金原ひとみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作品とは無関係ですがカンブリア宮殿のキャスターに抜てきされたとのニュースを見て驚!と思いました。でも、前任の村上龍さんの作品との違いを思い返すと、近いような気がするとも感じました。
それはさておき、本書の感想です。かなりズシリと響く内容でした。いつも読後には自分が受けた印象なのに言語化出来ないもどかしさを巻末の解説がクリアしてくれる。今回も例外なく朝井リョウさんがとても適切にオチもつけて表現してくれました。
皆が同意と解釈する行為はルールの中でリスクを排した干渉なのだ。気にしたことがなかった。ルールは破るもの、などと言って少し外れた行動をとる人は何処にでもいるし誰にでも記憶に残存すると思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛経験のないアラサー婦女子と、希死念慮のあるキャバ嬢ライをはじめとした歌舞伎町でのお話。
最近、希死念慮を持つ人と話してすごく驚いた。かなり忘れっぽく、前しか見れないような自分が、そのことをそれから時々考えている。そんな中でこの作品に出会った。
それぞれが自分の世界を、自分の価値観で生きている。似ていることもあるし、全然違うこともある。そんな他人の世界を理解し切ることはできない。相手が望まないまま押し付けようとするのは自分のためでしかない。
でも、それぞれが自分のために生きるべき人生でもある。価値観が違うから、主張する、押し付けるのはやめよう、だけだったら、コミュニケーションなんてできな -
Posted by ブクログ
Audibleで鑑賞。
はじめのうちは、何やらずいぶんと拗らせた中年女性が、はつらつとした若手同僚との出会いをきっかけに自分を見つめ直す楽しいお話かな、と思っていたが、物語が進むにつれて何故彼女がそのようになったのかが詳しく語られる。
同時進行で運命の再会とも言える、これまた複雑な環境に育った男性と出会い、お互いにこれまでの過ぎた人生で何かをあきらめた境遇を共有しながら、これからの人生を一緒に過ごしていこうとするお話。
おおまかにはそんなお話なのだが、登場人物、特にお相手の男性キャラが魅力的で、小さなディテールを積み重ねていくことで、なぜ彼女が再生するに至ったのかを感じ取りやすい(理屈ではない -