江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 算盤が恋を語る話

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    初期の短編集。
    様々なシチュエーションの奇妙な短編が多く収められている。
    飄々とした口調で妙な物語を語られるのが心地よい。
    アイデア一発勝負で、見事な勝利を手に入れている、よく出来た短編が多い。

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    2011年03月21日
  • 目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~

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    ネタバレ

    ・目羅博士の不思議な犯罪
    上野動物園で出会ったルンペン風の青年が語る不思議な話。丸の内のビルで管理人をしていた青年は入居者が次々と死ぬ部屋の向かいのビルの空き部屋に、目羅博士が月夜にマネキンを持ち込み、一連の事件を起こしている事に気付く。
    ・地獄風景
    喜多川治良右衛門が作った怪奇遊園地「ジロ楽園」で行われる快楽大量殺人。「パノラマ島」に似た原色系の話。
    ・恐怖王
    死んだ筈の女性が死後にゴリラに似た男と結婚式をあげ、実家には誘拐事件として身代金の要求が届き、その恋人 鳥井も死ぬ。鳥井の友人で探偵小説家の大江蘭堂とそのファンのセクシーな未亡人、大江の恋人 花園京子、京子を狙う「恐怖王」とゴリラ男。
    「妖虫」といい、この頃の乱歩は女属で男装、ていうのがブームだったのか。
    ・鬼
    探偵小説家 殿村昌一が里帰り中、旧友 大宅幸吉の許嫁が殺される。幸吉には他に好きな女性があり、許嫁の事は嫌っていた為、嫌疑は幸吉にかかる。
    これも女属だ。
    ・火縄銃
    乱歩が早稲田時代に書いた習作を井上勝喜が清書したもの。ホテルの一室で火縄銃に撃たれて死んでいた青年。部屋にいた瑠璃瓶がレンズの作用をし、太陽光が反射して火縄銃が自然に発火されたというトリック。このトリックを発明したのは世界でも1,2を争う速さじゃないか、とさり気無く自慢気な乱歩先生。
    ・殺人迷路
    新潮社によるリレー小説第五回。乱歩が加わったリレー小説で乱歩が発端でないのはこれだけらしい。
    リレーは 森下雨村、大下宇陀児、横溝正史、水谷準、乱歩、橋本五郎、夢野久作、浜尾四郎、佐々木俊郎、甲賀三郎 の順
    ・悪霊
    心霊学会で行われる降霊術での口寄せ通りの殺人が二度起こった…ところで二ヶ月休載の上、中絶した乱歩先生。横溝正史に「新青年」上でボロクソに批判されたことに、友達なんだから直接言わないで文章にするなんて酷いやつだ…と、四年半後にも「今でもそう考えてる」と大人気なくふて腐れてる。
    ・妖虫
    美しい女性ばかりが次々に殺される。殺される前後には赤く塗られた蠍が被害者の周囲に現れはじめる。最初の殺人現場をみかけ、二番目の被害者の兄であり、三番目の被害者の恋人である、探偵趣味のある相川守と、老私立探偵 三笠龍介。
    これも女賊モノ。しかも動機が醜くすぎて迫害を受け過ぎた為に世の美形を憎んだ、という…。好きですけど。

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    2011年08月22日
  • 魔術師~江戸川乱歩全集第6巻~

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    ネタバレ

    ・魔術師
    明智シリーズ。
    『蜘蛛男』の十日後くらいの設定。
    東京の有名宝石商 玉村家に仕掛けられる復讐劇。
    魔術師の娘(実は赤ん坊の頃に取り替えられた玉村家の娘)として、文代さんが初登場。
    「蜘蛛男」「猟奇の果」「黄金仮面」の波越警部再登場。

    ・吸血鬼
    明智シリーズ。
    畑柳未亡人に仕掛けられる復讐劇。
    畑柳未亡人、その息子 茂、実はかつて未亡人の恋人であり、失恋後自殺した谷山二郎の弟 三谷房夫。
    ラストのトリックがまたも「人間椅子」
    明智助手として小林少年初登場。
    「人間豹」の恒川警部も再登場。

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    2011年08月22日
  • 三角館の恐怖

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    動機がなかなかよめなかった。
    1作品として非常にきれいにまとまっている印象。
    暗闇の地下室のシーンは乱歩らしくもっとページを割いて恐怖感、緊迫感を執拗に表現されていたらもっとよいかと思う。

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    2011年03月13日
  • 妖虫

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    犯人は中盤くらいでわかってしまった。
    動機はわからんかったけどね。
    今になってはコミカルに思えてしまう、
    サソリの着ぐるみはご愛嬌。
    文章力は素晴らしく、一気に読めてしまった。

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    2011年03月07日
  • 芋虫

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    はじめに芸術的です。人間の醜さの終極が美にあるように、これはすごいとおもいました。乱歩と丸尾さんの組み合わせは怖いです。いろいろな意味で。

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    2011年03月02日
  • D坂の殺人事件

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    秀英な、色合いが結構違う短編がつまってる
    タイトルであり、明智小五郎初登場な「D坂の殺人事件」はからくりも読めてしまい、いまひとつだった
    「赤い部屋」、「毒草」などはとても好き

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    2011年02月26日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    ネタバレ

    江戸川乱歩のホラー小説。
    パノラマ島の描写部分がなかなか進まなかったが、結末がなんとなく分かっているにもかかわらずわくわくしながら読めた。
    同「硫酸殺人事件」も結末が目に見えているところが読み手にいい焦りを与える。。

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    2011年02月18日
  • 悪魔の紋章

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    ネタバレ

    犯人が途中でぼんやりわかってしまい
    ちょっとがっかり
    それでもやっぱり江戸川乱歩
    驚愕の展開で、手に汗握る見事な小説だ

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    2011年02月12日
  • 人間豹

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    ネタバレ

    ドキドキする展開が結構楽しめる
    人間豹恩田と明智との攻防が手に汗握る
    最初の主人公がずっと出てこなくなるのは異様
    人間豹の謎がほったらかしだなあ

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    2011年02月12日
  • 魔術師

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    ネタバレ

    明智探偵の恋の話も絡んでいるのがおもしろい
    期待している猟奇的な人間のどろどろした部分は少ない
    謎はやはり強引な部分が多い

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    2011年02月12日
  • 黄金仮面

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    1月4日~10日

    展覧会場から、はたまた侯爵邸から、まんまと目当ての品物を盗み出す怪人が出没した。しかもその顔は無気味な金色の仮面に隠されていて、正体が掴めない。事件解決に乗り出した名探偵明智小五郎も怪盗の狡知に振り回され、切歯扼腕するばかり。だが、頭脳の闘いなら明智も負けてはいない。恐るべき敵の正体を明らかにし、凱歌を奏する日も近い。手に汗握る推理と冒険の傑作長編。

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    2011年02月07日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    何だか、どの作品も愚かな男の哀しい愛というか、そうゆうものが描かれていた、そんな気がする。
    やっぱり乱歩の作品は、破綻だとかそんなのがどうでもよくなるくらい、べらぼうに面白いのだ。

    ・押絵と旅する男
    ・蟲
    ・蜘蛛男
    ・盲獣

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    2011年01月18日
  • 陰獣~江戸川乱歩全集第3巻~

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    ネタバレ

    ・踊る一寸法師
    曲馬団の一寸法師と玉乗りのお花
    ・毒草
    堕胎草の話
    ・覆面の舞踏者
    秘密クラブ二十日会での仮面舞踏会の話
    ・灰神楽
    弾みで友人を射殺してしまった庄太郎が罪を秘匿しようとする話
    ・火星の運河
    乱歩の夢の世界
    ・五階の窓
    乱歩、平林初之輔、森下雨下、甲賀三郎、国枝史郎、小酒井不木による『新青年』のリレー小説。
    乱歩は初回を担当。ビル五階の電気会社の社長が転落死しているのが見つかったが…。
    ・モノグラム
    工場の老守衛が語る、初恋の人の弟との出会いと、初恋の人の遺品の、写真が入った懐中鏡の話
    ・お勢登場
    悪女お勢を妻に持つ肺病みの格太郎は、子供との隠れん坊で押入れの長持の中に隠れる
    ・人でなしの恋
    美男門野の浮気相手とは
    ・鏡地獄
    『大衆文藝』への最後の寄稿作。とっても乱歩だな、という作品だと思う
    ・木馬は廻る
    浅草木馬館のラッパ吹き格二郎と、若い切符切りお冬
    ・空中紳士
    『新青年』に「飛機睥睨」として八回連載。土師清二、長谷川伸、国枝史郎、小酒井不木、乱歩による耽綺社同人合作小説。
    R国さきの皇太子ルール殿下を日本にて匿う巽小路公爵とその周辺の人々、謎の紳士 響晰
    ・陰獣
    探偵小説家 私と人妻 小山田静子、静子のかつての恋人でありストーカーの探偵小説家 大江春泥。
    大江春泥は全体的に乱歩を彷彿とさせる描写。作品も『屋根裏の遊戯(屋根裏の散歩者)』『一枚の切手』(一枚の切符)『B坂の殺人』(D坂の殺人)『パノラマ国』(パノラマ島綺譚)『一人二役』とそれまでの乱歩作品の総集編的。
    ・芋虫
    乱歩的には反戦意識はなかったそう。

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    2011年08月22日
  • パノラマ島綺譚~江戸川乱歩全集第2巻~

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    ネタバレ

    『闇に囁く』

    『湖畔亭事件』
    療養のために湖畔亭にやってきた「私」。昔からレンズにとりつかれ他人の行動を覗き見る事を趣味としてきた。脱衣場に仕掛けを施し様々な人々を観察していたが、ある夜女が何者かに殺害される場面を目撃する。同じく湖畔亭に宿泊する河野と現場で血痕を発見する。事件当夜から失踪した芸者・長吉。風呂炊きの三造。早朝慌ただしく消えたトランクをもった二人組の客。長吉と河野の関係。

    『空気男』
    ある宿で知り合った北村五郎と柴野金十。探偵小説好き同士話が合い親しくなる二人。様々な遊びをしていたが、それぞれに問題を出し解いていく遊びから探偵小説を書くようになっていく二人。互いに作品を交換するなど遊びながら仕事をしていたが、ある日柴野が北村が以前話したトリックを自分で考えたと北村に紹介する。柴野の記憶力低下をモデルに北村が書いた「空気男」。「空気男」の挿し絵を描く河口の家に侵入した謎の人物。
    途中で終了した作品。


    『パノラマ島奇談』
    自らの妄想を実現しようと望む小説家・人見広介。大学時代の同級生・菰田源三郎の死を聞くと、富豪であり自分と瓜二つの源三郎との入れ替わりを計画する。自らを自殺として存在を消し、墓場からよみがえった源三郎を演じる。建設のはじまった人見の王国。ただ一人の脅威・源三郎の妻・千代子。千代子の殺害。安泰となったと思われた彼を訪れた探偵・北見小五郎。

    『一寸法師』

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    2015年03月07日
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~

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    ネタバレ

    ・押絵と旅する男
    押絵の八百屋お七に恋い焦がれた兄の行く末。浅草凌雲閣が舞台。
    ・蟲
    内気な青年 柾木愛造と、劇場女優の木下芙蓉。伏字の山!
    ・蜘蛛男
    明智モノ。波腰警部も登場。足の悪い民間犯罪学者 畔柳友助博士と、美術商の事務員の求人に応募して来た女性を皮切りに続いて行く事件。
    ・盲獣
    浅草レヴィウ界の女王 水木蘭子を始め、触感の良い女性を襲う盲人。触感や盲人の地下室の表現が見事としか言いようがない。

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    2011年08月22日
  • D坂の殺人事件

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    初の江戸川乱歩作品。
    しかもセレクト集。
    購入したきっかけは一時期装丁が中村祐介氏だったから。

    話していた相手が実は…、ものが多いけどそれまで何とも感じていなかったのに途中から「もしかして」と気付いた後も、ハラハラしておもしろかった。

    読めない漢字があって難ありだったけど?

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    2010年12月21日
  • 怪人と少年探偵~江戸川乱歩全集第23巻~

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    乱歩、最後の小説は、少年探偵団ものだったみたいです。

    けっこう、ぶっ飛んだ話で、おもしろかったです。しかし、老若男女、世の中に、悪人どんだけ多いんだよという話と、それをまとめる二十面相のカリスマのすごさに脱帽します。

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    2010年12月19日
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~

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    2010/11/23

    一貫して、洒落ていて優雅な空気を纏った作品でした。

    探偵と女怪盗の抜き差しならない闘いであるという物語の筋に対して、
    緊張感の中で生まれる、純粋な愛が骨子にされていて、
    勿論、二転三転と欺いて裏を返して手玉にとって、探偵ものとしてもわくわくする。
    結末が美しかったな、と思う。

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    2010年11月27日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    自身江戸川乱歩の読書デビュー作品。陰獣は正面から攻めて行くが、同本収録の蟲は嫌なところを攻めてくる感じ。蟲に感しては後半が非常にグロテスクな表現が散乱しているため、苦手な人にはオススメしない

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    2010年09月29日