金原ひとみのレビュー一覧

  • 緊急事態下の物語

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    コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もうひとつのパンデミック。
    5人の作家さんによるアンソロジー♬

    『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ ★3.5

    コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生、玲奈のもとにある日突然おとずれた「濃厚接触者」の知らせ。

    『オキシジェン』真藤順丈 ★2.5

    顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男が企てる、脱ディストピアの叛乱。

    『天国という名の猫を探して』東山彰良 ★3

    死者は活発に人肉を求め、生者が死んだ様に隠れて生きる暮らしで、ぼくは飼い猫を探す旅に出た

    『ただしみ』尾崎世界観 ★3

    ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘の

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    2022年03月02日
  • 憂鬱たち

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    様々なバージョンの主人公とカイズさんとウスイくんが登場する妄想ストーリー。
    好きな人は好きなんだろうな…と思いつつ、私には合わないかな。シンプルに、好みの問題だと思う。

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    2021年12月29日
  • 緊急事態下の物語

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    金原ひとみさんと尾崎さんの文章が読みたくて、
    金原さんのお話は高校生?の話だったけど、面白かったな

    自分にもあんな時があったのかも

    尾崎さんの小説は新しい感じがして、面白かった。
    定点カメラについて、全然知らなかったから、

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    2021年12月25日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金原ひとみさんと阿川佐和子さんの箇所が印象に残った。
    人との関わりや、孤独や苦しみは永遠には続かない事を改めて考えさせられた。

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    2021年12月19日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    女性って混沌とした生き物なんだなと思わされる本
    「ヒステリーは女にとって年に数回の祭り」という表現、なるほどなと納得 笑
    これ系だと個人的には同時期に読んでいた山田詠美さんの「つみびと」の方が好き

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    2021年11月23日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    新型コロナで経済格差は拡大し社会の分断は深まり、暮らしや文化のありようも大きく変わった。歴史の転換期とどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちが「変化」の本質に迫る。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。

    それぞれの話をじっくり読みたい。

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    2021年11月16日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    全部が◎ではないけれど、示唆に富む意見を読むことができる。
    旦那→ロバートキャンベルさん「「見つめ合わない」日本は貧困が見えにくい」が1番腑に落ちた。
    私→多和田葉子さん「日本の不思議はダメ政府と良心的な市民かもしれません。」メルケルさんと比べられちゃうとなあ…とトホホな気持ちになる。
      パオロジョルダーノさん「複雑な問題には単純な解決策は存在しない」まったくその通りというほかない。その逆をいく多数派の意見に、静かに抵抗する日々。

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    2021年09月26日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナによって浮き彫りにされてきた、日本(人)の弱点や、今まで当たり前だったこと、生死観、人同士の距離感などについての、国内外20人の著名人によるインタビュー・寄稿。
    柳田邦夫さんの、コロナによる死は「あいまいな喪失」(生きているのか死んでいるのか分からない別れ)による残されたものたちの葛藤だという見方が印象的でした。

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    2021年09月14日
  • 持たざる者

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    ネタバレ

    短編集

    ①Shu
    こんな男大嫌い
    放射能に過敏になり、妻子を移住させるくせに、子供の面倒はみないは、タバコと酒やめないは、浮気するは。色々矛盾だらけやん。

    ②Chi-zu
    ①の修人の元カノ?
    結婚してフランスへ。子供を産んで幸せに過ごしてたのに、子供が亡くなる。子供が亡くなったのは自分がおかした間違いのせい。そう思ってしまうの分かる。でもその相手が修人だから、なんかイラっとくるわ。

    ③eri
    ②の千鶴の妹
    自由。金原さんの本の主人公って感じ。脳内では吉高さんに変換して読んでしまった。でも本人にとっては、周りが思うほど、自由に生きてないってのが、なんか良い

    ④朱里
    ③のエリナの友達
    何故

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    2021年09月09日
  • クラウドガール

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    ネタバレ

    結局、お母さんも、姉妹も、ちょっと病んでるのかしら?お母さんの死因は結局どっちがホント?お父さんとは離婚したから離れたのじゃないのね?死んだのね?

    ↑こんな感じが、普通の感想なんかも。

    でも私は、こういうちょっと病んでる話、好きだなぁ。
    杏の生き方憧れるわぁ
    自由なようで病んでる。

    理有も真面目に生きてるようで病んでる。

    みんな誰かに必要とされたくて
    誰かを必要としてるんだよな…
    姉妹は共依存なんかな?

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    2021年08月31日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    そうきて、そこを通って、最終的にそうなるの!?え!?というストーリー展開だった。もうちょっと現実的なサスペンス的な展開かと思ったら(浮気がばれて破滅する、みたいな)、純愛小説的な終末へ…。
    10歳も年下の甥と不倫するという身もふたもない話。主人公の「カナ」も、甥っ子も、ちょっと強烈な過去を持つ。カナは「恋愛じゃない」と思いながらもなんとなく甥っ子に惹かれていく。終盤まで、過去を引きずっているカナが、甥と関係を持ちながら、自分について、相手について、夫について、人生について、ダラダラダラダラと思いに耽る…っていう展開でなんだかなぁ…と飽きてきたが、最後に冷たかったカナの心の奥底で何かが動く感じが

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    2021年07月31日
  • 憂鬱たち

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    西加奈子のポッドキャストで紹介されていた本で読んでみた。
    短編集のような作りだけど、どの物語も登場人物は一緒。
    主人公の神田憂とカイズというおじさんとウスイという若者。
    神田憂はいつも憂鬱で早く精神科に行かなきゃと思っている。
    どの物語も共通点はここだけ。
    カイズとウスイはそれぞれの物語ではまったく違う人間として出てくる。
    そもそもそれぞれの物語は現実なのか神田憂の妄想なのかがわからない。
    終始フワフワした独特な世界観のまま最後まで行くかと思ったら最後で神田憂が自分の憂鬱を肯定する。
    そこに一気に一連の物語のテーマ性が浮き彫りになったように感じた。

    なんて電波な主人公だと思い読んだ。
    おそろ

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    2021年07月23日
  • 緊急事態下の物語

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    いろんな本を読んでいると自分の苦手なものがわかってくる。
    近未来のようなSF的なものは苦手なようだ。

    5人の作家さんの中では金原ひとみさんのお話がわかりやすかった。
    まさに今、ありそうなコロナの時代。

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    2021年08月21日
  • 緊急事態下の物語

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    金原ひとみさん目当てで。ほんとコロナコロナな一年で、コロナって単語出さない日ないほど、こんなんだったよなー会話

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    2021年07月14日
  • 緊急事態下の物語

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    5人の著者の短編集。真藤順丈氏のオキシジェンが引き込まれた。背後にある世界観がもっと知りたくなった。

    金原ひとみ氏のコロナを題材にした話もタイミリーで面白かった。差別を乗り越えた友情ということなのかな。でも現実はもっとリアルで残酷な気がする。もっと深く描いていただいてもよかったのではと思った。

    お二方の他の著書にも触れてみたいと思う。

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    2021年07月10日
  • 持たざる者

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    震災がきっかけで離婚した男性、その友人で夫の駐在先のシンガポールから一時帰国中の女性、彼女のイギリス在住の妹、そしてその女友達之4人の立場で次々と語られていく。
    話の真ん中に震災はあるが、単なる震災として扱っているわけではなく、自分ではどうにもできないことに対して自分というものをどうやって確立するか維持し続けるかといったことがテーマなのかも。
    著者のほかの作品を読んでいないのでこの作品可が特になのかわからないが、矢継ぎ早に感情が押し寄せてくる文体にちょっとやられる。

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    2021年04月25日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    読むのは2冊目の金原ひとみ作品。1冊目だった「アミービック」は1人の女性の極端な愛情からくる不安定さのようなものを描いていたけれど、この作品もまたそのような要素があったように思う。不安定さというよりは、無感動と身勝手さのような要素が強めだったけれど。

    スタイリストのカナは29歳。10代の頃にした恋愛の果てに、カナに執着する相手から包丁で刺された経験を持つ。
    その後その記憶から逃れるようにして留学からの海外生活を経て、15歳上の夫と結婚して一男を得、日本に居を移してからも安定した暮らしをしていた。
    そんなある日、海外で暮らしていた姉家族が帰国する。19歳になった甥っ子はすっかり男になっていて、

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    2021年04月14日
  • クラウドガール

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    気がかりな、あけすけで憂鬱な文章によって読者を翻弄する金原ひとみの小説が好きだが、本作では中々巧みなどんでん返しが用意されており、小説技巧的にも読者を翻弄してくる。

    またそのどんでん返しにより曖昧化された事件の真相を、読者が脳内で紐解こうとするその行為自体が、人の記憶のご都合主義的な性格に気づかされることに繋がっており、なんだかいろいろ巧みな小説である。

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    2021年01月30日
  • AMEBIC

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    勝手な連想だが、夢野久作の「ドグラマグラ」を思い出しながら読み進めた。
    この物語で生じる事象は、実はひとりの人間の脳の中で展開される話、のようにも読める為。作家の私に「錯文」を書き送るもう一人の私、という構造も、まさにドグラマグラ的な別人格ものとして愉しい。
    もっとも、本作は現代的に奥ゆかしく(?)描かれているわけだが。しかし十分にエログロ。

    初期の作品の故か、世間が金原ひとみに求める「エッジ感」「狂気感」に対して忠実に回答しているような気配を感じる。

    最近の作品も読んでみる。

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    2021年01月24日
  • 憂鬱たち

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    ダウナーでエレクトロニックなチルミュージックにのせて読む。なにか、BGMがあると、いい。
    最後はお酒を飲みながら、主人公の憂鬱を、全身に流し込ませて、細部までいきわたらせるみたいにして、読んだ。

    登場人物は、主人公の神田憂と、カイズさんというおじさんと、ウツイくんという若者。
    そして常に神田憂が考えていることは、セックス。
    ぶっ飛んでいる、何かが。流れている音楽と憂のイライラが、憂の妄想が、最高潮に達する。そのエクスタシーの部分。まるでゆったりと優しく入ってこられるかのような。もっともっとと、疼く。

    「官能的ブラックコメディ」
    理解する作品じゃなくて、感じる作品だろう。
    (P61)私は傷つ

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    2021年01月16日