金原ひとみのレビュー一覧

  • 星へ落ちる

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    「彼」を中心に「私」と「僕」と「俺」の視点から描かれる連作短編集。
    関心を引くための自傷行為など、人を好きになる意味を考えさせられました。

    自分を愛してくれる「俺」を捨てて「彼」を選んだ「私」
    同棲している「僕」から「彼」を奪ったけれど、その影に怯える「私」

    「彼」を奪われて自暴自棄になる「僕」
    「私」が出ていき、自暴自棄になる「俺」

    登場人物の名前は決して出てこないし。
    ほとんど、情報は与えられず、好きな人に対する感情のみ。

    また、「彼」自身の感情は言葉では語られない。
    あくまでも、「私」または「僕」からの強い想いのみが描かれる。

    他人に依存するということがこれほどに脆いもので。

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    2012年03月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    本編ももちろんですが、
    瀬戸内寂聴さんの解説も素晴らしい。芸というのは一に才能、二に才能、三四に才能、五に才能だと。
    ごもっとも。

    よかった!

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    2013年02月09日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    松木さんと新崎さん対比のシーン、あの対比は新崎さんの悪意ある愛を剥き出しにするのにとても有効だったと思う。

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    2013年10月08日
  • AMEBIC

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    これぞ欲望というような
    一般の欲とは真逆の
    これもまた欲と呼ぶのでは。

    もはや男性とはなんぞや

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    2011年07月19日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    良い本を読んだ。としか言えない。今まで、純文学、ジャンル小説から離れた作品は精神論や観念に尽きるものだと思っていたが、この作品によって覆された。
    やはり女性の内面を百ページ超書き続けるのだが、この作品はその内面と彼女を取り巻く外からのさまざまな影響がうまく絡み合って、お互いをぼこぼこと変形させていく様子が読んでいて爽快だった。主人公のグロテスクな隠しごと、彼女が自分に分かりやすいよう周囲の人間をラべリングしていくがとらえきれていなかったところなど、人間が面白いとおもえる小説は久々だった。
    なんといってもラストの見開きページは圧巻。
    一人称視点だが、必ずしも主人公が正義だと感じられなくなるという

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    2011年07月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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     約4分の1日で読み終わってしまった。短さだけがその理由ではない。会話のテンポの良さだけがその理由ではない。いろんな要素が絡み合って、ページをめくる僕の手を急かすんだと思う。
     「痛い恋愛小説」これが僕の一言感想。主人公の女性モデルは写真家と同棲していて、物を噛んでは吐き戻すという行為を止められない。異常に低い体重を維持するためだ。ある時、彼女は自由奔放なバンドマンと出会い、彼に惹かれていく…。決して突飛なストーリーじゃない。でも、どんどん読んでしまう。主人公の衝動的で反理性的な行動に、何故かちょっと共感してしまう。共感する僕はちょっとアウトローな人!?

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    2011年04月24日
  • AMEBIC

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    今日読み終わった!
    この人は蛇にピアスが出た時から綿矢りさ、島本理生と共にあたしが気に入った物書きでした。
    アッシュベイビーの時にちょっとがっかりしたけど、今回は新しい!ウデをあげたっていうのをもろに感じました。
    退廃的で「仕組まれた不快感」に喰われるのは分かっていたけど(それは同期の男性作家だって何人もやってるはず)、今回はちょっと哲学でした。
    登場人物や場面、場所は少なく単調で、決して描写や展開が見やすいわけじゃない。
    でも、カフカとは少し違う、シュールレアリズムでもないなんか新鮮な角度を見た、っていう。しかも、それはあたしたちとはそう遠くない、ギリギリ錯乱って感じ

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    2011年01月16日
  • AMEBIC

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    圧巻されました。初読時はあまり良い印象を抱けなくて友達にあげてしまいましたが、時間が経ってまた読みたくなってきてしまいました。また買うつもりです。

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    2019年01月16日
  • AMEBIC

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    金原ひとみは蛇にピアスとこれしか読んでないけど、どっちも彼女の自伝のような気がしてしまう。一般に正常とされる人間が一般に錯乱と呼ばれる人間を物語ることは可能なのだろうか。そういう人の文章を読んだことないから、わからないけど。

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    2010年05月23日
  • AMEBIC

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    読みながら精神的に詰まっていたものが溢れる、もしくは逆流するといった感覚を覚えた。もちろん合う・合わないではっきりと分かれる作品と思う。
    合う人はきっと、ありふれた「わたしだけじゃない」という安堵よりも言い知れない恐怖と焦燥が先にあるのではないだろうか?

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    2010年05月16日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    表紙が美しかったです。重い仕事がやっと終って、なんとか本の感想を書く余裕ができた。ずっとモニタに向き合ってるから。なんだかもういやでねえ。つうか、全然本の感想になってないし。いちばん気になったことは、アトガキをかいていらっしゃる瀬戸内先生が「松本」とロッカーの名前を間違えていること。「松木」だよ。どうして、編集者はつっこんでうやらんのか?というか、原稿変えちゃだめなのか。というか、それすらも瀬戸内先生の味なのか。金原さんの本はいつも主人公が美人なんだなあと思う。やはり、食べものに対する書き方がグッと迫ってきます。食べ吐きとかしたことはないけれど。自分の居場所がどんどんなくなる感じ。不快と快がわ

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    2011年09月03日
  • オートフィクション

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    メディア禁止用語炸裂の世界。
    今を生きてる自分にメディア禁止も何もないでしょう。

    金原ひとみワールド炸裂。
    アミービックと似た世界観。

    地獄と言われる螺旋階段を落ち続ける。
    自分と向かい続ける。問い続ける。狂い続ける。

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    2015年11月12日
  • 最後の晩餐

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    よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
    最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
    結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。

    金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
    〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
    という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた

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    2026年06月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    出版業会が舞台。
    毎日を無為に生きる編集長木戸悠介は10年前に別れた恋人から性を搾取したと告発される。
    作家の長岡友梨奈は夫とは事実上の破綻しており、ひとまわり年下の恋人と生活し、世の中にいつも憤っている。
    木戸悠介の息子や長岡友梨奈の娘、木戸の部下五松武夫など様々な登場人物の視点でセクハラ、パワハラ、モラハラが語られる。読んでいてモヤモヤが増すような一冊。

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    2026年06月07日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    すごい熱量だった
    伝えたい事が溢れかえってる気がした

    友梨奈のように、恐れを抱かず声を上げてくれる人が近くにいれば…と思ってる女性はどれぐらいいるんだろう。皆んな、それぞれ何かしら思ってても上手くやってるんだろうか。余計な事を言ってイヤな空気にしないでって思ってるんだろうか。
    私は、いつもそこで立ち止まる。
    声を上げる事はできるけれど、それを望まれていないのではないかと。
    女性だけど、女性の本当の気持ちがわからない。
    良かれと思ってした事が、逆に追い詰めることになってしまう事があるのもわかるし。

    付き合っていた時には、許せていた(許容していた)事が別れて数年後、思い返したりした時に 何で受

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    2026年06月05日
  • デクリネゾン

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    気持ちを表す言葉の熱量が強すぎる。
    それがこの作家の特徴だったな、と久々に読んで思う
    それが好みと一致するかどうかはまた別物

    内容はいつも映画になりそうな話だが、やはり本で活字で読んだ時の良さは映画には敵わないと思った
    それが金原ひとみなのかも

    大学生の蒼葉と再再婚する天野志絵は小説家、2人が一緒に暮らし始めるタイミングで理子が元夫宅へ引っ越す事で受けるショックや母の気持ちを改めて感じるところなど、不倫と母の愛はまた別物らしい

    ひかりと和香の友だち3人での飲み会やリモート飲み、酒の場が必ず出てきて、途中からコロナ禍になり時短営業、酒類販売規制など忘れかけていたあの時期を赤裸々な言葉で表現

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    2026年06月05日
  • ナチュラルボーンチキン

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    相変わらず登場人物の会話ややり取りが面白かった。だけど自分を変えるためには周りの環境、もっといえば影響を与えてくれる人が大事なのかもなぁとどうしようもない気持ちを覚えてしまったりした

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    2026年06月03日
  • デクリネゾン

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    ネタバレ

    〜1周目〜
    2026.06.03
    旅行先の本屋さんで何か本買いたいなと思って旅の道で読み始めた本。
    アンソーシャルディスタンスがすごくお気に入りだったので読んでみた。
    コロナ禍の家族、恋人、仕事などなど人の生活の変わりようとそれに伴う心の変化を書いている物語。
    もしかしたら結婚、子ども等の感覚がないからまだ共感できる部分が少なかったのかもしれない。
    また期間をおいて読んだら感想は変わりそう。

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    2026年06月03日
  • 蛇にピアス

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    知らない世界のことすぎて共感はできなかったが、すごく引き込まれる文章だった
    まだ理解はできないかも(^_^;)
    映画化してるらしいしまた機会があったら読みます

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    2026年06月03日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    1000枚、テーマも重いし、読み切るのに体力いる。

    たくさんの登場人物がそれぞれの立場から、一人称で語る、性、権力、暴力、愛。

    全員が自分の視点で必死に語るから、ヤブノナカなんだろうな。

    MeToo運動、マッチングアプリ、SNS――世界が急激に変化する中で溺れもがく人間たち。簡単に繋がれるのに、理解し合うことが難しい時代。
    分かり合えないまま、それでも人は誰かを求める。
    人を無意識に見下すこと、優劣をつけることは、誰もがやっている。セフレだから、軽い女だから――そう見下していた相手に復讐される展開の怖さ。

    エリートサラリーマン、社会的に「偉い」立場の人間の地盤が、あっという間に壊れてい

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    2026年06月02日