金原ひとみのレビュー一覧

  • アッシュベイビー

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    金原ひとみさんの作品を少しずつ読んでいく予定。
    私の中では村上龍氏とどこか同じカテゴリーに属していて、かつては村上龍で手一杯だったと思う。

    本作は二作目にあたり、初期作らしいきりきりとした緊張感が漂う。社会なのか、家庭なのか、何かに抵抗している若さを読むことになる。

    「アッシュベイビー」は、ベイビーという生命を扱いながら、それを灰色の存在へと変形させる。そこにこそ金原ひとみの挑戦的な文学性は際立つが、同時に文芸としての限界さえ感じさせられる。

    眩しい世界を避けながら、しかし個として沈むことにも抵抗する。そんな難しい生き方。
    金原ひとみにとって、作家であること以外に道はなかったのではないかと思う。

    これを入口として、時間はかかっても現行の作品までたどりつきたい。金原ひとみという作家の軌跡と彼女の生活の変化を感じれるといいなと思う。

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    2025年09月02日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    危うい関係が秘密の状態までは目が離せないが、やはりこういうのは露見しないと話が終わらないし、面白くもないんだけど、露見するともういいかな、と思ったりする。人は安定と不安定どちらを望むのかね。。。

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    2025年09月02日
  • 持たざる者

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    リアルすぎて、結構辛かった。
    怒りとか焦燥感とか、身に染みるように分かる本だった。感情移入しすぎて落ち込むくらい文章が本当にうまいんだなぁ。
    だから、海外文学の方が読んでて楽な時がある。
    マザーズも読んでみたいんだけど、元気な時の方がいいかな。

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    2025年08月31日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • ハジケテマザレ

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    ネタバレ

    この本の筆者インタビューで、「拘束力のない、ゆるいつながりを書いてみたいと思った」「普通が尊いと思うようになった」といわれていて、価値観が同じと思って読むことに。

    話の内容自体は、軽そうで上っ面な感じでわーっと進んでいくけれど、最後まで読んで居心地がよくてゆくてふわふわした感じの世界にいたことが強く感じられた。

    誰が誰かわからなくなったまま読んでたからもっかい読み返したい。
    文章のわちゃわちゃした感じは苦手だけど、コンセプトは好きな作品。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • アタラクシア

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    ネタバレ

    金原ひとみの本を読み続けている。

    この本は、複数の登場人物が順にそれぞれの視点で語っていくから、途中で、誰が誰だっけ?となり、しばらく読まない期間も。

    1番近いはずの夫、妻と、どうしてこんなにも離れてしまうのだろう。。ただ、不倫をして自分を保てるというのは、幸せなのではないだろうか...

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    2025年08月13日
  • ハジケテマザレ

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    マナルイさんの姉貴感、頼りにできる感じ、ふざける時はとことん、何事にも全力なところが大好きすぎる。

    カレー食べたくなるな〜

    みんな何者かになりたさすぎるよね。普通に生きて普通に苦しんで、普通に喜べることってすごいことなんだよね。
    金原さんの言葉遣いと言葉の勢いが今作も輝いてる。

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    2025年08月05日
  • AMEBIC

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    よく分からなかった…。けど、「分かる」ことを目指しているわけではないと思うので良いかなと。概念的なことが多いので、ハマるひとにはハマりそう。

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    2025年07月30日
  • 星へ落ちる

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    金原作品は読む時点での自分自身の感情のあり方で、感じ方が全く違ってくる気がする。

    今、この本をすべて受け入れられるような感情には無いが、そうなりそうだった頃に引きずり込まれる怖さはある。

    誰もが持つ弱さ、強さ、貪欲さ、傲慢さ等をすべてさらけ出す特別な作家。

    嵌る人はどっぷり出し、ダメな人は徹底的にダメだと思う。

    僕自身は恐らく前者。

    読むタイミングを気を付けないととんでもないことになりそうな作品。

    こんな内容の本でも何故か読み易いのは筆力が高いため。

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    2025年06月24日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    苦しい、酸素が薄い、どこにも救いがない!
    のにあっという間に読んでしまった。早希のようなライフスタイルじゃない人間でも容易に没頭できる。瀬戸内寂聴さんの解説がとてもグッときました。

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    2025年06月19日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    赤いカバーがなんとなく目に留まって手に取った。蛇にピアスの人か、むかし読んだな、くらいの知識で読み始めて、一気に読んでしまった。不安定で繊細で、なんだか引き込まれる文章。エッセイは普段読まないので、こんなふうに考えている人もいるんだなと興味深い気づきがあった。逆にわたしってなーんも考えずに図太く生きてるんだな…。ご本人のしんどさを思う気持ちと、不安定さゆえ引き込まれる彼女の生き方、文才と自分の平凡さの対比を残念に思う気持ちと。
    お子様はどう育っているんだろう。流石に仮名だろうけど、不倫をしたりされたりしている友人たちのことをここまで細かに書いて大丈夫なんだろうか…(下世話な感想しか浮かばない自分が重ね重ね悲しくなるね)
    金原ひとみさんの小説、見かけたら買ってみます。いい読書体験だった。

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    2025年06月17日
  • 持たざる者

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    おもしろかった。

    この小説のせいか、自分自身が憂鬱になってしまった。
    何を望んでいるのか?
    どうしたいのか?
    もやもやと。

    隣の芝生は青く見える。
    ずっと一人称ではなく、数珠繋ぎに前の話が次の話にはつながっていく。
    自分の見えてた世界は、自分のものしかなく、それが違うところから見ると全く違って見える。

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    2025年06月15日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今まで読んだ金原ひとみさんの作品は、言葉のチョイスや会話が破天荒で振り切れてるイメージがあったけど、今作は雰囲気がちょっと違う。
    甥との不倫なんて重いテーマだけど、恋愛小説というよりはカナの人生観もろもろの変化や気付きについてといった感じ。
    単純に子供がほっとかれていて可哀想だったな。

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    2025年06月11日
  • アッシュベイビー

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    ネタバレ

    思ってたより激ヤバ暴力倫理観皆ってほどじゃなかったから拍子抜けしちゃった。
    小児性愛やばすぎ云々って書かれてたからてっきりガチガチにやってんのかと思ったけど全く無いに等しかった。期待しすぎた。
    とにかく感情の描写が上手いし美しすぎて素敵。
    終わり方が超クール❕❕

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    2025年05月25日
  • 持たざる者

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    東京に住む夫婦が東北の震災をきっかけに意見の食い違いが出始めて離れ離れに。3組の夫婦の物語。環境が違っていたら平和に暮らせるかもしれない。平和な場所にも不幸は降ってくるし不幸な場所にも幸せの種は埋まっている。

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    2025年04月18日
  • AMEBIC

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    ネタバレ

    錯乱状態の描写が狂気迫る感じでゾクゾクしました。自分とは何か。脳と、体と、心と、バラバラになる感覚はすごく共感できた。物語性というか、ストーリーを求めて読むと消化不良が残りそう。

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    2025年03月27日
  • アッシュベイビー

    ネタバレ 購入済み

    刺さるのに刺さりたくない

    私には小説の好み的な意味でも性癖的な意味でも性格的な意味でもすごく刺さる作品だった。
    アヤの生きることへの無力さ、死にたいと思っているにも関わらずこの人を知りたい欲しい、仕事での地位などの小さいものにもこだわっているところが『生』というものへの執着を感じた。
    ホクトの小児性愛すらも超えた性癖には言葉にできない程の嫌悪感を抱いたが、何が彼をそうさせたのかと気になってしまったり、彼は何を考えているのかと何故か嫌いにはなれなかった。
    アヤの死にたいけど生きたい、でも死にたい、でも勇気はない、だから『何故か愛したっぽい』人(村野さん)に死を要求して『生』という責任から逃れようとしているのだろうか。村野さんは生にも死にも執着しているのかどうかも分からない程何も答えをくれなかった。分からないからこそ惹かれ自分の生死を彼に委ねたのではないかと思った。
    そんなアヤと自分を重ねてみたり、ホクトと村野を自分が向き合うとどうなるのかと考えてみたり、とてもヘビーで終わった時にはしんどくて泣いてしまった。
    何度も読み直したいし2度と読みたくないとも思う。
    登場人物みんなを大嫌いだし大好きになった。
    刺さるのに刺さりたくない、いや刺さるべきではないと私はおもう。

    #共感する #怖い #切ない

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    2025年03月15日
  • アタラクシア

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    ラストにびっくり。

    登場人物たちの言語化能力の高さよ。金原さんって感じの文章でヒリヒリした。
    誰に対しても感情移入はできなかったけど、人間誰しも不安定だなと思った。日常と非日常が必要なのかもね。

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    2025年02月22日
  • オートフィクション

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    綿矢りさ、村田沙耶香、に並んで自分がよく読む現代の女性作家さん金原ひとみ。
    オートフィクションって言葉を知らなかったのでなんとなく気になって読み始めました。
    主人公のキャラクターとしては金原さんらしいと言った感じ。
    ただ思考回路や規範意識などがいつもよりも更にぶっ飛んでるので共感できる人は強者かもです。
    主人公は苦しんでるんだろうけど、読者として客観的に見れば「こうすれば良いじゃん」って思っちゃいます。
    ただ自分の人生も他者から見ると「こうすりゃもっと豊かに暮らせるんじゃね?」って思われそうだなと思ったり。
    自分が真剣に悩んでることが他者からすると些事に思えたりって、きっとありますよね。
    本の話ですが、そういうことで自分は主人公に共感できなかったってことを言いたかったんです。
    構成としては、22歳の頃からだんだんと若い頃に遡っていくって構成が面白かったです。
    どういう過去によって現在の自分が形成されたのかってのを読み解いていく感じ。
    主人公の不安定な内面をありのままに心理描写しきったってところは流石だなと。
    星は3にしました。

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    2025年02月13日