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一歳と四歳の娘と始めたパリでの母子生活。近づく死の影から逃れるための突然の帰国。夫との断絶の中、フェスと仕事に追われる東京での混迷する日々……。生きることの孤独と苦悩を綴った著者初のエッセイ集。<自分を愛することを認めてくれる人はたくさんいるけれど、自分を愛さないことも認めてくれる人は稀有で、金原ひとみさんはその一人だと思う。西加奈子><壊れるように成熟してゆく魂。パリ―東京の憂鬱を潜り抜け、言葉は、痛みと優しさとの間を行き交いつつ、気怠く、力強い。比類なく魅力的な作品。平野啓一郎>
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年06月19日
著者の作品を初めて読んだ。
感情とある種の無感情の交差が時にはゆっくり時にはスピードを増して、心に迫り来るのが、私の読書史上、エッセイとしてはかつてない衝撃を受けた。
他人によく思われたいと意識していないとしても、人はどこか無意識にありのままの気持ちを曝け出すことに抵抗を感じてしまうところがある...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月23日
勝手にすごくパンクな日常が描かれてるのかと、恐る恐る読み始め、
でも綴られてる日々は、
誰もが抱いた事のあるような悲しさや虚しい感情が研ぎ澄まされて文章になっていたり、どうしようもない気持ちや落ち込みを、何とか友達やお酒の力で乗り越えることとか、
自分の日々起こる、考えや気持ちや怒りを、誠実に言葉に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月01日
西加奈子さんが推薦してて。
西さんが言われてたように、
こんなにネガティブでいいんだ、落ちてていいんだと思える本。
自分の相反する感情、自堕落さをそのままにしててもよいんだと思える。
なくすのでなく、もっと感じとってみよう、向き合ってみようと思った。
出会えてよかったし、何度も読み返したい。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月06日
私は19歳を迎えるよりも前に蛇にピアスと出会い、映画を見てから原作を読み始めた。私があの頃感じていた生きづらさをもう10代の若い少女ではない今も感じ続けていて、こんな大人になったのに情緒不安定で情けない。みんなはもっとしっかり大人になっているのに私だけ鬱鬱とした日々を和かにこなしていることにしんどさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月06日
西加奈子さんのPodcastでおすすめされてたので読んでみた
やっぱり作家さんって基本みんなネガティブなんかな ネガティブな人が書く文章っておもしろいと思う(おもしろいって言っちゃダメな内容もあるけど広義的な意味で) 自分もどっちかというとネガティブ側だと思うからそう思うのかもしれん
これはこうか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月25日
金原ひとみさんのエッセイだと思って購入したら、むしろ小説を読んでいるみたいな気持ちになった。でもこう言うことを考えていて、こう言うのが嫌で、こう言うのが好きなんだなって言うのがすごくわかって、楽しかった。
私が好きだったのは子供に関しての話で、女友達とは妊娠出産の時になんとなく距離を置いたり会えな...続きを読む
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