金原ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いろんな人の性への考え方があって、理解できるものもあれば出来ないものもあった。
自分の性に対する考えをもっと整理したいと思った。
藤野可織さんの話は首がもげるほど共感できた。
特に共感した部分。
「私は自分が子どもを望んでいるのかどうかわからなかった。いくら考えてもわからなかった。私は体力がなくて、だいたい無気力で、まともな生活もできず、一般の人よりも劣っていると言う感覚があった。子供なんて産んでしまったら責任のある決定をたくさんしなければいけなくて大変だし面倒だし疲れるだろうと思った。」
「私は、自分をコントロールできるということに振り回されていた。当たり前でありながら得難い素晴らしい権利に気持ちをぐちゃぐちゃにされ、一瞬ごとに子供がいてもいいと思ったりいたら終わりだと思ったりしていた。自分が情けなかった。」 -
Posted by ブクログ
スケッチ in the コロナ with 家族
いやな気がして苦しい。目をそらしたくなる。でもまだ女子中学生なんだよな。あーいやだいやだ、親って。ずーっと一緒にゐる別人でしかない。
だから、大人になるまで我慢して、大人になってからパーってひと、たくさんゐるんだらうな。
これが苦しいのは、読んでるぼくからはどっちの言い分も、大人も、こどももわかるからだ。やはり子供経験者の当事者としてレナレナに肩入れしたくなるからなのかもしれない。苦しい。
レナレナは言語化に長けた子、っていふよりは、やっぱ下手なかんじがある。金原ひとみはその描写がうまいのか、それとも自己投影なのかがわからないけど、考察する価値がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ"生まれてこのかた傍観者で観察者で、私は現実に一ミリだって触れたことはないのだ。"
主人公の由嘉里の置かれている状況が、自分と似ているところがあって所々言葉がブッ刺さってなかなか抜けなくて痛かった。その一方で、自分の凝り固まった思考のまま質問攻めしたり、自分も固定概念に囚われてるのに母の古い考え方を心の中でめちゃくちゃ罵倒している場面は正直イライラしたしキツかった。また、ライは救われたいと願っていないのに由嘉里が一方的にどうにか救いたい、幸せになって欲しいと奔走する姿を見てどうしてもアサヒのようにダサいなとか、押し付けがましいなと思ってしまった。では自分は誰かのために必死になって生きて欲しい、幸せになって欲しいと願って行動したことがあっただろうか?そういうダサくて押し付けがましくとも、ライにまっしぐらで全力で必死になっていた由嘉里だからこそ、アサヒやオシンやユキもなんだか放って置けなくて、支えて貰えたのかもしれない。自分の色を出さずにひっそりと仕事や日常を無難にこなして生きてきた由嘉里が、ライやライの周りの人に出会って胸を張って自分らしく闊歩していく姿は眩しかったし、なんだか背中に羽が生えたようだった。それから、言葉選びにユーモアがあったり、登場人物の言葉にハッとさせられたりした場面が幾つもあった。特に人間関係に関して語られている箇所では「うーんそうなんだよなあ…」と唸ったし今後生きる上でのヒントになりそうな文章もあったので、いつも頭のどこかに留めておきたいなと思った。少しずつ前向きに考えて進もうとしながらも、まだ全然泣けるし、へこたれるけど、ライという概念をこの身に宿して日々を生きていこうとする由嘉里の姿には人との別れを経た人間のリアルさを感じた。とんでもなくしんどいことが起きて泣き喚きながらも、たまに人と笑い合って喋ったり、美味しいものを食べて美味しいと思ったりする描写も妙に現実的でとても良かった。