金原ひとみのレビュー一覧

  • アッシュベイビー

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    『女としての価値を見出してもらわなければ、自分の無力感に泣き出してしまうから、この仕事をしている。』

    『ベッドのシーツがどんどん赤くなっていった。ああ、いいね。とっても綺麗。この赤が私の体に流れていたなんて、想像出来ないよ。とっても綺麗だよ。私、血だけならこんなに綺麗なのに、どうして私はこんなに汚いんだろう。』

    『裂けてるんだ。私たちは、裂けてる。いつもいつも、マンコを裂けさせて、いつも待っている。いつも、何かが入ってくるのを。そして祈っている。それが茄子とかキュウリでない事を。』

    『ああ、あいつはまだ生きてるんだ。こんな生きる価値が微塵もない世界で、生きてるんだ。可哀想に、ともおめでた

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    2013年08月04日
  • 憂鬱たち

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    ひとみ嬢がまたひとつ脱皮した。
    彼女の著作を順番に追っていくことほど、一方的にもはや変質的に彼女を読み解こうとせん情熱にかられてしまう行為はない。
    AMEBICで彼女の才能にうちのめされた私。
    彼女はひとつの壮大なラブストーリーを自らの中に強固なものとして持っていた。ほかの作家と同じように。
    そこが彼女の出発であったが、同時に彼女には自身という、わずらわしくもいとおしく、支離滅裂でありながら興味をそそげる存在があった。
    AMEBICでは徹底的に自身の狂気に向き合い、その混沌からすこしずつ、ひとつの塔のような、中心が生まれてきた。
    ほとんど同じくして、その混沌には何にも代え難いオリジナルのリズム

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    2013年07月06日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    いつもほどは狂ってないかな。

    松木さんと暮らして
    まともになっていけばいいのに
    新崎さんの元に戻るなんて。。
    でも、わかるよ。。

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    2013年03月17日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    もうこの人読むのやめよう、と
    前回〃アッシュベイビー〃を読んで思ったのですが
    買ったまま長らく放置していたことに気付き、読みました。
    やっぱり、読んでいてキリキリしました。

    ああ、知っている。うっかり「わかる」って言いたくなるくらい。
    この思考、傾き方、歪み加減。最後の選択も。

    噛み吐きは、鮮明な描写でぐったり。

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    2012年12月11日
  • AMEBIC

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    摂食障害の女性作家(私)が日々パソコンに残されている錯乱した自分の文章や、婚約者のいる編集者やその婚約者との関係をめぐって歪んでいく話。

    全体的にとにかく錯乱していて現実の「正気である」私ですら、普通とは思えないのだが、ある種「普通ってなんだろう?」と思わされてしまう。
    すっかりひきこまれて1時間くらいで読んでしまった。

    作者の意図することはわからないのだけれど、とにかく恐ろしいほどの吸引力がある。
    これを22,3歳で書いたとは信じがたい。

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    2012年11月09日
  • 憂鬱たち

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    才能ってのはこういうことを言うんやろなって、この人の作品を読む度に思う。
    そして、自分に何の才能もないことに「はあ〜あ」ってなる。

    ザ・憂鬱。

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    2012年10月21日
  • AMEBIC

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    3〜4冊読んだ金原作品のうちの一つですが結構すきです。ちょくちょく出てくる食べ物のくだり面白いです。苦手な人は読むの苦痛かもしれませんが。
    タイトルになってるアミーバより、ケーキとかタクシーのくだりが印象的でした。
    主人公の感情や行動の描写がやっぱり上手い、と思います。

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    2012年09月05日
  • 憂鬱たち

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    金原ひとみさんの作品はどれも安定して、不安定なイッちゃってる風(完全にイッちゃってるのではなく、イッちゃってる風ってとこがポイント)。

    今回の「憂鬱たち」も健やかにセックス、ドラッグ、バイオレンス!に加えて精神的にウニャウニャと云う、一時の村上龍をエンドレスで再生しているよう。

    精神科に毎回行こうとする主人公の葛藤やら無駄骨やらな日々を綴ってます。

    全然嫌いじゃないけど、朝イチの電車で読むには向いてないかと。

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    2012年08月28日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    生きるって苦しい。
    ひたすら受容と排出の繰り返し。
    結局彼女が存分に愛されることを恐れるのは生きることから逃れられないからなのかな。

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    2012年06月15日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    久しぶりの金原作品。
    いつも、独特の雰囲気にのまれそうになってしまうのだけど
    今回はシンプルで、しかも、中々よかった。
    文章全体がリズミカルで読みやすい。
    リツくんの存在はとても気になった。

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    2012年03月21日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    金原ひとみで、初めて読んだ。
    読み始めたら引き込まれる。
    歪んではいるけれど、人は人をここまで好きになれるのかな?って思った。
    唯一の武器=生きる理由みたいなもので失う訳にはいかない。
    そんな弱さが愛おしい。

    似ている者へのコンプレックス、負けてるから、自分だけ持ってないからの心の叫びがドキドキする。

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    2012年01月26日
  • 星へ落ちる

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    そんなことないかも、と思いながらも
    結局また引きずりこまれている。

    どんなに好きだと一緒に居たいと不安に思っても
    それはつまり自分の中でしか理解されない
    相手に愛されていようといまいと。
    本当はあんまり考えすぎない方が上手に生きられるのかも知れないけれど、
    やはり私もそういう風にしか生きられない。

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    2011年12月14日
  • オートフィクション

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    文章があまりにも純粋すぎて、何度も心苦しい気持ちになった。
    暴力的でスピード感溢れる筆致は読んでいて清々しい。

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    2011年11月07日
  • AMEBIC

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    金原ひとみさんの本はこれで三冊目。
    蛇にピアスで彼女の作風に脱帽し
    アッシュベイビーを読んでなんて気持ち悪いと、ここまでリアルに不快にされたのは初めてで、手に力は入らないし目はちかちかする。気持ち悪くて仕方ないのにとりつかれたように読んでしまう。忘れたいのに一生はなしは忘れられない今から3、4年前でそれ以来彼女の作品は手に取らなかったのに、なぜだか吸い寄せられるように手にとった結果やはり気持ち悪く、そしてとことん鬱になった

    アミービック
    アメーバのような。
    精神が分離するきもちわからなくもない。だけどリアルすぎて、暗すぎて、とことん自分自身を追いつめてしまう。

    わたしもアミービ

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    2011年11月03日
  • 星へ落ちる

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    「私」「僕」「俺」三人の主人公のなかで、愛する人を決定的に失い最も不幸なはずの「俺」が、最終的にいちばんマトモな人間でいられている、というところが印象的。
    「俺」は「私」を失うことでアイデンティティを取り戻し、「私」や「僕」は「彼」を得たことで「彼」やその関係そのものに依存し、アイデンティティを喪失した(あるいはそう望んでいる)のではないか。
    「私」も「僕」も「彼」との結合を強く求めるところも、そういう印象を補強している。
    「オートフィクション」のときも思ったけど、物語の進行と主人公の内的描写のコントラストが面白かった。今作では複数の視点から謎を解き明かしていくような要素も含まれていて、最後ま

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    2011年10月07日
  • 星へ落ちる

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    4人の人物を軸に3人の視点から書いてる本。

    めちゃめちゃ面白かった!!!
    角度が違うだけで、3人の持ってる根本みたいなのは同じ事言ってんだろなって。でも、人間が違うと違うんだね。

    とってもドロドロしてるようで、すごくストレートに伝わってきたかなぁ!

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    2011年10月06日
  • 星へ落ちる

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    男と男と女の三角関係。ひとりの”男”をめぐった心理状態が、違う目線から、短編集の形式で書かれていて、読みやすかったです。
    金原ひとみが書く、みんな一生懸命なのに、誰も幸せにならない感じがリアリティがあっていいですね。
    今回は全然ぶっ飛んでなかったので、物足りない感じもあったけど、暗いのに刺激的な文面がとても好きです。

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    2011年10月03日
  • 星へ落ちる

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    「彼」を中心に「私」と「僕」と「俺」の視点から描かれる連作短編集。
    関心を引くための自傷行為など、人を好きになる意味を考えさせられました。

    自分を愛してくれる「俺」を捨てて「彼」を選んだ「私」
    同棲している「僕」から「彼」を奪ったけれど、その影に怯える「私」

    「彼」を奪われて自暴自棄になる「僕」
    「私」が出ていき、自暴自棄になる「俺」

    登場人物の名前は決して出てこないし。
    ほとんど、情報は与えられず、好きな人に対する感情のみ。

    また、「彼」自身の感情は言葉では語られない。
    あくまでも、「私」または「僕」からの強い想いのみが描かれる。

    他人に依存するということがこれほどに脆いもので。

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    2012年03月01日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    本編ももちろんですが、
    瀬戸内寂聴さんの解説も素晴らしい。芸というのは一に才能、二に才能、三四に才能、五に才能だと。
    ごもっとも。

    よかった!

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    2013年02月09日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    松木さんと新崎さん対比のシーン、あの対比は新崎さんの悪意ある愛を剥き出しにするのにとても有効だったと思う。

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    2013年10月08日