金原ひとみのレビュー一覧

  • ハイドラ(新潮文庫)

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    松木さんと新崎さん対比のシーン、あの対比は新崎さんの悪意ある愛を剥き出しにするのにとても有効だったと思う。

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    2013年10月08日
  • AMEBIC

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    これぞ欲望というような
    一般の欲とは真逆の
    これもまた欲と呼ぶのでは。

    もはや男性とはなんぞや

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    2011年07月19日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    良い本を読んだ。としか言えない。今まで、純文学、ジャンル小説から離れた作品は精神論や観念に尽きるものだと思っていたが、この作品によって覆された。
    やはり女性の内面を百ページ超書き続けるのだが、この作品はその内面と彼女を取り巻く外からのさまざまな影響がうまく絡み合って、お互いをぼこぼこと変形させていく様子が読んでいて爽快だった。主人公のグロテスクな隠しごと、彼女が自分に分かりやすいよう周囲の人間をラべリングしていくがとらえきれていなかったところなど、人間が面白いとおもえる小説は久々だった。
    なんといってもラストの見開きページは圧巻。
    一人称視点だが、必ずしも主人公が正義だと感じられなくなるという

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    2011年07月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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     約4分の1日で読み終わってしまった。短さだけがその理由ではない。会話のテンポの良さだけがその理由ではない。いろんな要素が絡み合って、ページをめくる僕の手を急かすんだと思う。
     「痛い恋愛小説」これが僕の一言感想。主人公の女性モデルは写真家と同棲していて、物を噛んでは吐き戻すという行為を止められない。異常に低い体重を維持するためだ。ある時、彼女は自由奔放なバンドマンと出会い、彼に惹かれていく…。決して突飛なストーリーじゃない。でも、どんどん読んでしまう。主人公の衝動的で反理性的な行動に、何故かちょっと共感してしまう。共感する僕はちょっとアウトローな人!?

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    2011年04月24日
  • AMEBIC

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    今日読み終わった!
    この人は蛇にピアスが出た時から綿矢りさ、島本理生と共にあたしが気に入った物書きでした。
    アッシュベイビーの時にちょっとがっかりしたけど、今回は新しい!ウデをあげたっていうのをもろに感じました。
    退廃的で「仕組まれた不快感」に喰われるのは分かっていたけど(それは同期の男性作家だって何人もやってるはず)、今回はちょっと哲学でした。
    登場人物や場面、場所は少なく単調で、決して描写や展開が見やすいわけじゃない。
    でも、カフカとは少し違う、シュールレアリズムでもないなんか新鮮な角度を見た、っていう。しかも、それはあたしたちとはそう遠くない、ギリギリ錯乱って感じ

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    2011年01月16日
  • AMEBIC

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    圧巻されました。初読時はあまり良い印象を抱けなくて友達にあげてしまいましたが、時間が経ってまた読みたくなってきてしまいました。また買うつもりです。

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    2019年01月16日
  • AMEBIC

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    金原ひとみは蛇にピアスとこれしか読んでないけど、どっちも彼女の自伝のような気がしてしまう。一般に正常とされる人間が一般に錯乱と呼ばれる人間を物語ることは可能なのだろうか。そういう人の文章を読んだことないから、わからないけど。

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    2010年05月23日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    表紙が美しかったです。重い仕事がやっと終って、なんとか本の感想を書く余裕ができた。ずっとモニタに向き合ってるから。なんだかもういやでねえ。つうか、全然本の感想になってないし。いちばん気になったことは、アトガキをかいていらっしゃる瀬戸内先生が「松本」とロッカーの名前を間違えていること。「松木」だよ。どうして、編集者はつっこんでうやらんのか?というか、原稿変えちゃだめなのか。というか、それすらも瀬戸内先生の味なのか。金原さんの本はいつも主人公が美人なんだなあと思う。やはり、食べものに対する書き方がグッと迫ってきます。食べ吐きとかしたことはないけれど。自分の居場所がどんどんなくなる感じ。不快と快がわ

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    2011年09月03日
  • オートフィクション

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    メディア禁止用語炸裂の世界。
    今を生きてる自分にメディア禁止も何もないでしょう。

    金原ひとみワールド炸裂。
    アミービックと似た世界観。

    地獄と言われる螺旋階段を落ち続ける。
    自分と向かい続ける。問い続ける。狂い続ける。

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    2015年11月12日
  • 最後の晩餐

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    同じテーマで7人の作家が競演したり短編集。自分に馴染みのある作家や初めましての作家まで、自分の好みを確認しつつ味わう感じもまた楽しい。江國香織、角田光代はやっぱり安心出来るうまさ。井上荒野も面白い。寺地はるなは初めてだったが、魅力的なキャラを作るなぁと。飛行機などで読むのにちょうどいい一冊

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    2026年08月31日
  • デクリネゾン

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    タイトル「デクリネゾン」=様々な調理方法でひとつの食材を生かすこと。

    ひとつの食材=主人公が色々な恋愛をする、という意ではないかと思う。
    娘をもうけた最初の夫と淡々と続く建設的な関係や、娘を通して続く2人目の夫との関係、そしてコロナ禍で選んだ年下大学生との生活。

    経験は選択を邪魔するけど、同時に選択肢を広げる可能性もある。2度の離婚歴から大学生との結婚を躊躇うが、2人だけの幸せはそれぞれの過去があったから成り立つものだと思った。

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    2026年08月31日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    【アンソーシャル ディスタンス】
    短編5篇を収録。『あの本、読みました?』で紹介されていて気になって購入。

    書かれているような経験をしてる人もいるのかな?とふと考えてしまったOo。.(´-`)
    重い短編だけど『ストロングゼロ』、『デバッガー』がお気に入り。

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    2026年08月30日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    ネタバレ

    まず、なんでこんなにリアルな女子高生の脳内を描けるのか??
    今どきの高校生がこんなこと考えてるのかは正直まったくわからないけど、そう信じさせてくれるような生々しさがある。
    また、その描き方がとても好きだ。脳内を垂れ流しているような、ダラダラと思考が続く様子が伝わる描き方というのだろうか。
    金原さんのこの書き方が本当に大好きで、心地よさを感じてしまう。

    母親が公認不倫してるとかちょっと特殊な生育環境ではあるけど、内容は普通の高校生の生活って感じ。
    ただ、母親の意見はマジで理解できなかったし、価値観があわない・理解し合えない人間が存在することを擬似体験できたのは新鮮だった。
    それを小説で実現して

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    2026年08月29日
  • マザーアウトロウ

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    主人公の波那は、とんでもなく普通で目立たないタイプの旦那と結婚して数年。初めて会った義理の母(マザー・イン・ロー)は、見た目派手、コミュ力エグくて、行動力ぶっ飛んでいて、息子とは真逆の性格だった!しかし、なぜかバイブス合っちゃってあっという間にマブダチになる2人。不思議な嫁姑ストーリーがテンポよく、これこそまさに娯楽として読む本だなと感じました。

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    2026年08月27日
  • ナチュラルボーンチキン

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    文体が現代をひしひしと感じて楽しかった。
    とめどなく思考が溢れる感じは身に覚えがあるので親近感が湧いた。
    ただ、悲観的で夢見がちな主人公は結局自分から幸せを勝ち取ったんじゃなくて、幸せにさせてくれる人に出会えただけというのが、好きになれない。

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    2026年08月27日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    「消えたいと消えたくない
    壊したいと守りたい
    気丈でいたいとスポイルされたい
    愛したいと愛されたい」

    相反する気持ちを抱えて生きていく

    いつまでたっても世間的に幸福と言われる幸福を享受できないまま、藁をも掴むように一日一日を生きながらえている

    そんなエッセイ。

    破滅衝動、消失衝動のようなものが湧き上がることを感じていて、
    ヒリついた心情をみるようで私自身も苦しくなった。

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    2026年08月24日
  • マザーアウトロウ

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    『ナチュラルボーンチキン』と同じ系譜に連なる作品だが、本作はさらに一歩先へ踏み込んだ物語だと思う。

    どちらも主人公がポジティブで破天荒な人物と出会い、その影響を受けながら変化していく物語である。しかし、両者の出発点は大きく異なる。

    『ナチュラルボーンチキン』の文乃も『マザーアウトロウ』の波那も、過去の結婚生活や不妊治療によって深く傷ついている。だが、文乃が過去のトラウマによって萎縮し、自ら人生を縮小させているのに対し、波那はすでに蹴人というパートナーを得ており、仕事も順調だ。彼女は満たされた日々を送りながら、過去をある程度乗り越えたサバイバーとして描かれている。

    では、そんな波那になぜ張

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    2026年08月24日
  • アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)

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    主人公の女性たちに共感するほど人生経験もなく、同情するほど感情移入もできなかった。それでも読み進められたのは、一人称の視点によって展開される臨場感と、自身にも身近な社会的テーマに対する著者の鋭い切り込み方に魅せられていたからなのだと、朝井リョウさんの解説を読んで腑に落ちた。

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    2026年08月22日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    誹謗中傷の当事者たちにおける激しい思想が特濃で描かれていた。読んでいて気持ち重くなるが、色々と考えさせられることもたくさんある。

    ただ、この作品に出てくる登場人物はみんなセリフが長すぎる。もっと簡潔に話してくれれば、100ページくらい削っても不足なく同じストーリーになりそう。

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    2026年08月17日
  • デクリネゾン

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    ・コロナ下。最近触れる作品、小説に限らず映画や漫画等、なんかその頃が舞台になる話が多かった。
    ・ここ数年は風化するには早く、生々しい実感を伴って創作出来る位の距離感が取れる時期なのかな。
    ・金原小説だけにいつ不穏な側に堕ちてしまうのか、ハラハラしながら読んだけど、そんな事にはならず割と穏当な最後になり、何でかちょっとホッとした。
    ・食事と人間関係。金原さんの小説で今までも取り扱われてきた題材での、ホームドラマって印象。

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    2026年08月16日