金原ひとみのレビュー一覧

  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    作者の中ではあまり刺さらなかった一冊。
    ただ、愛とか人生とか死とか、そういうものにあまり深く悩むことがない、そんな最近だからなのかな。
    読むタイミングによっては刺さって抜けないだろうと思う。

    0
    2026年01月28日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    金原さんの文章を読むと心にずっしりとしこりが残る。決してハッピーエンドでも読後感がすっきりとした結末でもない。尻切れトンボ的な、不安の靄を感じながらショートストーリーは終わる。登場人物が資本主義の渦の中でゆっくりと崩壊していきながら、それでも自我を保ち続ける姿には妙にリアル感があって恐ろしい。程度の違いはあれど、私たち全員が体験している空っぽのかなしみを、どうかここまで言語化しないでくれ!と思った。

    0
    2026年01月21日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    45歳、独身、労務課勤務。
    主人公・文乃の生活は、鉄壁のルーティンで守られている。感情を揺さぶられないよう、傷つかないよう、時間を効率的に消費する日々。それは一見、平穏で洗練された大人のライフスタイルのようだが、著者はそれを「緩やかな死」として冷徹に描き出す。
    ​この物語の凄みは、その静寂な「防衛的ミニマリズム」の世界に、平木直理というZ世代の「ノイズ」を爆音で投げ込んだ点にある。
    ホスト、バンド、無鉄砲な言動。文乃が必死に排除してきた「無駄」や「非効率」なものたちが、彼女の完璧な聖域を侵食していく。しかし、その不快なはずのノイズこそが、実は彼女の止まっていた心臓を再び動かすためのAED(自動

    0
    2026年01月20日
  • ハジケテマザレ

    Posted by ブクログ

    3.8/5.0

    普通であることにコンプレックスを抱える主人公と、愉快なバイト仲間たち。

    自分とは全然違うんだけど、なんか一緒にいて心地いい人や空間っていいなあ、と思った。

    0
    2026年01月19日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    愛と性、結婚と離婚など男女の関係について考えさせられる内容だった。

    本書の6つの短編はどれもどことなく不安定で儚さが感じられる。ちょっとしたきっかけで全てがガラガラと崩れてしまいそうなギリギリのバランスで保たれている。
    もっと現実は違うという気持ちとこんな感じでいつも不安定なのかもしれないと自分の気持ちも複雑であることを改めて思う。
    『献身』にあった「今私は自分が、自分自身に固く拘束されていて、でも途方もなく自由だと感じる」のフレーズにはなぜか非常に納得できるものがあった。

    本書の中では『仮装』が一番好きな話だった。子供を愛する気持ちと子育ての苦労から解放されたい気持ちとのバランス、そして

    0
    2026年01月18日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    平木さんのキャラが大好きだった。
    私自身は浜野さん世代だけど、思考も生活も平木さん寄り。でもあそこまで突き抜けてはいないし、どんどん守りに入ってる自分もいる。もっと平木さんみたいに在りたい!という眩しさがあった。

    0
    2026年01月18日
  • クラウドガール

    Posted by ブクログ

    ちょっとよく分からなかった。姉妹のうち、行動や容姿だけを見ると妹の方が傷ついているかもって思うけど、実際は姉の方が傷ついていて立ち直ってないのかもって思った。事実もどうなのかわからないし。人には人の地獄があるってことかな?色々あっても姉妹の関係が終わってなくて、救いがあってよかった。明るさって大切なんだな

    0
    2026年01月15日
  • ナチュラルボーンチキン

    Posted by ブクログ

    クレヨンしんちゃん並のネーミングセンス
    かさましまさかさんの本名が松坂牛雄で笑った

    ルーティーンを愛す浜野さんの心に、堂々と挑んでくるのが平木さんが大好き
    わたしも平木さんみたいなパリピ人間になりたい!←

    2026年7冊目

    0
    2026年01月19日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    グロい。想像力が勝手に働くのを無理やり抑えないとページが捲れない。ここで描かれている人体改造は今流行りの承認欲求からくるものではなく、人間であることや、生きている苦しみからできるだけ離れようとするものである。痛みを伴うごとに超人化していくのが、登場人物にとっては快楽だったのかもしれない。痛みを感じることは非常に人間的なのに、痛みを乗り越えた後はますます人間が近づきがたくなる姿に変貌する。ふたつの姿の境界を行ったり来たりする世界に、彼らは生きている。
    アマが亡くなってしまうときに、ルイに身がちぎれるほどの苦しみが襲うとき、ああ、まだルイは人間だったんだと気づく。人体改造では得られない精神的な苦痛

    0
    2026年01月14日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    ピアス、スプリットタン、タトゥー。身体改造に魅入られた人間は退屈な生への欲望と偏執的な死への欲求との間で蠢く。若者の言葉にもならない底抜けの不安感や衝動が生々しく描かれていた。

    0
    2026年01月12日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    正直文章に慣れるまでちょっと時間がかかった。
    大好きな相手を分かりたくても分からない、分かり合えない辛さや絶望感は自分自身が最近味わったことだったから共感する場面が多かった。

    0
    2026年01月11日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

    Posted by ブクログ

    著者の作家生活20年の掌編小説とエッセイをまとめた本

    第一章の『「母」というペルソナ』がとにかく良い
    こんなにも「母」を高解像度で書いたエッセイがあるかよ……全ての母たちに読んでほしい名文

    全体的に掌編よりもエッセイの方が好きだった
    掌編は「男とセックス」が多すぎて胸焼けしてしまった
    これが著者の持ち味なのかもしれないけど、違うテイストのものも読みたいな〜

    0
    2026年01月11日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    読んでいて、「限りなく透明に近いブルー」と通ずるところがあるのでは、となんとなく思った。19歳といういまの私とおなじ年齢でこの作品を書いた著者に言葉では言い表せない衝撃のようなものを感じた。

    0
    2026年01月10日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

    0
    2026年01月14日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    痛み=生きている
    …なのかな。
    スタンダードなピアスすら開けたことない自分なので終始痛みを想像してビクビクしちゃった
    描写が具体的ですぐ映像が浮かぶのは表現が上手なのかな
    共感はできないけど、そんな生き方もあるのかなぁとぼんやり感じる

    そういや「ナチュラルボーンチキン」前に読んだのに登録してなかったやw

    0
    2026年01月09日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて。

    他の金原ひとみさんの本より過激。まさに若い頃に書いたのかな、という感じ。

    知らない世界すぎて共感はできなかったけど、恋人たらしめるもの、繋がりってなんだろうと思った。

    0
    2026年01月05日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    舌ピや彫物など肉体改造の話。体温のなさそうなサディストが出てきます。映画版の井浦新が艶っぽくて、大変けしからん!とわたしは叫んだのですけど、ビジュアル的に痛いのが苦手なひとは見ないほうがいいような気がします。痛い痛い……ってなるので。

    0
    2026年01月01日
  • 蛇にピアス

    Posted by ブクログ

    芥川賞をとった本作、アマのスプリットトタンに魅了され、自分もやりたくなったルイ。舌ピからどんどん拡張していく様子が痛々しい。。
    刺青も入れ、身体改造が進行するなか、シバとの関係も深まっていく。アマの死は誰よるものか。。

    0
    2025年12月26日
  • ハイドラ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一緒に暮らしてはいるけれども愛を感じられない新崎さんとは対照的な、明るくて積極的な松木さんの存在が眩しかったです。早希にとってもそうだっただろうと思うのですが、だからこそ最後に松木さんではなく新崎さんを選ぶ早希の心情が理解しがたかったです…。夢心地の自分ではなく、現実的な自分でいられる場所を選んだという早希の冷めた答えなのだろうか…。

    0
    2025年12月22日
  • ミーツ・ザ・ワールド

    Posted by ブクログ

    今はそばにいないけど、過去いろんな人が与えてくれた優しさで自分は生かされてるなと。もう会えなくてもちゃんと覚えてるからねと伝えたい。

    0
    2025年12月21日