金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

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    入りやすいストーリー。自分の価値観をぶち壊して踏み出したからこそ出会える人間関係。綺麗な終わり方だった。

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    2025年12月12日
  • 蛇にピアス

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    この本は面白い繋がりで辿り着きました。
    辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」のあとがきから「オール讀物」という文芸誌の存在を知り、そこに金原ひとみさんと千早茜さんの対談が載っており、2人の作者に強い興味を持ちました。
    読んだ感想を一言で言うと「19歳でこれを書いたのは天才」です。ひたすらに主人公の心理描写が鮮度MAXで描かれていると感じます。読んだ瞬間は強く「あーこの感じ、わかるわ」と思うのに次の瞬間に振り返るともう何を言ってるかよくわからないという面白い読書体験でした。はちゃめちゃになりそうなストーリーなのに終始醒めずに読み遂げられる面白い本です。短いので「とりあえず読んでみて感想聞かせてよ」

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    2025年12月10日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    まだまだ数冊しか読めていないけれど、自分がこの作家さんの作品に惹かれる理由はなんなのか、作品から漂う甘い香りに自分が吸い寄せられてしまうのは、こういう生き方や考え方や苦しみ方から創造されているのだな。そういった言語化出来ないその感覚みたいなものを裏打ちされたような、金原ひとみさんの作家として母として人としてのコアな部分が窺え過ぎている。
    母というペルソナに始まり、たくさんのエッセイと掌編小説。どれもとても良かった。
    小説を読んでいて、もしかしたらこれって…と思っていたことがあって、あぁやっぱりそうだったのかという答え合わせが出来たり、男子はみんなメイキングザロードばかり聴いていたみたいな一文に

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    2025年12月10日
  • ナチュラルボーンチキン

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    爽快な風が本の中に突き抜けているように思う。割り切れない関係は、あってもいいと思う。努力することができる人はそれが才能だというように、決めるまで時間がかかること、決断が遅いことも1つの才能。どのように自分で制御して受容していくかで、人生が変わる気がした、物語。

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    2025年12月08日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    本当に体力がいる本
    現実世界でも、1つの事実に対して、複数の真実があるって言うことを思い知らされる本
    みんなそれぞれ気持ち悪いし、みんなそれぞれ正しいって言う人間の見られたくないところとかドロドロしたところっていうのが如実に描写されていて、人間て怖いなって思う本
    ある人物のことを語るときに、自分から見えている側面しか言えないので、安易にその人のことを語らないように気をつけることが大事だなと思った。

    世間は物語を信じこんだり、作ったりすることが好きなので、ある事実と事実をつなぎ合わせて、そこにストーリーを見出して、それにのめり込んだり、一方的に人を批判したりだとか、そういうことが起こり得るって

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    2025年12月08日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    前回のエッセイ、パリの砂漠~が共感しすぎて、こちらも手に取った。

    前回よりも、恋とか性とか多い印象。
    残念ながらその部分には何も共感できない自分だった。

    三章の、「~の君」、の話が好みだった。
    自分の感情をここまで言語化できるのが、本当にうらやましい。


    印象的だったとこと(長い)
    ・「自分が予想していた未来と、今の自分を比べてどうですか」
    数年前何かの取材で、割と唐突にそう聞かれた。私は質問の意図が分からず黙り込んで、その意図がなんとなくわかった瞬間にショックを受けて眩暈がして、「私には自分の未来を予想したり、人生を構築してきたという意識がありません」と正直に答えた。
    これは、人生を自

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    2025年12月07日
  • アッシュベイビー

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    不快感とは裏腹に一気読みした。何でだろう、精神疾患を思わせる登場人物の背景に想像が膨らみ読む手が止まらなかった。

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    2025年12月07日
  • 蛇にピアス

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    小説なのにその痛々しさと生々しさに、実際に本から目を背けてしまった場面も多くあったけど、それほどまでに物語の臨場感がリアルに伝わってくる文章だったのだと思う。

    危うさと美しさの世界観に浸れる一冊。

    私的に、シバの「俺、残酷な言葉には詳しいの」という一言が印象的だった。
    どこかサイコパスなのに、賢さからくる色気というか、ルイがシバに惹きつけられるその気持ちがわかるような、わたしもシバと目が合ったまま言われてるような、そんな気持ちにさせられた一文だった。

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    2025年12月06日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

    まさかさんのライブでの姿からは想像できない普段の繊細さや言葉選びのセンスに驚いた。
    二人が交わす会話のテンポと内容が素晴らしい。知性と遊び心があって、いつまでも聞いていられそうだった。主人公が子供とおじさんに対する嫌悪感の共通点を言語化する場面が個人的にすごく好きだった。

    過去の出来事を機に、社会に対する自己を閉じてしまった主人公がだんだんと心を開いていく様、彼女の個性が垣間見得ていく様が、読んでいて面白かった。

    ルーティーンを繰り返し、波風立たない生活を求めていくようになる人の思考回路の一端を知ることが出来てよかったなと思う。今の時代性を感じる作品。

    まさかさんとの出会いで変わっていく

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    2025年12月04日
  • ナチュラルボーンチキン

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    淡々と生きている浜野さんは、
    ちょっと変わったパワフルな平木さんと出会うことで、日常に大きな窓が開き、爽やかなかぜが吹き込んでくる。一体彼女はなぜ、そこまで頑なに周りの生活から遮断して、自分の心を殺すような生活を送っていたのか。

    ナチュラルボーンチキンのコンサートでまさかさんと出会ってから、日々の生活に輝きが少しずつ増していく。
    なぜ浜野さんが今の生活をすることに決めたのか、元夫との家庭、子どもへの意識のすれ違いで大きく傷ついていたことがわかる。妊活は一方的に女性が背負うことが多いと聞くのて、その悲しみ、つらさをここまで、こちらも女性の立場で突きつけられる。男性には、深い想像力か必要だと思う

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    2025年11月30日
  • 蛇にピアス

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    高校生の時に読んでたらこの世界から一生抜け出せずにいたかもしれない。
    大人になってから読んでよかったと思うくらい刺激の強い内容だった。

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    2025年11月30日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    私の中で、「ブックスタンド使いながらドライヤー中も読みたい!となれば結構ハマってる」という基準があるのですが(笑)、本作はこれです(´∀`)

    残りが15頁くらいになってきても、締め方が全く読めなくて。最後まで色々と予想をしながら読めて良かったです!

    レビューで、「ライのスピンオフが読みたい」とありましたがとても共感しました。

    金原さんの文体が好きで、「ナチュラルチキンボーン」を機に2冊目。まだまだ読みたい作者さんです♪♪

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    2025年11月30日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    五松武夫がその辺をウロウロしているかと思うと気持ち悪い。思考も行動も最悪。
    しばらくは、どこかに五松武夫が潜んでないか疑心暗鬼になってしまいそう。

    正義も度が過ぎるとしんどいな。
    と思っていたら、まさかの展開で驚き。

    かやちゃん、どうしてる?

    中年の虚無。
    救いはあるんか?
    どうしよう。

    YABUNONAKA読めて、万感の思いです。

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    2025年11月29日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    あ〜好き…♡

    怒涛のように押し寄せる登場人物たちの感情に
    飲み込まれながら…
    どこで息継ぎするかを忘れるくらい…
    夢中で読んだ!!



    性加害にあったとネットで
    告発をした者の視点だけじゃなく
    加害者とされる側が
    その時代に観て感じてきた想いも
    しっかりと描かれていて…
    若者から見る中年の見え方や
    中年になった時に
    その当時の自分を振り返る描写など…

    おのおのの想いが伝わららないことで生じる
    誤解やねじれがあることを痛感させられる!!



    怖いくらい激烈に性搾取について語られる
    正義感たっぷりなシーンは…
    文字もビッシリで…
    息苦しさを感じるほどだった!!

    きっと…それも計算し

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    2025年11月29日
  • 蛇にピアス

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    面白くて、それほど長くないのでサクッと読めました。目を背けなくなる描写もありますが、この世で生きることがどうでもよくなってピアスをあけたくなるような気持ちになったことはある。だから、主人公の気持ちもわからなくもないなぁと思いました。
    サディスティックでエロティックなので人を選ぶ小説でしたが、ミステリー要素もあり、楽しく読めました。

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    2025年11月28日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    物語のテーマが個人的には苦手ではあったけど、物事にはいろんな角度が存在するということを改めて気付かされた。その人の物語の時はその人に共感できるのに、違う人の視点から語られるとさっき共感してた人が何故か悪人に見えてしまう。でもみんな嘘ついてるわけではないし、間違ってもいない。まるでトリックアートのようで、人間関係って上手く行くのが奇跡なんじゃないかとも思った。自分は周りの人、芸能人のあの人をどの角度から見てるのだろう。そんなことを考えながら読み進めた。

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    2025年11月27日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    YABUNONAKA 金原ひとみ

    繋がりが増えると無関係だった戦いの場と繋がる。
    繋がりそして知ることで絶望し、また乗り越える術を見つける旅に出る。どこに答えが分からないけど。
    まさにYABUNONAKA。

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    2025年11月26日
  • New Manual

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    めちゃくちゃオシャレな一冊。目が眩むような。読んでてテンション上がる。アンソロジーとあるけど雑誌みたい。写真も文章も装丁も、完成度高すぎた。

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    2025年11月26日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    嘘とかいい加減な言葉がないように感じられるから、金原ひとみの書くものが好きだ。デビューの頃の文章はだいぶ今とは雰囲気が違うけど、最初から筆一本で生きてきたんだなとその迫力が伝わってくる。客観的にもお父さんの存在は大きいけど、学歴も経歴も何もないのにひたすら本を読むこと、全身でいろんなことを受け止め(あるいは流して)感じることで、こんなに骨太な文章を書けてしまうんだもんな…、だから作家なんだな…。

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    2025年11月26日
  • オートフィクション

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    4.2/5.0

    こういった赤裸々で、孤独で破滅的な物語が、人を救うことが、確かにあるのだと感じた。

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    2025年11月25日