江戸川乱歩のレビュー一覧
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ネタバレ・目羅博士の不思議な犯罪
上野動物園で出会ったルンペン風の青年が語る不思議な話。丸の内のビルで管理人をしていた青年は入居者が次々と死ぬ部屋の向かいのビルの空き部屋に、目羅博士が月夜にマネキンを持ち込み、一連の事件を起こしている事に気付く。
・地獄風景
喜多川治良右衛門が作った怪奇遊園地「ジロ楽園」で行われる快楽大量殺人。「パノラマ島」に似た原色系の話。
・恐怖王
死んだ筈の女性が死後にゴリラに似た男と結婚式をあげ、実家には誘拐事件として身代金の要求が届き、その恋人 鳥井も死ぬ。鳥井の友人で探偵小説家の大江蘭堂とそのファンのセクシーな未亡人、大江の恋人 花園京子、京子を狙う「恐怖王」とゴリラ男。
「妖虫」といい、この頃の乱歩は女属で男装、ていうのがブームだったのか。
・鬼
探偵小説家 殿村昌一が里帰り中、旧友 大宅幸吉の許嫁が殺される。幸吉には他に好きな女性があり、許嫁の事は嫌っていた為、嫌疑は幸吉にかかる。
これも女属だ。
・火縄銃
乱歩が早稲田時代に書いた習作を井上勝喜が清書したもの。ホテルの一室で火縄銃に撃たれて死んでいた青年。部屋にいた瑠璃瓶がレンズの作用をし、太陽光が反射して火縄銃が自然に発火されたというトリック。このトリックを発明したのは世界でも1,2を争う速さじゃないか、とさり気無く自慢気な乱歩先生。
・殺人迷路
新潮社によるリレー小説第五回。乱歩が加わったリレー小説で乱歩が発端でないのはこれだけらしい。
リレーは 森下雨村、大下宇陀児、横溝正史、水谷準、乱歩、橋本五郎、夢野久作、浜尾四郎、佐々木俊郎、甲賀三郎 の順
・悪霊
心霊学会で行われる降霊術での口寄せ通りの殺人が二度起こった…ところで二ヶ月休載の上、中絶した乱歩先生。横溝正史に「新青年」上でボロクソに批判されたことに、友達なんだから直接言わないで文章にするなんて酷いやつだ…と、四年半後にも「今でもそう考えてる」と大人気なくふて腐れてる。
・妖虫
美しい女性ばかりが次々に殺される。殺される前後には赤く塗られた蠍が被害者の周囲に現れはじめる。最初の殺人現場をみかけ、二番目の被害者の兄であり、三番目の被害者の恋人である、探偵趣味のある相川守と、老私立探偵 三笠龍介。
これも女賊モノ。しかも動機が醜くすぎて迫害を受け過ぎた為に世の美形を憎んだ、という…。好きですけど。 -
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ネタバレ・踊る一寸法師
曲馬団の一寸法師と玉乗りのお花
・毒草
堕胎草の話
・覆面の舞踏者
秘密クラブ二十日会での仮面舞踏会の話
・灰神楽
弾みで友人を射殺してしまった庄太郎が罪を秘匿しようとする話
・火星の運河
乱歩の夢の世界
・五階の窓
乱歩、平林初之輔、森下雨下、甲賀三郎、国枝史郎、小酒井不木による『新青年』のリレー小説。
乱歩は初回を担当。ビル五階の電気会社の社長が転落死しているのが見つかったが…。
・モノグラム
工場の老守衛が語る、初恋の人の弟との出会いと、初恋の人の遺品の、写真が入った懐中鏡の話
・お勢登場
悪女お勢を妻に持つ肺病みの格太郎は、子供との隠れん坊で押入れの長持の中に隠れる
・人でなしの恋
美男門野の浮気相手とは
・鏡地獄
『大衆文藝』への最後の寄稿作。とっても乱歩だな、という作品だと思う
・木馬は廻る
浅草木馬館のラッパ吹き格二郎と、若い切符切りお冬
・空中紳士
『新青年』に「飛機睥睨」として八回連載。土師清二、長谷川伸、国枝史郎、小酒井不木、乱歩による耽綺社同人合作小説。
R国さきの皇太子ルール殿下を日本にて匿う巽小路公爵とその周辺の人々、謎の紳士 響晰
・陰獣
探偵小説家 私と人妻 小山田静子、静子のかつての恋人でありストーカーの探偵小説家 大江春泥。
大江春泥は全体的に乱歩を彷彿とさせる描写。作品も『屋根裏の遊戯(屋根裏の散歩者)』『一枚の切手』(一枚の切符)『B坂の殺人』(D坂の殺人)『パノラマ国』(パノラマ島綺譚)『一人二役』とそれまでの乱歩作品の総集編的。
・芋虫
乱歩的には反戦意識はなかったそう。 -
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ネタバレ『闇に囁く』
『湖畔亭事件』
療養のために湖畔亭にやってきた「私」。昔からレンズにとりつかれ他人の行動を覗き見る事を趣味としてきた。脱衣場に仕掛けを施し様々な人々を観察していたが、ある夜女が何者かに殺害される場面を目撃する。同じく湖畔亭に宿泊する河野と現場で血痕を発見する。事件当夜から失踪した芸者・長吉。風呂炊きの三造。早朝慌ただしく消えたトランクをもった二人組の客。長吉と河野の関係。
『空気男』
ある宿で知り合った北村五郎と柴野金十。探偵小説好き同士話が合い親しくなる二人。様々な遊びをしていたが、それぞれに問題を出し解いていく遊びから探偵小説を書くようになっていく二人。互いに作品を交換するなど遊びながら仕事をしていたが、ある日柴野が北村が以前話したトリックを自分で考えたと北村に紹介する。柴野の記憶力低下をモデルに北村が書いた「空気男」。「空気男」の挿し絵を描く河口の家に侵入した謎の人物。
途中で終了した作品。
『パノラマ島奇談』
自らの妄想を実現しようと望む小説家・人見広介。大学時代の同級生・菰田源三郎の死を聞くと、富豪であり自分と瓜二つの源三郎との入れ替わりを計画する。自らを自殺として存在を消し、墓場からよみがえった源三郎を演じる。建設のはじまった人見の王国。ただ一人の脅威・源三郎の妻・千代子。千代子の殺害。安泰となったと思われた彼を訪れた探偵・北見小五郎。
『一寸法師』