金原ひとみのレビュー一覧

  • 緊急事態下の物語

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    いろんな本を読んでいると自分の苦手なものがわかってくる。
    近未来のようなSF的なものは苦手なようだ。

    5人の作家さんの中では金原ひとみさんのお話がわかりやすかった。
    まさに今、ありそうなコロナの時代。

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    2021年08月21日
  • 緊急事態下の物語

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    金原ひとみさん目当てで。ほんとコロナコロナな一年で、コロナって単語出さない日ないほど、こんなんだったよなー会話

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    2021年07月14日
  • 緊急事態下の物語

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    5人の著者の短編集。真藤順丈氏のオキシジェンが引き込まれた。背後にある世界観がもっと知りたくなった。

    金原ひとみ氏のコロナを題材にした話もタイミリーで面白かった。差別を乗り越えた友情ということなのかな。でも現実はもっとリアルで残酷な気がする。もっと深く描いていただいてもよかったのではと思った。

    お二方の他の著書にも触れてみたいと思う。

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    2021年07月10日
  • 持たざる者

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    震災がきっかけで離婚した男性、その友人で夫の駐在先のシンガポールから一時帰国中の女性、彼女のイギリス在住の妹、そしてその女友達之4人の立場で次々と語られていく。
    話の真ん中に震災はあるが、単なる震災として扱っているわけではなく、自分ではどうにもできないことに対して自分というものをどうやって確立するか維持し続けるかといったことがテーマなのかも。
    著者のほかの作品を読んでいないのでこの作品可が特になのかわからないが、矢継ぎ早に感情が押し寄せてくる文体にちょっとやられる。

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    2021年04月25日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    読むのは2冊目の金原ひとみ作品。1冊目だった「アミービック」は1人の女性の極端な愛情からくる不安定さのようなものを描いていたけれど、この作品もまたそのような要素があったように思う。不安定さというよりは、無感動と身勝手さのような要素が強めだったけれど。

    スタイリストのカナは29歳。10代の頃にした恋愛の果てに、カナに執着する相手から包丁で刺された経験を持つ。
    その後その記憶から逃れるようにして留学からの海外生活を経て、15歳上の夫と結婚して一男を得、日本に居を移してからも安定した暮らしをしていた。
    そんなある日、海外で暮らしていた姉家族が帰国する。19歳になった甥っ子はすっかり男になっていて、

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    2021年04月14日
  • クラウドガール

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    気がかりな、あけすけで憂鬱な文章によって読者を翻弄する金原ひとみの小説が好きだが、本作では中々巧みなどんでん返しが用意されており、小説技巧的にも読者を翻弄してくる。

    またそのどんでん返しにより曖昧化された事件の真相を、読者が脳内で紐解こうとするその行為自体が、人の記憶のご都合主義的な性格に気づかされることに繋がっており、なんだかいろいろ巧みな小説である。

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    2021年01月30日
  • AMEBIC

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    勝手な連想だが、夢野久作の「ドグラマグラ」を思い出しながら読み進めた。
    この物語で生じる事象は、実はひとりの人間の脳の中で展開される話、のようにも読める為。作家の私に「錯文」を書き送るもう一人の私、という構造も、まさにドグラマグラ的な別人格ものとして愉しい。
    もっとも、本作は現代的に奥ゆかしく(?)描かれているわけだが。しかし十分にエログロ。

    初期の作品の故か、世間が金原ひとみに求める「エッジ感」「狂気感」に対して忠実に回答しているような気配を感じる。

    最近の作品も読んでみる。

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    2021年01月24日
  • 憂鬱たち

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    ダウナーでエレクトロニックなチルミュージックにのせて読む。なにか、BGMがあると、いい。
    最後はお酒を飲みながら、主人公の憂鬱を、全身に流し込ませて、細部までいきわたらせるみたいにして、読んだ。

    登場人物は、主人公の神田憂と、カイズさんというおじさんと、ウツイくんという若者。
    そして常に神田憂が考えていることは、セックス。
    ぶっ飛んでいる、何かが。流れている音楽と憂のイライラが、憂の妄想が、最高潮に達する。そのエクスタシーの部分。まるでゆったりと優しく入ってこられるかのような。もっともっとと、疼く。

    「官能的ブラックコメディ」
    理解する作品じゃなくて、感じる作品だろう。
    (P61)私は傷つ

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    2021年01月16日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    最初は金原ひとみらしくない進み方で進んでいくなあと思ったけど、やっぱり金原ひとみは金原ひとみだった、狂気に満ちていた
    でも最後にはそんな狂気が世界で一番美しく正しいものとして存在していて、自分の信じている模範とやらものに恥ずかしさすら感じました

    にしても読み疲れた…

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    2021年01月15日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これはジョイスの『ユリシーズ』じゃないか?

    いえ勿論、似てもなければ、書かれた動機もまったく違うのは明らかなのだけれども、同じ不倫もの、「元ザヤ文学」にカテゴライズされ得る小説として、そう考えながら読むと案外楽しい。

    主人公「早希」の、メランコリックな人物造形を担う、不穏で気がかりな文章が、癖になる味わい。著者は、実はこの種の文章を書き連ねることが主目的なのではないか?と思わされる加熱具合。ここら辺は好みが分かれそう。

    著者の長編作品も読んでみたいと思う。

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    2021年01月12日
  • クラウドガール

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    うーん
    難しい、もやもやする
    結局、最後の姉妹はどうなったのか
    広岡は未成年淫行をやり過ごしたのか笑

    はっきりさせて欲しかったですね

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    2020年05月20日
  • 星へ落ちる

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    男性と女性とまた違うホモセクシャルの男性との決して交わることはあるけれど不安や恐怖、嫉妬、拭えない三者の暗闇を彷徨うような物語。果たして登場人物は愛を感じていて幸福なのだろうか。疑問を感じた。けれど登場人物の腐敗した感情は読者を魅了する。愛ってなんだ、そういう時に読まれる小説だと思う。

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    2020年05月05日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    女性が母になると抱く葛藤、育児の辛さ…特に1歳までの乳児期は睡眠も細切れで、思考能力も判断力も低下する。ほっとけばすぐに死んじゃうような赤子を抱えて、でも一瞬の隙間時間があれば1分でも寝たいと訴えてくる脳と体。
    育児の地獄体験にはわかるーわかるーと同意できる反面、クスリをやっているユカの脳内はぶっ飛びすぎており、旦那の浮気を疑い発狂する姿は恐怖だった。

    母親の中にはこんなドロドロが渦巻いているんだよ、と男性に勧めたい気もするが、暗すぎて引かれるかもしれない。

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    2019年07月14日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    3.5
    同じ保育園に子供が通う3人の母親達。
    ドラック、虐待、不倫、皆それぞれぶっ飛んでる。
    育児、格闘、孤独や悩みが本当リアルに書かれていて、乳児期のノイローゼになる程追い詰められる所や、旦那への苛立ち、もう解りすぎて当時を思い出した。

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    2019年06月07日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    アメリカから帰国し久々に会った10歳下の甥っ子に求められ始まった関係。背徳的で魅力的。10歳下の男というだけじゃなくて、甥っ子ってところに背徳感が満ち満ちる。その背徳が蜜の味で、そんな描写のところばかりを読んでいた気がする。会話がダラダラ続くこともなく、三人称で描写がしっかり書かれているちゃんとした小説。
    主人公には息子もいて、そこかしこに叔母や息子をもつ母の心情が描かれていたりして、そこがまたムードをあおる。それだけでも十分だと思うけど、甥っ子には実は影があり……。
    「軽薄」とは何をいっているのだろう。どことなく何事にも一枚膜を隔てているような主人公のスタンスをいうのか、それとも社会のモラル

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    2019年09月07日
  • 持たざる者

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    3人ともの気持ちがわかりすぎて苦しくなる。
    私は千鶴ちゃんタイプかもしれない。
    他2人の気持ちも全てではないけど共感できるところが多々あった。
    原発がテーマというより人の生き方にフォーカスしている印象だった。

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    2018年11月07日
  • 持たざる者

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    自分よりも大切な人を守りたいと強く願うとき
    どうして人間は少しの亀裂にも気が付けないのだろう
    大切に思うが故のことなのにという思いがどうしても視野を狭めてしまう

    時間が経過すれば拘っていたことなど大したことでないということが
    明白なのに必死な時は自分のことを一番理解することができていないんだなということをあらためて感じた

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    2018年07月12日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    結婚のしんどい部分を取り上げてる短編集って感じ。
    全くの他人同士が家族になることの難しさを思わせる。
    これを見ちゃうと尚更結婚なんていいと思えないなぁ。

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    2018年04月29日
  • 星へ落ちる

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    連作短編っていうんでしょうかね。初出の雑誌やメディアがそれぞれ違う5編なんだけど、主人公らしき女性とその人が今好きな男性、元カレ、今好きな男性の恋人の男性という4人が登場する。
    自分としては、元カレくんに感情移入。いいやつなんだよね。去ってしまった主人公に泣き落としの電話をかけたり未練タラタラだったんだけど、地道に工場勤めしながら借金返して生きている。未練を断ち切ったような最後の登場にすくわれた。
    対して、幸せそうだった主人公は、疑ったり心配したりしてだんだん満たされなくなっていく。こじつけっぽいけど「星に落ちる」って、キラキラしたところへ昇っていくんじゃなくて落ちていくってこと?
    好きになっ

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    2017年09月09日
  • アッシュベイビー

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    セックスセックスってセックス以外にないのかって思うけどセックス以外何もないんだろうなあと思う。自分に足りないものを他人に補ってもらうのが愛ならセックスも愛だし。でもそこまでしても二人同じものを見れない、自分の体と心のラグと、他人の心と体との温度差みたいなのはよくわかる。ただもう少し伝えようとしてほしい、ブログとか日記ならこれで良くても小説ならもう少し核心を見せびらかしてほしいといつも思います。ハイドラとかのほうが筋がしっかりしていて好き。

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    2016年07月28日