金原ひとみのレビュー一覧

  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    表紙がカッコ良い!
    被害と加害の曖昧さグレーな領域を感じながら読む事によって、情報で得た事だけで被害者/加害者と決めつける事の怖さを感じました。
    女性から見た男性感。今の時代の女性受けする男性像が描かれており、昔は有耶無耶で済ませてた事を、許してくれない女性たち。
    女性が騒ぎすぎ、とも男性が全部悪い、とも言えない藪の中にいるような感覚を味わえました。


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    2026年07月06日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。江國香織さんが好きで手に取ってみたが、他の作家さんの短編も面白くて、他の作品も読んでみようと思う方に出会えたのがうれしい。作家さんによって、好き嫌いがはっきり分かれて面白かった。

    「最後の鰻」角田光代
    父が亡くなる前のことを思い出した。鰻が好きだった父。命日に家族で鰻を食べようかな。

    「小曾根幸子の送別会」寺地はるな
    小曾根さんが爽快!好き。

    「もうひとりのねえちゃん」藤野千夜
    なんかこの話面白いな…と思うと藤野さんの短編だった。人間関係がちょうどいい感じで素敵。

    「本当の話」井上荒野
    女三世代の感じが好き。

    金原ひとみさんの短編に出てくるカ

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    2026年07月05日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

    面白かったー!
    毎日のルーティーンを愛する主人公が、ふと自分とは違うタイプの人(バンドのボーカル)と出会い、人生を重ねていく描写が非常に良かった!
    恋愛したくなった〜

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    2026年07月14日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    "正しさ"とは何なのか。世の中の、あなたの、私の、昔の、今の...変容していく正しさに私たちは翻弄され続けている。己の正しさを押し付けることは、一種の暴力に思えて、その言葉の鋭さにたじろぎ、息が詰まるようで苦しかった
    この作品を書いている時、金原さん相当メンタルを削られたのではないかと...くそったれで希望のないこの世界を睨みつけるかのような凄まじい内容でした

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    2026年07月02日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    どの登場人物も個性と思想が尖りすぎていて胃もたれを覚える読後感だった。
    複雑なままを受け止める余裕がないと、自分で尖らせていってしまうのだろう。
    生きているだけで面倒だとも思ったけど、だからこそ本心から楽しめることを大事にしたいとも思えた。

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    2026年06月30日
  • ナチュラルボーンチキン

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    「ナチュラル ボーン チキン」は、「生まれながらの臆病者」というスラングらしい。

    金原ひとみさんの本は、日常生活の言葉にできない思いを見事に言語化している、って思う。
    なのに、私は、読んだ感想をうまく言葉にできない。


    主人公は、他者と出会い、自分のルーティーンを変えていく。それが幸せそうにも見えるんだけど、でも、ルーティーン生活も良かったのにな、とも思ったり。
    他者と関わることは、楽しいこともあるけど、辛いこともあるから。私もかなりの臆病者なのかも。


    以下メモ
    ・浜野さん楽しいが分からないって言ってましたけど、その後も毎日つまらない感じですか?
     まあ毎日つまらないですね。でも私は敢

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    2026年06月29日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    登場人物それぞれの主観で語られていくスタイル。序盤の2章ぐらいで同じ出来事が視点が違うとこんなに異なる見え方になるのか、という筆力に圧倒されて読み進めた。
    10代男性から40代女性まで幅広い年代、性別の主観をここまで書き分ける金原ひとみさんに脱帽。

    ただ内容は自分が40代ということもあり、この20年くらいの間に起きた、時代というか価値観の変化をずっと体感してきた自覚もあって、読んでる最中苦しかった。
    苦しかったのは、ほんのちょっとしたセクハラなんて笑って誤魔化して受け入れてきた私達が当時のおじさん達を助長していて、なのに10年以上経ってから突如自身の中で怒りが湧いてくるとか、自分の経験と重な

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    2026年06月28日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    前に読んだPRIZEも作家と出版社(編集者)のドロドロみたいな感じで、似ているなと思う要素もあったが、こちらはそれ以上にいろんな要素が盛り込まれていた。
    寂しい中年男性が主人公になっている点は、インザメガチャーチにも似ているなと思った。

    登場人物それぞれが何かしらの性被害に関する何かしらを抱えていてずっと重い。Rinaちゃん描写とか生々しすぎた!

     
    中盤からの友梨奈がもうゾーンに入っちゃった感じで、付き合っていくのを諦めちゃいたくなるくらいだけど(話してる時も罵倒というか演説みたいで、なかなか段落が変わらない)、それでも理解したいと思う一哉はすごいなぁと思う。

    正直、一哉や伽耶のような

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    2026年06月28日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    気分転換や現実逃避のための読書、と思って読み始めるとむしろ現実を突きつけられて疲れる。他の方も書いているが前半は確かにうっとなる。そして「胸糞悪い」人がたくさん登場するが、みんなそれぞれの正義を持って生きているのが、リアル。そんな一人一人の主観の描き方が生々しいが故に、疲れる本だった。笑

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    2026年06月28日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    これまで自分の中にぼんやりとずっとあった、輪郭の曖昧な感覚を言語化してもらえた気がする。
    「自分一人の重みにしか耐えられないのではないだろうか(p110)」の部分とか、そうか私は自分が自分であると言える範囲を守りたいのか…ってすごく腑に落ちた。
    「僕は死について考え続けた挙句、この世界では誰も死なないという認識にたどり着きました(p221)」の死生観の話が垣間見える部分もかなり好き。いなくなってしまった人は誰かの記憶や概念に吸収されて残り続け、あの世とこの世の線引きなんてないのかもしれない。
    恋愛や結婚を押し付けられるのは拒否感がある、それなら消えたいと望む人に生きていてほしいと思うのもエゴな

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    2026年06月27日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    時代、関係性、性別、年齢、等々そう言ったもので同じことが生じても苦難を強いられる人もいるし何も感じない人もいるし結局絶対的に正しいものなどないのだと考えさせられた。女性が弱いもの、見下されるもの、搾取されるものだと自分はあまり感じずに過ごしてきたけれど、この世界のどこかにはそう言った価値観が尊重されたりしているのであって、自分のちっぽけな世界がこのまま享受できれば良いという価値観もあれば、それは違うと声をあげるべきだと思う人もいるのだろう。後者にとってはこの世界はすごく生きづらいだろうな。
    たまたま芥川龍之介の藪の中をその後読んだので、登場人物がそれぞれ感じていることはそれぞれ自身でどこか正当

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    2026年06月27日
  • マザーアウトロウ

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    ネタバレ

    なんて、面白いんだろう。

    まさに自由を体現している。
    そんな超陽キャな性格の張子に惹きつけられる!

    張子、最高すぎる!
    こんな姑がいたら、人生楽しいだろうなぁ〜

    嫁姑を超えた、新たなマブダチという関係性になるのがいい。
    こんな人と仲良くなりたいな◎

    会話のテンポも良く、一気読みしました。

    結婚や子どものこと。そして、生き方についても考えさせられる1冊。

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    2026年06月27日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    『踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君』とほぼ同時に読んでいたんだけど、金原ひとみさんの人生観?というか考え方みたいなものがかなり投影されていることに気付けて、より深く読めたような気がする。なんか、自分の中でまだ消化できていないというか、この読後感をうまく言語化できないのがもどかしいけど……また読み返したい作品。由嘉里、アサヒ、オシンなど登場人物がみんな魅力的でした!

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    2026年06月27日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    Page Turnersで高評価だったためAudibleにて。
    誰もが被害者であり加害者、確かにそうかもしれない。「木戸は最低なやつ」と言う先入観を持って読んだが、私は最後まで木戸さんを憎めなかった。
    結局人は分かり合えないし、主観で物事を判断する。相手の人となりを決めつけ、勝手に解釈をする。私は生物的には女だが、女性だから性加害だからだのうざったい、そんな気持ちになった。
    時代を超えて常識は変化する。そして、自分の価値観や判断軸も変化する。現代の物差しで過去の出来事の善悪を測ってはいけないと思う。

    正直好きなタイプの小説ではなかったが、ここまで考えさせられたのだからいい小説、なのだろう。

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    2026年06月27日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    人と人の分かり合えなさがすごい群像劇風現代小説だった。

    人は見たいものしか見ないし、勘違いもするし、親子でも恋人でもいくら言葉を尽くしても、たとえ同じものを見たところで違う感想や意見を持つのだろう。そもそも人の感じ方なんて真理などないし、本人ですらちゃんとわかってるとは言えない。

    世代がずれると、年齢が親子ほど離れると、基本的な社会的価値観まで違ってくるから、もはや歩み寄ることすら無理なんじゃないかという気すらした。そんな価値観すら絶対的じゃなくて、時代も共に移り変わるものだから、未来の人が現代の価値観に沿った言動をみたら、なんだそれ人としてだめじゃないのみたいな気持ちになるのかも知れない

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    2026年06月26日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    性加害をテーマにした大作
    夫からレイプされ続けた作家とその担当編集者達を中心に、作家の夫、不倫相手、娘、編集者の息子かまじあって、それぞれの価値観が交錯する
    女性達は男性は女性を搾取すると訴え、男性達もそこまで言われる筋合いはないと反発する
    結局はお互いの言い分は並行線を辿るだけだ
    何の解決もないし、何の真理も見出せない結末だったが、面白い作品だった

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    2026年06月25日
  • 最後の晩餐

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    豪華メンバーの女性作家によるアンソロジー。
    バリエーションの豊かさで、飽きることなく読めた。
    特に気に入ったのは角田光代さんの「最後の鰻」。
    危篤状態なのに、集まった家族のやり取りがどこかユーモラスで温かくて…こんな雰囲気の中で旅立てたら幸せだなと思いながら読んだ。
    この本を読み終えた人の多くは、自分なら最後の晩餐は何にしようか考えると思う。私も考えてみたけどこれは難しい。いつが最後になるかとか、その時元気かなんてわからないし。思わず大まじめに考えてしまうくらい、それぞれの「最後の晩餐」を楽しめた。

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    2026年06月24日
  • 最後の晩餐

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    面白かった 
    丁寧な最後の晩餐にまつわる短編集
    初めて読む作家さんに出会えるから
    アンソロジーは好きだ

    小曾根幸子の送別会
    本当の話

    が好きだったな

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    2026年06月22日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    この本を読んでいて苦しかったのは、誰かが分かりやすい悪人だから悲劇が起きる、という話ではなかったことだ。

    長岡友梨奈は、単なる「正義のモンスター」ではない。彼女には他人の痛みを感じる力があり、想像力もあり、包容力すらある。だからこそ怖い。人の痛みに敏感な人間が、別の誰かの痛みには驚くほど鈍感になることがある。その矛盾が、この小説にはある。

    正義は必要だ。声を上げることも、沈黙させられてきた痛みを可視化することも必要だ。けれど、正義が強くなりすぎたとき、人間は簡単に記号になる。

    加害者。
    古い人。
    分かっていない人。
    アップデートできない人。

    そう分類した瞬間、その人がどのような時代に生

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    2026年06月21日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    超大雑把にまとめると、作家志望の当時女子大生が50代男性文芸誌編集長に性的搾取をされていた、という事を約10年後に告発、その事実は一つだが、女性側からの真実と男性側からのそれとは異なる様相となり、まさに真相は藪の中、という事か。
    それにしても、中心的登場人物の作家長岡友梨奈の強烈さが印象的。娘の伽耶との対話や、パワハラ、セクハラに対する断罪など、まともさ、正義を大上段から振り下ろし一歩も譲歩しない姿勢は恐ろしいほど。

    全527頁、読み応えがあった。昔の感性、やり方は否定され、昭和世代男にとっては何かと息苦しい、生きづらい令和の時代。しかし男性優位の社会の仕組み、マチズモ的意識は変わるべき。性

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    2026年06月21日