金原ひとみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結構長くかかったが、面白くなかった訳ではなくレビューをどう書こうか考えながら読んでしまったため。
内容は作者自身の自己満足と思うか、すべてをさらけ出してる潔さと思うか。
作品としての面白さは何も無い。
今までの生き方、歩んできた道のりは全く共感できない。
普通だったら絶対に他の作品も読もうとは思わない。
以前の僕がそうだった。
でも今はほぼすべて作品を読み、いつの間にかどっぷり嵌っている。
それはひとえに、文章の美しさにある。
個人的には筆力だけで惹かれるのは金原ひとみと藤沢周平だけだ。(あと強いて言うなら三島由紀夫)
そろそろ消化不良気味になってくるのだろうか。
それともますます金 -
Posted by ブクログ
一気読みできました。
解説にも書いてあったけどこの作品は現代を生きる若者の暗部、つまり身体加工を含む暴力、アブノーマルなセックス、それに殺人や死への願望が描かれていて興味を惹かれるような内容だった。
ルイがアマとクラブで出会うことで運命が変わる。アマにスプリットタンの魅力を教えられルイは舌にピアスをする。その過程で麒麟と竜のタトゥーも入れるがこの身体加工がルイの過去との訣別を意味しているのか?
読んでて思ったのはルイは意外と育ちが良くて教養あるんじゃないかなって。会話の節々にそういうのを感じるけどそういった一般的な社会から外れて生活するに至った経緯はなんだろうか?
彫り師のシバさんとのアブノー -
Posted by ブクログ
恋愛と家族、結婚と離婚、成長と老い。
覚えていることと忘れること。
食卓を囲むこと。
・あらゆることを後回しにし続けているから、もはや何を後回しにしているのかさえ忘れてしまう。そんな人間でも何不自由なく生きていけるからこそ、人生は生きづらいとも言える。
・そもそも小説に求めるべき価値は、社会的正当性のない言葉を如何に伝えられるか、だけです。
・どんな刺激も経験も出会いも私を変えなかったのに、老いだけが私を変えたのを痛感する。
・感情は生物で、人を好きな気持ちも執着も悲しみも寂しさも嫉妬も悔しさも、全て酸化していく。味はするけれど、湿気ている。食べながら私も、もう食べたくないと心からうん -
Posted by ブクログ
若い頃に妊活でボロボロになり、ただただ平穏な生活を求めていたミドフォー女性が新たな出会いに翻弄されていくお話。
長回しみたいな文章は新感覚ですごく面白いし共感する部分も多かった。
ストーリー展開はかなり無理がある感じなのでファンタジーとして読めば良いのですが、周りの人の「ホスト狂い」とか「宗教にハマった家庭」とか過激な設定がいまいち物語に活かされていなくて持て余した感じがした。
「皆多かれ少なかれ、三十代後半くらいになってくると楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで、
心が動かない平穏な状態を求めている人は少なくないはずです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレメンタルが安定していないと読みきれないと思うほど主張の強い内容
正しさを押し付けてくるような圧迫感がある。
色んな意味でボリュームがあるので率直に疲れた。
正しいことであっても、生きていくのに見ないフリしてやり過ごしていることが自分にも社会にも多いと再確認させられる。でもそれが全て悪だと言われると腑に落ちないし誰もが戦えるわけではないと思った。
多感な時期に思想の強い人と出会ってしまうと人格形成にも関わると思わされてゾッとした。高校生は自認は立派に大人のつもりだろうが親や身近に居る大人の影響をもろに受けてしまうものだと思う
その時期に善か悪での判断に固執して、他のものを許容できない人間になるの -
Posted by ブクログ
はじめましての金原ひとみさん。
いつか読んでみたいなと思っていたところに、本屋で目にとまって購入。
ひとの内面の解像度が高い。シチュエーションは自分の日常と近いものは無くても、登場人物の心の動きにドキッとさせられる。
自分で選んで進んできたはずの道が急に不安定なものに思えてきて、生きたいわけでもないのに生きなければいけない現実にもがいている自分と、それをどこか客観視している自分の両面が描かれている。
どのお話も、誰がが救ってくれるわけじゃないことに気付かされているところがリアルで、容赦ないけど清々しさすら感じた。
このヒリヒリする感じ、他のお話も読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
自分がどれだけ憧れ、理解したいと思っても、相手がそうされることを望まないなら、いったい何ができるだろう。死ぬことが自然と考えている人を死から救いたいというのはエゴなのか。人と人は関わり合って、少なからず迷惑をかけ合って生きていくものだと思っている。人生や幸福はどこまで個人のものなのか。
ゆかりにとってのライのように自分を大きく変えてくれる存在と出会うことに少し憧れる。自分の人生にそんな人が1人でもいたら、たとえ会えなくなったとしても、いつまでも自分の世界の中で で生き続けるのだろう。
2人の人間がどれだけ親密になり、愛し合っていたとしても完全に一つにはなれない。円は交わることはあってもピッ