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心を病んだ恋人との生活に耐えきれず、ストロングゼロに頼る女。年下彼氏の若さに当てられ、整形へ走る女。夫からの逃げ道だった、不倫相手に振り回される女。推しのライブ中止で心折れ、彼氏を心中に誘う女。恋人と会えない孤独な日々で、性欲や激辛欲が荒ぶる女――。絶望に溺れて掴んだものが間違っていたとしても、それは、今を生き抜くための希望だった。女性たちの疾走を描く鮮烈な五編。(解説・朝井リョウ)
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Posted by ブクログ
男性である自分には知りうることができない、女性特有のダークな部分の感情に直で触れられる稀有な作品だと思う。自分はよく女心が分かっていないといわれるが、これは絶対わかりようがない。
5篇ある短編のすべてで、はたから見るとヤバいやつ、暴走しているやつの内面が一人称視点で描かれているのだけれど、どの主人公もなぜここまでヤバくなってしまったのかという背景や自分の中でのロジックが語られ、そこに切実な説得力が感じられるため、なぜか応援したい気持ちになる。 生きているだけで常に忙しかったり...続きを読む将来に焦りを感じたりする機会が多い今の社会では、この小説が突拍子もない物語では全くなくて、自分のすぐ隣に広がっている世界のようにも感じられた。個人が抱える闇を社会の問題と結びつけて語られていて、その点は朝井リョウの「どうしても生きてる」という短篇集に近しいものを感じた(くしくも本書の文庫版の解説は朝井リョウが担当している)。
どれも重い話だけれど、リアル過ぎて笑える表現がしれっと混ざってくる。日常的な動作を丁寧に説明されると主人公たちが滑稽にも思えて妙に面白い。
始まりはみんな普通 自分で自分を狭量に定義付けて、自ら剣山の仕込まれている穴に向かっていくような女性たち 過激な行動と思想だけど、身に覚えがあるものばかり そうなりそうだったから子供を産んだのかもしれないなと思う自分に気付く 最高でした
・コロナ。つい数年前の出来事なのに結構、あの時の感覚を忘れていると思った。生命の危機がすぐそこにあり、物理的にも文字通り分断されていた時代。 ・めっちゃ金原文学としてコロナの時代を書き上げたな〜、というのが率直な感想。生々しく、あの頃の感情を呼び起こされてしまった。
「とにかくキマるから読め!!!!!」との朝井リョウさんの推薦帯。朝井さんが推薦者になる理由はとてもよくわかる。朝井さんも金原さんも、現代人が日々うっすら思っていること、言葉にしなければいずれ忘れてしまうような些細なことを、その鋭い観察眼と並外れた言語化能力でガッチリと掴んではこれでもかとぶつけてくる...続きを読むタイプだから。 でも少なくともこの作品に関しては、その毒っけは朝井さんの比にならない(ほど高い)と感じた。一度足を取られたら二度とは上がってこられない蟻地獄のように、ただ飲まれていくだけ。どの短編もページを追うごとに、「もう残り数ページしかない、これ救いはあるのか?!」と大変ハラハラしながら読むことになる。 第一編の「ストロングゼロ」が鮮烈でずっと脳裏にこびりついている。
コロナ禍という社会的テーマを取り扱いながらも人間のドス黒い暗い感情と危うさを感じさせる金原文学の極地点のような作品だった。自分の精神状態が安定していてもドン底に落ちる感覚にキマってしまう。
コロナ禍の閉塞感を思い出すから嫌、という理由で、 私は5篇中、1〜3が好きだったかな。 全てに置いて苦悩する女子の話で、 完全には共感しないけど、 あらゆるパターンの女子の苦悩と孤独を描いていて、 読んでいて苦しくなったり、呆然としたりした。 全然ハッピーエンドじゃないし、 なんにも解決しないけど、...続きを読む でも最後の朝井リョウの解説を読んで、 とにかく“管理される”ということに抗っているのが金原作品だ、という見解に、あーだから好きなのかも。 と腑に落ちる自分もいた。 朝井リョウの言う、“よくわからないけれどこれはやめておいたほうがいいんだよ、ね?”という圧、コントロールフリーク社会の圧に耐えられなくなったら、 もう一度読み返そうと思う。
短編集だがひとつひとつの話の内容が濃い。 清く正しく生きているように見える人でも、何かに縋りつつ生きているのかも。 また、物語の中でコロナに関する描写があったが、あの頃のなんとも言えない閉塞感もほんのり思い出した。
とにかくキマるから読め!!!!!とは言い得て妙で、自らの価値観を最優先に、生きることも明日をやり過ごすことも、絶望することも、そして死という選択さえも躊躇がない女性たちが全力でぶつかってくる。 綺麗事やモラル、他者からの評価、社会の秩序に適応することに重きを置く現代的な感覚からすれば、登場人物たち...続きを読むは煩わしくて疎ましくて、理解し難いものとして映るかもしれない。 でも立場が違えば、考え方のものさしを変えれば、自分の何かに置き換えれば、少なからず共鳴することはあるはずで。言語化しきれない人間の弱さや、融通の効かない頑固さが、躊躇いなく物語に落とし込まれている。 真意を掴むこと、価値観に固執しないこと、即物的な生き方、本質からの逃避。日常の喧騒のなかで見過ごしがちな人間の思考や振る舞いを、容赦なく呼び起こす。とにかく興奮と激しく波打つ鼓動が伝わる、圧倒的小説であった。 金原ひとみ、凄すぎる。 カンブリア宮殿の新MCおめでとう。
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