金原ひとみのレビュー一覧

  • AMEBIC

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    金原ひとみさんの本はこれで三冊目。
    蛇にピアスで彼女の作風に脱帽し
    アッシュベイビーを読んでなんて気持ち悪いと、ここまでリアルに不快にされたのは初めてで、手に力は入らないし目はちかちかする。気持ち悪くて仕方ないのにとりつかれたように読んでしまう。忘れたいのに一生はなしは忘れられない今から3、4年前でそれ以来彼女の作品は手に取らなかったのに、なぜだか吸い寄せられるように手にとった結果やはり気持ち悪く、そしてとことん鬱になった

    アミービック
    アメーバのような。
    精神が分離するきもちわからなくもない。だけどリアルすぎて、暗すぎて、とことん自分自身を追いつめてしまう。

    わたしもアミービ

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    2011年11月03日
  • 星へ落ちる

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    「私」「僕」「俺」三人の主人公のなかで、愛する人を決定的に失い最も不幸なはずの「俺」が、最終的にいちばんマトモな人間でいられている、というところが印象的。
    「俺」は「私」を失うことでアイデンティティを取り戻し、「私」や「僕」は「彼」を得たことで「彼」やその関係そのものに依存し、アイデンティティを喪失した(あるいはそう望んでいる)のではないか。
    「私」も「僕」も「彼」との結合を強く求めるところも、そういう印象を補強している。
    「オートフィクション」のときも思ったけど、物語の進行と主人公の内的描写のコントラストが面白かった。今作では複数の視点から謎を解き明かしていくような要素も含まれていて、最後ま

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    2011年10月07日
  • 星へ落ちる

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    4人の人物を軸に3人の視点から書いてる本。

    めちゃめちゃ面白かった!!!
    角度が違うだけで、3人の持ってる根本みたいなのは同じ事言ってんだろなって。でも、人間が違うと違うんだね。

    とってもドロドロしてるようで、すごくストレートに伝わってきたかなぁ!

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    2011年10月06日
  • 星へ落ちる

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    男と男と女の三角関係。ひとりの”男”をめぐった心理状態が、違う目線から、短編集の形式で書かれていて、読みやすかったです。
    金原ひとみが書く、みんな一生懸命なのに、誰も幸せにならない感じがリアリティがあっていいですね。
    今回は全然ぶっ飛んでなかったので、物足りない感じもあったけど、暗いのに刺激的な文面がとても好きです。

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    2011年10月03日
  • 星へ落ちる

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    「彼」を中心に「私」と「僕」と「俺」の視点から描かれる連作短編集。
    関心を引くための自傷行為など、人を好きになる意味を考えさせられました。

    自分を愛してくれる「俺」を捨てて「彼」を選んだ「私」
    同棲している「僕」から「彼」を奪ったけれど、その影に怯える「私」

    「彼」を奪われて自暴自棄になる「僕」
    「私」が出ていき、自暴自棄になる「俺」

    登場人物の名前は決して出てこないし。
    ほとんど、情報は与えられず、好きな人に対する感情のみ。

    また、「彼」自身の感情は言葉では語られない。
    あくまでも、「私」または「僕」からの強い想いのみが描かれる。

    他人に依存するということがこれほどに脆いもので。

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    2012年03月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    本編ももちろんですが、
    瀬戸内寂聴さんの解説も素晴らしい。芸というのは一に才能、二に才能、三四に才能、五に才能だと。
    ごもっとも。

    よかった!

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    2013年02月09日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    松木さんと新崎さん対比のシーン、あの対比は新崎さんの悪意ある愛を剥き出しにするのにとても有効だったと思う。

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    2013年10月08日
  • AMEBIC

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    これぞ欲望というような
    一般の欲とは真逆の
    これもまた欲と呼ぶのでは。

    もはや男性とはなんぞや

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    2011年07月19日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    良い本を読んだ。としか言えない。今まで、純文学、ジャンル小説から離れた作品は精神論や観念に尽きるものだと思っていたが、この作品によって覆された。
    やはり女性の内面を百ページ超書き続けるのだが、この作品はその内面と彼女を取り巻く外からのさまざまな影響がうまく絡み合って、お互いをぼこぼこと変形させていく様子が読んでいて爽快だった。主人公のグロテスクな隠しごと、彼女が自分に分かりやすいよう周囲の人間をラべリングしていくがとらえきれていなかったところなど、人間が面白いとおもえる小説は久々だった。
    なんといってもラストの見開きページは圧巻。
    一人称視点だが、必ずしも主人公が正義だと感じられなくなるという

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    2011年07月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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     約4分の1日で読み終わってしまった。短さだけがその理由ではない。会話のテンポの良さだけがその理由ではない。いろんな要素が絡み合って、ページをめくる僕の手を急かすんだと思う。
     「痛い恋愛小説」これが僕の一言感想。主人公の女性モデルは写真家と同棲していて、物を噛んでは吐き戻すという行為を止められない。異常に低い体重を維持するためだ。ある時、彼女は自由奔放なバンドマンと出会い、彼に惹かれていく…。決して突飛なストーリーじゃない。でも、どんどん読んでしまう。主人公の衝動的で反理性的な行動に、何故かちょっと共感してしまう。共感する僕はちょっとアウトローな人!?

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    2011年04月24日
  • AMEBIC

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    今日読み終わった!
    この人は蛇にピアスが出た時から綿矢りさ、島本理生と共にあたしが気に入った物書きでした。
    アッシュベイビーの時にちょっとがっかりしたけど、今回は新しい!ウデをあげたっていうのをもろに感じました。
    退廃的で「仕組まれた不快感」に喰われるのは分かっていたけど(それは同期の男性作家だって何人もやってるはず)、今回はちょっと哲学でした。
    登場人物や場面、場所は少なく単調で、決して描写や展開が見やすいわけじゃない。
    でも、カフカとは少し違う、シュールレアリズムでもないなんか新鮮な角度を見た、っていう。しかも、それはあたしたちとはそう遠くない、ギリギリ錯乱って感じ

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    2011年01月16日
  • AMEBIC

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    圧巻されました。初読時はあまり良い印象を抱けなくて友達にあげてしまいましたが、時間が経ってまた読みたくなってきてしまいました。また買うつもりです。

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    2019年01月16日
  • AMEBIC

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    金原ひとみは蛇にピアスとこれしか読んでないけど、どっちも彼女の自伝のような気がしてしまう。一般に正常とされる人間が一般に錯乱と呼ばれる人間を物語ることは可能なのだろうか。そういう人の文章を読んだことないから、わからないけど。

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    2010年05月23日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    表紙が美しかったです。重い仕事がやっと終って、なんとか本の感想を書く余裕ができた。ずっとモニタに向き合ってるから。なんだかもういやでねえ。つうか、全然本の感想になってないし。いちばん気になったことは、アトガキをかいていらっしゃる瀬戸内先生が「松本」とロッカーの名前を間違えていること。「松木」だよ。どうして、編集者はつっこんでうやらんのか?というか、原稿変えちゃだめなのか。というか、それすらも瀬戸内先生の味なのか。金原さんの本はいつも主人公が美人なんだなあと思う。やはり、食べものに対する書き方がグッと迫ってきます。食べ吐きとかしたことはないけれど。自分の居場所がどんどんなくなる感じ。不快と快がわ

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    2011年09月03日
  • オートフィクション

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    メディア禁止用語炸裂の世界。
    今を生きてる自分にメディア禁止も何もないでしょう。

    金原ひとみワールド炸裂。
    アミービックと似た世界観。

    地獄と言われる螺旋階段を落ち続ける。
    自分と向かい続ける。問い続ける。狂い続ける。

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    2015年11月12日
  • ナチュラルボーンチキン

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    主人公の悶々とした考えが自分と重なるところもあり、鬱々としそうにもなった。
    けど、なんやかんやと人とつながり、そのつながりを大切にしてるその様から、人ってやっぱり社会とつながって生きていくしかないんだなと思った。
    けど、説教臭い訳でもなく、肩肘張らなくても生きていいんだよというメッセージを受け取りました。

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    2026年02月08日
  • ナチュラルボーンチキン

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    初めてこの作者さんの本を読みました。
    ところどころ一文が長いのと、若干の展開の無理矢理さが気になっちゃいました。

    とはいえ、題材は面白かったです。
    日々を平凡に過ごしたいルーティン人間の主人公と自分の好きを確立させている超マイペース人間の組み合わせ、何か起こる予感しかしない!
    読む前からこの本を読んでなにか自分にもいいインスピレーションを受けれるかも?と期待している自分もいました。

    実際に読んで面白かったですし、わたしも平木さんみたいに大胆に自分の好き!自分はこう!を出していっていいかも、なんて勇気をもらうことができました。

    一方で二人が仲を深めていく中で主人公は過去を乗り越えて変わって

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    2026年02月08日
  • ナチュラルボーンチキン

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    コミカルな感じであるものの、登場人物の言葉が深くて、面白かった。
    変化を好まずルーティン生活を送る主人公浜野文乃と、変化に楽しさを見出す平木直理の対照的なキャラクターがメイン。
    どちらもかなり極端だけれど、言い分には納得できるものがあって興味深かった。
    なんのために生きるのかについて考えさせられた。
    私はどちらかというと平木さん派な気がするけれど、社会人になったら現実主義になっていくものなのかなあ。
    また時間が経ってから読むと違った感想になりそう。

    (オーディブルにて)

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    2026年02月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原ひとみ作品、初読。まずはその「言葉の量」の多さに辟易し、閉口してしまった。
    内面を正直に語ろうとする姿勢には、確かに誠実さを感じる。
    ただ、その正直さが文章の密度として前面に出ていて、個人的にはかなりうるさく感じられた。
    感情が休みなく続くため、読む側が一息つける余白がほとんどない。

    読みながら、金原ひとみの作品には、救いを強く求め続ける姿勢があるように思えた。
    比喩表現に逃げず、剥き出しの感情をそのまま「ぶつけてくる」ような筆致。美しく飾られた文学というよりは、生々しい独白を延々と聞かされている気分だった。これが彼女のスタイルなのか。正直、今の自分にはあまりに熱量が強すぎて、読後感はか

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    2026年02月05日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    「YABUNONAKA」というタイトルが意味深で。芥川龍之介の「藪の中」を思い起こす。

    正直、この手のモノは現実社会でも、物語としても今は溢れていて、少し食傷気味で疲弊した。
    序盤に現れる「文学◯ン◯」という強烈な言葉には笑ったが、終盤にかけて笑えなくなる。
    それでも心理描写が非常に巧みで、現れる登場人物たちの強烈な個性も際立っていた。物語として綺麗に円環として繋がっているも、個々の登場人物同士が大なり小なりすれ違い、誤解し、時には畏怖し、完全に繋がりそうで繋がらない。そこが肝だと感じた。
    個人的にはどの登場人物にも少なからず心情移入できるも、非現実的で相容れないと思う部分も多く、本の長さよ

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    2026年02月05日