金原ひとみのレビュー一覧

  • fishy

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    あ〜おもしろかった。爆笑。痛快。自分の中に潜む暴力性が呼び覚まされ、金原ひとみの小説を読んでる!というよろこびに興奮しながら没頭した。心から、体の奥底から、マグマのように噴出する自分のヒステリーを肯定したい。そのヒステリーに臆することなく冷静に、でも限界まで燃えたぎっている熱さを維持したまま、文章に表現できる人を他に知らない。
    3人の女性たちはそれぞれ自分の人生を生きて、たまに交差する。その関係性が友達という名前かどうかなんて関係ないのだ。

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    2023年02月03日
  • fishy

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    やはり面白い。女性って…
    と今回も思わせてくれる内容。3人の女性パートが繰り返され、3者3様で、それぞれキャラが立ってて良い。特にユリがヤバいな。小説家志望の美玖よりも弁が立つのは尊敬に値する。ただ、嫌いやわ。
    とにかく、作家の裸を見せられた感じがする。これは金原さんならでは。
    流石です。

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    2023年01月27日
  • デクリネゾン

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    本作のキャッチコピー「仕事、家庭、恋愛の全てが欲しい」だなんて、欲張りだと思う。
    欲張りだと思うけれど、そんなふうに生きられたらどれほど幸福だろう、というのを見せつけられる一冊。
    主人公の小説家・志絵は根っこの部分に生きにくさを抱えているんだろうけれど、離婚してなお友好関係にある元夫たちと、愛おしい浅はかさを持つ理解のある娘、そして盲目的に愛してくれる年下(大学生!)の彼氏に守られている。
    母親の恋愛を咎める人はここにはいない。最後まで出てこない。
    こんなに甘やかされて、志絵は最後どんな痛い目を見るんだろうと意地悪な期待をして読み進めていても、そんなことは一度も起こらない。
    担当編集の中津川さ

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    2023年09月13日
  • AMEBIC

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    この作品は読者の嗜好によって評価が分かれるだろうし、そもそも作者自身も万人受けするとは微塵も考えていないと思う。たまたま自分には合っていたようで、従者のように貪って読んだ。「蛇にピアス」より好きかも‥‥

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    2022年10月23日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なかなか読み終わることができず、2時に一気読みをした。以前の彼がしたことと、弘斗がしたことを許せてしまうほどカナは愛していたのかと思った。

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    2022年10月15日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    小説のようなエッセイ

    大人になってもこんな感情残ることがわかって
    安心感がある中どこか不意に出る母性な感情が
    あたたかく少女のようで魅惑だった。

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    2022年09月06日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    ・金原さんはオートフィクションを用いる作家なので、エッセイも小説のように楽しめる。というかほとんど小説と変わらない。しいていうならエッセイの方が日常的で、その飾らない部分に魅力があった。金原ひとみという作家に興味がある人は必読。

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    2022年09月02日
  • アタラクシア

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    6人の男女による、章ごとに語り手が変わる物語。男が2人に女が4人。年齢の幅はそこまでないものの、立場も性格も何もかも違う登場人物たちだけど、誰かに共感したり肩入れしたりするタイプの物語では個人的にはなかった。
    社会の中に紛れて普通に生きる人たちの極端な部分だとかある種の異常性のようなものを、これでもかというくらい抉って抉って描いている。美しいとは言えない登場人物の心の内とともに。
    読んでいるうちに病んでくるような感覚さえある。金原ひとみさんの小説は全般的にそういうところがあるような気がする(褒め言葉です)。

    元モデルで現在はファッション系のライターをしている由依。由依の夫で小説家であるものの

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    2022年08月17日
  • アタラクシア

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    カップルやそれに関係する男女の、それぞれの視点から心境を描くお話。
    登場人物のどれも好きになれなかったが、読み進めていくうちに、どの登場人物とも共感できる気がした。
    自分とは違う性格の人物でも、自分と何かしらの共通点があったり、登場人物のイヤな面にも共感できてしまうのは、自分にも同じようなイヤな面があるのかな、と気づかされた。もっとそれぞれの人物のその後を追ってみたくなった。おすすめ。

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    2022年08月14日
  • アタラクシア

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    ネタバレ

    由依の気持ち、瑛人の気持ち、真奈美の気持ち、みんなの気持ちが、手に取るようにわかった。荒木はオフ会の彼だったってことですか?

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    2022年08月12日
  • アタラクシア

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    登場人物一人一人の心理描写が丁寧で、文章は長いんだけど、それなりに引き込まれて一気に読んだ。

    もしかしたら、こういう描写は苦手と感じる人もいるかもしれない。でも、人間の本音なんて、分かりやすく理路整然となったものではないし、感情を一気にバーッと書き連ねてるからこその、生々しい本音が表現されているのだと思うので、良かった。

    一番つかみどころのない性格と思われる由依だけれども、自分の気持ちに正直に生きてる姿を見て、これはこれでアリだなと思った。

    「不倫と正義」(新潮新書)とセットで読むと、面白い。

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    2022年07月16日
  • アタラクシア

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    ネタバレ

    なんというか…おもしろかった。怖かったけど。怖すぎて気持ち悪すぎたけど、頑張って読み切ってよかった。
    ラスト、えってなった。なんでなんで?殺された22歳って知らない人?
    真奈美と別れる時の荒木の優しい感じがすごくこの小説のなかの唯一の正気な感じで救われたと思ったのに…
    金原ひとみってすごいの書くんだな。
    他のも読も。

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    2022年06月25日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    愛とは何か。
    人生に感じる違和感は何か。
    この難しい問いに対して全精力を投下し書き上げた作品なのだろう。
    ページをめくる手が止まってくれなかった。
    血縁関係の恋愛は世界が定めた倫理に反する。
    それを乗り越え止められないのが愛なのか……。
    考えるきっかけを与えて貰った。いい出会いだった。

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    2022年06月04日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    こいつはまた、ええじゃないか。
    最初はセレブvsパンピーかよー、このブルジョアどもめが、って感じだったけど、まぁ最終的にも感情移入できて心情が理解できるのはパンピーだけだったけど、でも三者三様にそれぞれ楽しいのよ。
    ユカが突然と厨二病みたいな説教始めるのも悪くない。こんな面倒くさいこと言うのか普通って思ったけど女の人は時々こうだからな、それに比べて別居して巨乳DVD見てオナニーしてんじゃねーよと突っ込まれる央太は実にどうしようもなく、ていうか女流作家故にか概ね男はうんこな感じで描かれてるのもなんか、ブルっちゃうっていうか、Mかな。

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    2022年04月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ後の日本社会はどのように変化してゆくのか。変化した社会にどう生きるか。桐野夏生さんの「不寛容な時代、自由な小説から力を得て欲しい」の言葉に、不安の塊がふうっと軽くなりました。

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    2022年04月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    20人によるエッセイ。
    共感できる話が一つや二つはあるのではないでしょうか。
    私は瀬戸内寂聴さんでした。

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    2021年09月27日
  • 緊急事態下の物語

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    コロナ本がたくさん出てきたが、今まで読んだ中で1番コロナ禍という感じだった。
    2度見をした。すごいなぁこのママ。
    パパがいるのに彼氏がいるの?え?
    で、彼のところに行くために
    夕ご飯と明日のお弁当を作って、夕方さっさと出かけていく。
    SNS上でケンカする友達のお父さんとお母さん。
    イーイーさんの友達のお父さんがコロナで死んでお葬式も普通にできなかった。
    日本に来んなよって外国人差別をされる。
    ママの彼がコロナ陽性になって、ママは濃厚接触者でPCR検査。
    で、とりあえず学校休んでと娘に言うママ。
    日曜日はバスケの大会なのに。
    よその男と遊んで濃厚接触したママのせいで全部ぶち壊される私の気持ちは?

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    2021年07月10日
  • 憂鬱たち

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    初めて読む作家さん。期待以上に面白かった。少し読み進んだ時に、筒井康隆に似てると感じたが、あとがきにも名前が出ていたので、間違いではなかったようだ。因みに、このあとがきは、何が何やらさっぱりわからなかった…w
    この方のお父様の翻訳された作品は、何冊も読んでいたのだけど、あまりの違いにびっくり。それでも、才能はしっかりと受け継いでおられるようだ。
    わたし的には、「デンマ」と「マンボ」が特に、面白かった。

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    2021年07月05日
  • 持たざる者

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    グイグイと読まされた感じ。
    震災後の話だけれど、震災の直接的な被害者というよりは、原発による放射能から逃げる人たちがメイン。目に見えないあの頃の恐怖が思い出される。 

    放射能に異常なまでに過敏になり、妻子と別れることになった修人。日本から離れたフランスで子を失った千鶴。放射能を避けた形でイギリスに来た、シングルマザーのエリナ。
    このエリナが「金原ひとみ」の作品の登場人物っぽい。読んだのはまだ2作目だけど…

    4章に出てくる朱理だけは、震災はからんでいないようだ。ただ、4章だけが常にイライラ、モヤモヤする。

    結局はエリナみたいな生き方に憧れてしまう。こういう風にはなれないと、分かっていても…

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    2021年04月05日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    まったく関連性がないのだが、読みながら島尾敏雄の「死の棘」を思い返しながら本作を読んでいた。

    ・不倫モチーフという共通点。
    ・精神的に追い詰められた果てを執拗に追う著述。
    ・触れると崩れ落ちそうな緊張感に包まれた小説世界。
    ・鳥かごのような逃げ場のない地獄を、どこか引いた目線で見つめる態度。

    「死の棘」では、妻が妄信した旦那の虚像(内地から来た青年将校と島の娘の大恋愛の末の結婚)が暴かれた先の地獄の日々が描かれていたが、本作が暴く虚像は「母性」。

    すでに真綿が首に巻き付いた状態で小説が始まり、緩慢に頸動脈を圧迫されるがごとき読書なのだが、いたたまれなくも中毒性があるところも「死の棘」と同

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    2021年04月04日