金原ひとみのレビュー一覧

  • ハイドラ(新潮文庫)

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     約4分の1日で読み終わってしまった。短さだけがその理由ではない。会話のテンポの良さだけがその理由ではない。いろんな要素が絡み合って、ページをめくる僕の手を急かすんだと思う。
     「痛い恋愛小説」これが僕の一言感想。主人公の女性モデルは写真家と同棲していて、物を噛んでは吐き戻すという行為を止められない。異常に低い体重を維持するためだ。ある時、彼女は自由奔放なバンドマンと出会い、彼に惹かれていく…。決して突飛なストーリーじゃない。でも、どんどん読んでしまう。主人公の衝動的で反理性的な行動に、何故かちょっと共感してしまう。共感する僕はちょっとアウトローな人!?

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    2011年04月24日
  • AMEBIC

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    今日読み終わった!
    この人は蛇にピアスが出た時から綿矢りさ、島本理生と共にあたしが気に入った物書きでした。
    アッシュベイビーの時にちょっとがっかりしたけど、今回は新しい!ウデをあげたっていうのをもろに感じました。
    退廃的で「仕組まれた不快感」に喰われるのは分かっていたけど(それは同期の男性作家だって何人もやってるはず)、今回はちょっと哲学でした。
    登場人物や場面、場所は少なく単調で、決して描写や展開が見やすいわけじゃない。
    でも、カフカとは少し違う、シュールレアリズムでもないなんか新鮮な角度を見た、っていう。しかも、それはあたしたちとはそう遠くない、ギリギリ錯乱って感じ

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    2011年01月16日
  • AMEBIC

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    圧巻されました。初読時はあまり良い印象を抱けなくて友達にあげてしまいましたが、時間が経ってまた読みたくなってきてしまいました。また買うつもりです。

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    2019年01月16日
  • AMEBIC

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    金原ひとみは蛇にピアスとこれしか読んでないけど、どっちも彼女の自伝のような気がしてしまう。一般に正常とされる人間が一般に錯乱と呼ばれる人間を物語ることは可能なのだろうか。そういう人の文章を読んだことないから、わからないけど。

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    2010年05月23日
  • AMEBIC

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    読みながら精神的に詰まっていたものが溢れる、もしくは逆流するといった感覚を覚えた。もちろん合う・合わないではっきりと分かれる作品と思う。
    合う人はきっと、ありふれた「わたしだけじゃない」という安堵よりも言い知れない恐怖と焦燥が先にあるのではないだろうか?

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    2010年05月16日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    表紙が美しかったです。重い仕事がやっと終って、なんとか本の感想を書く余裕ができた。ずっとモニタに向き合ってるから。なんだかもういやでねえ。つうか、全然本の感想になってないし。いちばん気になったことは、アトガキをかいていらっしゃる瀬戸内先生が「松本」とロッカーの名前を間違えていること。「松木」だよ。どうして、編集者はつっこんでうやらんのか?というか、原稿変えちゃだめなのか。というか、それすらも瀬戸内先生の味なのか。金原さんの本はいつも主人公が美人なんだなあと思う。やはり、食べものに対する書き方がグッと迫ってきます。食べ吐きとかしたことはないけれど。自分の居場所がどんどんなくなる感じ。不快と快がわ

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    2011年09月03日
  • オートフィクション

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    メディア禁止用語炸裂の世界。
    今を生きてる自分にメディア禁止も何もないでしょう。

    金原ひとみワールド炸裂。
    アミービックと似た世界観。

    地獄と言われる螺旋階段を落ち続ける。
    自分と向かい続ける。問い続ける。狂い続ける。

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    2015年11月12日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    実ははじめましての金原ひとみさんの小説。

    今まで手に取る機会がなくて
    この本を取り上げられたのを見て読んでみました。

    どなたかが、金原さんの作品は
    言葉がテンポ良く書いてあって
    ある意味「言葉の暴力」並みの言葉が出てくる
    なんて話をしていたのですが
    それをヒシヒシと感じさせてもらいました。

    よくこんな例え出てくるな〜
    同じ人間なのに言語力がすごすぎると
    読んでて唖然としてました・笑

    ストーリーはある文芸業界におこる
    性被害の事件を中心に
    事件に関連してた、
    それを取り込む周囲の人物、
    それぞれの視点で書かれた小説でした。

    起こった事件はひとつでも
    それを取り囲む人物の視点はそれぞれで

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    2026年06月28日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    腐女子がひょんなことからキャバ嬢とルームシェアすることになり、そこからホストや女性言葉の男性とかこの世の全ての不幸を体現したような作家と関わり合う
    …と書くと、とても二次元的で自分とは全く違う世界の話に感じるのだけど、登場人物たちの語る悩みやままならなさはとても親近感の湧くものだった。

    主人公の脳内をひたすら書き下していくような文体は最初少し読むのに苦労したが、次第に気にならなくなった。

    『自分が愛を捧げる相手が、自分と同じように愛を返してくれるとは限らない』という断絶を当たり前のように描きながらも、ラストは明るく希望が持てた。

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    2026年06月27日
  • 蛇にピアス

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    主人公が痛々しい…
    どうやってもしんどい方向に進んでいくし、全員が善人じゃなく完全な悪と言うわけでもないというか。どこか外れている人たちだから嫌な方向へ現実が狂ってしまう。その場その場で生じた感情、考えが本当である以上、こうなってしまうのも避けられないのだろうなっていうのが苦しい

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    2026年06月24日
  • 最後の晩餐

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    誰もが一度は妄想したことのある
    「人生の最後に何を食べたいか」という問い…

    一線で活躍する7人の作家たちが紡ぎ出す答えは
    決して豪華絢爛なご馳走ばかりではなく
    日常の片隅にあるささやかな味や
    記憶の底に眠る思い出の味が
    それぞれの登場人物の人生の愛おしさと共に
    鮮やかに描き出されます



    江國さんの淡い情緒
    金原さんのひりつくような熱量
    寺地さんの静かな優しさ…

    一話一話の味わいが全く異なり
    まるで極上のフルコースを少しずつ
    味わっているかのような贅沢な読書時間でした♡



    漆黒の背景に浮かび上がる
    このミステリアスで耽美な表紙に一目惚れ!!
    「食べる」という営みは、私たちが生きる

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    2026年06月21日
  • ナチュラルボーンチキン

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    著者によると中年版君たちはどう生きるからしい。毎日をルーティン化して過ごしてしまう主人公の気持ちはめちゃめちゃわかる。そうした方が心が落ち着くからね。

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    2026年06月21日
  • 最後の晩餐

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    金原さんの、ギリギリの女たちのパワフルすぎる作品が好きです。痛風鍋を前にして食材たちの死に様?に思いを馳せるくだりとか面白すぎ。変形シスターフッドもの。
    井上荒野さんの仲良し家族の話もほのぼのしました。

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    2026年06月21日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    「あの本読みました?」の金原ひとみ特集で、朝井リョウ、村田沙耶香両人が絶賛してしたのを見て読みたくなりました。
    2人が揃って「カッケー!」と言っていた話を始め、総括してあたしは「カッケー!」とは思わなかったです。
    性行為自体を否定はしないし嫌悪も抱かないけど、めっちゃ出てくるなと思いました。
    改めて、人の数だけ感想があるよな。とそれを深く感じる作品でした。

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    2026年06月16日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原ひとみの小説を最初に読んだときに感じたのは、常軌を逸したほどの凡庸さだった。これは悪口ではない。ふつう、まわりから凡庸な人間だとは思われたいひとはいないだろう。小説を書くとなればなおさら。しかし、金原ひとみの小説には、凡庸だと判断されることへの恐れが感じられなかった。それは金原ひとみの最大の強みであり、本作でも発揮されていると思う。

    本作には多様な人物が登場するが、そのどれもがステレオタイプな造形をしている。中年の文芸編集者の男は中年の文芸編集者の男っぽいし、40代の純文学女性作家は40代の純文学女性作家っぽいし、引きこもりは引きこもりっぽい。ひたすら類型的な人物たちが物語を進めていく。

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    2026年06月14日
  • 最後の晩餐

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    7名の作家さんが同じテーマで描き、それぞれの個性が出ており楽しめました。私的に好きなのは一番短い内容だった角田光代さん。自分の最後も皆が美味しく食事をし笑いに満ち溢れたら良いな、と思いました。

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    2026年06月12日
  • クラウドガール

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    理性的な姉と奔放な妹。
    「いい母親」ではなかった母の死は、2人にとっていつまでも乗り越えられない壁だった。


    母娘、そして姉妹の関係はその数だけあり、同じものなど何一つない。
    そして、どの関係も一言では表せないくらい強いもの。

    あとどんでん返しは少し驚き。あまりそういうイメージのない作家だったので…

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    2026年06月10日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    金原ひとみさんは虚無感と共に生きているのかなと、ただ、その虚無感がどこから来ているのかが分からなかった。

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    2026年06月10日
  • 最後の晩餐

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    よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
    最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
    結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。

    金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
    〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
    という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた

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    2026年06月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    出版業会が舞台。
    毎日を無為に生きる編集長木戸悠介は10年前に別れた恋人から性を搾取したと告発される。
    作家の長岡友梨奈は夫とは事実上の破綻しており、ひとまわり年下の恋人と生活し、世の中にいつも憤っている。
    木戸悠介の息子や長岡友梨奈の娘、木戸の部下五松武夫など様々な登場人物の視点でセクハラ、パワハラ、モラハラが語られる。読んでいてモヤモヤが増すような一冊。

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    2026年06月07日