金原ひとみのレビュー一覧

  • 蛇にピアス

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    小説なのにその痛々しさと生々しさに、実際に本から目を背けてしまった場面も多くあったけど、それほどまでに物語の臨場感がリアルに伝わってくる文章だったのだと思う。

    危うさと美しさの世界観に浸れる一冊。

    私的に、シバの「俺、残酷な言葉には詳しいの」という一言が印象的だった。
    どこかサイコパスなのに、賢さからくる色気というか、ルイがシバに惹きつけられるその気持ちがわかるような、わたしもシバと目が合ったまま言われてるような、そんな気持ちにさせられた一文だった。

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    2025年12月06日
  • New Manual

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    めちゃくちゃオシャレな一冊。目が眩むような。読んでてテンション上がる。アンソロジーとあるけど雑誌みたい。写真も文章も装丁も、完成度高すぎた。

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    2025年11月26日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    嘘とかいい加減な言葉がないように感じられるから、金原ひとみの書くものが好きだ。デビューの頃の文章はだいぶ今とは雰囲気が違うけど、最初から筆一本で生きてきたんだなとその迫力が伝わってくる。客観的にもお父さんの存在は大きいけど、学歴も経歴も何もないのにひたすら本を読むこと、全身でいろんなことを受け止め(あるいは流して)感じることで、こんなに骨太な文章を書けてしまうんだもんな…、だから作家なんだな…。

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    2025年11月26日
  • オートフィクション

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    4.2/5.0

    こういった赤裸々で、孤独で破滅的な物語が、人を救うことが、確かにあるのだと感じた。

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    2025年11月25日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    感受性豊かな、己に正直で飾り気のない人柄と文章に惚れ込む。著者の経験が活かされる物語は、心に響く。幼き頃、小説に救われた著者がいた。そして今、彼女の物語に救われている読者がいる。素敵なバトンパス。

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    2025年11月16日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    毎日少しずつ、ご褒美のように読んだ。
    金原さんの2003年から2025年までのエッセイと短編小説たち。(贅沢!)

    これはエッセイ?それとも小説?という境界が曖昧なものもいくつかあり、答えが示されていないのがなかなか珍しい作り。何かのインタビューで、金原さんは小説とエッセイをあまり区別して書いていない、というようなことを仰っていたのが腑に落ちる。
    2章以降、書かれた年代順に並んでいて、若い頃の金原さんの文章はやっぱり今と少し違っていて、それも面白かった。私からすれば破天荒とも言える暮らしをし、恋愛と小説を人生の真ん中に置き続けてきた人生を、少しだけ覗かせてもらえる。

    「母」というペルソナ は

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    2025年11月12日
  • ハジケテマザレ

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    自分に自信を持てない面々をシッカリ見守り育てるマナルイの神物語!こんな世界あったら体験したい。まずはテハリとビリヤニ作ってみるか。

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    2025年11月11日
  • クラウドガール

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    痛みや悲しみを共感し合い、お互いの存在を恐れ憎しみ合う。対照的な姉妹が"秘密"にした母の死とは

    読む程に何を誰を信じればいいのか分からなくなり読む手に力が入る。真実は誰にも分からない、きっと2人にも。じわりと痛みを感じる金原さんの文章だ〜好き。

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    2025年11月10日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    ・今回読んで強く印象に残ったのは、文章うまっ、っという事。
    ・金原さんという作家を語るポイントって色々あると思うんだけど、文章の上手さについて語られているのは、あまり読んでない気がする。
    ・構成も面白かった。エッセイや小説、時系列も特に明記される事もなくシームレスに並んでいて、その落ち着かなさが、何つうんだろ、ランダムに時間旅行して知らない人の生活を覗いている、みたいな。(ちょっと違うか)
    ・エキセントリックな所を捉えて語られる事の多い人だと思うけど、「作家」としてめちゃめちゃちゃんとしている、と読んで感じた。

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    2025年11月08日
  • アッシュベイビー

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    不快なのに読む手が止まらない。頭がおかしい。狂っている。異常。特にホクトは早く刑務所に入ってほしい。

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    2025年11月06日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    さすが金原ひとみさん。家に帰る道のりやカフェで座っているだけでも小説感あり。おしゃれなキラキラ生活を綴っているわけではないのですが、なんか素敵。友人から頻繁に連絡が来たり飲み歩いたりフェスに興じたりリア充に見えるのですが、鬱々とした仄暗い空気を終始まとっていて、エッセイなのに読むのに時間がかかりました。

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    2025年10月13日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    「ソーシャルディスタンス」って、今やもう懐かしい言葉だ。
    未知のウイルスに世の中が怯えていたあの頃、基準を設けられた社会的な距離は、ある程度他人が決めてくれたからある意味で分かりやすかった。今思えば異常だったと思う面もあるけれど、当時は怖かったのだからしょうがない。
    だけどこれは、アンソーシャル。確かにあの頃も、親しい間柄での距離感は社会の基準よりずっと近かったし、信用できたのはほぼ100%心理作用によるものだったと思う。ウイルスなんて、目には見えないのに。

    5篇の短篇集。金原ひとみ作品らしく、すべて主人公は女性で、そして様々なかたちで病んでいる。
    表題作はまさしくコロナウイルスが猛威をふる

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    2025年10月13日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    平野啓一郎氏の「文学はなんの役に立つのか」の中で紹介され、興味をそそられ手にした一冊。金原ひとみ氏の名前は若くして芥川賞を受賞されたこと、「蛇とピアス」というキャッチーなタイトルで記憶に刻まれてはいたものの、自分のジャンルではないのかな…好奇心は持ちながらも手にすることはなかった。

    一人称で語られる自身のリアルな体験、心象風景を綴ったエッセイ小説…
    物書きとしてパリで暮らす日常から見えてくる、夫婦、親子、仕事….
    フランスで暮らす文筆家といえば辻仁成氏が思い浮かぶ。一見の旅行者にとっては憧れのパリであるが、実際に家族で生活者として居を構え、異文化の中で出会う人々、発見、トラブル、心の葛藤…テ

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    2025年10月09日
  • ハジケテマザレ

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    文章量は多いけど全然重たくない。
    イメージとしては灯りを消した飲食店のキッチンにスポットライトが当たってる感じ?でそこだけパッと明るくて楽しい職場なんだろうな、わたしもこういう職場に出会いたいな

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    2025年09月29日
  • アッシュベイビー

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    一気に濁流に飲み込まれるような小説だった。この一冊でトリップできてしまう。

    愛に飢えて歪んでいく心理描写がリアルだった。辛くて痛い。わかるなー。

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    2025年09月23日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    発売当初の自分が母親になっていない状況で読んだら、また違った感想を持ちそうだけど、母になって8年経っているとなんかもうヒリヒリするくらい3人の気持ちがわかって。
    赤ちゃんから3歳までの育児って孤独も感じるし、しんどいし、ちょっとでも母親が気を抜けないというか思い詰めちゃう感じは往々にしてあり、真面目すぎる母親はきついなと思う。
    だからといって、不倫していいとか虐待していいとかクスリやっていいというわけでもなく。
    でも母親が発散させる場所は絶対的に必要なんだよな。
    五月は弥生を亡くしたし、涼子は一弥と離れて暮らし、ユカは再婚相手との2人目の子どもを妊娠しているって不思議な結末で、でも因果応報とい

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    2025年09月15日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    文章から彼女特有のひりしりした感触が伝わる。フランスにいても日本にいても、生きることに苦しさを覚えながらもがいて生きている彼女の人生が垣間見える作品。また彼女の周りには浮気をしているあるいはされた登場人物がたくさんいるようだ。

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    2025年09月15日