金原ひとみのレビュー一覧

  • マザーズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    同じ保育園に子供を通わせる3人の女性の子育てや夫との関係の物語。子供を愛しながらもその存在を鬱陶しいとおもったり、泣きやまない子供を虐待してしまう母親たちがいる。
    小さな子供を育てるということが地獄のように感じてしまう一瞬は誰にでもあり得る。
    親に蹴られている赤ちゃんが生きて、愛情ある丁寧な朝ごはんを食べている子が死んでしまう。大切家族との関係や精神状態、状況等のほんの少しの巡り合わせの悪さで何もかも失ってしまう怖さを感じた。

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    2025年02月16日
  • オートフィクション

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     2006(平成18)年、単行本として刊。
     通読してみて、どうも了解しにくい、不可思議な感じの小説だった。
     主人公の小説家リンは作者の自己像を幾らかでも投影しているのかどうか知らないが、とりあえず言葉はビビッドで、若者の言語感覚がうまく捉えられており、ナチュラルである。
     そんな主人公は現在付き合っている男性について「好き好き大好き」と手放しにストレートな感情吐露を繰り返すのだが、どこで曲折するのか、最後には唐突に自分から別れを切り出したり、破局に結び付くのが当然であるような行動を爆発させる。
     この心の屈折が私には理解できなかった。それは単に私が女性心理に疎い野暮ジジイだからかもしれない。まっすぐだったはずのものがいつの間にか屈曲してしまうそのメカニズムが、ロジックとして合理的に呈示されていないために、私は不安になった。
     もう少しこの作者の作品を読み込んでいけば、この心の仕組みが馴染んでくるのかもしれない。

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    2025年01月27日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    主婦を題材にしたオススメ小説で手に取った一冊。
    金原ひとみさんの蛇にピアスが当時とても印象に残った本だったのを思い出しつつ、金原ひとみさんワールドでまた一気読み。
    3人の主人公達がどうなっていくのか気になった。読んだ後もまだ彼女達の物語が続いていくようでもって見ていたくなった。

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    2025年01月25日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    金原ひとみさん、とても危うい感じのする方。
    パリでも東京でも鬱傾向が強いのか、とても不安定。この状態で幼い娘さんと母子生活をされてたなんてすごい。
    あまり共感できる部分はなかったのだけど、この繊細さが紡ぎ出す文章には心惹かれるものがあった。
    恋愛で救われるタイプだと仰っているので、どうか幸せになって欲しいなと思う。
    読み終えて、著者の幸せを願うって不思議な感覚。

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    2025年01月11日
  • 星へ落ちる

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    情熱的な恋心。
    自分と恋人以外要らない。それ以外は嫉妬の対象。それ以外は常識もなにもない。好きで好きでたまらなく好きで、削れていく精神。自分さえ敵に思えるくらい、消耗する熱烈な恋愛感情。刹那を生きている。青い未熟な不純な純愛。

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    2025年01月07日
  • 持たざる者

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    自分は何者でもなく、何も持っていないはずなのに、
    他者との関係では羨望の眼差しでみられていたり。
    複雑な関係がそれぞれの視点で描かれていておもしろかった。けど、最後の章が重だるいな。

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    2025年01月02日
  • fishy

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    決して嫌いではない。

    人間の本音部分を余すことなく表現し、文学的魅力もある。

    只、何時も何時もこういった内容の作品ばかりだと流石にお腹が一杯になる。

    読む時の気分によって評価が変わってしまう作品。

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    2024年11月22日
  • 軽薄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この人はとにかく許されない恋愛もの
    最後は無難に元サヤに戻るのかと思いきや、甥の方へ
    彼女刺したりそれを示談にしたりパーティーで変なもの飲まされたり…

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    2024年10月22日
  • 持たざる者

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    大変だった時期のことや感覚って、時間を経て薄らいでもうあまり思い出せなくなる。
    4人の人が描かれるこの本で、4番目の朱里の章が一番印象深かった。
    自分の未来が抗えようのない形で規定されることに不安を覚えたり、自分だけの人生が複雑に思えたり。でもある日突然、雲が晴れたように好転したり、そんなものなのかもなーと思う。
    何かを持っているように見えるのは、他者からの視点であって、自分はそこにあるものに、ただ必死に向き合ってるだけなのかも。

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    2024年09月24日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    エッセイ…うん。 タイトルから、パリや東京での作家ライフを楽しく書いたものかな、なんて予想しましたが…真逆なものでした。
    「生きててすみません」と土下座する感じはまるで太宰治です。
    希死念慮が強く、しかしきちんと子供2人を育てて家庭を回しているところがすごい。
    この憂鬱さと自己破壊衝動的なもの、共感する方は少ないだろうけど、似たような傾向の方には救いになるのかも。

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    2025年12月18日
  • 蛇にピアス

    匿名

    購入済み

    昔、映画で話題になっていかな?
    内容は全然知らなかったので、気になり読んでみました。すごく激しい内容で驚いた。ルナは最初から最後まで不思議な女の子で、何がしたいのかよくわからなかったです。

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    2024年09月01日
  • ハジケテマザレ

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    良くも悪くも、振り回される感じ。
    目が回る。
    アタシはハジケテマザレないかもしれない。

    ☆ハジケテマザレ
    ☆モンキードーン
    ☆フェスティバルDEATHし
    ☆ウルトラノーマル

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    2024年06月16日
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼

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    「天才は孤独」という言葉が浮かぶ。

    彼女の鋭敏な受容体は常に自身を
    誰もたどり着けない地獄のふちに追いやるけど、
    その類まれな感覚と言語化能力によって
    あらゆる人の心のひだをなぞり、
    無理やり作ったかさぶたをはがして
    血が流れる感覚を思い出させてくれる。


    彼女の小説はいつも主人公が自傷しているけど
    このような思考回路から生み出されているのか・・と
    淡々と読み進めた。


    常軌を逸した原罪意識に
    凡人の私はところどころついてゆけず
    気を抜くと目が文字の上を滑る。

    なんかこの感覚の鋭さ、生きづらさ、
    宇多田ヒカルを彷彿とさせる。

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    2024年06月14日
  • 持たざる者

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    4人の視点から語られる本作も、また大変面白く読むことができた。日本にしか住んだことのない自分としては日本の住みやすさ、日本特有の住みづらさなど読んでいて
    色々と考えさせられる。自由と引き換えの不自由さ、不自由さの中で求める自由。好きな作家の登場人物の人生に自分を投影しその世界に入り込む読書。幸せな時間です。

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    2024年05月19日
  • クラウドガール

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    全くタイプの違う姉妹の両視点より話が進む。タイトルのクラウドとは感情の比喩としてのものと記憶貯蔵のクラウドを意味し
    姉の理有と妹の杏の異なる属性というかキャラクターが興味深い。記憶の連続性の中に生きない杏は彼氏に浮気されても気づけば許してしまう。ちょっと痛い感じのメンヘラ気質を感じなくもないが、実は杏は悪い娘ではない。我々の一生でも実は同じことが繰り返されてはいないだろうか?昨日の自分と今日の自分は全く違う人間なのではないだろうか?記憶の改竄も興味深い。
    この作品も面白かった。

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    2024年05月16日
  • オートフィクション

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    内容は何時ものように限りなく過激でこれがファッションで書かれてるなら最も毛嫌いする作品だが、何故だか読み進めてしまうし読みにくくもない。

    何故かなと思うとふと最も好きな作家である京極作品に通じる所があるのかと感じた。

    自問自答を繰り返し物事の本質に迫ろうと自分自身の心に正直に思う事感じた事をずらずらと書いていく。

    そう言う所は相通じるものがあるのではないか。

    金原作品はそれをバイオレンス1本で描いている。

    最後は正直お腹一杯になった。

    金原作品は感情描写や文体が好きで、決して内容が好きなのではない。
    なので作家としての才能に共感してる。

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    2024年05月08日
  • ハジケテマザレ

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    先週、先々週とはじけてました。

    ってな事で、金原ひとみの『ハジケテマザレ』

    ハジケテマザレ

    モンキードーン

    フェスティヴィタDEATHシ

    ウルトラノーマル

    の続編短篇


    イタリアンレストランのフェスティヴィタに集う個性豊かな人々の人間模様。

    マナツとルイコのマナルイコンビ、メイちゃん、岡本くん、ヤクモ、ブリュノ、真野っち、それぞれみんな違ってみんな良い

    ちょっと読んでて金原さんらしくないってか、西加奈子さん的な感じがしたなぁ

    みんな愛おしいキャラばかりで、愛が溢れた本じゃったわ

    あ~、ブリュノのカレー食べたい ԅ(¯﹃¯ԅ)

    2024年10冊目

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    2024年04月21日
  • クラウドガール

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    私達は巨大なデータベースで生きていて何を引き出して何を採用しているかで人生が決まっていく、みたいなフレーズがある。自分もあの時違う選択をしていたら、全く違う人生だったのかなーと考えさせられる。子供は母親の影響を大きく受ける。気をつけねば!!
    濃いなーと思う内容だけど、読んでいくと止まらない感じ。

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    2024年02月19日
  • fishy

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    世代としては似たりよったり、アラサー?だっけな?うろ覚えだけど、そんな女性3人の話。
    同世代といいつつ、アラサーって人生の歩み方や考え方、自分とはどうあるべきかっていう根幹がガッチリ決まってくる、そんな世代だと思わせてくれた。まさに十人十色だなって思わせてくれるような小説です。

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    2024年01月21日
  • クラウドガール

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    人間の内面の全ての部分をさらけ出す金原作品が好きだ。

    全てが自分の人生とは全く相まみえないし生きてる世界が全く別物なのに何故か嫌な感情を持たず読んでしまう。

    作者の持つ世界観、人生観を全否定出来ない自分に気付かされる。

    最後はよく理解出来ないが、読み応えはあった。

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    2024年01月05日