金原ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金原ひとみさんの本はこれで三冊目。
蛇にピアスで彼女の作風に脱帽し
アッシュベイビーを読んでなんて気持ち悪いと、ここまでリアルに不快にされたのは初めてで、手に力は入らないし目はちかちかする。気持ち悪くて仕方ないのにとりつかれたように読んでしまう。忘れたいのに一生はなしは忘れられない今から3、4年前でそれ以来彼女の作品は手に取らなかったのに、なぜだか吸い寄せられるように手にとった結果やはり気持ち悪く、そしてとことん鬱になった
アミービック
アメーバのような。
精神が分離するきもちわからなくもない。だけどリアルすぎて、暗すぎて、とことん自分自身を追いつめてしまう。
わたしもアミービ -
Posted by ブクログ
「私」「僕」「俺」三人の主人公のなかで、愛する人を決定的に失い最も不幸なはずの「俺」が、最終的にいちばんマトモな人間でいられている、というところが印象的。
「俺」は「私」を失うことでアイデンティティを取り戻し、「私」や「僕」は「彼」を得たことで「彼」やその関係そのものに依存し、アイデンティティを喪失した(あるいはそう望んでいる)のではないか。
「私」も「僕」も「彼」との結合を強く求めるところも、そういう印象を補強している。
「オートフィクション」のときも思ったけど、物語の進行と主人公の内的描写のコントラストが面白かった。今作では複数の視点から謎を解き明かしていくような要素も含まれていて、最後ま -
Posted by ブクログ
「彼」を中心に「私」と「僕」と「俺」の視点から描かれる連作短編集。
関心を引くための自傷行為など、人を好きになる意味を考えさせられました。
自分を愛してくれる「俺」を捨てて「彼」を選んだ「私」
同棲している「僕」から「彼」を奪ったけれど、その影に怯える「私」
「彼」を奪われて自暴自棄になる「僕」
「私」が出ていき、自暴自棄になる「俺」
登場人物の名前は決して出てこないし。
ほとんど、情報は与えられず、好きな人に対する感情のみ。
また、「彼」自身の感情は言葉では語られない。
あくまでも、「私」または「僕」からの強い想いのみが描かれる。
他人に依存するということがこれほどに脆いもので。
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Posted by ブクログ
良い本を読んだ。としか言えない。今まで、純文学、ジャンル小説から離れた作品は精神論や観念に尽きるものだと思っていたが、この作品によって覆された。
やはり女性の内面を百ページ超書き続けるのだが、この作品はその内面と彼女を取り巻く外からのさまざまな影響がうまく絡み合って、お互いをぼこぼこと変形させていく様子が読んでいて爽快だった。主人公のグロテスクな隠しごと、彼女が自分に分かりやすいよう周囲の人間をラべリングしていくがとらえきれていなかったところなど、人間が面白いとおもえる小説は久々だった。
なんといってもラストの見開きページは圧巻。
一人称視点だが、必ずしも主人公が正義だと感じられなくなるという