金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

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    私にはライさんがすごく魅力的に感じた。
    浮世離れしている感じというか、
    何にも執着しないかんじ、優しいんだか
    優しくないんだかよく分かんないけど。
    そんなライさんが好きになった鵠沼さん、
    何が好きだったのかいまいち分かんなかったけど。
    ユキのさらっと語る人生もとんでもなくやばいし、
    ゆかりのゴーイングマイウェイぶりにも驚いたけど、
    登場人物一人一人が個性的で好きな小説だった。
    映画も観たけど、ツッコミどころ満載だったかなー

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    2026年04月16日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    孤独を感じている時、金原さんのエッセイを読みたくなる。金原さんの作品を読むと救われる、そんな気がする。

    パリでの気持ちの揺らぎ、東京での気持ちの揺らぎを丁寧に掬い上げ、文章にしているこのエッセイ。自分を精神的に追い詰めるのは人であり、幸福をもたらせてくれるのも人なんだな、と感じる。そのことを深く感じさせてくれるのがこの著者のエッセイで、人との関わりが不足していて孤独を感じているからこそ、読みたくなるのかもしれない。

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    2026年04月11日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみさんの作品は、ミーツ・ザ・ワールドが初でした。すごく好きな世界観で、私が今まで読んだ作品の中で、この世界観に出会ったことがなく、すごく感動したのを覚えています。

    そこから金原さんのことが気になっていたのですが、この本を読んで自分とは生きてきた環境が全く違うことが分かり、自分と生きてきた環境が違う人がこんなに素晴らしい作品を作ってくださって、私は金原さんの小説を読むことができている、そして、作品に出会わせてくれた縁に心が震え、生きていてよかったと思えました。

    この本を読んで、絶望と衝撃と光が文章に組み込まれているというか、言葉で表すのが難しいのですがそう感じました。

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    2026年04月03日
  • 私の身体を生きる

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    個人的にはむっちゃ面白かったが、娘を持つ父親としてはマジ複雑。危険すぎるやん、満員電車に乗せられないし、共学にも入れられない。とかやってると箱に入れすぎて社会に出て路頭に迷う。
    特に若い女性は希少性が高いし、あらゆる年齢層の男性から性的視線を向けられるキモさ、精神的苦痛は想像してもキツイ。
    しかも性被害に遭えば一生悩まされるし、キモい男性、痴漢は一定程度発生して避けようがないとしたら、。地獄に落ちないようにだけはしっかりと自衛せなあかんよな。

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    2026年03月31日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみさんの、20年分のエッセイ。
    まだ尖っていて不安定な若者時代もいいし、育児とフランス生活にがむしゃらな30代もいいし、子育てが落ち着いて離婚して、好きな人と奔放に暮らす40代もいい。
    作品を含め全てが魅力的な金原ひとみさん。

    シトロエン公園について語った部分の表現が、妙に納得して好き。
    「乖離なく生きているという実感」「土を触ったり雨に濡れたり、生き物を殺して捌いたり、何かを育てて収穫してりといった、生々しい体験に近い生活を送れる」
    シトロエン公園は行ったことないけど、日本の特に都会で、何の役に立っているのかよくわからない仕事に追われているときに、海外ののんびりした所に行くとこうい

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    2026年03月25日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    「今の自分は、否応なしに突きつけられて何度も間違えたり失敗したりした取捨選択と、「そうせざるを得なかった」の成れの果てでしかない。」
    ああ、もう本当にその通りだ。金原ひとみさんが、生きるために苦しみながらも、書くことを続けてくれて、「今の自分」で居てくれて、本当に良かった。
    『蛇にピアス』で芥川賞を獲って、同時受賞だった綿矢りささんとふたりで並んでいる姿を見たときから、なぜこの人はこんなに苦しそうなのに飄々としているのかと、ずっと気に掛かっていた理由や覚悟が、ほんの少しだけ分かった気がした。

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    2026年03月24日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    ほんとに知らない世界や感情を覗かせてくれる。この世界の例えば歌舞伎町とかにありそうな暗部。ストーリーも短めだしいつもと違う刺激を受けるにはちょうどいい。

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    2026年03月23日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    5篇ある短編のすべてで、はたから見るとヤバいやつ、暴走しているやつの内面が一人称視点で描かれているのだけれど、どの主人公もなぜここまでヤバくなってしまったのかという背景や自分の中でのロジックが語られ、そこに切実な説得力が感じられるため、なぜか応援したい気持ちになる。
    生きているだけで常に忙しかったり将来に焦りを感じたりする機会が多い今の社会では、この小説が突拍子もない物語では全くなくて、自分のすぐ隣に広がっている世界のようにも感じられた。個人が抱える闇を社会の問題と結びつけて語られていて、その点は朝井リョウの「どうしても生きてる」という短篇集に近しいものを感じた(くしくも本書の文庫版の解説は朝

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    2026年03月07日
  • デクリネゾン

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    積読本たちに割り込んで、本書を手に取りそのまま読み始める。コロナ禍に感じていた、でも呟けなかった言葉を的確に捉え、放つ。そうそう!と共感しっぱなし。

    さて、以下はメモのはしりをコピペした。

    何を考えているのかが少しずつ、流しそうめんが箸の間をすり抜けるように掴めなくなっていく

    シロアリに胸を食われたような虚無

    使われなかったハンドミキサーを持って吾郎宅を出る志絵の心境

    第14話の「ただただ、私は理子が大好きだった〜」のあたりグッと込み上げるものがある。そして「嵐みたいな子」というように、そこに狂おしい程の愛情を読みとる。

    自分勝手と思えるけど、そこにはちゃんと愛がある。子供がいても

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    2026年03月05日
  • 蛇にピアス

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    学生時代に映画版を見て影響を受けたと思われる子達がこぞって舌ピアスを開けていたな〜、と懐かしくなったけど当該作品を観たことが無かったのでこちらの原作で挑戦。

    主人公・ルイの独白のような語りでストーリが進行する。時折強いワードと感情表現が出てくるのが等身大の彼女を現しているようでリアリティさを増している。

    流されやすいようで、嫌なことは嫌と言い切るし自分の気持ちに素直でいるところが私も見習いたいくらいルイに好感を持った。

    とにかく無駄がない洗練された作品。短めのボリューム感だけどミステリ的要素もあって思考を咀嚼する楽しさすら感じられる。

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    2026年03月01日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    「今自分は理想の状態にあると感じていますか?」

    と聞かれた時に戸惑う人がいること、考えてみたこともなかった。

    「そうざるを得なかった」から今のように生きて、書き続けてきたと仰る金原ひとみさん。「理想を持ち理想に向けて邁進してきた人」ばかりではない。逆にそんな風に生きてこられた人の方が少ないのではないか。

    そういう私だってそうです。

    生まれた家から始まって、その他の置かれた環境で(保育園、学校、友人、先生、家族や大切な人や自分の健康などに振り回されながら)自分の身を守りながら、身を委ねながら、「そうざるを得なかった」という中で生きてきてる人の方が本当は多いけど、特に成功者である著名人は理

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    2026年02月21日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    すごい
    この作家の小説を読むたびこのひと言が出てくる
    語り手一人の一人称小説に最近感動したばかりだったので、三人語り手がいることにネガティブな感覚を持って読み始めた
    そしてこれだけの物語を語ろうとしたらとても一人ではできないと妙な納得の仕方をした

    読み終わったあと、妙にわかったような解説をされてもと、解説を読みたくないと思った
    解説を書くのにも勇気が必要だったろうなと思いながら、まあ読んだけど

    一つだけ、何故殺してしまったのだろうとの気持ちが残る
    次の章で死んでしまったことが書かれていて、それが小説の多重構造的な書かれ方で面白かったが、殺さない物語もあったのではないかと今も思う

    読みなが

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    2026年02月19日
  • 蛇にピアス

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    学生時代に映画を観て、数年越しにやっと原作を読んだ。おもしろかった。原作を読むとより一層、映画版むちゃくちゃよかったなあとも思った。シバさん、アマが原作で読んだイメージまんま。初見が映画だったことも手伝っているのかもしれないけれど。この本がデビュー作ってところに更なる魅力を感じる。デビュー作らしい、力というか。文字でぶん殴られてるというか。いやあ、金原ひとみさん好きだ。

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    2026年02月03日
  • GOAT meets01

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    吉田棒一「インフルエンズ」
    吉田棒一、何となく知っていたけどえぐいっすね。こんなヘンテコな小節が許されるかよ!と怒鳴りながらめちゃくちゃ推してしまう、舞城王太郎、佐川恭一に続く奇人現るーーーーー

    小田雅久仁「魑魅虫」
    独特な語りと雰囲気はものすごく好きなのだけど、悪が集まり結局何が起こったのか、ニュアンスしか分からず……

    冒頭、女性作家陣の全てのエッセイ、小説、ラフ画、対談、全て素晴らしかった。韓国に興味なくてもあっても、国を超えるとはどういうことは、戦争をするとはどういうことか、読み応えしかない。

    全体的に、詩や短歌が挟まっていたり(どれも良い)、目を見張るような絵がページいっぱいに広

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    2026年01月30日
  • 蛇にピアス

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    再読とはむかしと今とで、心を持っていかれた場面、目をそむけたくなる場面が変わったことに気づいて、ああ、人生を歩んできたなと思える行為である。私は本書を、その自分の成長具合を測る作品としていて、20代のときに何回か読んでいる。(正直なところ、そこには、芥川賞を受賞した作品を理解できないと私は人間ではないのではという引け目もあったように思う。)30代で読んだのは今回で初めてだ。残念ながら20代のときに読んだ感想が見当たらなかったが、当時は「痛み」がどうのと言っていた気がする。しかし年齢を重ねて今回思ったのは、主人公が「不安定から安定への道」へ行こうとしているな、ということだった。

    主人公は、付き

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    2026年01月23日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    どれも重い話だけれど、リアル過ぎて笑える表現がしれっと混ざってくる。日常的な動作を丁寧に説明されると主人公たちが滑稽にも思えて妙に面白い。

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    2025年12月31日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    たっぷりの読み応え。愛する我が子を憎らしく思ってしまう気持ちなど、母たちの葛藤が痛々しく伝わってくる。すごく良かった。

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    2025年12月30日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    20年分のエッセイと短編集。ごちゃ混ぜな感情で溢れてるのに、美味しいスープが出来上がるのがふしぎです。

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    2025年12月27日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    小説を書くことで生き抜いてきた(生計を立てるの意ではなく)筆者の、まさに「生きた証」が山のように積まれていて、そこから放たれる力強さと繊細さに夢中になってしまったエッセイ+短編集。もし自分が感じたことや経験したこと、考えたことをつぶさにアウトプットしたとしても、こんな純度にはならないでしょう。この本を表現するときに「面白い」とか「赤裸々」とかいった、方向性は間違っていないけど、まったくドンピシャではない言葉しか自分の中から出せないのが非常にもどかしくてならない。。

    有名な「母というペルソナ」はもちろん、他も代弁者のような文章がたくさんあって深く理解できた箇所多数。実は自分は「蛇にピアス」も結

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    2025年12月26日
  • GOAT meets01

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    金原ひとみさん、ゲイと韓国のことの小説良かった。
    朝吹真理子さん、戦争と夫に虐げられる妻のこと沁みた。
    乙一さん、異世界ものが読めるとは。
    小泉綾子さん、サバイバル学校出身の同僚良かった。
    吉田棒一さん、面白過ぎて吹きました。
    小佐野彈さん、彬子女王を思い浮かべて読んじゃいました。
    これらの小説が特に面白かった。
    この本はGOATシリーズだけど2200円する。

    けれどその価値アリアリの読み応えたっぷりで
    しかも面白い本だった。

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    2025年12月25日