金原ひとみのレビュー一覧

  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    登場人物の名前が章タイトルとなり、それぞれの視点で物語が進むものの、作家で母で別居中で若いパートナーと暮らす長岡友梨奈が、各章全てを引っ掻き回している印象。

    かなり性的にやらかしている男性陣。
    女性陣は、友梨奈の助太刀もあり声をあげるのだが、どういうわけか応援しづらい。
    社会的抹殺に等しい報復を受ける男性陣に対し、なんだか気の毒な気さえしてくる。

    自身の被害経験によるものなのか、それとも元来の気質なのか。
    病的な「正義」で愛するパートナーや娘さえも傷つける女性の味方然とした友梨奈を最後まで理解することが出来ず、こんな人が身近に居たら面倒だな…と女の私が思うのだった。

    一方で、知り合った当

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    2026年04月18日
  • クラウドガール

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    聡明で規律的な姉と 奔放で刹那的な妹。
    両親は離婚後 それぞれ亡くなっている状況。お互い異質でありながら 深層で同質であり、そのためより一層の反発がある姉妹。

    姉妹という関係に馴染みのない自分には、完全には実感しきれない部分もあります。それでもこの作品は、血縁という逃れがたい結びつきの中で生じる、微細で複雑な感情を丁寧に描いているなと思います。

    小説としては 現在の金原さんの中期の作品かなと。デビュー当時からすると 小説が心情を多彩に描いてくる感じ。

    タイトルの「クラウドガール」について。
    綿矢りささんが解説で記した「雲に預ける言葉」という表現が象徴的かなと思う。

    作中に登場するSna

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    2026年04月11日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

    読後感が清々しい。
    主人公と同じく40代に読んで欲しい。

    ルーティーンが落ち着く
    予測できないものは怖い
    主人公と似た感覚を持っているので深く共感して読めた。

    特に『一緒に生きていく』のは重い、でも『一緒に朽ちていく』のであれば気が楽。
    この部分が刺さった。

    タイトルの意味がわかったときにはスッキリ。

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    2026年04月16日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    朝井リョウさんの言葉と美しい表紙に惹かれて読みました。

    それぞれ悩みや葛藤を抱えた女性たちの短編集です。

    「ストロングゼロ」「デバッガー」「コンスキエンティア」「アンソーシャルディスタンス」「テクノブレイク」の5編が収録されています。

    文章の疾走感が凄まじく、食い入るように読みました。文体はとても好きですが、性的描写が多いのと、女性の感情の振れ幅が大きすぎて読むのに体力を使いました。あまり共感できる登場人物はいませんでしたが、鮮烈な読書体験ができました。

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    2026年04月08日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    『ストロングゼロ』、『デバッガー』ではキマらず合わないのかなと思った矢先、『コンスキエンティア』でキマった。

    『コンスキエンティア』の陽の空虚と、『テクノブレイク』の陰の空虚、両方書けるのがすごい。

    正しさでは満たされないよね。

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    2026年04月03日
  • 蛇にピアス

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    映画を観てからの原作だったので、映画の方が詳しいこともあるんだなと思いました。100ページちょっとの本なので簡潔であまり詳しく書かれていないので想像で楽しむような本でした。
    少しタトゥーを入れてみたくなりました。

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    2026年04月03日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    母の愛、母性
    という言葉から一般的にイメージされる美しさ?清らかさ?とは一線を画す身勝手で無茶苦茶な母親たち。
    子どもいるのに、最低。って断罪するのは簡単だけど、母親ってのはそれでも子どもを産みボロボロになっても育てている壮絶なサバイバルなんだよ!オラ!!とぶん殴ってくるような質量を感じた。

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    2026年04月03日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    エッセイであってもどこか物語のよう。そんな金原さんの毎日、人生。
    理想の自分なんてないし、未来のことなんてわからないよね。

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    2026年04月03日
  • ナチュラルボーンチキン

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    ネタバレ

    完全直感ジャケ選択本。私の直感本当いい仕事した!そしてこんなにボロボロ泣くとは思わなかった。カタルシスがつよすぎる。重い話を気軽に聞ける話せる笑いあえる人って色々乗り越えてきた過去があるからこそであって本当貴重人類だよなと思いました。

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    2026年03月30日
  • ハジケテマザレ

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    ハイテンションな文章にちょっと置いてけぼりだったので、このテンションについていける時に読みました。
    カレー食べたくなる!

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    2026年03月29日
  • 蛇にピアス

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    文体はとても読みやすかったけど、内容は暴力や痛みで溢れていて、主人公の心の空虚さもありとても重かった。しかし引き込まれるストーリーで一気に読んでしまった。金原さんの他の作品もぜひ読んでみたい。

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    2026年03月27日
  • デクリネゾン

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    私にはちょっと読みにくかったです。
    少し抽象的な部分も多く、会話言葉が「」で話されていないところもあって、中々話が入ってこずに読み切ることに少し時間がかかりました。

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    2026年03月22日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    結構長くかかったが、面白くなかった訳ではなくレビューをどう書こうか考えながら読んでしまったため。

    内容は作者自身の自己満足と思うか、すべてをさらけ出してる潔さと思うか。
    作品としての面白さは何も無い。

    今までの生き方、歩んできた道のりは全く共感できない。
    普通だったら絶対に他の作品も読もうとは思わない。
    以前の僕がそうだった。

    でも今はほぼすべて作品を読み、いつの間にかどっぷり嵌っている。

    それはひとえに、文章の美しさにある。
    個人的には筆力だけで惹かれるのは金原ひとみと藤沢周平だけだ。(あと強いて言うなら三島由紀夫)

    そろそろ消化不良気味になってくるのだろうか。
    それともますます金

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    2026年03月21日
  • 蛇にピアス

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    一気読みできました。
    解説にも書いてあったけどこの作品は現代を生きる若者の暗部、つまり身体加工を含む暴力、アブノーマルなセックス、それに殺人や死への願望が描かれていて興味を惹かれるような内容だった。
    ルイがアマとクラブで出会うことで運命が変わる。アマにスプリットタンの魅力を教えられルイは舌にピアスをする。その過程で麒麟と竜のタトゥーも入れるがこの身体加工がルイの過去との訣別を意味しているのか?
    読んでて思ったのはルイは意外と育ちが良くて教養あるんじゃないかなって。会話の節々にそういうのを感じるけどそういった一般的な社会から外れて生活するに至った経緯はなんだろうか?
    彫り師のシバさんとのアブノー

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    2026年03月18日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    人の頭の中を覗いているような文章に面白味を感じた。あんまり共感できる部分は少なかったけど、映像化したら綺麗なのかなぁとと思った。

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    2026年03月17日
  • デクリネゾン

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    主人公に全く共感できないからこそすごいなあと思った。他の本だとこんな違う境遇で生きてて違う考え方なのになんとなく共感できるぞ、があるのにこの本は全くもって共感できないし違う生き方をしている人、しかもなんだか小難しいような好きになれない人物。だからこそ入り込みすぎないで客観しながらこの物語を読めた。

    自分の中のものが確立されていっても時代は変わるし時代が変われば関わる人たちも変わる。変わってくことを受け入れるというか適応していくためには若い人が主人公には必要なんだろうなと思った。

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    2026年03月16日
  • デクリネゾン

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    恋愛と家族、結婚と離婚、成長と老い。
    覚えていることと忘れること。
    食卓を囲むこと。

    ・あらゆることを後回しにし続けているから、もはや何を後回しにしているのかさえ忘れてしまう。そんな人間でも何不自由なく生きていけるからこそ、人生は生きづらいとも言える。

    ・そもそも小説に求めるべき価値は、社会的正当性のない言葉を如何に伝えられるか、だけです。

    ・どんな刺激も経験も出会いも私を変えなかったのに、老いだけが私を変えたのを痛感する。

    ・感情は生物で、人を好きな気持ちも執着も悲しみも寂しさも嫉妬も悔しさも、全て酸化していく。味はするけれど、湿気ている。食べながら私も、もう食べたくないと心からうん

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    2026年03月22日
  • ハジケテマザレ

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    大人の青春を感じられる小説
    やっぱり人は他者によって影響を受けて成長できる。
    大人になると価値観が確立してくるがそれでも外部からの影響は受ける。相手の価値観に触れるが壊さない、登場人物達の関わり方は絶妙で心地よい。
    久々、大学時代のグダグダ飲みをやりたくなった

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    2026年03月07日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    読みやすいし物語も面白かったけど特段好きではなかった。
    でもこの長さでこういう落ちぶれ方を垣間見ることができたのは良かった。
    シバさんに対しては、生きる意思に傾倒しようと思ったからこそ、無意識的に恨まなくなったのかな。

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    2026年03月03日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    エッセー、短編と盛りだくさん。
    どちらか区別がつかないもの?もあり、金原ワールドにどっぷり浸かる。

    前にも書いたけど、著者の生声を聴くとなんだかイメージが重ならないのだが、こんな内側の感情渦巻く世界が文章にあふれ出ているのだろうか。
    まさに作家が天職といえる人なんだろうと思う。

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    2026年03月02日