金原ひとみのレビュー一覧
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連作短編っていうんでしょうかね。初出の雑誌やメディアがそれぞれ違う5編なんだけど、主人公らしき女性とその人が今好きな男性、元カレ、今好きな男性の恋人の男性という4人が登場する。
自分としては、元カレくんに感情移入。いいやつなんだよね。去ってしまった主人公に泣き落としの電話をかけたり未練タラタラだったんだけど、地道に工場勤めしながら借金返して生きている。未練を断ち切ったような最後の登場にすくわれた。
対して、幸せそうだった主人公は、疑ったり心配したりしてだんだん満たされなくなっていく。こじつけっぽいけど「星に落ちる」って、キラキラしたところへ昇っていくんじゃなくて落ちていくってこと?
好きになっ -
Posted by ブクログ
【本の内容】
摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。
錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが…。
関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。
錯文の意味するものとは。
錯乱した「私」は正気の「私」に何を伝えたいのか。
孤独と分裂の果てには何が待つのか。
著者の大きな飛躍点となった第三長編。
[ 目次 ]
[ POP ]
人間の脳は「指を曲げる」といった随意運動が意識的に開始される約一秒くらい前に、既にその準備となる無意識の活動を始めているのだそうです。
じゃあ、その無意識の活 -
Posted by ブクログ
読む前に一度ここのレビューをちらっと眺めたら蛇にピアスよりヤバイなんて書いてあるからいやあれも相当ヤバかったよ?もしかしてみんなあれぐらいじゃ楽勝?むしろ刺激足りなかった?それはヤバイってとか思いながら1ページ目を開いたら確かにヤバくてもうどうしよ今日の夕飯どうしよって思ったくらいツラくてああなんか胃がキリキリするかも。キリキリ。胃がキリキリグサグサ。
と言う感じの小説です。
この本は下手なダイエット本より効果があるかもしれない。描写自体に気分を悪くしたり、吐き気を催したりすることはなかったのだけれど。
わたしの中で食事=臭い、汚いと言うものになってしまった。この気持ちが続く限りはあまりも -
Posted by ブクログ
はじめに女がいて。その次に男がいて。あと付属品がある。これが金原ひとみの世界だ。どうしてこんなことになってしまうのだろうか。蛇とピアス以来、行ったり来たりずっとぐるぐるしているように見えるのだけれども、それは違うのだろうか。私は金原ひとみのどうしようもないくらいに女性に執着して逃れられずじたばたしているその感じがとても好きなんだけれども、手を変え品を変えっていう風に少し思えてしまうのが残念だ。蛇とピアスの爆発的な勢い、みたいなものがあまり感じられない。しかし読み物としては私はこれはまた面白いと思ってしまう。この前蛇とピアスの自室原稿を見たのだけれども、ホテルのメモ用紙みたいのに横書きでがりがり
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Posted by ブクログ
前作の『蛇にピアス』も読んでいるのだけど、その2作を通して感じるのは、「身体」に対する異常な「執着」。
あたし自身は、自分の体にあまり興味がないから実感としてはあまりピンと来ないのですが、「身体」の何がそんなに重要なのか(あるいは重要でないのか)、気になるところ。
小説としておもしろいなぁと思ったのは、一番最後の一行。
「。(句点)」がないってだけで、なんていうか、だいぶ終わりの感じが変わるんだなぁと。
フェードアウト…っていうか、むしろ崩壊の始まり、あるいは終わり的な…。
不思議な感じ。
んで、解説がなけりゃもっとよかったのに。。。
というか、帯の村上龍の宣伝文句も、解説の斉藤環も、な