金原ひとみのレビュー一覧
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私が最低で病んでるだけだけど、最初の浜野さんがつまらなすぎて浜野さんよりは私マシかもって思って安心したんだけど、結局壮絶な不妊治療の末の離婚でめちゃ大変だったんだな全然すごいわって思って結局落ち込んじゃった笑
結局恋愛かよって思っちゃって、やっぱ恋しないとダメなのかよとも思っちゃった。まさかさんみたいな柔らかい人ってだんだん自分の意見はないの?って浜野さんはイライラしちゃうんじゃないの?とか思って、これまた最低な感想を抱いた。そして浜野さんのめちゃくちゃ脳内で喋る所は私と似ているなとも思った。自分の中で色々逡巡して結構客観的に考えられてるかなって思ってたけど、まさかさんと話して人間に戻ったって -
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ネタバレある女性による男性編集者の性加害の告発を発端に、色々な立場から語られるストーリー。
加害者と言われる人にもその人なりの見え方があり、それが別の視点からだとまた違って見えてくる。
個人と社会、過去と現在、時代によっても正しさが違ってくるということがはっきり突きつけられる。
また、SNSによる拡散も今の社会ではよくあることだが、それも物事の一部だったり捻じ曲げられていたり…というのも実感した。
色んな視点があり、それぞれの考え方があるというのは理解した上で、中心人物である作家の長岡のパートを読むのがめちゃくちゃしんどかった…。
あんなに叩きつけるような攻撃的な話し方するの、本当無理…。
本人はそ -
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リレーエッセイ方式で17人の書き手が
『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。
想像していた感じと、かなり違っていた。
同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。
女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・
トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。
色 -
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全体を通し、怒りを感じた作品だった。
人間のエゴにまみれた社会の中で、それは時代がどうのこうのじゃなく生じてしまう歪。
その中で私達は生きて行かなくてはならない。
動物ではない、人間として生まれてしまったからこその苦悩と共存しながら。
真相は藪の中、相手があってこそ起こる不協和音、気持ちの不一致、人と人が通じ合うことなど不可能で、だからこそ、これからの時代に小説は必要なのだと筆者は訴えているように思った。
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P88
現実に顔を突き合わせる人たちと、人はどのように生きるべ -
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初めてこの作者さんの本を読みました。
ところどころ一文が長いのと、若干の展開の無理矢理さが気になっちゃいました。
とはいえ、題材は面白かったです。
日々を平凡に過ごしたいルーティン人間の主人公と自分の好きを確立させている超マイペース人間の組み合わせ、何か起こる予感しかしない!
読む前からこの本を読んでなにか自分にもいいインスピレーションを受けれるかも?と期待している自分もいました。
実際に読んで面白かったですし、わたしも平木さんみたいに大胆に自分の好き!自分はこう!を出していっていいかも、なんて勇気をもらうことができました。
一方で二人が仲を深めていく中で主人公は過去を乗り越えて変わって -
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金原ひとみ作品、初読。まずはその「言葉の量」の多さに辟易し、閉口してしまった。
内面を正直に語ろうとする姿勢には、確かに誠実さを感じる。
ただ、その正直さが文章の密度として前面に出ていて、個人的にはかなりうるさく感じられた。
感情が休みなく続くため、読む側が一息つける余白がほとんどない。
読みながら、金原ひとみの作品には、救いを強く求め続ける姿勢があるように思えた。
比喩表現に逃げず、剥き出しの感情をそのまま「ぶつけてくる」ような筆致。美しく飾られた文学というよりは、生々しい独白を延々と聞かされている気分だった。これが彼女のスタイルなのか。正直、今の自分にはあまりに熱量が強すぎて、読後感はか -
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「YABUNONAKA」というタイトルが意味深で。芥川龍之介の「藪の中」を思い起こす。
正直、この手のモノは現実社会でも、物語としても今は溢れていて、少し食傷気味で疲弊した。
序盤に現れる「文学◯ン◯」という強烈な言葉には笑ったが、終盤にかけて笑えなくなる。
それでも心理描写が非常に巧みで、現れる登場人物たちの強烈な個性も際立っていた。物語として綺麗に円環として繋がっているも、個々の登場人物同士が大なり小なりすれ違い、誤解し、時には畏怖し、完全に繋がりそうで繋がらない。そこが肝だと感じた。
個人的にはどの登場人物にも少なからず心情移入できるも、非現実的で相容れないと思う部分も多く、本の長さよ -