金原ひとみのレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

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    2026年01月14日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一緒に暮らしてはいるけれども愛を感じられない新崎さんとは対照的な、明るくて積極的な松木さんの存在が眩しかったです。早希にとってもそうだっただろうと思うのですが、だからこそ最後に松木さんではなく新崎さんを選ぶ早希の心情が理解しがたかったです…。夢心地の自分ではなく、現実的な自分でいられる場所を選んだという早希の冷めた答えなのだろうか…。

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    2025年12月22日
  • fishy

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    何か怪しい fishy。

    三人の女性たちの、共鳴し合わない関係性の中、それぞれの家庭の噛み合わない情景に不穏さが連続する。

    今、三島由紀夫『鏡子の家』を読んでいて、
    解説等で登場人物達が三島自身のそれぞれの側面を象徴しているといった読み方が多いです。
    それに納得しているわけではないのですが、
    こちらも登場する女性3人もしかしたら著者自身の象徴なのかな、と考えてみたりした。設定自体は作家志望の女性、二人の男の子を持つ編集者、と多少近いところはあるけれど 
    金原ひとみさんは、おそらく自分のビジュアルを含めての作品感を創作していて、
    全ては虚構。
    だから、まるで分身と見せかけたフィクション。

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    2025年12月19日
  • アタラクシア

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    いつの間にか右手にある紙の重みよりも左手にある重みの方が軽くなっていて驚いた。
    そのくらい、この本に没頭していたという自覚はなかったから
    隙間風がずっとどこかから吹いているような、だけど探すまでもないから微妙にがまんするくらいの心地悪さ
    人には人の地獄、酸っぱい葡萄

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    2025年12月14日
  • 私の身体を生きる

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    【目次】

    Better late than never(島本理生)

    肉体が観た奇跡(村田沙耶香)

    「妊娠」と過ごしてきた(藤野可織)

    身体に関する宣言(西加奈子)

    汚してみたくて仕方なかった(鈴木涼美)

    胸を突き刺すピンクのクローン(金原ひとみ)

    私は小さくない(千早茜)

    てんでばらばら(朝吹真理子)

    両乳房を露出したまま過ごす(エリイ)

    敵としての身体(能町みね子)

    愛おしき痛み(李琴峰)

    肉体の尊厳(山下紘加)

    ゲームプレーヤー、かく語りき(鳥飼茜)

    私と私の身体のだいたい五十年(柴崎友香)

    トイレとハムレット(宇佐美りん)

    捨てる部分がない(藤原麻里菜)

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    2025年12月07日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    ネタバレ

    20年前から最近までのエッセイと掌編小説集。金原さんはやはり尋常ではない半生を送られたのですね。
    冒頭の「母という『ペルソナ』」がよかったのですが、中盤のあれこれはちょっとついていけなくて、自分は絶対友達にはなれんなあと思い、もう全部読む必要はないかなと諦めたけれど、終盤の離婚と娘たちとのことはよかったな。日付を見たら、どうでもいいやと思ったのは2000年代の者が多くて、最近は安定してきたってことかなぇ(上から目線)。
     しかし、よくこんなに赤裸々に描けるもんです。生きるために書いてきた、なるほどです。

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    2025年12月04日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

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    2025年11月22日
  • 私の身体を生きる

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     身体や性についてのエッセイ集。この中で柴崎友香さんが呈示していた疑問「なぜ書き手の性別を限っているのか」、私もこれと同じことを思った。もう、このフェーズは終わっていないか。いま、同じテーマで、男性やその他の性の人の語ることも聞きたいし、それらが同じひとつの場所に並べられているところを見たい。
     どのエッセイもそれぞれ興味深かったし、色んな方向に心動かされたが、上記の意味で、柴崎さんが「このような疑問を私が持っていることを編集者と共有できたので、書くと返答した」という経緯を書いてくれていたことが、いちばん嬉しかった。もちろん、疑問の詳細は私が書いたこととは違ったけれど。

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    2025年11月02日
  • 私の身体を生きる

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    どんなことをどんな風に語るかは自由なはずなのに、不思議と受ける印象が近い方も多い。圧倒されたのは、自身の自慰について複数名の方が赤裸々に書かれていたこと。もちろん秘めておくべきかどうかは個人の自由だが、同じことを目の前の男性に言われたらきっと眉間にシワを寄せてしまうと思うので、(こんな性差を感じてどうかとも思うが)そうならないのを織り込み済みの、女性性を逆手に取った表現ような気もする。私のお気に入りはセブンルールで見たことのある藤原麻里菜さん。「もし、技術が発達して、アバターを作って仮想空間で生きれるとしたら、私は女の身体を選ばず、カービィみたいなピンク色の球体を選ぶだろうと思うのだ。そうした

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    2025年10月05日
  • アタラクシア

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    真奈実の気持ちわかるなあ
    生々しい感情をむき出しにして、その感情を主題にした演技くささの残る劇に登場しなきゃいけないのは嫌だ、自分が役者であることすら完全に忘れて生身で空気に触れているのならむしろ楽しいけど
    だいたい自分を外側から見る視点が消えない
    p77「暴力というのはその真骨頂で、こちらにとっては痛みよりもその暑苦しさのほうが地獄なのだ」
    暑苦しさから逃れたくて涼しい観客席に避難するような生活を送っている

    感情を持つというのは偶然なのか必然なのか
    必然と感じて理由をこじつけて納得しようとしたり今までの経験を振り返って根拠を模索したりするが、そう感じるような反射づけが環境によって偶然生じた

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    2025年10月05日
  • 私の身体を生きる

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    テーマはとても興味深い。
    面白いかと言われれば分からない。
    人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?

    年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか?

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    2025年09月18日
  • 憂鬱たち

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    憂鬱な女性“神田憂”の、現実と妄想を行き来する7つの短編集。
    各短編には、同じ名前を持ちながらも別の職業に就いた男たちが現れ、彼女の憂鬱に拍車をかける。驚いたのは、これらが数年をかけて雑誌や媒体で発表されていたことだ。その間に作者は私生活で変化を経験したはずだが、スタンスは一貫して揺らいでいない。そこにこそ金原ひとみの「らしさ」があるのでしょう。

    地頭の良さ、家庭の背景、美しさ。そうした彼女の資質を前提にしてこそ、この露悪的で反抗的な文体は文学として成立しているのかと思う。
    私には共感できる部分は少ないし、嫉妬も感じるが、思考の暴走、現実感の歪みに 作者の魅力があるのかなと。

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    2025年09月12日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • アッシュベイビー

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    金原ひとみさんの作品を少しずつ読んでいく予定。
    私の中では村上龍氏とどこか同じカテゴリーに属していて、かつては村上龍で手一杯だったと思う。

    本作は二作目にあたり、初期作らしいきりきりとした緊張感が漂う。社会なのか、家庭なのか、何かに抵抗している若さを読むことになる。

    「アッシュベイビー」は、ベイビーという生命を扱いながら、それを灰色の存在へと変形させる。そこにこそ金原ひとみの挑戦的な文学性は際立つが、同時に文芸としての限界さえ感じさせられる。

    眩しい世界を避けながら、しかし個として沈むことにも抵抗する。そんな難しい生き方。
    金原ひとみにとって、作家であること以外に道はなかったのではないか

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    2025年09月02日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    危うい関係が秘密の状態までは目が離せないが、やはりこういうのは露見しないと話が終わらないし、面白くもないんだけど、露見するともういいかな、と思ったりする。人は安定と不安定どちらを望むのかね。。。

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    2025年09月02日
  • 持たざる者

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    リアルすぎて、結構辛かった。
    怒りとか焦燥感とか、身に染みるように分かる本だった。感情移入しすぎて落ち込むくらい文章が本当にうまいんだなぁ。
    だから、海外文学の方が読んでて楽な時がある。
    マザーズも読んでみたいんだけど、元気な時の方がいいかな。

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    2025年08月31日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • ハジケテマザレ

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    ネタバレ

    この本の筆者インタビューで、「拘束力のない、ゆるいつながりを書いてみたいと思った」「普通が尊いと思うようになった」といわれていて、価値観が同じと思って読むことに。

    話の内容自体は、軽そうで上っ面な感じでわーっと進んでいくけれど、最後まで読んで居心地がよくてゆくてふわふわした感じの世界にいたことが強く感じられた。

    誰が誰かわからなくなったまま読んでたからもっかい読み返したい。
    文章のわちゃわちゃした感じは苦手だけど、コンセプトは好きな作品。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • アタラクシア

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    ネタバレ

    金原ひとみの本を読み続けている。

    この本は、複数の登場人物が順にそれぞれの視点で語っていくから、途中で、誰が誰だっけ?となり、しばらく読まない期間も。

    1番近いはずの夫、妻と、どうしてこんなにも離れてしまうのだろう。。ただ、不倫をして自分を保てるというのは、幸せなのではないだろうか...

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    2025年08月13日