金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

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    主人公の恋愛に対する思想にかなり親近感があったのと、会話のテンポが良いのとでスラスラ読めた。
    恋愛は気持ち悪いもので、それをしてもいいと思える人に会うまではしなくてもいい(意訳)という思考になんとなく安心したし、登場人物もみんなキャラが立っていて面白かった。
    ただ金原ひとみ自身が腐女子じゃないそうで、腐女子やヲタク女子に対する解像度に満足できない部分もあり。

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    2026年04月10日
  • ナチュラルボーンチキン

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    自分の人生のちょっと先の、違った結末を覗き見ているような浜野さんの人生。生活の流れも食事もリズムもルーティンに乗せるのって、心が波立たないから楽な心地なのはよくわかる。どこか全てを投げ出し諦めてしまっている様な危うさを感じていたけど、後半にかけて元旦那さんとの生活や不妊治療、モンスター嫌いの所以が見えてきてだからか、、と合致。

    平木さん経由で知り合った人脈、新しい環境、体験や感情に触れて少しずつリハビリしていく過程には少しホッとしました。かさましまさかさん、浜野さんと出会ってくれて、浜野さんのことを忘れずにずっと覚えていてくれてありがとう。

    悲しい時に声が聞けて、落ち込んだ時に励ましてくれ

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    2026年04月05日
  • アタラクシア

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    面白くて一気読みしたが、感想を持つのが難しいなというのが率直な感想。
    それぞれの登場人物の解像度が高いけれど、みんなちょっとおかしい。英美が一番感情移入できたけれど。
    各々のパートではその人の思考や心に触れたり、触れられなかったり、もどかしさが繰り返された。
    由依の気持ちが知りたい。なぜ桂がストーカーしていると知ってて結婚に至ったのか。スマホを奪われそうになったのに、なぜ振り切って別のところ(瑛人)に行こうとしなかったのか。考えても分からない。
    分からないからこそ自由に考える余地があり、それが小説の醍醐味だよな、と思い直す。

    結婚ってこんなに難しいものなのか?と、ものすごく平穏に結婚して平穏

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    2026年04月03日
  • ナチュラルボーンチキン

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    初の金原さんの作品
    蛇にピアスは切り取りで知っているので
    ちょっとどろどろしい、
    不安な気持ちで読み始めましたが
    結果、読んでよかった!と思えました

    なぜ自分がこうなっているのか
    少しずつ理解する話、解釈をしていく話

    いろんな世界を見せてくれる人との関わりを
    改めていいものだと思った

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    2026年04月01日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    短編集。彼氏が10歳くらい年下の女性の話すごい共感した。「彼と向き合うたび、老いに怯える自分と直面する。」って書いてあって絶対彼女のほうが年上のカップルは思うよな。しかもこの女性の美容医療そこまで骨切りします!!とかいう派手なものじゃなくてボトックスとかヒアルロン酸とか軽いものなのに、それにも一喜一憂させられるのリアルってなった。

    後半はエロ本??ってなった。

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    2026年04月01日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    主人公も含めて全ての登場人物が自分とは重なる部分が少なくて、絶対に理解しあうことはできないのだろうけど、とても魅力的で愛さずにはいられなかった。
    主人公の頭の中をそのまま書いたみたいな文章も面白くて、メモしたくなるフレーズがたくさんあった。

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    2026年03月31日
  • 蛇にピアス

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    蛇にピアス 蜷川幸雄監督の映画での吉高さんと重なりあらためて読むと映像が浮かんで過激さが伝わってきました。芥川賞、綿矢さんの蹴りたい背中と同時受賞で若さが凄く勢いを感じます。
    いつまでも読み続けられる小説ですね。

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    2026年03月31日
  • ナチュラルボーンチキン

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    はじめての金原ひとみさんの作品
    一文が長めだけど、読みやすかったし面白かった

    主人公が白黒思考なところとか、傷つきたくなくてルーティンを好むところとか共感できた
    平木さんやまさかさんと出会って、世界が広がって面白いことに出会えたのは羨ましいな

    頑張って傷ついたからこそ閉じ困ってしまった世界を、人との出会いによってまた癒されていってる様が描かれていた

    平木さんやまさかさんたちは一見派手で自己中に見えるかもしれないけど、人への許容力が大きくて、自分の意見を押し付けてないから、主人公も接しやすかったんだと思う

    妊娠とか、結婚とか、全部とっぱらって、一緒にいれるまさかさんみたいな人って現実には

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    2026年03月30日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原ワールドが堪能できる作品でした。
    口下手で表現が苦手な私には、登場人物の能弁さ多弁さが羨ましい。
    主人公のキャラクターが似た感じの女性なので、他の作品とこんがらがりそうです。
    人間の汚さ、狡さがよく表現されていて、こういう場面でこんなふうに思うのって私が特別性格悪いわけじゃなくて、口に出さないだけで世間一般なのかな?と安堵します。
    衝撃の展開に誰も幸せにならないかと思いきや、前向きな最後でした。

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    2026年03月28日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ゆかりの成長物語
    全然違うけど正欲を連想させる小説だったな
    理解できないものを受け入れるってどういうことだろう?
    埋まらない溝、交わらない世界線で共生するにはどうしたらいいんだろう?

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    2026年03月28日
  • アタラクシア

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    2020年第5回渡辺淳一文学賞
    30を前後する男女の群像劇

    渡辺淳一文学賞受賞作らしい一作。
    この〈アタラクシア〉という、心の平穏を意味するという。なんともストーリーに敵対するのではとも思われるタイトル。

    三十歳前後の満たされない男女の群像劇の構成を持つが、おそらく考えた末ではなく、アタラクシア的でない人間関係を描こうとして積み上げたストーリーが、この小説の形体となったのでは。

    金原ひとみさんの小説の登場人物達は、決してパワーカップルではないけれど、ハイソ、あるいは意識高い系、または自由人。一般的日本人からすれば、関わる事が少ない人種と思っている。しかし、それは思い違いで、いまや彼らのよ

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    2026年03月27日
  • 蛇にピアス

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    初 金原ひとみ。痛みという快感に自分のリアルを見つけた彼女。愛されたいという欲望もあるけれど、流されるままに流れるままに。

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    2026年03月27日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    非常にエネルギーを感じる小説。

    視点が鋭くて、私自身ズバズバと刺される感覚でした。腐女子ではないけど、どこかしら共通する部分はあったというとこだろうな。

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    2026年03月24日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    一人の登場人物の思想をインプットした後に、それの反対のような登場人物の思想もインプットされて、そう思ってたらまたなんか違う登場人物の思想もインプットされて、もう何が何だか分からなくなって、掴まってないと振り落とされるジェットコースターみたいな読書体験だった。

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    2026年03月24日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    朝井リョウさんが「ストロングゼロ」の話をしているのを見て読んでみようと思った本。

    短編全編読んでみてー
    コロナが背景になっている話もあり閉塞感を思い起こす部分もありました。
    登場人物の行動は理解しがたい。危険な方を選んでいる時って脳内はこう働くのかー共感というより興味で読んだ本でした。

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    2026年03月22日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

     中盤のまさかさんが浜野さんを口説くシーンは、好意を言語化し過ぎている点が、ある種滑稽だったりフィクションたらしめていると感じた。相手に好意を伝えるとき、全てを語らないことは多々あると思うし、人の気持ちは変わりゆくもので事前にこれだけ言葉を尽くしたとて、と思ったからだ。浜野さんがまさかさんからの好意の表現をあの手この手で翻すようにするのも、防衛線を張りすぎているように思えて、もしや作家の自意識が投影されている?と勘ぐりながら読め進めた。
     でも、後半にどんでん返しがあった。浜野さんの過去が明かされることで、中盤の過剰なやりとりは浜野さんの心(喪失感の深さなど)を表すために必要だったと理解できた

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    2026年03月22日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    合コンで飲み潰れて生き倒れてた腐女子がキャバ嬢に拾われる。腐女子は世間からズレ、キャバ嬢は消えたがり。

    あれよあれよと世界が広がり、世間、常識ではなくて認知バイアスに気づいてく。けど、とにかく焼肉擬人漫画ミートイズマインをこよなく愛するというのが濃くて好き。
    いつかまた読もう。

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    2026年03月12日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    登場するのは腐女子、キャバ嬢、ホスト、ゲイバー店主、小説家

    合コンで酔い潰れた腐女子が、歌舞伎町のキャバ嬢に拾われた事から始まる物語。婦女子の一人語り小説。

    前半は、「腐女子・ミーツ・ザ・ワールド」といった感じで、疾走感もあり面白かったんだけど、中盤辺りから婦女子の(心の中の)語りが多すぎて、勢いが削がれた気がしました。もっと事象だけでサラッと読ませて欲しかったな。

    もっとも、他人との物理的接触を描いた序盤に対し、中盤は相手の内面に触れようとしており、結果として語りが多くなったのかも。

    終盤は、改めて「腐女子・ミーツ・ザ・リアル・ワールド」といった趣。相手の内面を理解できないことも是と

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    2026年03月12日
  • ナチュラルボーンチキン

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    めちゃくちゃ良かった。
    新聞のコラムで文章うまいなと思った人が金原ひとみで、小説を初めて読んでみた。
    中年の話で、妊活の話で、親子関係や恋愛の話で、読んでてしっくりくるし、読後感も温かでよかった。主人公のルーティンに埋没して心を動かさないようにする生活に共感するし、その誠実さも伝わってきて好感をもつ。他のも読んでみたい。※オーディブル

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    2026年03月11日
  • ナチュラルボーンチキン

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    屈折した精神構造と表面的行動としては繰り広げられるドタバタ喜劇が同居しています。この感覚がとても気持ち良いです。
    お話は過去の(直接的な理由は)結婚、不妊を機にこじらした40代女性が同世代やや歳下?バンドマンと出会い変わっていく話。
    コメディ基調でも彼女の闇はかなり深く、人生の山谷の高低はどの程度が幸福の折り合いかは、なかなかに難しいと考えたりしながら読んでた。
    出会いは必然的なクライマックスなのが、いい意味で意外。とても読後感が良い。

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    2026年03月10日