江戸川乱歩のレビュー一覧
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二銭銅貨
乱歩のデビュー作です。
推理小説を読み込んでいるだけあって、かなりひねくれたつくりになっています。
わたしは、どうせ推理ものならストレートな推理ものの方が、よいなぁとちょっと思います。
一枚の切符
チェスタートンのブラウン神父をちょっと思い出しました。
こっちも、「二銭銅貨」と同じく、ひねくれたところがあります。
ただ、こっちのひねくれかたの方が、性格はいい(意味不明だな)と思ったりしました。
二癈人
あとがきの「逆さまトリック」という話が、おもしろかったです。
でも、ちょっと無理があるかな。こういう無理が、乱歩らしさなので、悪くないです。
双生児
初期短編集だけあって、いろ -
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目羅博士の不思議な犯罪
ありえねぇ~。ということで、どっちかというと、ミステリーというよりホラーなのかな。
いや、ホラ話というのが、正確なのかも。
でも、ちょっと単純すぎるきらいはあるけど、乱歩の世界なんだなぁと思います。
けっこう、好きです。
地獄風景
ゴールテープの話あたりから、なんか、狂気のコメディみたいになってます。
そして、最後のオチが……。
でも、わたしの持っていた乱歩のイメージって、こんな感じです。かなりエスカレートした感じです。
恐怖王
喜多川夫人、怪しすぎです。
まあ、それ以外は、通俗小説として、けっこうおもしろいと思います。
うーん、乱歩自身の評価は、悪いみたいで -
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ネタバレ【本の内容】
純日本的な家屋における密室状況下の殺人事件を、心理的盲点を衝いて見事に解決してみせるのが、後にわが国を代表する名探偵といわれるようになった明智小五郎である。
本書には、その「D坂の殺人事件」をはじめ、大乱歩の短編における傑作を集大成した。
「赤い部屋」「白昼夢」「毒草」「火星の運河」「お勢登場」「虫」「石榴」等全10編を収録した。
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[ POP ]
ポプラ社の少年探偵シリーズを卒業してこの短編を読んだ時あれ?と思った。
モジャモジャ頭に「よれよれの兵児帯」姿の明智小五郎。
煙草屋の2階に間借り?
開化アパートの事務所で背広を颯爽と着こなす超人探偵と全然 -
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【本の内容】
売れないもの書きの廣介は、極貧生活ながら、独特の理想郷を夢想し続けていた。
彼はある日、学生時代の同窓生で自分と容姿が酷似していた大富豪・菰田が病死したことを知り、自分がその菰田になりすまして理想郷を作ることを思いつく。
荒唐無稽な企みは、意外にも順調に進んでいったのだったが…。
ほかに「石榴」を収録。
妄想への飽くなき執念を描くベストセレクション第6弾。
[ 目次 ]
[ POP ]
大富豪菰田源三郎を墓から掘り起こし、源三郎になりすました人見廣介。
疑う人たちを富の力で騙し、彼は夢想していた地上の楽園美の国夢の国を沖合の島に建設した。
そしてただ一人騙し通す -
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透明怪人
「よんじゅうめんそう」ではなくて、「しじゅうめんそう」なのだよ。
いやぁ。「幻の女」なみに強引なトリックだ。
しかもなんか、まだとけていない謎もあるような……。
しかし、敵は二十面相以外にいないのだろうか。
怪奇四十面相
ポストと本の背表紙は、素晴らしい。
ブラボーー!!と笑ってしまいました。
これは、王道っぽいお話でいいですね。
まあ、小林少年が活躍する分、二十面相というか四十面相の方は、だいぶん間抜けになっていますが。
しかし、髑髏な人たちは、なんであんな格好をしていたのか……謎だ(笑)
宇宙怪人
はじめのうちは、SFだったらどうしようと、ドキドキしました。
なんせ、 -
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短編が多く収録されている。
毒草 貧しい時代おなかの子を殺すとか仕方が無いといえどもかわいそうな話だ。
覆面の舞踏会 金持ちの悪趣味。
人でなしの恋 前にも読んだことがあるけど、結構好きな話。妻には悲しいけどね。
お勢登場 前にも読んだことがあるけど、恐ろしい悪女だ。
空中紳士 読んでない。
陰獣 乱歩がよく出すモチーフが集まっている。変態だからこその事件と言えるかもしれないけど、そんなに楽しいことなんだろうか?と思う。もしかしたら?という曖昧な終わり方が良い。この話の場合はハッキリしないからこそ気味が悪いのでいいと思う。
芋虫は以前読んだけど、気持ちのいい話ではない。 -
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闇に蠢く:前半と後半の別の話をなんとかひとつにくっつけた話に。これは乱歩自身の解説でも事情を書いている。後半はある事件を思い出したが、乱歩も似たような小説からインスピレーションが働いたとのこと。恐ろしい話。
湖畔亭事件:全体の話が決まってないうちに書き始めてなんとか辻褄を合わせて書いたらしい。そういうことができるものなのね。少し無理がある話だとは思うけど、辻褄はなんとか合わせられ、なかなか面白かった。
空気男:連載していた雑誌が廃刊になり、途中で終わっている。結末まであればどういう話になってたんだろう。前半のみなので、中途半端すぎる。
パノラマ島綺譚:無理があるような話ではある。現代では -
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『パノラマ島綺譚』に続いての江戸川乱歩×丸山末広コラボ。
前作よりも、エロ・グロ・ナンセンスが強くなっています。
時代はロシア戦争を経てのシベリア出兵の後、
戦傷で両手両足と、声を失った兵士とその妻が主人公。
貞淑な妻の中に潜む嗜虐的な性癖、、
不具となった夫のやるせなさと、抑えきれない欲望、
それぞれが徐々に“壊れながら”つまびらかにしていく、
そんな人の“欲望”の描きようが、なんとも衝撃的です。
原作自体が、いろいろと衝撃的な内容ですが、
なんとも上手く表現されているなぁ、、と。
原作を初めて読んだ時にゾッと感じたその世界観、
それがそのまま伝わってきたと感じています。
冒頭の -
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評論なんて、くそくらえ!
まぁ、「くそくらえ!」まで言っちゃうと、ちょっと言い過ぎかもしれないですが。
でも、本の感想を書く理由って、自分の楽しさを伝えて、その本を誰かに読んでほしいと思うからじゃないですか?
そういう意味では、乱歩のこの本って、評論としては甘いかもしれないけど、その役割は、達していると思います。
乱歩、メチャクチャ楽しそうです。
まあ、この人らしく、膨大な資料を集めてやっているので、ついつい、「評論」とか、「論文」を期待したくなるのかもしれませんが、この本の目的って、結局、世に推理小説を流行らせたいとか、紹介したい……いや、オレは、こんなにおもしろい推理小説をこんなに -
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ネタバレ江戸川乱歩全短編盗団の隠した5万円の行方。「私」が手に入れた2銭銅貨に興味を持った松村武。2銭銅貨に隠された暗号。発見された盗賊団の5万円。松村のいたずら。
『心理試験』
明智小五郎シリーズ
大家の老婆の隠し持つ金を狙った藍屋。大家を殺害し大家の財布の金を半分盗み財布を拾ったと届け出た。翌日、大家殺害犯として逮捕された親友・斎藤。事件に疑問を持った判事・笠森の心理試験。心理試験の結果から犯人を推理する明智小五郎。
『恐ろしき錯誤』
対立する北川氏と野本氏。北川氏の妻・妙子の焼死事件。彼女が助かったにもかかわらず再び火の中に駆け込んでしまった秘密。彼女の耳元に囁いた謎の男の言葉の罠。妙子