金原ひとみのレビュー一覧

  • 最後の晩餐

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    「でもさ、行くと、それで満足しちゃそうなんだよね。あ、べつに人生にわとかじゃなくて、あそこのカレーの味に」
    「そんなの、満足すればいいじゃん」

    本を読んでると、自分の今まで整理がついていなかった感情に名前がつくことがある、わたしは、満足しちゃうのが嫌だったんだな。

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    2026年07月19日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    物語が登場人物それぞれの視点で進んでいくので、誰かにとっての真実が誰かにとっては真実じゃない、みたいのが面白かった。

    Metooとかの性加害の話が多いから男女論争でもあるなと思った。
    もちろん男性が加害者側とは限らないんですが…。
    ただ、年齢を重ねた男性にこそ読んでほしいかも。
    多分耳が痛いお話だけど。

    女性作家の長岡友梨奈はセクハラをした他部署次長への追及、娘の大学での事件への関与、正しいことを表立ってしようとすることは素晴らしいけど、みんながみんなそれで救われるとは限らないかも、と思った。正しいっていうのもある意味では暴力的。
    これについては後々結論が出たようでよかった。
    やっぱり色々

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    2026年07月18日
  • マザーアウトロウ

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    私にはとてもおもしろかった。まだまだ物語の続きを見たかった。

    義母の張子の持つエネルギーが、自由を手に入れた時、こんなにも伸びやかに生きていくことができるのかと歓心した。
    それまでの苦労ももちろんありながら、苦労に向き合っていけば、道は開けるのかなと思った。
    まぁ、圧倒的なので、元気な時に読んだ方がやられないで済む本。非現実的、で済ますにはもったいないと私は思った。

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    2026年07月18日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    刊行されたときから気になっていた小説。

    読み始めたらどんどん続きが読みたくなり、没頭して、一気に読んでしまった。とにかくすごい作品。

    MeToo、性搾取、夫婦間レイプ、グルーミング、デジタル性暴力、SNS誹謗中傷・・・重い内容が、複数の登場人物による視点から描かれている。

    小説という形態をとることによってしか成り立たない作品で、そういう作品を読むことこそ、読書の一番の楽しみだと思う。

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    2026年07月16日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    知らないカタカナ語がたくさん出て来て勉強になった。ルサンチマンが目に染みる。スノビズム興味深い。『暇と退屈の倫理学』積んでる。『男らしさの終焉』買った。中上健次も買った。とにかく凄いエネルギーで疲れたけどめちゃくちゃ面白かったです。

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    2026年07月14日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    固定観念に縛られていた由嘉里が他者の視点を取り入れ、その上で自分自身で決断していく姿が印象的だった。ライ・アサヒ・ユキ・オシンに出会ったことで由嘉里が持っていた固定観念が崩されていき、さまざまな角度で物事を見れるようになっていく。自分自身の固定観念を崩してくれる人たちに出会えること、そして出会った人としっかり向き合い柔軟に彼ら彼女らの考え方を尊重できる由嘉里のことを羨ましいと感じた。

    凝り固まった価値観で相手に自分の意見を押し付けている時があるかもしれない、そう感じた時に何度でも再読したい本。

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    2026年07月14日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    『「母」というペルソナ』を、できれば育児中に読みたかった。そしたら、あの頃の私が、どんなに救われただろうと思う。

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    2026年07月10日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    初めての金原ひとみさん。
    めっっっちゃ面白かったあああ!一つもダレることなく最初から最後までずっと面白かった。映画も見る。言葉使いやらなんやら秀逸で最高。

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    2026年07月06日
  • ナチュラルボーンチキン

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    狂った精神状態の人の思考を描くのがうますぎる。今まさに自分が全く同じ狂い方をしているから、怖さと惨めさと滑稽さが痛い。
    自分は正しいはずだという視野狭窄、他責思考、被害者意識の暴走。苦しみから、立ち直るためには、どうしたらいいのだろうか。

    ルーティンから決してはみ出さない女と、ルーティンなんて辞書にないような女、そしてそこから繋がるクセ強バンドボーカル
    なんでこの人たちが一緒にいられる?と不思議ではあるものの、それでもメンタルボロボロ激重思考の私が読んでも最後は何故か笑って軽やかな気持ちになれるからとても救われた。
    付き合っていない体で付き合うわけだから、別れることもないし終わることもない。

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    2026年07月06日
  • ナチュラルボーンチキン

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    帯の「大人の『君たちはどう生きるか』」という言葉、納得しかない一冊。
    自分で自分をガチガチに縛ってきた浜野さんが、まさかさんとの真夜中の電話を通して少しずつ自由になっていくシーンでは、出勤途中のバスの車中だったけどうっかりウルウルきてしまった。
    夜にほろ酔いで読んでたら間違いなく号泣してたと思う。
    前半、平木さんの強烈なキャラと清々しいまでの無邪気さに圧倒されながらグイグイ話が進んでいくけど、いつの間にか自然に浜野さんとまさかさんの2人の世界にシフトしていくのが見事!

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    2026年07月05日
  • ナチュラルボーンチキン

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    最高!
    浜野さんの、ルーティンをこなすだけの毎日から極彩色の世界に色付いていくのがワクワクした。食と非日常の楽しみって紐づいてるよね!

    そしてまさかさんの素敵さが過不足なく描かれていて、どんどん好きになってしまった。久々のときめき摂取。かさましまさか。いい名前だ。
    カニをベランダで食べながら甲羅酒をまわし飲みするのが、美味しそうすぎて楽しそうすぎてよかった。浜野さんも、ルーティンを受け入れていそうながらも蟹への周到な用意してしっかり楽しみにしているところに、つまらない日常が剥がれて行ってる感じが出ていてとても良かった。

    不妊治療のところはつらかった。
    一度命が来てくれたところから、また失う

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    2026年07月04日
  • 最後の晩餐

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    どの作品も短編でも読み応えがあり、大満足の一冊。

    最後の晩餐をテーマにしているけれど、どの作品も切り口が違っていて面白かった。
    江國香織さん、寺地はるなさん、角田光代さんが好みでした

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    2026年07月04日
  • 蛇にピアス

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    騎乗位の描写に出てきた「マンコ一帯」という言葉が面白すぎる。聞いたことないけど確かにそうだな、と。

    主人子・ルイが、私はきっとアマを愛していたんだな、と気づいたのは彼がいなくなってから。無気力でいつ死んでもいいやくらいに思いながらも、なんとなく生きてきたのはなぜなのか。アマが死んだ今、身体もどんどん痩せて細り、あんなに固執してたスプリットタンにも意味を見出せなくなってしまったのはなぜなのか。
    彼を殺したかもしれない男と今は一緒にいる。
    ルイの背中には二人が身体に彫っていた龍と麒麟がいて、瞳を入れて命を宿らせる。そうして生きていく。

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    2026年07月05日
  • マザーアウトロウ

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    ネタバレ

    訳ありの義母と会うことになった波那。結婚相手の蹴人(しゅうと)は義母のことを「害悪じゃないけど合わない人」と言い、波那が無理って思ったらいつでも縁を切ると言う。一体どんな義母がそこに現れるのか……。





    こんなに声を出して笑った小説は久しぶりでした。
    義母、張子(ちょうこ)のキャラクターがぶっ飛んでいてすごすぎて、波那の前に現れた瞬間から掴みはOK、笑いのオンパレードでした。
    面白すぎて、笑いながら怒涛の勢いで読み続けましたが、途中で、こんなに初っ端から笑わされるということは、ラストはどっと泣かされるんだろうなと思いながら読みました。
    結果、号泣というほどではなかったですが、やはり泣かさ

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    2026年07月03日
  • ナチュラルボーンチキン

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    愛情が向けられるほど、自分には価値がないと感じて、幸せになることが怖かった。
    失くしたら耐えられないから、最初から求めない。
    そんなふうに自分を守ってる気がする。

    だけど、まさかさんみたいな人に出逢える未来が、わたしにもあるなら素敵だなと思った。

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    2026年07月01日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    子供から見た親ってこんな感じだよなあって思い出させてもらった感じ。
    子供に勧めたいような、勧めたくないような。

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    2026年06月28日
  • アタラクシア

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    鈴木涼美さんの「不倫論」に出てきたから、読んでみた。おもしろいけど怖い。金原ひとみさん読んだのが何冊目か覚えていないけど、これから好きな作家として桐野夏生さんの次に挙げるかもしれない。

    一番心配なのはパティシエの英美。私も夫婦関係に散々悩んで離婚したけど、実の母に物を投げるのは異常だよね。カウンセリング受けるといいんじゃないかなぁ。

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    2026年06月28日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみやっぱりいい。いつも金原さんの言葉に救われてる。

    パリの砂漠、東京の蜃気楼は比較的短期間のパリと東京の生活を綴ったエッセイでそれはそれで好きだった。一方、本作は20代前半から書きためた作品を掲載していて、私自身それは10年ぐらい前に同世代として経験したことだったり、経験しようがないことを共有してくれていて、単に他人の話ということじゃなく×世代の違いのようなフィルターを通して新鮮な気持ちになりっぱなしだった。
    記憶を遡る気持ちがして人が歳をとって変わってく過程の立体感のようなものを感じた。

    正直でいいな。そうゆう孤独な目線での誰かの日々の心の動きがら知りたかった。

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    2026年06月25日
  • ナチュラルボーンチキン

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    日常生活での心の動きが丁寧に描かれていた。

    昔みたいに次の日を気にせずに飲みに行くのもだんだんと億劫になり、
    生活の平穏さを求める気持ちすごくわかります。

    良く転ぶかどうかは置いといて、
    凝り固まった日常を壊してくれるのは新たな
    人との出会いなのだと改めて感じた。

    心地良いと思えば続けたらいいし、
    やっぱり違うなと思えば距離を置けばいいし。

    主人公は、結果的に人生を変えるような出会いにつながったことはいいことですね。

    人を見た目だけで決めないことも大事。

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    2026年06月25日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    絶対的な正義とか悪とかそんなものは存在しなくて、かといって相対的でもなくて、誰かの正義は誰かの悪でその逆もしかりで、グラデーションにすらならないマーブル状の人生たちがぐわんぐわんに渦巻いていくのを真ん中から眺めているみたいで目が回った。でも最後にはちゃんと焦点が定まるような読後感。希望はあるはずだ。

    【読んだ目的・理由】読書会で勧められたから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.5
    【一番好きな表現】表現っていうのはどんな場でどんな形でどんな人からなされようと一方的なものだよ。人は自分というフィルターを死ぬまで外せないからね。(本文から引用)

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    2026年06月24日