金原ひとみのレビュー一覧
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ネタバレそうきて、そこを通って、最終的にそうなるの!?え!?というストーリー展開だった。もうちょっと現実的なサスペンス的な展開かと思ったら(浮気がばれて破滅する、みたいな)、純愛小説的な終末へ…。
10歳も年下の甥と不倫するという身もふたもない話。主人公の「カナ」も、甥っ子も、ちょっと強烈な過去を持つ。カナは「恋愛じゃない」と思いながらもなんとなく甥っ子に惹かれていく。終盤まで、過去を引きずっているカナが、甥と関係を持ちながら、自分について、相手について、夫について、人生について、ダラダラダラダラと思いに耽る…っていう展開でなんだかなぁ…と飽きてきたが、最後に冷たかったカナの心の奥底で何かが動く感じが -
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西加奈子のポッドキャストで紹介されていた本で読んでみた。
短編集のような作りだけど、どの物語も登場人物は一緒。
主人公の神田憂とカイズというおじさんとウスイという若者。
神田憂はいつも憂鬱で早く精神科に行かなきゃと思っている。
どの物語も共通点はここだけ。
カイズとウスイはそれぞれの物語ではまったく違う人間として出てくる。
そもそもそれぞれの物語は現実なのか神田憂の妄想なのかがわからない。
終始フワフワした独特な世界観のまま最後まで行くかと思ったら最後で神田憂が自分の憂鬱を肯定する。
そこに一気に一連の物語のテーマ性が浮き彫りになったように感じた。
なんて電波な主人公だと思い読んだ。
おそろ -
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読むのは2冊目の金原ひとみ作品。1冊目だった「アミービック」は1人の女性の極端な愛情からくる不安定さのようなものを描いていたけれど、この作品もまたそのような要素があったように思う。不安定さというよりは、無感動と身勝手さのような要素が強めだったけれど。
スタイリストのカナは29歳。10代の頃にした恋愛の果てに、カナに執着する相手から包丁で刺された経験を持つ。
その後その記憶から逃れるようにして留学からの海外生活を経て、15歳上の夫と結婚して一男を得、日本に居を移してからも安定した暮らしをしていた。
そんなある日、海外で暮らしていた姉家族が帰国する。19歳になった甥っ子はすっかり男になっていて、 -
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ダウナーでエレクトロニックなチルミュージックにのせて読む。なにか、BGMがあると、いい。
最後はお酒を飲みながら、主人公の憂鬱を、全身に流し込ませて、細部までいきわたらせるみたいにして、読んだ。
登場人物は、主人公の神田憂と、カイズさんというおじさんと、ウツイくんという若者。
そして常に神田憂が考えていることは、セックス。
ぶっ飛んでいる、何かが。流れている音楽と憂のイライラが、憂の妄想が、最高潮に達する。そのエクスタシーの部分。まるでゆったりと優しく入ってこられるかのような。もっともっとと、疼く。
「官能的ブラックコメディ」
理解する作品じゃなくて、感じる作品だろう。
(P61)私は傷つ -
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アメリカから帰国し久々に会った10歳下の甥っ子に求められ始まった関係。背徳的で魅力的。10歳下の男というだけじゃなくて、甥っ子ってところに背徳感が満ち満ちる。その背徳が蜜の味で、そんな描写のところばかりを読んでいた気がする。会話がダラダラ続くこともなく、三人称で描写がしっかり書かれているちゃんとした小説。
主人公には息子もいて、そこかしこに叔母や息子をもつ母の心情が描かれていたりして、そこがまたムードをあおる。それだけでも十分だと思うけど、甥っ子には実は影があり……。
「軽薄」とは何をいっているのだろう。どことなく何事にも一枚膜を隔てているような主人公のスタンスをいうのか、それとも社会のモラル