金原ひとみのレビュー一覧

  • クラウドガール

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    全くタイプの違う姉妹の両視点より話が進む。タイトルのクラウドとは感情の比喩としてのものと記憶貯蔵のクラウドを意味し
    姉の理有と妹の杏の異なる属性というかキャラクターが興味深い。記憶の連続性の中に生きない杏は彼氏に浮気されても気づけば許してしまう。ちょっと痛い感じのメンヘラ気質を感じなくもないが、実は杏は悪い娘ではない。我々の一生でも実は同じことが繰り返されてはいないだろうか?昨日の自分と今日の自分は全く違う人間なのではないだろうか?記憶の改竄も興味深い。
    この作品も面白かった。

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    2024年05月16日
  • オートフィクション

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    内容は何時ものように限りなく過激でこれがファッションで書かれてるなら最も毛嫌いする作品だが、何故だか読み進めてしまうし読みにくくもない。

    何故かなと思うとふと最も好きな作家である京極作品に通じる所があるのかと感じた。

    自問自答を繰り返し物事の本質に迫ろうと自分自身の心に正直に思う事感じた事をずらずらと書いていく。

    そう言う所は相通じるものがあるのではないか。

    金原作品はそれをバイオレンス1本で描いている。

    最後は正直お腹一杯になった。

    金原作品は感情描写や文体が好きで、決して内容が好きなのではない。
    なので作家としての才能に共感してる。

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    2024年05月08日
  • ハジケテマザレ

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    先週、先々週とはじけてました。

    ってな事で、金原ひとみの『ハジケテマザレ』

    ハジケテマザレ

    モンキードーン

    フェスティヴィタDEATHシ

    ウルトラノーマル

    の続編短篇


    イタリアンレストランのフェスティヴィタに集う個性豊かな人々の人間模様。

    マナツとルイコのマナルイコンビ、メイちゃん、岡本くん、ヤクモ、ブリュノ、真野っち、それぞれみんな違ってみんな良い

    ちょっと読んでて金原さんらしくないってか、西加奈子さん的な感じがしたなぁ

    みんな愛おしいキャラばかりで、愛が溢れた本じゃったわ

    あ~、ブリュノのカレー食べたい ԅ(¯﹃¯ԅ)

    2024年10冊目

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    2024年04月21日
  • ハジケテマザレ

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    コロナで派遣切りになった主人公は、イタリアンレストランでバイトを始める。そのレストランのスタッフ控室で繰り広げられる閉店後の飲み会。毎回、えらい騒ぎになるのだが…

    なんともハイテンションなストーリーで、一気読み。読後は、なんだかスカッとした。

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    2024年04月15日
  • 腹を空かせた勇者ども

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    レイナは年相応であるとも思ったが、文化的な教養とかそういうのとも無縁で、なんと言えば適切なのか分からないけど、平面な子なのだと思う。
    しかし、不倫を公然のものとし、家族のなかの母親としての役割も担い続けている、ふてぶてしい母も母で、スノッブじみた話し方をしていて、鼻につく。

    この親子に存在する分かり合えなさは、実感として私のなかにもあり、この小説ほどでないにしろ、
    違う言語を話しているという感覚、越えられない壁、
    これらからくる分かり合えなさというものは痛いほど身に覚えのあるもの。私がここ3年くらい思い悩み続けている問題であった。
    ただ、「腹を空かせた勇者ども」では、母への反発心が強かったレ

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    2024年12月31日
  • クラウドガール

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    私達は巨大なデータベースで生きていて何を引き出して何を採用しているかで人生が決まっていく、みたいなフレーズがある。自分もあの時違う選択をしていたら、全く違う人生だったのかなーと考えさせられる。子供は母親の影響を大きく受ける。気をつけねば!!
    濃いなーと思う内容だけど、読んでいくと止まらない感じ。

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    2024年02月19日
  • fishy

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    世代としては似たりよったり、アラサー?だっけな?うろ覚えだけど、そんな女性3人の話。
    同世代といいつつ、アラサーって人生の歩み方や考え方、自分とはどうあるべきかっていう根幹がガッチリ決まってくる、そんな世代だと思わせてくれた。まさに十人十色だなって思わせてくれるような小説です。

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    2024年01月21日
  • クラウドガール

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    人間の内面の全ての部分をさらけ出す金原作品が好きだ。

    全てが自分の人生とは全く相まみえないし生きてる世界が全く別物なのに何故か嫌な感情を持たず読んでしまう。

    作者の持つ世界観、人生観を全否定出来ない自分に気付かされる。

    最後はよく理解出来ないが、読み応えはあった。

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    2024年01月05日
  • アタラクシア

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     望んで結婚したはずなのに、ままならない結婚生活に救いを求めもがく男女を描いた小説。登場人物たちは30代中心で、私はもう通過したせいか(^^)、世代が違うせいか、境遇が違うせいか、あまり響かなかった。
     それでも共感出来たのは、英美と由依。
     英美の場合は、英美自身に共感出来たというよりも英美と母親との関係と英美と息子との関係。仕事でやむを得ず帰りが遅くなる娘にテレビのほうを向いたまま「子供がいるんだから、もっと早く帰れるようになんとかならないの?」という母親。同居して大切にしてもらえるのかと思っていたら晩御飯を作らされたりして、「家政婦のように扱われている」と文句を垂れる母親。夫が浮気症でい

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    2023年12月23日
  • オートフィクション

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    ネタバレ


    身勝手で自己愛に溢れた主人公を中々受け入れられず、堪えるように読み進めていたつもりが、いつの間にか自分もこの物語のスピード感に巻き込まれて読み切っていた。

    リンのセックス中心の世界は15歳まで立ち返ってもその理由となるようなものはなかったように思う。正しく愛情を享受出来なかったから、なんて安い理解はしたくない。

    ただそういうものなのだろう、と思った。
    直感であり宿命的なもの、それがリンの場合、極端に発出しているだけで、人は誰だって理由もなく好きなものがあり、嫌いなものがある。

    22winterの最後はこれまでの生き方や呪縛から束の間解消されたように思えて印象的だった。
    (束の間、とあえ

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    2023年09月19日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    金原ひとみの作品は好きでよく読むけれど、短編集はあまり読んで来なかった。
    サクサク読めて一日足らずで読んでしまった。

    試着室、が1番好きだった。

    どれもどこか不穏で自分の醜さも人の醜さも直視しなければならないような作品たちだと思った。

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    2023年09月12日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    50頁読んだところで、この感じで600頁越えか…きついかもな…と思ったけど、そんなことなかった。鋭利な狂気さと正直さ。嘘があったとしても、その嘘すら正直なものに感じる。

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    2023年06月25日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    人は一日に35,000回の選択をしているというのを何かの本で読んだけれど、この本を読んでそれを思い出した。
    それくらい主人公の描写が細かい。
    恋愛ともなれば尚更そうなのかも。

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    2023年06月25日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    素直な作品だった。
    どんな立場でもずっと一人なのに、一人で生きていられる人間でありたいと思う混沌について考えた。

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    2023年06月12日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
    色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが

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    2023年05月26日
  • 蛇にピアス

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    ネタバレ

    鮮烈なインパクトのある本でした。舌にピアスを入れるスプリットタンの話であったり、身体に刺青を入れる話であったりと、自分とは正反対の話であるにも関わらず、何故か気になってしまう不思議な力を感じました。アマを殺したのが恐らくシバさんだと気づいたルイが、その後シバさんとどういった関係を取っていくのかが気になります。

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    2025年12月21日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    はじめて読んだ金原ひとみさんの作品。

    ドラッグ、虐待、不倫、流産……なんとも重たい内容を描く作品でしたが、この本には育児で葛藤しながら1日1日を生きていく母親の姿、母親の愛、母親の苦しみが詰まっていて読んでいくうちに心苦しくなることが多い。特にユカという母親はドラッグ中毒なので幻覚する場面はいつも恐ろしさを感じるけど、本人自身それだけ苦しんでいるんだろうと思う。金原ひとみさんの喩えかたはインパクトがあって凄いと思いました。
    ユカが央太の部屋に上がってDVD齧るとこやばかった。
    涼子が一弥にシャワー浴びせるとこもやばかった。
    読んでいて痛々しい描写もあって、読み進めるにも時間がかかりました。重

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    2023年05月06日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    文字通り、コロナ禍においてどう生きるかを説いた本。

    オムニバス形式なので統一感はないが、コロナについての各有識者の意見が知れたのは良かった。

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    2023年03月12日
  • fishy

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    混ぜるな危険オンナたちが蝕まれること分かってんのに混ざりにいく。ドロドロ展開だったけど相変わらずの金原ひとみさんらしいどこかスッキリする終わり方。

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    2023年03月07日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    小説『アタラクシア』で惹かれ、著者初となるエッセイを手に取る。

    エッセイでありながら小説の様でもあり、自分と掛け離れた世界の様に感じながらも、ごく身近に感じる瞬間もある。

    普段から『気付き』が多い自分に取って金原さんの生き辛さといつも死を身近に感じている事に共鳴する。

    『生きているだけで、何かに何かの感情を持っただけで、何かに傷つき、何かを傷つけてしまうその世界自体が、もはや私には許容し難い』の言葉通り、リアルであろうがSNS上であろうが理不尽と捏造に溢れた世界は人を苦しめる。

    心の底からの本気の叫びに共感する。

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    2023年02月15日