金原ひとみのレビュー一覧

  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    そうきて、そこを通って、最終的にそうなるの!?え!?というストーリー展開だった。もうちょっと現実的なサスペンス的な展開かと思ったら(浮気がばれて破滅する、みたいな)、純愛小説的な終末へ…。
    10歳も年下の甥と不倫するという身もふたもない話。主人公の「カナ」も、甥っ子も、ちょっと強烈な過去を持つ。カナは「恋愛じゃない」と思いながらもなんとなく甥っ子に惹かれていく。終盤まで、過去を引きずっているカナが、甥と関係を持ちながら、自分について、相手について、夫について、人生について、ダラダラダラダラと思いに耽る…っていう展開でなんだかなぁ…と飽きてきたが、最後に冷たかったカナの心の奥底で何かが動く感じが

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    2021年07月31日
  • 憂鬱たち

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    西加奈子のポッドキャストで紹介されていた本で読んでみた。
    短編集のような作りだけど、どの物語も登場人物は一緒。
    主人公の神田憂とカイズというおじさんとウスイという若者。
    神田憂はいつも憂鬱で早く精神科に行かなきゃと思っている。
    どの物語も共通点はここだけ。
    カイズとウスイはそれぞれの物語ではまったく違う人間として出てくる。
    そもそもそれぞれの物語は現実なのか神田憂の妄想なのかがわからない。
    終始フワフワした独特な世界観のまま最後まで行くかと思ったら最後で神田憂が自分の憂鬱を肯定する。
    そこに一気に一連の物語のテーマ性が浮き彫りになったように感じた。

    なんて電波な主人公だと思い読んだ。
    おそろ

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    2021年07月23日
  • 緊急事態下の物語

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    いろんな本を読んでいると自分の苦手なものがわかってくる。
    近未来のようなSF的なものは苦手なようだ。

    5人の作家さんの中では金原ひとみさんのお話がわかりやすかった。
    まさに今、ありそうなコロナの時代。

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    2021年08月21日
  • 緊急事態下の物語

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    金原ひとみさん目当てで。ほんとコロナコロナな一年で、コロナって単語出さない日ないほど、こんなんだったよなー会話

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    2021年07月14日
  • 緊急事態下の物語

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    5人の著者の短編集。真藤順丈氏のオキシジェンが引き込まれた。背後にある世界観がもっと知りたくなった。

    金原ひとみ氏のコロナを題材にした話もタイミリーで面白かった。差別を乗り越えた友情ということなのかな。でも現実はもっとリアルで残酷な気がする。もっと深く描いていただいてもよかったのではと思った。

    お二方の他の著書にも触れてみたいと思う。

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    2021年07月10日
  • 持たざる者

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    震災がきっかけで離婚した男性、その友人で夫の駐在先のシンガポールから一時帰国中の女性、彼女のイギリス在住の妹、そしてその女友達之4人の立場で次々と語られていく。
    話の真ん中に震災はあるが、単なる震災として扱っているわけではなく、自分ではどうにもできないことに対して自分というものをどうやって確立するか維持し続けるかといったことがテーマなのかも。
    著者のほかの作品を読んでいないのでこの作品可が特になのかわからないが、矢継ぎ早に感情が押し寄せてくる文体にちょっとやられる。

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    2021年04月25日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    読むのは2冊目の金原ひとみ作品。1冊目だった「アミービック」は1人の女性の極端な愛情からくる不安定さのようなものを描いていたけれど、この作品もまたそのような要素があったように思う。不安定さというよりは、無感動と身勝手さのような要素が強めだったけれど。

    スタイリストのカナは29歳。10代の頃にした恋愛の果てに、カナに執着する相手から包丁で刺された経験を持つ。
    その後その記憶から逃れるようにして留学からの海外生活を経て、15歳上の夫と結婚して一男を得、日本に居を移してからも安定した暮らしをしていた。
    そんなある日、海外で暮らしていた姉家族が帰国する。19歳になった甥っ子はすっかり男になっていて、

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    2021年04月14日
  • クラウドガール

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    気がかりな、あけすけで憂鬱な文章によって読者を翻弄する金原ひとみの小説が好きだが、本作では中々巧みなどんでん返しが用意されており、小説技巧的にも読者を翻弄してくる。

    またそのどんでん返しにより曖昧化された事件の真相を、読者が脳内で紐解こうとするその行為自体が、人の記憶のご都合主義的な性格に気づかされることに繋がっており、なんだかいろいろ巧みな小説である。

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    2021年01月30日
  • AMEBIC

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    勝手な連想だが、夢野久作の「ドグラマグラ」を思い出しながら読み進めた。
    この物語で生じる事象は、実はひとりの人間の脳の中で展開される話、のようにも読める為。作家の私に「錯文」を書き送るもう一人の私、という構造も、まさにドグラマグラ的な別人格ものとして愉しい。
    もっとも、本作は現代的に奥ゆかしく(?)描かれているわけだが。しかし十分にエログロ。

    初期の作品の故か、世間が金原ひとみに求める「エッジ感」「狂気感」に対して忠実に回答しているような気配を感じる。

    最近の作品も読んでみる。

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    2021年01月24日
  • 憂鬱たち

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    ダウナーでエレクトロニックなチルミュージックにのせて読む。なにか、BGMがあると、いい。
    最後はお酒を飲みながら、主人公の憂鬱を、全身に流し込ませて、細部までいきわたらせるみたいにして、読んだ。

    登場人物は、主人公の神田憂と、カイズさんというおじさんと、ウツイくんという若者。
    そして常に神田憂が考えていることは、セックス。
    ぶっ飛んでいる、何かが。流れている音楽と憂のイライラが、憂の妄想が、最高潮に達する。そのエクスタシーの部分。まるでゆったりと優しく入ってこられるかのような。もっともっとと、疼く。

    「官能的ブラックコメディ」
    理解する作品じゃなくて、感じる作品だろう。
    (P61)私は傷つ

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    2021年01月16日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    最初は金原ひとみらしくない進み方で進んでいくなあと思ったけど、やっぱり金原ひとみは金原ひとみだった、狂気に満ちていた
    でも最後にはそんな狂気が世界で一番美しく正しいものとして存在していて、自分の信じている模範とやらものに恥ずかしさすら感じました

    にしても読み疲れた…

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    2021年01月15日
  • ハイドラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これはジョイスの『ユリシーズ』じゃないか?

    いえ勿論、似てもなければ、書かれた動機もまったく違うのは明らかなのだけれども、同じ不倫もの、「元ザヤ文学」にカテゴライズされ得る小説として、そう考えながら読むと案外楽しい。

    主人公「早希」の、メランコリックな人物造形を担う、不穏で気がかりな文章が、癖になる味わい。著者は、実はこの種の文章を書き連ねることが主目的なのではないか?と思わされる加熱具合。ここら辺は好みが分かれそう。

    著者の長編作品も読んでみたいと思う。

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    2021年01月12日
  • クラウドガール

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    うーん
    難しい、もやもやする
    結局、最後の姉妹はどうなったのか
    広岡は未成年淫行をやり過ごしたのか笑

    はっきりさせて欲しかったですね

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    2020年05月20日
  • 星へ落ちる

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    男性と女性とまた違うホモセクシャルの男性との決して交わることはあるけれど不安や恐怖、嫉妬、拭えない三者の暗闇を彷徨うような物語。果たして登場人物は愛を感じていて幸福なのだろうか。疑問を感じた。けれど登場人物の腐敗した感情は読者を魅了する。愛ってなんだ、そういう時に読まれる小説だと思う。

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    2020年05月05日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    女性が母になると抱く葛藤、育児の辛さ…特に1歳までの乳児期は睡眠も細切れで、思考能力も判断力も低下する。ほっとけばすぐに死んじゃうような赤子を抱えて、でも一瞬の隙間時間があれば1分でも寝たいと訴えてくる脳と体。
    育児の地獄体験にはわかるーわかるーと同意できる反面、クスリをやっているユカの脳内はぶっ飛びすぎており、旦那の浮気を疑い発狂する姿は恐怖だった。

    母親の中にはこんなドロドロが渦巻いているんだよ、と男性に勧めたい気もするが、暗すぎて引かれるかもしれない。

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    2019年07月14日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    3.5
    同じ保育園に子供が通う3人の母親達。
    ドラック、虐待、不倫、皆それぞれぶっ飛んでる。
    育児、格闘、孤独や悩みが本当リアルに書かれていて、乳児期のノイローゼになる程追い詰められる所や、旦那への苛立ち、もう解りすぎて当時を思い出した。

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    2019年06月07日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    衝撃の小説やった。
    嫁さん含め、世の妊娠、子育てを経てきた人(ingの人も)はこんな思いをしていたのか、そりゃ少子化になるわ。そりゃ子供なんて欲しくないわ。俺もきっと恨まれてきたんやろなぁ…

    小説としてはスゲーと思う。ただ、とんでもない現実を突き付けられた感があって「オモロかったか」と言われると、決してオモロくはなかった。俺の思ってた母性とか親子愛は自分勝手な幻想やったんやと思い知らされた気がする。

    もし、これが世の女性のほとんどが感じることであるなら、子どもなんて産まなくて良いし、日本なんて滅んでしもたらエエねん。

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    2019年03月31日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    アメリカから帰国し久々に会った10歳下の甥っ子に求められ始まった関係。背徳的で魅力的。10歳下の男というだけじゃなくて、甥っ子ってところに背徳感が満ち満ちる。その背徳が蜜の味で、そんな描写のところばかりを読んでいた気がする。会話がダラダラ続くこともなく、三人称で描写がしっかり書かれているちゃんとした小説。
    主人公には息子もいて、そこかしこに叔母や息子をもつ母の心情が描かれていたりして、そこがまたムードをあおる。それだけでも十分だと思うけど、甥っ子には実は影があり……。
    「軽薄」とは何をいっているのだろう。どことなく何事にも一枚膜を隔てているような主人公のスタンスをいうのか、それとも社会のモラル

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    2019年09月07日
  • 持たざる者

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    3人ともの気持ちがわかりすぎて苦しくなる。
    私は千鶴ちゃんタイプかもしれない。
    他2人の気持ちも全てではないけど共感できるところが多々あった。
    原発がテーマというより人の生き方にフォーカスしている印象だった。

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    2018年11月07日
  • 持たざる者

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    自分よりも大切な人を守りたいと強く願うとき
    どうして人間は少しの亀裂にも気が付けないのだろう
    大切に思うが故のことなのにという思いがどうしても視野を狭めてしまう

    時間が経過すれば拘っていたことなど大したことでないということが
    明白なのに必死な時は自分のことを一番理解することができていないんだなということをあらためて感じた

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    2018年07月12日