の心に映るもやもやした執着の数々が、ときに見事な短篇小説としてときに長篇小説の一場面としてあるいは随筆として具象化され語られたもの、という意味で考えました。
     それら自体は詩ではありませんが敢えて詩を読むように非物語的高潮に焦点をあててみるという意味でもあります。

    目次
    ■夢遊
    白昼夢
    大魔術(「魔術師」より)
    火星の運河
    ■恐怖
    底なし沼(「影男」より)
    ある恐怖
    暗黒世界(「白髪鬼」より)
    断頭台(「魔術師」より)
    お勢登場
    ■人形
    人でなしの恋
    人形
    魔法人形(抄)
    悪霊物語
    ■残虐
    残虐への郷愁
    情痴の極(「盲獣」より)
    恐ろしきランニング(「地獄風景」より)
    句
    ■身体
    飛行する悪魔(前半・「緑衣の鬼」より)
    芋虫
    ペテン師と空気男(抄)
    芋虫ゴロゴロ(「盲獣」より)
    水族館の人魚(「蜘蛛男」より)
    闇に蠢く(抄)
    ■錯視
    レンズ嗜好症
    映画の恐怖
    恐しき前兆(「暗黒星」より)
    鏡地獄
    目羅博士の不思議な犯罪
    パノラマ島綺譚(抄)
    ■浅草
    死人の腕(前半・「一寸法師」より)
    浅草趣味
    木馬は廻る
    ◇解説 高原英理

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    2026年02月24日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    短編がこんなに入ってるとは思わなかった。
    どれもはらはらどきどきの話だった!
    読みたかった芋虫は文字なのにリアルに想像できてグロすぎた

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    2026年02月23日
  • 緑衣の鬼~江戸川乱歩全集第11巻~

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    2004年。
    「緑衣の鬼」赤毛のレドメイン家。
    「幽霊塔」黒岩涙香の翻訳を乱歩風に書き改めたもの。珍しく?ハッピーエンド。
    ここで読むのをやめたのだが、「陰獣」「芋虫」が好きだな。退廃的なラブストーリーだと思う。未来に向かない愛。

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    2026年03月09日
  • 明智小五郎事件簿1

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    明智小五郎シリーズ1作目。
    江戸川乱歩の著作は数多くの出版社から刊行されているけれども、この集英社文庫は明智小五郎シリーズを時系列順に全集とした優れモノ。
    以後、集英社文庫で明智小五郎シリーズを追っていくこととする。
    本作に収録されている初期中短編は明智の駆け出し時代。モジャモジャ頭の明智は後の金田一の原型に見える。
    内容はトリック偏重の本格推理というよりは犯罪心理にまつわる描写に重きを置いているようだ。特にドストエフスキーを彷彿させる「心理試験」、代表作の「屋根裏の散歩者」は倒叙式で語られる為、乱歩の興味がよく分かる秀作。

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    2026年02月17日
  • 乱歩心象作品集

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    ネタバレ

    テーマごとの面白さや関連性、乱歩の随筆などで背景が分かるのは面白かったが、初めて読む話で「ほうほう」と思っているうちに終わる(長編は一部抜粋で掲載されているから)ので、続きを知りたいままに終わってしまうもどかしさがあった。今までに読んだ短編も再び読んだ。それらが秀でた作品だからか、それとも二回目だから理解が進んだということなのか、印象が特に深く、いい話だと思った。

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    2026年02月17日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    話自体は面白かったが、主人公・蓑浦だけが最後までどうにも受け入れ難かった。これといった理由もなく何故かほぼ全員から好かれて、その好意に甘えきって無自覚天然思わせぶりヒロインみたいなムーブをかましながらいたずらに皆を傷つける残酷な人間が、最終的に幸せを総取りして一人勝ちで終わるのが納得いかない。魅力的な部分が見えればまた印象も違ったのかもしれないが、本当にどこがいいのか分からない。探偵パートでも冒険パートでもむしろ足を引っ張っていた気がする。

    あれだけ情熱的に初代への愛を語っておきながら、諸戸の想いを知っていてあれだけ利用しながら、あっさりと秀ちゃんに乗り換えた瞬間、完全に心が離れた。しまいには秀ちゃんのお金で建てた病院の院長に諸戸を、だなんて、本当に神経を疑う。想いに応える気なんか更々ないくせに、秀ちゃんとの生活を見せつけながらこの先の人生もずっと縛るつもりだったの怖い。もはやサイコパスだろ。不謹慎であることは重々承知だが、諸戸にとっては死による解放しか救いがなかったのかもしれない、とまで思ってしまった。

    生まれてからずっと誰かに利用され続け、搾取され続け、本当に欲しいものは何も手に入らなかった諸戸の人生は、一体何だったのだろう。最後の一文がやるせない。

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    2026年02月14日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    二銭銅貨、D坂の殺人事件、人間椅子、芋虫など有名どころの短編集。面白いけど、気持ち悪い話が多かった。

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    2026年02月14日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    芋虫
    野中の一軒家にとじ籠められ、行末に何の望みも失った、殆ど無と云ってもよかった二人の男女にとっては、それが生活の凡てであった。動物園の檻の中で一生を暮らす、二匹のけだものの様に。
    そんな風であったから、時子が彼女の夫を、彼女の思うがままに、自由自在に弄ぶ事の出来る、一個の大きな具と影像すに至ったのは、誠に当然であった。又、不具者の恥知らずな行為に感化された彼女が、常人に比べてさえ丈夫丈夫していた彼女が、今では不具者を困らせる程も、飽くなきものとなり果てたのも、至極当り前のことであった。
    彼女は時々気狂いになるのではないかと思った。

    物も云えないし、こちらの言葉も聞えない、自分では自由に動くことさえ出来ない、この奇しく哀れな一個の道具が、決して木や土で出来たものではなく、喜怒哀楽を持った生きものであるという点が、限りなき魅力となった。その上、たった一つの表情器官であるつぶらな両眼が、或時はさも悲しげに、或時はさも腹立たしげに物を云う。しかもいくら悲しくとも、涙を流す外には、それを拭うすべもなく、いくら腹立たしくとも、彼女を威嚇する腕力もなく、遂には彼女の圧倒的な誘惑に耐え兼ねて、彼も亦異常な病的昂奮に陥ってしまうのだが、この全く無力な生きものを、相手の意にさからって責めさいなむことが、彼女にとっては、もう此上もない愉悦とさえなっていたのである。

    「ユルス」
    時子はそれを「許す」と読み得た時、ハッと凡ての事情が分ってしまった様に思った。
    不具者は、動かぬ身体を引ずって、机の上の鉛筆を口で探して、彼にしてはそれがどれ程の苦心であったか、僅かに片仮名三字の書置きを残すことが出来たのである。
    「自殺をしたのかも知れませんわ」

    あの柱には「許す」と書いてあった。あれは彼女が先に不具者の胸に「ユルシテ」と書いた言葉の返事に相違ない。彼は「私は死ぬ。けれど、お前の行為に立腹してではないのだよ。安心おし」と云っているのだ。
    この寛大さが一層彼女の胸を痛くした。

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    2026年02月08日
  • 大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~

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    2003年。
    「怪人二十面相」
    「大暗室」
    ここまで乱歩を読んで感じたこと。後世に作品を残す作家とは。
     ・自分の世界があること(心に秘めた変態が良いみたい)。
     ・出版社(編集者)の要望に沿って書くこと。ムリなら断ること。
     ・時代に寄り添うこと→戦中に何を書いてたか知らんが。

    ってか、何を考察しているのかw

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    2026年02月19日
  • 目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~

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    2004年。
    「目羅博士の不思議な犯罪」
    「地獄風景」
    「恐怖王」
    「鬼」
    「火縄銃」」
    「殺人迷路」
    「悪霊」
    「妖虫」
    基本的には美女が惨殺される。トリックは海外作家の模倣だったりする。

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    2026年02月15日
  • 魔術師~江戸川乱歩全集第6巻~

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    2004年。
    明智小五郎の長編2つ。名探偵が結婚、ってあまり見ないわ~ ミステリに関係ないからか?
    「魔術師」文子との出会い。
    「吸血鬼」文子との結婚。

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    2026年02月01日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    ー芋虫ー

    気持ち悪くて描写がリアルで
    生々しくて、不穏。
    でもそれだけじゃない、ちょっぴり切ない。
    このキモさと切なさのバランスが絶妙かも。

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    2026年01月27日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ホラーという解釈もあるのかもしれないけれど、個人的には純愛だと思う。
    押絵の中の兄だけが老いていくのが何とも切ない。

    時代の雰囲気と話の雰囲気がマッチしていて素敵。

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    2026年01月25日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    最初の方は少々退屈だったけど、後半どんどん物語が展開していって面白くなった。
    最後の二行がとても心に残った。

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    2026年01月25日
  • 鏡地獄(乙女の本棚)

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    レンズ狂・鏡気ちがいと呼ばれ、異常かつ変態的なまでの執着を抱いた男の成れの果て。
    成長とともに光の専門知識を身につけていき、実験や覗き見に高じたところまでは理解できた。そのまま犯罪方面に進んでいくかと思ったところ、鏡の部屋をつくりだし、ガラス玉をつくりだし、その中に入って発狂して命を落としてしまう着地はなんとも恐ろしい。
    ガラス玉の中で、彼は何を見たのだろう。発狂は喜びからなのか、恐怖からなのか。

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    2026年01月12日
  • 魔術師 アニメカバー版

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    名探偵も恋をする……明智小五郎の恋が描かれる作品。名探偵自身の恋愛が描かれるミステリーってちょっと珍しい??『吸血鬼』も読みたくなる終わり方でした

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    2026年01月03日
  • 怪人二十面相~乱歩奇譚~

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    アニメのノベライズ2作目。
    内容、かなりエグない?これをアニメとして放送したの?凄いな…。
    "正義"に関しては、大学時代に先輩と話したことを思い出した。自分の意見は怪人二十面相寄り。
    社会を変える未知の仕組みと、社会が変革していく様子を描く感じはSFとしても読めるかも。
    かなりインパクトの強い作品だった。

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    2026年01月02日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

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    江戸川乱歩作品を現代アレンジしたアニメのノベライズらしい。
    ミステリの形ではあるが、サイコスリラー感も強い。
    登場人物に癖の強い人が多いのも特徴的。
    文体の癖の強さは原作リスペクト?
    読みにくさはなく、むしろライトノベルくらい読みやすい。
    『怪人二十面相』は小学生の頃の読書時間で読んだ記憶。
    次作がどんな作品になっているか気になる。

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    2025年12月31日