金原ひとみのレビュー一覧

  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    結婚を踏まえた人間関係を題材にした作品。どれも気持ちを持て余した人たちが出てくる。考えさせれる興味深い作品群だった。

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    2017年12月18日
  • アッシュベイビー

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    現代風俗を描いて同時代性を訴えるのが効果的なのは、村上龍で終わったのでは、と思っていた。
    つまり風俗描写が訴求力を持つ時代ではすでにない、という認識。
    しかしこの作品を読んで、ある程度見方を変えた。

    もとは表紙を見て、
    ベルメールだ! そこらのギャル作家が使うなよ!
    と反発感をもっていた。
    サティの曲を勝手に(?)使うピンクポルノを見たときのような気持ち。

    作中の半分以上が、マンコだのチンコだとセックスだのオナニーだのイッただの殺してだの割れ目だのという語彙の繰り返し。
    「きぇえー」と自傷して内腿に裂け目を作り出したころ、すなわちルームシェアニストのホクトが赤ん坊をさらって

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    2016年07月14日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    ”男とは一体何なのだろう。そして女とは一体何なのだろう。私にとって男とは、気分によって着たり着なかったりする、服のようなものなのだろうか。裸でいるのが恥ずかしいから着ているだけなのだろうか。そしてその服は、かっこ良かったり可愛かったりすればいいという、それだけのものなのだろうか。そんなはずはない、私は全身を焦がして愛している。強烈に愛している。でもその愛の行方が分からない。自分が、身をたぎる愛が、どこへ向かっているのか分からない。”

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    2016年06月03日
  • マリアージュ・マリアージュ(新潮文庫)

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    帯のキャッチがとにかくまっすぐ。
    『あなたとしたい、という欲望。』
    『こうした結末を残酷と思うだろうか。結婚をしても、子どもを持っても、人はどうしようもなく一人なのだ。』
    結婚というものの見つめ方がとても大人で、好きな分類の短編小説だった。
    特に、仮装、はとても切なかった。

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    2015年12月21日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    【本の内容】
    出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた―。

    有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。

    付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。

    不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。

    ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    有名カメラマン新崎に見いだされ、専属モデルとして活躍していた早希。

    2人は公私にわたるパートナーだったが、関係は冷めていき、早希は次第に精神のバランスも崩していく。

    そんな中、

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    2014年09月19日
  • 星へ落ちる

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    読まず嫌いだった作者。思いきって読んでみた。
    もっと早く読めば良かった、という気持ちと読まなければ良かった(当作品に対する個人的感情として)、という気持ちと半々。

    彼を中心に回り落ちていく人々の話。
    惑星のような彼の存在感が非常に薄いのに、周りの衛星である人々によって、中心となる彼が描かれている。それぞれの衛星からの視点によって、惑星が異なって見えるため、様々な惑星を見ることができる。

    そして、その惑星と衛星を結ぶかのような歩道橋の心許なさ。

    作者の作品の中ではライトな部類の作品と聞いていたので、まだ読めたのかもしれない。もう一作品読んでみようと思う。

    ここで、どなたかも書かれていたが

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    2014年04月23日
  • 星へ落ちる

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    わたしと、わたしが好きなあのひとと、わたしのことが好きなあのひとと、わたしが好きなひとがすきなひと。もうほんとうにわたし。不幸なわたし。恋愛がつらいわたし。不安なわたし。吐いてしまうわたし。わたししかないんだけれども、これ、分かる、と思わされるところが凄い。全部リアルだから。返信が帰ってこないと胃がキリキリしてしまってって、ものすごいリアル。こういうものを読んでいると、結局人間はほんとうにエゴイズムまみれで、自分のどうしようもない不安の穴を、他人で埋めているとしかおもえない。それをなんかいいものっぽく書くか、正直に書くか。このひとは正直すぎるだけだとおもう。その正直さにはとても好感がもてる。

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    2013年12月11日
  • アッシュベイビー

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    『女としての価値を見出してもらわなければ、自分の無力感に泣き出してしまうから、この仕事をしている。』

    『ベッドのシーツがどんどん赤くなっていった。ああ、いいね。とっても綺麗。この赤が私の体に流れていたなんて、想像出来ないよ。とっても綺麗だよ。私、血だけならこんなに綺麗なのに、どうして私はこんなに汚いんだろう。』

    『裂けてるんだ。私たちは、裂けてる。いつもいつも、マンコを裂けさせて、いつも待っている。いつも、何かが入ってくるのを。そして祈っている。それが茄子とかキュウリでない事を。』

    『ああ、あいつはまだ生きてるんだ。こんな生きる価値が微塵もない世界で、生きてるんだ。可哀想に、ともおめでた

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    2013年08月04日
  • 憂鬱たち

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    ひとみ嬢がまたひとつ脱皮した。
    彼女の著作を順番に追っていくことほど、一方的にもはや変質的に彼女を読み解こうとせん情熱にかられてしまう行為はない。
    AMEBICで彼女の才能にうちのめされた私。
    彼女はひとつの壮大なラブストーリーを自らの中に強固なものとして持っていた。ほかの作家と同じように。
    そこが彼女の出発であったが、同時に彼女には自身という、わずらわしくもいとおしく、支離滅裂でありながら興味をそそげる存在があった。
    AMEBICでは徹底的に自身の狂気に向き合い、その混沌からすこしずつ、ひとつの塔のような、中心が生まれてきた。
    ほとんど同じくして、その混沌には何にも代え難いオリジナルのリズム

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    2013年07月06日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    いつもほどは狂ってないかな。

    松木さんと暮らして
    まともになっていけばいいのに
    新崎さんの元に戻るなんて。。
    でも、わかるよ。。

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    2013年03月17日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    もうこの人読むのやめよう、と
    前回〃アッシュベイビー〃を読んで思ったのですが
    買ったまま長らく放置していたことに気付き、読みました。
    やっぱり、読んでいてキリキリしました。

    ああ、知っている。うっかり「わかる」って言いたくなるくらい。
    この思考、傾き方、歪み加減。最後の選択も。

    噛み吐きは、鮮明な描写でぐったり。

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    2012年12月11日
  • AMEBIC

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    摂食障害の女性作家(私)が日々パソコンに残されている錯乱した自分の文章や、婚約者のいる編集者やその婚約者との関係をめぐって歪んでいく話。

    全体的にとにかく錯乱していて現実の「正気である」私ですら、普通とは思えないのだが、ある種「普通ってなんだろう?」と思わされてしまう。
    すっかりひきこまれて1時間くらいで読んでしまった。

    作者の意図することはわからないのだけれど、とにかく恐ろしいほどの吸引力がある。
    これを22,3歳で書いたとは信じがたい。

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    2012年11月09日
  • 憂鬱たち

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    才能ってのはこういうことを言うんやろなって、この人の作品を読む度に思う。
    そして、自分に何の才能もないことに「はあ〜あ」ってなる。

    ザ・憂鬱。

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    2012年10月21日
  • AMEBIC

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    3〜4冊読んだ金原作品のうちの一つですが結構すきです。ちょくちょく出てくる食べ物のくだり面白いです。苦手な人は読むの苦痛かもしれませんが。
    タイトルになってるアミーバより、ケーキとかタクシーのくだりが印象的でした。
    主人公の感情や行動の描写がやっぱり上手い、と思います。

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    2012年09月05日
  • 憂鬱たち

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    金原ひとみさんの作品はどれも安定して、不安定なイッちゃってる風(完全にイッちゃってるのではなく、イッちゃってる風ってとこがポイント)。

    今回の「憂鬱たち」も健やかにセックス、ドラッグ、バイオレンス!に加えて精神的にウニャウニャと云う、一時の村上龍をエンドレスで再生しているよう。

    精神科に毎回行こうとする主人公の葛藤やら無駄骨やらな日々を綴ってます。

    全然嫌いじゃないけど、朝イチの電車で読むには向いてないかと。

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    2012年08月28日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    生きるって苦しい。
    ひたすら受容と排出の繰り返し。
    結局彼女が存分に愛されることを恐れるのは生きることから逃れられないからなのかな。

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    2012年06月15日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    久しぶりの金原作品。
    いつも、独特の雰囲気にのまれそうになってしまうのだけど
    今回はシンプルで、しかも、中々よかった。
    文章全体がリズミカルで読みやすい。
    リツくんの存在はとても気になった。

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    2012年03月21日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    金原ひとみで、初めて読んだ。
    読み始めたら引き込まれる。
    歪んではいるけれど、人は人をここまで好きになれるのかな?って思った。
    唯一の武器=生きる理由みたいなもので失う訳にはいかない。
    そんな弱さが愛おしい。

    似ている者へのコンプレックス、負けてるから、自分だけ持ってないからの心の叫びがドキドキする。

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    2012年01月26日
  • 星へ落ちる

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    そんなことないかも、と思いながらも
    結局また引きずりこまれている。

    どんなに好きだと一緒に居たいと不安に思っても
    それはつまり自分の中でしか理解されない
    相手に愛されていようといまいと。
    本当はあんまり考えすぎない方が上手に生きられるのかも知れないけれど、
    やはり私もそういう風にしか生きられない。

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    2011年12月14日
  • オートフィクション

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    文章があまりにも純粋すぎて、何度も心苦しい気持ちになった。
    暴力的でスピード感溢れる筆致は読んでいて清々しい。

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    2011年11月07日