金原ひとみのレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • アッシュベイビー

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    金原ひとみさんの作品を少しずつ読んでいく予定。
    私の中では村上龍氏とどこか同じカテゴリーに属していて、かつては村上龍で手一杯だったと思う。

    本作は二作目にあたり、初期作らしいきりきりとした緊張感が漂う。社会なのか、家庭なのか、何かに抵抗している若さを読むことになる。

    「アッシュベイビー」は、ベイビーという生命を扱いながら、それを灰色の存在へと変形させる。そこにこそ金原ひとみの挑戦的な文学性は際立つが、同時に文芸としての限界さえ感じさせられる。

    眩しい世界を避けながら、しかし個として沈むことにも抵抗する。そんな難しい生き方。
    金原ひとみにとって、作家であること以外に道はなかったのではないか

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    2025年09月02日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    危うい関係が秘密の状態までは目が離せないが、やはりこういうのは露見しないと話が終わらないし、面白くもないんだけど、露見するともういいかな、と思ったりする。人は安定と不安定どちらを望むのかね。。。

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    2025年09月02日
  • デクリネゾン

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    どのキャラクターもどの場面も、作者の頭の中を見せられている気分になってイマイチ乗り切れない
    金原ひとみのインサイド・ヘッド

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    2025年09月01日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    小さい小さい嘘を重ねて少しずつ自分のイメージ操作をする彼といる間、彼の作り上げた虚構の世界に付き合わされ、ずっとディズニーランドに生きているような気分だった。最初の一ヶ月は楽しくて仕方なかったけれど、半年経つと疲弊が蓄積し、一年も経つとハリボテの裏を知り尽くし、その虚構性に嫌悪しか抱かなくなった。

    皆は一体他のどこにそんな要素を見出せるのだろう。何が彼らの足場となり、普通に立っていられるのだろう。それとも足場などなく、普通に地面に立っているのだろうか。だとしたら私が直接地面に立てず足場を必要としているのは何故なのだろう。

    結局のところ、明日死ぬかもしれない世界

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    2025年09月01日
  • 持たざる者

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    リアルすぎて、結構辛かった。
    怒りとか焦燥感とか、身に染みるように分かる本だった。感情移入しすぎて落ち込むくらい文章が本当にうまいんだなぁ。
    だから、海外文学の方が読んでて楽な時がある。
    マザーズも読んでみたいんだけど、元気な時の方がいいかな。

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    2025年08月31日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • 蛇にピアス

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    2003年9月、第27回すばる文学賞受賞。
    2004年1月、第130回芥川賞受賞。
    綿矢りささんと同時受賞というニュースはもちろん知っていた。
    知っていて、あえて読まなかった。
    きっと、才能を少し疑っていたのだと思う。

    それでもこれから金原ひとみさんを読んでいくなら、やはりデビュー作は押さえておこうと。

    若さそのものが文章の中で脈打っていて、刃物のように鋭いようで、どこか弱い。
    正直、私には若すぎる世界。
    読後の印象は『限りなく透明に近いブルー』や『つぐみ』を初めて読んだときの感覚に近い。
    「ほお」と知らない世界を垣間見る感じはあるけれど、胸を打つような感動とは少し違う。

    村上龍さんが解

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    2025年08月27日
  • ハジケテマザレ

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    ネタバレ

    この本の筆者インタビューで、「拘束力のない、ゆるいつながりを書いてみたいと思った」「普通が尊いと思うようになった」といわれていて、価値観が同じと思って読むことに。

    話の内容自体は、軽そうで上っ面な感じでわーっと進んでいくけれど、最後まで読んで居心地がよくてゆくてふわふわした感じの世界にいたことが強く感じられた。

    誰が誰かわからなくなったまま読んでたからもっかい読み返したい。
    文章のわちゃわちゃした感じは苦手だけど、コンセプトは好きな作品。

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    2025年08月20日
  • 蛇にピアス

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    少し金原ひとみという人に興味を持って。
    芥川賞流行りの一環でもある。

    若い。
    こういった空気感は、多分若い人にしか出せない。年齢を重ねるとなんだか恥ずかしくなるからだ。イタイ、ともいうかもしれない。
    選考者に村上龍がいて、それもむべなるかな、村上龍もこういうタイプの作家だ(あまり読んだことがないので違うかもしれない)。刹那的で暴力的、どうしようもない絶望感。

    完成度は高いな、と思う。読んである時に変な自意識もぎこちなさも感じず、素直に読めた。故に星の数が特に高得点ではないのは、私の嗜好によるものが大きい。

    ルイはきれいで良かったよね。
    私がこの物語にケチをつけるとすればそこだ。きれいな子

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    2025年08月16日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • 蛇にピアス

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    すぐに読み終わった。本当にスプリットタンにする人とかいるんだろうか、とかそういう興味が出てきてしまった。

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    2025年08月14日
  • アタラクシア

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    ネタバレ

    金原ひとみの本を読み続けている。

    この本は、複数の登場人物が順にそれぞれの視点で語っていくから、途中で、誰が誰だっけ?となり、しばらく読まない期間も。

    1番近いはずの夫、妻と、どうしてこんなにも離れてしまうのだろう。。ただ、不倫をして自分を保てるというのは、幸せなのではないだろうか...

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    2025年08月13日
  • 私の身体を生きる

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    生というより性に関するアンソロジーだったが、千早茜さんの「私は小さくない」が切り口も異なり胸に迫った。性別による不利益や舐められることを、コンプレックスである小柄にあえて責任を負わせてきた自分に気付かされた。

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    村田沙耶香 誰しもが、心の中に王国を持っている/西加奈子 私は変わる。変わりながら、「アップデートする自分」を疑い続ける

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    2025年08月09日
  • ハジケテマザレ

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    マナルイさんの姉貴感、頼りにできる感じ、ふざける時はとことん、何事にも全力なところが大好きすぎる。

    カレー食べたくなるな〜

    みんな何者かになりたさすぎるよね。普通に生きて普通に苦しんで、普通に喜べることってすごいことなんだよね。
    金原さんの言葉遣いと言葉の勢いが今作も輝いてる。

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    他の方も書いていたが、生にまつわるエッセイだと思っていたら、性にまつわるものだった。
    性に関するネガティヴなことは、思っているよりもかなりありふれていて、忘れていたけどネガティヴな体験を思い出した。きっと、書きようによっては、深め方によっては、同等のものもあるのだと思う。

    そして…この世の中のことは、性に纏わって起きていることが多いこともまた認識できた。小説も映画もファッションも、モテたいという願望そのものが。

    今年の始めからあらわになったフジテレビ問題も何度も色んな角度で思い起こし、考えさせられた。

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    思ってたんと違った‥
    というのがまず第一印象。

    タイトルから「生」の話だと思っていた。
    それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。

    ‥それはそれとして、読み進めると
    こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。

    そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
    普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。

    「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で

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    2025年08月01日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    中学生が毎日を普通に懸命に生きていく話。
    自分と友達と親。学校と部活。コロナ禍で変わっていく社会。
    周りに助けられながら自分の頭で考える。
    つたない言葉で気持ちが上手く伝えられないもどかしさ。使えるお金もスマホも制限されている感じ。
    高校生になって少しずつ成長していく様子がいい。

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    2025年08月01日
  • AMEBIC

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    よく分からなかった…。けど、「分かる」ことを目指しているわけではないと思うので良いかなと。概念的なことが多いので、ハマるひとにはハマりそう。

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    2025年07月30日