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一歳と四歳の娘と始めたパリでの母子生活。近づく死の影から逃れるための突然の帰国。夫との断絶の中、フェスと仕事に追われる東京での混迷する日々……。生きることの孤独と苦悩を綴った著者初のエッセイ集。<自分を愛することを認めてくれる人はたくさんいるけれど、自分を愛さないことも認めてくれる人は稀有で、金原ひとみさんはその一人だと思う。西加奈子><壊れるように成熟してゆく魂。パリ―東京の憂鬱を潜り抜け、言葉は、痛みと優しさとの間を行き交いつつ、気怠く、力強い。比類なく魅力的な作品。平野啓一郎>
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Posted by ブクログ
エッセイを夢中で読んだのは初めてだ。お守りにしたい。彼女のことが大好きになり、最新刊のエッセイをすぐポチッた。
孤独を感じている時、金原さんのエッセイを読みたくなる。金原さんの作品を読むと救われる、そんな気がする。 パリでの気持ちの揺らぎ、東京での気持ちの揺らぎを丁寧に掬い上げ、文章にしているこのエッセイ。自分を精神的に追い詰めるのは人であり、幸福をもたらせてくれるのも人なんだな、と感じる。そのことを深く感...続きを読むじさせてくれるのがこの著者のエッセイで、人との関わりが不足していて孤独を感じているからこそ、読みたくなるのかもしれない。
再読。 不思議なことに、このたった一年半で刺さる文章が少し違っている。 それでもこの本が私のお守りであることには変わらない。 そして、新刊エッセイを早く読みたくてウズウズしている。
この方の書く小説のような(ただしドラッグには溺れていない)エッセイ。おしゃれ生活語りかと思いきや、パリの魅力を読者に感じさせない視点が面白い。
これまた西加奈子さんのポッドキャストを聴いて読んだ一冊。 普通、とされる意見や行き方やしがらみや、自分に対する評価や肯定感なんていらないのかもな、と救われる一冊。衝動やどうしようもないところなんて、どうにもしなくていいと思える。 まるごと自分を愛しましょう、がしたい人はすればいいし、しなくても世界は...続きを読むまわっていく。そんな風に思えた。日々の生活が綴られていて、それぞれの人の人生があって、だからといってこうしたらいい、とかこれが正解、という焦燥や焦りもなく、ただ生きていく。 人生の歩んでいる道は違うけど、こういう文章になぜだかホッとする。 しかし小説家がおすすめの小説を教えてくれるなんて、いい時代だなあ。
これまで読んだどのエッセイよりも抉られた。どのページを開いても鋭く濡れた刃物で切り付けられるような痛みが走る。「瞬間的な心の充足ではなく、恒常的な魂の充足などあり得るのだろうか」この一文に泣いた。
著者の余りの自己否定に、自分は何か許されるようなものを感じて、共感とともに癒されるような、そういう感想をもっている。
著者の作品を初めて読んだ。 感情とある種の無感情の交差が時にはゆっくり時にはスピードを増して、心に迫り来るのが、私の読書史上、エッセイとしてはかつてない衝撃を受けた。 他人によく思われたいと意識していないとしても、人はどこか無意識にありのままの気持ちを曝け出すことに抵抗を感じてしまうところがある...続きを読む。 しかし、著者の心の中や思考を全て知ることはできない前提があるうえで、直感的に、こんなにも包み隠すことなく自身を表現できる人に私は出会ったことがない。それがあまりにも真っ直ぐすぎて、こちらの心が何かしらの準備や抵抗をする前に、言葉が身体に入ってきてしまう。だからこそ、人から人へと伝染していってしまうはずの負の言葉さえも、単純に本来そう受け止めるべきはずである著者の自己否定の感情としてすんなりと受け容れることができた。 人間を見せられた。それに尽きるだろう。 パリがどうとか東京がどうだとかいう以前に、どこにいても1人の人として生き惑う金原ひとみという人物と、生まれついた自身を生かす存在としての作家・金原ひとみという人物。2色の流れる血が彼女の身体を巡る限り、読み手の中に流れる血の色が命に疼き続ける。
勝手にすごくパンクな日常が描かれてるのかと、恐る恐る読み始め、 でも綴られてる日々は、 誰もが抱いた事のあるような悲しさや虚しい感情が研ぎ澄まされて文章になっていたり、どうしようもない気持ちや落ち込みを、何とか友達やお酒の力で乗り越えることとか、 自分の日々起こる、考えや気持ちや怒りを、誠実に言葉に...続きを読むして、それを繰り返す日々がこんなエッセイになるのは、とても新鮮でした。 瑞々しいものを読んだ気持ち。死にたくなってもいいし、どこに行ってもいい。 ずっと泣きそうで、つらくて、寂しくて、でも幸せだという乖離の中で生きてきた、そういう自分に向き合っている。読めてよかった。
西加奈子さんが推薦してて。 西さんが言われてたように、 こんなにネガティブでいいんだ、落ちてていいんだと思える本。 自分の相反する感情、自堕落さをそのままにしててもよいんだと思える。 なくすのでなく、もっと感じとってみよう、向き合ってみようと思った。 出会えてよかったし、何度も読み返したい。 ...続きを読む著者は、根本的には真面目で誠実な人なのかなと思った。
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パリの砂漠、東京の蜃気楼
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